こどもと本ジョイントネット21・山口

7月17日(土)、防府市制施行85周年・tys開局50周年記念「西本喜美子展 Life ＆ Work 〜 驚異の93歳！インスタおばあちゃんが撮る！ 」に行きました



入口です。



まず、自宅のスタジオで制作した静物写真が展示してありました。
とても93歳とは思えないお洒落な写真です。

　

詩が添えられたられた写真があり、その詩がすごくいい



　一番好き

どぎゃんしたと？
なんば悩みよっと？

誰も見てくれんけん　寂しかと
綺麗じゃなかけん　相手にされんと

そがんこつなかよ
あんた綺麗かよ
元気出しなっせ
私はあんたが一番好きたい



　頑張る

お互い歳とったな
しみとかしわとか　肌も黒ずんでから
鏡の前に立つとが怖かったい
あ〜嫌だ　嫌だ
贅沢言うんじゃなか
今まで生かしてもうろうたけん感謝せんといかんばい

贅沢言うんじゃなか
今で生かしてもろうたけん感謝せんといかんばい

どこんここん　破れちしもーたばってん
まだまだ生きようばいた



　もやもや

きっと届くけん　あんたのその想い
きっと届くけん　あんたのその香り
きっと届くけん　あんたのその恥じらい
あんたのもやもや　見守ってあげるけん



　人の心

なんの花か忘れっしもうたばってん
ずっと綺麗だったばい

だけん　人の心ばたくさん捕まえたとよ



　今んうちに

よかねー
いつも一緒で楽しかろ

私も昔はそぎゃんだったばい
もうおらっさんばってん

だけん　今んうちに
いっぱい幸せしときなっせ



　糸

すてきな糸になれ
強くて優しい糸になれ

まっとるばい



　ラブラブ

ずっとそばにおるけんね

いつまでも
いつまでも



　空

こないだ見た夕焼けも綺麗かったばってん
今日のはまたちごとんね
夕焼けにもいろいろいあっとね

そうたい　夕焼けにも気分ちゅうもんがあっとたい

ふうーん



　化粧

なんちゅう化粧ばしよっとね
化粧ちたっちゃ
おんぼろは隠せんばい

普通にしときなっせ
それが一番だけん



　ひとり

私はひとりじゃなかもんね
あんたがおるもんね
みんなひとりじゃおられんけん
みんな周りからささえられとるけん


次は、グラフィックアート作品が並んでいました。
デジタル処理した写真はMacの技術を駆使しています。

　


自虐写真系セルフポートレートは、西本さんにしか撮れない️、思わず笑っちゃう！
ブラックユーモアに溢れた写真も。

　　　


おもしろ写真コーナー「撮ってあそぼ」！では、いろいろなフォト素材が揃っていました。

　　

チャレンジしてみました。
　　


最後のコーナーは、略歴など。





　西本喜美子
両親が農業指導のため渡ったブラジルで、7人兄弟の次女として誕生。
8歳のとき家族で帰国。女学校・美容学校を卒業後、自宅の敷地内で美容院をはじめる。
競輪選手となった2人の弟が全国を巡業している姿に憧れたことがきっかけで美容院をたたみ、競輪学校でA級ライセンスを取得、22歳で女子競輪選手となる。数多くのレースを経験したのち、実家の実務を担当していた税務署職員の西本斎と27歳で結婚し引退。
3人の子どもを授かり、子育ての合間にパートタイマーとして家計を助けた。
72歳のときにアートディレクターの長男・和民が主宰する「遊美塾」で初めてカメラを触る。
足腰が弱いため、室内での撮影が中心。その作品群は独特の個性を持つ。
2011年、82歳のときに熊本県立美術館分館にて初の個展を開催したことがきっかけで、熊本のテレビ各社に特集されるようになる。
趣味：写真撮影・パソコンアート・革のバッグ作り
好きなテレビ番組：国会中継　
息抜き：息子と一緒に夜の街を飲み歩く（今はコロナで自粛中）


防府競輪でも走ったことあるんですね。




西本喜美子さんが写真を始めたのは72歳のとき。私も、まだまだ間に合う……頑張ってみようと、思いました。