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●「鳩居堂」 (きゅうきょどう)

JR熊本駅前の電車通りで少々うるさく振動もある狭い住処を
じょうちゃんの「鳩居堂」と名付けました。
明治維新の頃、大村益次郎という人がいました。
その人は自分の住処を「鳩居堂」と言っていました。
その住処名にならいました。どうぞ、お立ち寄り下さい。

          住人 じょうちゃん


じょうちゃんの「ぼそぼそ」
鳩居堂の部屋名
鳩居堂のかかわり先
●「鳩居堂」訪問者の方のお部屋紹介 「思いつくまま」Fujita Yukariさん  http://nzpp.seesaa.net/         「ゆるすごたいむ」Benyさん https://blog.canpan.info/o222/     「きっと 夢の中」ピースケさん https://blog.canpan.info/munyamunya56/ 草鞋(わらじ)の緒さん    https://blog.canpan.info/faltboat/       蝸牛庵日乗/加藤哲夫さん  https://blog.canpan.info/katatsumuri/ 半田広宣「NOOS理論」   http://noos.cocolog-nifty.com/cavesyndrome/           ひととまち未来づくり・のりだーさん  https://blog.canpan.info/hitomachimirai/ ●「鳩居堂」お気に入りの方のお部屋 原田早穂さん      http://ameblo.jp/harada-saho/            大竹七未さん      http://ameblo.jp/otake-nami/ 
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「ネクロポリス(上・下)/恩田陸さん」 [2011年10月10日(Mon)]
「ネクロポリス」を読んで「好きな作家噺 恩田陸さん」の部屋は2年近くご無沙汰していたことを知りました。

文庫本の「上巻」は2年近くアタシと旅を飛行機に乗るたびに持っていながら一度もページをめくることなく、、8月29日帰りの飛行機の中で読み始め、1ヶ月くらい間が空いて上巻の続きを今月になってぱらぱらやって8日に読み終わり、「下巻」はほとんど今日一日で読み終わりました。
930ページでした。

全体のストーリーは恩田流でした。
終わりのところも恩田流でした。
ミステリーとしては完全解決というわけではないので、その割り切れなさは恩田作品のこの手のファンタジーものにはついてくることです。
ご愛敬にします。
この辺りは「Q&A/恩田陸」 [2009年02月01日(日)]に書いたのと同じ感想です。

内容は今までの集大成のような感じで読んでいました。
読むと読むだけ他の作品と通じるところが出てきます。
それに、他の作品と連想させられるところもありました。

時間軸の組立方は、「人」×「時間」=恩田ワールド [2009年01月24日(土)]の真骨頂ですびっくり

文中には「ねじの回転」という小説の話が出てくるのは、文字通りねじの回転 FEBRURY MOMENT/恩田陸」 [2007年01月08日(月)]の同じ時が重なっているものに通じています。

ある意味、「MAZE(メイズ)/恩田陸」 [2008年02月08日(金)]「ロミオとロミオは永遠に/恩田陸」 [2008年03月09日(日)]にも通じるものを感じました。

「血塗られジャック」の犯人が見せていた本のタイトルは「三月は深き紅の淵を/恩田陸」 [2009年11月03日(火)]ではないかと思ったりしました。

六芒星や五芒星・・・等英国からの流れを書く件は「フリーメーソン」を連想させるものであり、それは幾重にも重なる時間軸と同様「NOOS理論」とガッチするところが多く感じられました。

ニザエモンさんは、「上と外/恩田陸」 [2007年01月19日(金)]的というか、「ドミノ/恩田陸」 [2007年01月19日(金)]的登場シーンの仕方でした。

八咫烏(やたがらす)は、 「禁じられた楽園/恩田陸」 [2008年03月25日(火)]と重なり、ライトシーンの展開は同じテンポでした。

鳥居は修復されたのでしょうかはてな
これは疑問ですはてなはてな

これだけ他の作品を連想させるので、今までの読み手側の集大成のような感じで読んでいました。

次に読むのは趣向の違う作品を選ばなきゃなんないような気がします。。。

あれぇはてなストーリーに関して何も書いてませんでした笑い



1.光の帝国 常野物語 2.夜のピクニック 3.蒲公英草紙 常野物語 4.図書室の海 5.ライオンハート 6.六番目の小夜子 7.エンド・ゲーム 常野物語 8.不安な童話 9.球形の季節 10.ネバーランド 11.ねじの回転 FEBRURY MOMENT 12.麦の海に沈む果実 13.月の裏側 14.ドミノ 15.上と外 16.三月は深き紅の淵を 17.黒と茶の幻想 18.木曜組曲  19.劫尽童女  20.象の耳鳴り 21.puzzle(パズル) 22.MAZE(メイズ) 23.クレオパトラの夢 24.ロミオとロミオは永遠に 25.蛇行する川のほとり 26.禁じられた楽園 27.まひるの月を追いかけて 28.黄昏の百合の骨 29.ユージニア 30.Q&A 31.「夏の名残りの薔薇」 32.「ネクロポリス」


この32冊は読んだ本です。数字.題名は「鳩居堂」に感想を書いたものです。
「三月は深き紅の淵を/恩田陸」 [2009年11月03日(Tue)]
「文化の日」です祝日
「文化の日」らしく・・・本読書です。
昨日から寒くなったので、恩田陸さんです

って三段論法でもないのですが、「恩田さんの本を貸してくれ」と言われ、恩田ワールドはいくつかに分かれているので、どーいうのが良いのはてなと聞き返してしまいました。

これって貸し難いナァ・・・と思って手にとったのが「三月は深き紅の淵を」です。

これを読んでしまうとはてなはてなはてなとなってしまうと思いながら、3回めの「読み」に入ってしまいました。

「三月は深き紅の淵を」に関しては、これまでにも
・「黄昏の百合の骨」→もう一度「三月は深き紅の淵を『第4章 回転木馬』」と「図書室の海『睡蓮』」 [2008年11月24日(月)]
・講談社文庫刊 4冊 [2008年11月26日(水)]
に書いていました。

「三月は深き紅の淵を」は、4部作ですが、ストーリーとしての連続性はないです(と思います)。

「第一章 待っている人々」は、「三月は深き紅の淵を」を探す人たちのお話です。
「三月は深き紅の淵を」は手に入った人は他の人に一晩だけ貸すことができるというルールがある本です。
その本を二泊三日で探して欲しいといわれた鮫島巧一が洞察を駆使して探そうとするストーリーです。
第一部 「黒と茶の幻想」(風の章)、第二部 「冬の湖」(夜の話)、第三部 「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」(血の話)、第四部 「鳩笛」(時の話)とちゃんとタイトル化されています。
しかし、「三月は深き紅の淵を」という本は・・・まだ「噂」のなかで展開されています。

「第二章 出雲夜想曲」は、「三月は深き紅の淵を」の作者を探す旅です。
ここでは実態があります。
どーいうストーリーで、作者は誰で、なぜルールがあるのか、が解ります。
この章は「不安な童話」のようなミステリータッチです。
少しでも書いちゃうと答えが解っちゃうようなので、読むに限ります。
文中に「烏山響一『畏れ』」と出てきます。
烏山響一って、「禁じられた楽園/恩田陸」 [2008年03月25日(火)]に出てくるんですよねぇびっくり
さりげなく使っているなんてびっくりらしいナァ・・・です。
夜中と朝見た隣りの部屋の人にどういう意味があったのかはてならしいナァ・・・です。

「第三章 虹と雲と鳥と」は、この「三月は深き紅の淵を」では異質さを感じてしまいます。
「六番目の小夜子」や、まだ感想が書けていない「ライオンハート」「球形の季節」「ネバーランド」に通じるものがあります。 
読者からすると、恩田ワールドの原点とも言うべきものです。
短編として読むのに適しています。

「第四章 回転木馬」は、
・「黄昏の百合の骨」→もう一度「三月は深き紅の淵を『第4章 回転木馬』」と「図書室の海『睡蓮』」 [2008年11月24日(月)]
・講談社文庫刊 4冊 [2008年11月26日(水)]
に書いています。
最後に室田利枝子と彰彦いう名前が出てきます。
この名前は、「黒と茶の幻想」/恩田陸 [2006年12月14日(木)]の第一部と第二部のタイトルとなっています。
そして、「森は生きている、というのは嘘だ。」からの文章が、「黒と茶の幻想」/恩田陸 [2006年12月14日(木)]の書き出しとなっています。
「三月は深き紅の淵を」の最後で宣言した通りのストーリーが、「黒と茶の幻想」/恩田陸 [2006年12月14日(木)]の書き出しとなっていました。

この本が世に出たのが、1997年7月です。
恩田作品では、初期の最後として扱った方が良い作品のようです。

三度読み返してみると、その後の「麦の海に沈む果実」「黒と茶の幻想」「黄昏の百合の骨」に続くと思った方が良いようです。

では、いつかは「冬の湖」「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」「鳩笛」というタイトルの本を書かれるのでしょうかはてなはてな



1.光の帝国 常野物語 2.夜のピクニック 3.蒲公英草紙 常野物語 4.図書室の海 5.ライオンハート 6.六番目の小夜子 7.エンド・ゲーム 常野物語 8.不安な童話 9.球形の季節 10.ネバーランド 11.ねじの回転 FEBRURY MOMENT 12.麦の海に沈む果実 13.月の裏側 14.ドミノ 15.上と外 16.三月は深き紅の淵を 17.黒と茶の幻想 18.木曜組曲  19.劫尽童女  20.象の耳鳴り 21.puzzle(パズル) 22.MAZE(メイズ) 23.クレオパトラの夢 24.ロミオとロミオは永遠に 25.蛇行する川のほとり 26.禁じられた楽園 27.まひるの月を追いかけて 28.黄昏の百合の骨 29.ユージニア 30.Q&A

この30冊は読んだ本です。数字.題名は「鳩居堂」に感想を書いたものです。

午前中の「仕事」が「文化の日」になりましたので、午後は急ぎ「仕事」をし、4時から「工場通い 二十三日目」です。困ったもんです悲しい
「Q&A/恩田陸」 [2009年02月01日(Sun)]
「Q&A」は積読状態でした。
基本的に、一度に数冊買い込み、執筆の古いものから読むようにしています。
しかし、文字が気に入らず、文字を追いかけるのにイライラしてしまいそうだったので、「Q&A」はほったらかして「ユージニア」を読んだのです。

「ユージニア」のトラックバックでいろんな方のブログの書評を読んでいたら、「Q&A」は「ユージニア」と同じようにインタビュー方式で書かれているとありましたので、何とか読めそうだということで、文字は気に入らなかったのですが、読みはじめました。

きちんと章立てしてあるわけじゃないんだけど、最初の4つの章は同じような書き出しではじまります。
読み手としては、それに慣れたとき、突然違う始まり方をしたので、戸惑ってしまいました。
それを覗けば、状況を描くことが中心になっていましたので、たったかと読み終えてしまいました。

じょうちゃんは恩田陸さんの感情表現が気に入っていています。
それを追いかけるために、恩田陸さんの本を読んでいます。

「昔の連続ドラマだと、最終回でパタパタと何もかも解決してハッピーエンドっていうのが多かったじゃない。いつもおかしいと思ってたんだよな。」
「あたしは納得しない口だな。どうしてここで仲直りするのかね、とか。何でこれまでごねてたのに、最終回だと急に物分りがよくなるんだよ、とかね」
「考えとくよ。今は、ドラマ、終わらせるのが難しい時代だよね。ハッピーエンドにしても、リアリティがないとか、不自然だとか言われるし、デッドエンドにするとせちがらい世の中なんだから少しは夢を見させろとか言われるし」

というところに、恩田さんの書き手としての気持ちが見えたような気がしました。

恩田さんの終わり方には、「なかなか納得しない」という文章を眼にします。
現実に、そういうメールも貰いました。


みんなが期待する方向での終わり方では、書き手である恩田陸さんが満足せず、どこか裏切ろうとしていると思えるのです。
すべてをまとめる気なんてさらさらないような気がします。
「どこか1箇所でもまとまれば、それで良いよ」みたいな感じです。

また、書き出せないことを描いたところは、恩田さん自身のことではないか、と思えてしまいました。

現に、じょうちゃんの読み込み方が稚拙なのかもしれませんが、このやりとりの章は後段に何か関係があるのかと言うと、携帯電話が圏外になること以外に読み取れることができませんでした。

特に、「ビールの王冠」のところは・・・悲しい

それで、エンディングははてなて言うと・・・摩訶不思議・・・理解はできるんです、物語としては・・・それが、「Q&A」の謎として書かれている事件で全体の8割を締めている話しの解決とはならなかった・・・新たな進展をして終わってしまいました。

これこそ、上述の会話内容と同じ終わり方です。

こういうのも‘有り’かなぁ。。。

恩田さんの書評でお気に入りに「"やぎっちょ"のベストブックde幸せ読書!!」があます。
そのなかに「幻冬舎文庫って少し背が高くて本棚でつっかえませんか??」とありました。
他の文庫本と並べてみると、確かに講談社文庫より背が高かったです。集英社文庫・新潮文庫・光文社文庫とは同じで、集英社文庫・文春文庫よりは背が低いような気がします。

じょうちゃんが幻冬舎文庫の文字が気に入らなかった原因は、行間が広いので文字が細って見えるからじゃないかと思いました。


1.光の帝国 常野物語 2.夜のピクニック 3.蒲公英草紙 常野物語 4.図書室の海 5.ライオンハート 6.六番目の小夜子 7.エンド・ゲーム 常野物語 8.不安な童話 9.球形の季節 10.ネバーランド 11.ねじの回転 FEBRURY MOMENT 12.麦の海に沈む果実 13.月の裏側 14.ドミノ 15.上と外 16.三月は深き紅の淵を 17.黒と茶の幻想 18.木曜組曲  19.劫尽童女  20.象の耳鳴り 21.puzzle(パズル) 22.MAZE(メイズ) 23.クレオパトラの夢 24.ロミオとロミオは永遠に 25.蛇行する川のほとり 26.禁じられた楽園 27.まひるの月を追いかけて 28.黄昏の百合の骨 29.ユージニア 30.Q&A

この30冊は読んだ本です。数字.題名は「鳩居堂」に感想を書いたものです。
「人」×「時間」=恩田ワールド [2009年01月24日(Sat)]
「ユージニア/恩田陸」 [2009年01月21日(水)]の トラックバックのために,いろんな方の感想を読んでいます。

すると、最後の「親娘の関係」について、二通りの解釈がされていました。

ひとつは、母親は娘の奇跡を願っていたというものです。
もうひとつは、母親の狂信的な信仰による娘への異常なまでの重圧とでも言えばよいでしょうか。

じょうちゃんも、後者だと解釈しました。
しかし、そこまで言及してありません。
また、随所に撒き餌のようにされているはてなはすべて解決されているわけではないです。

それは、講談社文庫刊 4冊 [2008年11月26日(水)]でも触れたように、 友人曰く、「「三月は深き紅の淵を」の感想は、私も2度読んだのですが、ああいう終わり方は好きではないです。面白くてどんどん読み進めてきたのにすっきりしない。消化不良という感じでしょうか。」
という現象が、恩田作品に共通して言えることです。
恩田陸さんの作品って、終わり方はなかなか馴染まないというか、心地好くというか、納得することはありません。
言われた通り「消化不良」なのです。
しかし、それに慣れてしまった感があり、気にしないことにしています。
となってしまっています。

だから、無理にそこにとらわれることはありませんびっくりとなってしまいました。
じょうちゃんは、はなからミステリーだとかSFだとかのジャンルに入れていません。
特に、ミステリーファンからすると、ミステリーとしては幼稚だとなるのでしょうが、ミステリーと思わず、人間の心理を読んでいくものだと思ったら、トラックバックして頂いた恩田陸『ユージニア』ミステリーとしては欠陥商品だがソフトなオカルトホラーなのかもしれないのように、「何人もの登場人物の語りにはギクリとさせられる共通したものがあっ」たりするのです。

恩田作品の特徴は「時間軸」の作り方だと思ってます。
時間が流れることによって、登場人物たちの心理が変化しているように感じています。
心理が露呈されていくというか、心理を吐露させているという感じです。
時間の流れと心理の表わし方の根底の部分に、ねじの回転 FEBRURY MOMENT/恩田陸」 [2007年01月08日(月)] で紹介した半田広宣氏の「NOOS理論」と同根の流れを感じています。
それが作品のふとしたところで感じられます。
半田広宣氏の「NOOS理論」をベースにしているから、そこに触れる部分を感じると言ってもいいかもしれません。
いずれにせよ、そこに同根のものを感じてしまいます。

「人」×「時間」が、恩田作品の特徴だと思っています。

恩田陸さん得意とされている(はてな)学園ものも、事象よりも、そこに集う人間の心模様を読むようにすると、また違った読み方ができます。

この歳になって来ると、知らず知らずのうちに出会う人たちをパターン化しちゃいます。
この人は誰れ誰れタイプだなぁ・・・ってネウインク
初対面に近い人でも、よく知らない人でも、無意識のうちに以前から知っている似たタイプの人への接し方と同じように接していることが自分でもわかります。

その代わり、以前から知っている似たタイプの人がいないと、俄然興味が沸きます。
なぜそう考えるんだろうはてな
その発想はどこから来るんだろうはてな
その人の心の琴線に触れたいので、その人に興味を持ってしまいます。
「趣味=人間ウォッチング」と言った友人がいましたが、その状態になってしまいます。

恩田作品の登場人物をまだまだ「誰れ誰れに似たタイプ」というパターン化しきれていないのです。
じょうちゃんがまだ会ったことがない人たちが恩田ワールドの中にはたくさんいるのです。

この出逢いって非常に面白いものです。
興味が尽きることはありません。

この興味が薄れない限り、恩田作品を読み続けるだろうナァ・・・と、「ユージニア」の感想を書かれたたちの文章を読みながら、各々の方たちの解釈の違いに感じてしまいましたウインク
「ユージニア/恩田陸」 [2009年01月21日(Wed)]
「ドミノ/恩田陸」 [2007年01月19日(金)]は、友人が言った「私は○○文庫の本は読まない」という出版社から刊行されており、確かに、仰せのとおり「ドミノ/恩田陸」 [2007年01月19日(金)]は「読まない」ではなく、友人は「読めないだろうナァ」と感じました。

その出版社から出ている文庫本の二冊目が、この「ユージニア」です。
それだけ軽い作品だろうと思い、読みはじめました。

その気楽さは、あっさりと裏切られました。

14の各章毎に、章の主体となっている人物が違うのです。
違った人物が、自分たちの関わり方で、ある事件を語っています。
それをつなぎ合わせることで、事件の全容を読み手側で作り上げていくことになるのです。

また、「FEBRURY MOMENT/恩田陸」 [2007年01月08日(月)] のように同じ時間をやり直す場合でも、時間経過とともに話が展開するところに恩田作品特有の時間軸を感じられたのですが、「ユージニア」は各章毎に時間を行ったり来たりしているのです。
それぞれの章毎に時間軸があります。それはその章の現在であって、章毎にころころと変わるのですが、すべてがある事件の時間にさかのぼっていくわけです。

こういう手法の本は、初めて読みました。
それだけでも、この本を読んだ意義がありました。

白い百日紅(サルスベリ)の花・・・08行く夏(5) 親父様宅の「百日紅」 [2008年09月07日(日)] の花は赤い色です。“白”があるのでしょうかはてな百日紅には“紅”が使われているのに・・・と思ってしまいました。
その「百日紅の木」というのがキーワードになるというのは、途中から確信がありました。

「船の窓の家」の「三つの丸い窓」もキーワードだと確信していました。

もうひとつのキーワードとなる「部屋」が、プロローグと第1章 海より来たるもの にでてきていたことを忘れていました。それだけ、話が行ったり来たりしていたので、記憶にきちんと残っていなかったのでしょう。珍しいことです。

第9章 幾つかの断片 は他の章と比べてみると異質ですが、この章が理解できれば、ある事件の背景が想像できます。

広がった話をひとつの方向へ結んでいこうとするのが、第12章 ファイルからの抜粋 です。

最初の「熱中症で死亡か 主婦吉水満喜子さん(42)と判明。」が何なのかはてなそれを理解するまでに時間が掛かりました。
“カン”も老化現象がはじまっているようです。

第12章で重要な役目を果たしているのが、雑賀順二の遺書といえる手紙の文面です。
内容は、「ユージニア」自体に関わりますので省きますが、じょうちゃんが“フム”と思ったのは、「せわしなく賑やかにしているけれど、実は友達などどこにもいない。いてもいなくても、結局誰も気にしない。僕はそんな奴だったし、これからもそんな奴だろう。」には、納得してしまいました。

また、第6章 見えない人間 の「本当は、理解できるもののほうが少数派ですよね。理解したからって、何かが解決できるわけでもない。だから、理解できない世界で生きていくことを考えるほうが現実的だと思うのは間違いでしょうかね。」というところにも共感を覚えています。
この言葉が、雑賀順二の兄 雑賀誠一というのも恩田さんが意図としたわけではないでしょうが、この兄弟の言葉に反応している自分に妙な感じを憶えます。
そして、この二人の妹が吉水満喜子・・・この作品の展開をさせる本「忘れられた祝祭」の作者・雑賀満喜子というのにも妙な感じを憶えます。
雑賀満喜子の意図の元、じょうちゃんはこの本に反応しているのでしょうかはてな

ひとつだけ疑問があります。

第3章 遠くて深い国からの使者 でマキちゃんと話をしているのは「相澤久代」なのです。
しかし、ヒサちゃんは「青澤緋紗子」なのです。
なぜ、この章だけヒサちゃんが「相澤」なのでしょうかはてな
なぜ、この章だけヒサちゃんが「久代」なのでしょうかはてな
じょうちゃんの読み方が間違っていたり、読み落としがあったら教えてください。

あっびっくりヒサちゃんにも“青”がありましたびっくり
「ユージニア」って、赤・青・白・黄の「色」が支配する小説だっのですね。


1.光の帝国 常野物語 2.夜のピクニック 3.蒲公英草紙 常野物語 4.図書室の海 5.ライオンハート 6.六番目の小夜子 7.エンド・ゲーム 常野物語 8.不安な童話 9.球形の季節 10.ネバーランド 11.ねじの回転 FEBRURY MOMENT 12.麦の海に沈む果実 13.月の裏側 14.ドミノ 15.上と外 16.三月は深き紅の淵を 17.黒と茶の幻想 18.木曜組曲  19.劫尽童女  20.象の耳鳴り 21.puzzle(パズル) 22.MAZE(メイズ) 23.クレオパトラの夢 24.ロミオとロミオは永遠に 25.蛇行する川のほとり 26.禁じられた楽園 27.まひるの月を追いかけて 28.黄昏の百合の骨 29.ユージニア

この29冊は読んだ本です。数字.題名は「鳩居堂」に感想を書いたものです。
講談社文庫刊 4冊 [2008年11月26日(Wed)]
「黄昏の百合の骨」→もう一度「三月は深き紅の淵を『第4章 回転木馬』」と「図書室の海『睡蓮』」 [2008年11月24日(月)]の通り、再読をしました。

こんなことを書いていたら、こういうメールが来ました。

「「三月は深き紅の淵を」の感想は、私も2度読んだのですが、ああいう終わり方は好きではないです。
面白くてどんどん読み進めてきたのにすっきりしない。
消化不良という感じでしょうか。」

恩田陸さんの作品って、終わり方はなかなか馴染まないというか、心地好くというか、納得することはありません。
言われた通り「消化不良」なのです。

しかし、それに慣れてしまった感があり、気にしないことにしています。

終わり方でいうと・・・

「三月は深き紅の淵を」は全体を通して何を意図としたものか解らず読んでしまいました。
別々の話が底辺で結びついているのですが、「第4章 回転木馬」に関しては、ほとんど小説家の組み立て方を書いているようなもので、「麦の海に沈む果実」の下書きのようです。

仕上がらなかった部分を書くために、あるいは、「第4章 回転木馬」を仕上げるために「麦の海に沈む果実」が書かれたようなものだとさえ錯覚してしまいます。

「麦の海に沈む果実」と「図書室の海」の「睡蓮」は2000年刊行とあります。
いずれが先だったのか判りませんが、「麦の海に沈む果実」の登場人物を「図書室の海」の「睡蓮」が補足しています。
水野理瀬のお父さんと連れてきた子との出会いで「麦の海に沈む果実」の要因を示し、睡蓮という伏線があって、稔と亘が揃えた上で「黄昏の百合の骨」は書かれています。

「黄昏の百合の骨」の終わり方は、水野理瀬に関するストーリーは必ず書かれることになるだろうという余韻があります。

「黒と茶の幻想」は、「麦の海に沈む果実」の梶原憂理の影だけを残し展開しています。
「黒と茶の幻想」の終わり方は、恩田陸さんにしては珍しく内容的はまとまっています。

これで梶原憂理に関するストーリーは終わりだなびっくりと感じさせられました。

またまた、本自体の感想ではなく、つながりになってしまいました。

今度こそ、感想を書くようにしようウインク

1.光の帝国 常野物語 2.夜のピクニック 3.蒲公英草紙 常野物語 4.図書室の海 5.ライオンハート 6.六番目の小夜子 7.エンド・ゲーム 常野物語 8.不安な童話 9.球形の季節 10.ネバーランド 11.ねじの回転 FEBRURY MOMENT 12.麦の海に沈む果実 13.月の裏側 14.ドミノ 15.上と外 16.三月は深き紅の淵を 17.黒と茶の幻想 18.木曜組曲  19.劫尽童女  20.象の耳鳴り 21.puzzle(パズル) 22.MAZE(メイズ) 23.クレオパトラの夢 24.ロミオとロミオは永遠に 25.蛇行する川のほとり 26.禁じられた楽園 27.まひるの月を追いかけて 28.黄昏の百合の骨

この28冊は読んだ本です。数字.題名は「鳩居堂」に感想を書いたものです。
「黄昏の百合の骨」→もう一度「三月は深き紅の淵を『第4章 回転木馬』」と「図書室の海『睡蓮』」 [2008年11月24日(Mon)]
例によって「寒くなると恩田陸」のパターンは定着しており、「黄昏の百合の骨」も読みはじめると一気に読んでしまいました。

今日は知り合いの娘さんの披露宴があったのですが、会場に行く時も本を持って行き、乾杯程度しかお酒も飲むことなく帰ってきて、帰ってきてあっさり読み終えました。

やはり、出版社には出版社の特徴があり、講談社文庫から出版されている「三月は深き紅の淵を」「麦の海に沈む果実」「黒と茶の幻想」そして「黄昏の百合の骨」というのには、共通したものがあり、今後出版される(されている?)本もこの流れの中にあるだろうし、是非、この後の理瀬を読んでみたいし、いつかは必ず書かれるであろうと確信を持たざるを得なくなるのが「黄昏の百合の骨」です。

長々と前置きを書いているのは、「三月は深き紅の淵を」「麦の海に沈む果実」「黒と茶の幻想」のうち、感想を書いているのは「黒と茶の幻想」だけであり、他の二冊はなぜか書けなかった上に、その進化版である「黄昏の百合の骨」の感想を先に書いてよいものか迷っているからです。

是非、「麦の海に沈む果実」→「三月は深き紅の淵を」→「図書室の海」 という流れで読まれることをお薦めします。と言ったものの、果たしてそれでよいのかはてなも含め、「三月は深き紅の淵を」の「第4章 回転木馬」と「図書室の海」の「睡蓮」をさらっと読み返してみて、感想を書くこととしましょうウインク

1.光の帝国 常野物語 2.夜のピクニック 3.蒲公英草紙 常野物語 4.図書室の海 5.ライオンハート 6.六番目の小夜子 7.エンド・ゲーム 常野物語 8.不安な童話 9.球形の季節 10.ネバーランド 11.ねじの回転 FEBRURY MOMENT 12.麦の海に沈む果実 13.月の裏側 14.ドミノ 15.上と外 16.三月は深き紅の淵を 17.黒と茶の幻想 18.木曜組曲  19.劫尽童女  20.象の耳鳴り 21.puzzle(パズル) 22.MAZE(メイズ) 23.クレオパトラの夢 24.ロミオとロミオは永遠に 25.蛇行する川のほとり 26.禁じられた楽園 27.まひるの月を追いかけて 28.黄昏の百合の骨

この28冊は読んだ本です。数字.題名は「鳩居堂」に感想を書いたものです。
「まひるの月を追いかけて/恩田陸」 [2008年04月27日(Sun)]
本を読んでいて、気になるところがあるとページの端を折るクセがあります。
「まひるの月を追いかけて/恩田陸」を読んでいて、端を折るページが多かったです。

例えば、研吾の性格を妙子がこう分析しました。
「他人には同化したかったけれど、他人には同化されることをひどく恐れていた。・・・友人や恋人との関係で、どうしても不思議なところで引き返すことになる。彼の濃(こま)やかさに感動して、同じものを返そうとすると、彼に突然拒絶されることになるの」という件は、じょうちゃん自身が常々自分自身に感じていたことでした。

静が思ったところにも共感を覚えました。

・静が自分の離婚に対して「あたしも思ったよりはダメージ受けていない。ほんとは受けているんだろうけど、まあ、それなりに歳も食っているし、自分を騙すコツは分かっているから、無意識のうちに防衛してるの。みんな慰めてくれるんだけど、たぶん、周りが考えているダメージとあたしが受けているダメージはちょっと違うんだよね」
・自分自身に対して「元々スポットライトが当たるのは苦手なタイプだ。・・・しかし、自分が当初聞かされていたのと違うやり方で利用されていたと知るのは、やはり面白くない。」
・「確かに、彼女たちの方が、消極的で人生から逃げ腰の私たちに比べ、懸命に生と向き合っていたし、いなくなってなお存在感が濃厚なのだ。」
・「長年の自分のなかに押し殺していた感情があった。・・・負の感情を抱くべきではないという、自分に課してきた枷が。その瞬間、私は自分という人間の正体が見通せたような気がした。」

このところ恩田作でも「SF」「ミステリー」に属するものを読んでいましたが、「まひるの月を追いかけて」は文芸小説に属するものであり「黒と茶の幻想」/恩田陸 [2006年12月14日(木)] 以来の共感作でした。
これだけ感情移入をしてしまったのは、「まひるの月を追いかけて/恩田陸」を読んでいるときに「浦和駅東口」散策 [2008年04月19日(土)] をしていて不覚にも熊本では感じることがない感情と向き合ってしまったせいなのか汗「浦和駅東口」散策 [2008年04月19日(土)] の感情が「まひるの月を追いかけて/恩田陸」に必要以上に感情移入してしまうことになったのでしょうかはてな

奈良には高校の修学旅行と仕事でしかいった記憶がありません。
京都は時代が重なり合っているのに対して、奈良は時代が点在しているということが解り、一度じっくり書かれたコースを歩いてみたいと思いましたし、「菩薩」とは悟りを求める人のことをいい、「如来」は悟りを得た仏様のことをいうそうです。
やはり、小説を読むというのは、疑似体験・仮想体験・想像力の訓練・多様な思考回路の習得・現実逃避・・・ということだと感じました。
「まひるの月を追いかけて/恩田陸」はそんな側面も持った作品でした。

また、「禁じられた楽園/恩田陸」 [2008年03月25日(火)] 「蛇行する川のほとり/恩田陸」 [2008年03月14日(金)] に見られたように、「麦の海に沈む果実」と「黒と茶の幻想」/恩田陸 [2006年12月14日(木)] で登場した名前が「憂理」であり、この「まひるの月を追いかけて」で登場したのが「優佳利」であるのも、作品への何らかの意思があったのかと思えてしまうから不思議です。

そして、文庫本の解説が佐野史郎であり、その解説文も面白いものでした。

1.光の帝国 常野物語 2.夜のピクニック 3.蒲公英草紙 常野物語 4.図書室の海 5.ライオンハート 6.六番目の小夜子 7.エンド・ゲーム 常野物語 8.不安な童話 9.球形の季節 10.ネバーランド 11.ねじの回転 FEBRURY MOMENT 12.麦の海に沈む果実 13.月の裏側 14.ドミノ 15.上と外 16.三月は深き紅の淵を 17.黒と茶の幻想 18.木曜組曲  19.劫尽童女  20.象の耳鳴り 21.puzzle(パズル) 22.MAZE(メイズ) 23.クレオパトラの夢 24.ロミオとロミオは永遠に 25.蛇行する川のほとり 26.禁じられた楽園 27.まひるの月を追いかけて

この27冊は読んだ本です。数字.題名は「鳩居堂」に感想を書いたものです。
「禁じられた楽園/恩田陸」 [2008年03月25日(Tue)]
熊本県知事選挙に関するシビアな(はてな)考察をしている間に、小説の書評など書いてる場合か!と言われそうですが、忘れないうちに書きます。
実は、仕事が詰まっているのでもっとのんびり読むつもりで、昨夜も仕事をするつもりがついつい読み始めたら残り3/5くらいを1:30までかかって読んでしまいました。それだけ、引き込まれたというか、破天荒というか、展開が読めないというか、どう後始末をするのだろうかという気分で読んでしまいました。

世界的天才美術家・烏山響一の作品の世界に入っていく平口捷と香月律子。
黒瀬淳の失踪を追っていたら烏山響一の作品の世界に入ってしまった星野和繁と久野夏海。
この四人が烏山響一の作品・インスタレーションのなかで見たものは・・・。
黒瀬淳はどこに行ったのか?
烏山響一の作品・インスタレーションとは・・・。

といった展開です。

「蛇行する川のほとり/恩田陸」 [2008年03月14日(金)] では、謎として残るものはなかったのですが、この「禁じられた楽園」では読後もいろいろと謎が残ってしまいました。
それは作者自身が書いているように、「『楽園』に入るまでの構想は随分前からできていたのだが、『楽園』に入るまでに随分時間がかかってしまったのと、『楽園』の内容を考えていなかったので、連載中は非常に苦労した。」ように感じました。
平口捷の姉・香織が突然現れ、母の「無償の愛」への気づきから、他者を「負のエネルギー」から解放するというところ・・・ちょっと待ってくれない!これって、常野言葉に似ていて、香織は「洗濯屋」で「つむじ足」で烏山響一を「裏返した」ということなの?って感じです。
常野ファンとしてはそれはそれで納得しちゃうのですが、ここでは、烏山響一と黒瀬淳の「表裏の関係」というのはどういうものだろうか?に関心が移ってしまいました。

そういう意味では、ちょっと扱いに困った作品になりましたが、途中から一気に読んじゃえと思わせるのは、前半の撒き餌のすばらしさとインスタレーションなどの随所での心理的葛藤の表現力には納得しました。

また、ちょっと変なところにはてながでてきました。

「蛇行する川のほとり/恩田陸」 [2008年03月14日(金)] では「香澄」「毬子」という名前があり、この「禁じられた楽園」では「香織」「毬絵」という名前が使われています。
名前、または文字に恩田さんの何かがあるのでしょうか?
こっちにも気が行ってしまいました。

1.光の帝国 常野物語 2.夜のピクニック 3.蒲公英草紙 常野物語 4.図書室の海 5.ライオンハート 6.六番目の小夜子 7.エンド・ゲーム 常野物語 8.不安な童話 9.球形の季節 10.ネバーランド 11.ねじの回転 FEBRURY MOMENT 12.麦の海に沈む果実 13.月の裏側 14.ドミノ 15.上と外 16.三月は深き紅の淵を 17.黒と茶の幻想 18.木曜組曲  19.劫尽童女  20.象の耳鳴り 21.puzzle(パズル) 22.MAZE(メイズ) 23.クレオパトラの夢 24.ロミオとロミオは永遠に 25.蛇行する川のほとり 26.禁じられた楽園

この26冊は読んだ本です。数字.題名は「鳩居堂」に感想を書いたものです。
「蛇行する川のほとり/恩田陸」 [2008年03月14日(Fri)]
本を読むという行為は、どういうことでしょう?
専門書であれば研究のため、ノウハウ本であればスキルアップのため、それでは、小説は何のために読んでいるのでしょうか?
3月というと年度末で本来なら超忙しい時で、その実、今日も午後だけで会議2つ宴会2つが入っているというものの、切羽詰っているわけでもなくというより、さほど忙しくなくのんびりと小説を読んでいるのは何故なんだろうか?と考えてしまいました。
疑似体験・仮想体験・想像力の訓練・多様な思考回路の習得・現実逃避・・・豊かな人生をおくるのではなく、時間を使う選択肢のなかに本を読めるという行為が増えることが一つの選択肢が増えることが他の人より豊富ということになるのでしょうか?
などと考えてしまいました。
こういうことを考えた自分自身に微妙なずれ [2008年03月13日(木)] が生じているのでしょうか?

さて、3日で読んだのが「蛇行する川のほとり」です。

第一部 ハルジョオン の最後の「毬子さんが、僕の姉貴を殺したことだよ」で、この小説は終わったのかと思いました。決して、次のはじまりを予感させる終わり方ではありませんでした。
第二部 ケンタウルス からは違う話がはじまるのではないかと思うくらいのスパットした終わり方です。
香澄と芳野の離れられない関係とは?
暁臣のやさしさと冷酷さと毬子へ仕掛けた真意は?
香澄=カズコとは?
香澄の母の死とは?
毬子を襲った灰色の仮面をつけていたのは?
月彦の警告の意味は?
等々、すべての疑問を残したまま放送が終わった番組のようでした。

その謎解きを、「黒と茶の幻想」/恩田陸 [2006年12月14日(木)] のように、各章ごとに毬子・芳野・真魚子・香澄の視点で見ていくミステリーです。

恩田さんの小説の高校生の男の子のイメージは覚えているのですが、女の子は思い出せないのです。「六番目の小夜子」でも津村沙世子が出てくるのですが、関根秋のイメージだけがはっきりと思い出されます。なぜか女の子は中性的なイメージです。
これは、恩田さんが自分の高校生時代を中性的にとらえているからなのだろうか?それとも、じょうちゃんが高校生の女の子のイメージ自体を持っていないのだろうか?と考えてしまいました。

そんな恩田さんの書く高校生の女の子のイメージを見定めることができないまま、最後まで読み通すことになってしまいました。ふんわりした感じです。芯がないような感じです。
3月の年度末は忙しくしなければならないのに忙しくないという強迫観念から、忙しく出来ない自分の気持ちの微妙なずれがそうさせているのでしょうか?

微妙な「?」の連続が今の心境です。


1.光の帝国 常野物語 2.夜のピクニック 3.蒲公英草紙 常野物語 4.図書室の海 5.ライオンハート 6.六番目の小夜子 7.エンド・ゲーム 常野物語 8.不安な童話 9.球形の季節 10.ネバーランド 11.ねじの回転 FEBRURY MOMENT 12.麦の海に沈む果実 13.月の裏側 14.ドミノ 15.上と外 16.三月は深き紅の淵を 17.黒と茶の幻想 18.木曜組曲  19.劫尽童女  20.象の耳鳴り 21.puzzle(パズル) 22.MAZE(メイズ) 23.クレオパトラの夢 24.ロミオとロミオは永遠に 25.蛇行する川のほとり

この25冊は読んだ本です。数字.題名は「鳩居堂」に感想を書いたものです。
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