「絵本作家 きたむらさとし 紙芝居&トークライブWeb配信」に参加しましたA『ぼくねこになる』
[2020年09月01日(Tue)]
【前回の続き】
『Me and My Cat?』(Andersen Press Ltd. 1999)
『ぼくねこになる』(小峰書店 2003.5)
ある晩、ぼくの部屋の窓からとんがり帽子のおばあさんがはいってきて、なにやらつぶやいてでていった。翌朝、目ざめると、ぼく、ネコになってるぞ!
(小峰書店HP)
このストーリーは三つの要素から思いついたというお話をされました。
特に、絵本の冒頭にある
あるばんおそく、しんしつのまどから とんがりぼうしのおばあさんが はいってきた。
という部分は、ビートルズのアルバム『Abbey Road(アビイ・ロード)』(1969)の中の「She Came In Through The Bathroom Window(シー・ケイム・イン・スルー・ザ・バスルーム・ウィンドー)」(Paul McCartney(ポール・マッカートニー)作詞作曲)から思いついたということです。
そして、「本には2つのしかけ "しゃれ” がある」と、話してくださったのですが、これって、ここに書いていいのでしょうか?
一つは、最終ページの
がっこうにゆくと、マッゴフせんせいが、つくえのうえに すわっていた。
の「マッゴフ先生」とは詩人のRoger McGough(ロジャー・マクゴフ)のことだそうです。
詩人として有名なRoger McGoughですが、1966年にリヴァプールでロックバンド(コーラスグループ)「Scaffold(スキャッフォルド)」を結成しました(1974年まで活動)。結成メンバーにMike McGear(マイク・マクギア)(本名:Peter Michael McCartney)がいて、実は、ビートルズのPaul McCartney(ポール・マッカートニー)の弟です。
もちろん、視聴が終わって、ビートルズの「シー・ケイム・イン・スルー・ザ・バスルーム・ウィンドー」を聞いたのはいうまでもありません。
ニコラスの部屋に『Sheep in Wolves' Clothing』と
David McKee(デビッド・マッキー)の『Elmer』※のポスターが張ってあるのは誰でも気づくでしょうが、もう一つの全編にしかけられた “しゃれ” は、私自身、お話を聞くまで全く気づかず、実際に手に取って何度も本を見返しました。(種明かし(?)がしたい!)
※そうなんです。ご存知でしょうが、『Elmer Elephant』の日本語版は、今はきたむらさんが訳されています。
▲『ぞうのエルマー』(BL出版)
【次回に続く】
『Me and My Cat?』(Andersen Press Ltd. 1999)
『ぼくねこになる』(小峰書店 2003.5)
ある晩、ぼくの部屋の窓からとんがり帽子のおばあさんがはいってきて、なにやらつぶやいてでていった。翌朝、目ざめると、ぼく、ネコになってるぞ!
(小峰書店HP)
このストーリーは三つの要素から思いついたというお話をされました。
特に、絵本の冒頭にある
あるばんおそく、しんしつのまどから とんがりぼうしのおばあさんが はいってきた。
という部分は、ビートルズのアルバム『Abbey Road(アビイ・ロード)』(1969)の中の「She Came In Through The Bathroom Window(シー・ケイム・イン・スルー・ザ・バスルーム・ウィンドー)」(Paul McCartney(ポール・マッカートニー)作詞作曲)から思いついたということです。
そして、「本には2つのしかけ "しゃれ” がある」と、話してくださったのですが、これって、ここに書いていいのでしょうか?
一つは、最終ページの
がっこうにゆくと、マッゴフせんせいが、つくえのうえに すわっていた。
の「マッゴフ先生」とは詩人のRoger McGough(ロジャー・マクゴフ)のことだそうです。
詩人として有名なRoger McGoughですが、1966年にリヴァプールでロックバンド(コーラスグループ)「Scaffold(スキャッフォルド)」を結成しました(1974年まで活動)。結成メンバーにMike McGear(マイク・マクギア)(本名:Peter Michael McCartney)がいて、実は、ビートルズのPaul McCartney(ポール・マッカートニー)の弟です。
もちろん、視聴が終わって、ビートルズの「シー・ケイム・イン・スルー・ザ・バスルーム・ウィンドー」を聞いたのはいうまでもありません。
ニコラスの部屋に『Sheep in Wolves' Clothing』と
David McKee(デビッド・マッキー)の『Elmer』※のポスターが張ってあるのは誰でも気づくでしょうが、もう一つの全編にしかけられた “しゃれ” は、私自身、お話を聞くまで全く気づかず、実際に手に取って何度も本を見返しました。(種明かし(?)がしたい!)
※そうなんです。ご存知でしょうが、『Elmer Elephant』の日本語版は、今はきたむらさんが訳されています。
▲『ぞうのエルマー』(BL出版)
【次回に続く】
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