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2019年06月02日

報告:自予活クラブ第3回フォローアップ研修会

本日、2019年6月1日(土)10時〜15時まで、エルプラザにて開かれた「自予活クラブ第3回フォローアップ研修会」について、かいつまんで報告いたします。



【〈対話法〉トレーニングの学び】



1)オープンクエスチョン・クローズドクエスチョン

反応型応答と確認型応答は、それぞれオープンクエスチョンとクローズドクエスチョンと同意義だと理解して良いか、についてディスカッションを行いました。



オープンクエスチョンとは「開いた質問」とも称され、質問された相手が「はい」「いいえ」では応答できないものを指します。5W1Hの質問がオープンクエスチョンに該当します。クローズドクエスチョンとは「閉じた質問」とも称され、質問された相手が「はい」「いいえ」で応答できるものを指します。



これを踏まえ、確認型応答は相手が「はい」「いいえ」で応答できるような確認の質問をするわけなので、確かにクローズドクエスチョンに該当するといえるかもしれない、という結論に至りました。



ところが、反応型応答をオープンクエスチョンと同意義とはできないとされました。確かに、反応型応答は5W1Hの質問が含まれているため、オープンクエスチョンと言えそうに見えます。しかしながら、反応型応答には「質問」のほか、「アドバイス」「賛同」「同感」「批判」などの応答も含まれています。これらはクエスチョン(質問)ではないことから、反応型応答とオープンクエスチョンは同意義とはできない、という結論が導き出されました。



そして、これらは次のように、分類の目的が異なることが明確化されました。



『応答』の分類が目的:反応型応答と確認型応答

『質問』の分類が目的:オープンクエスチョンとクローズドクエスチョン



2)反応型と確認型を見分ける

次の発言に対する応答を見てください。



発言: 『図書館へ行こうかな』

応答:

A 『何か調べたいことがあるんですか?』

B 『何を調べたいんですか?』



ゲートキーパー養成講習@札幌では、似たような練習問題を出して、どちらも反応型応答だと解答しました。理由は、5W1Hの「What(何)」に該当する質問文だからとしました。



しかしながら、ここで思わぬ指摘がありました。『何か』を英訳すると5W1Hの「What(何)」ではなく「Something」だという事実です。僕は『何=全てWhat』だと思い込んでいたため非常に驚愕しましたし、まさかここで中学英語を全く勉強しなかったことが露呈されるとは思いもしませんでした(苦笑)「Something」という英単語の意味すら知りませんでした。



さて、上記のA『何か調べたいことがあるんですか?』の「何か」はWhatではなくSomethingだと明らかになったため、この時点で、5W1Hの「What(何)」に該当する質問文では完全に無くなりました。



そして語尾が「〜なんですね」にはなっていないものの、Aの応答は、反応型応答ではなく確認型応答だと判明しました。



もっと腑に落ちた解説は次のとおりです。『何を調べたいんですか?』は「何を調べたいのか」について関心を強く持って相手に質問しているわけです。「何を調べたいのかを知りたい」という関心です。そのため、明確な反応型応答だと見分けることができます。



一方で、『何か調べたいことがあるんですか?』は「図書館へ行こうかな」という発言に対して、「図書館へ行こうとしている動機は何だろう」と聞き手が思っていて、「もしかしたら何か調べたいことがあるのかしら」と動機を推測したので、それを言葉に出して相手に確認しているわけです。そのため、確認型応答だと見分けることができる、という解説です。腑に落ちました。

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まるで、アハ体験のようでした。



3)ここまで高度なディスカッションをしたのは初めて

考案者の浅野さんから、〈対話法〉について、ここまで高度なディスカッションをしたのは初めてだと評価を受けました。反応型応答をオープンクエスチョンと同意義とは言えない根拠について丁寧に深掘りして、その結論を導き出すことができ、「何か調べたいことがあるんですか?」という応答を反応型ではなく確認型だと正確に見分けられるポイントを、全員が納得理解できるまで、懇切丁寧に言葉や文法を分解して、勉強することができました。



【グループワークの学び】



1)改めて考えることの大切さ

本日のグループワークは、普段は意義について特に改めて考えることをしないようなテーマについて、あえて改めて考えることで、新たな発見や課題を見つけようとしました。発想法の1つ『KJ法』を活用しました。



2)そもそも自殺予防活動をやる必要性とは…?

今回は「そもそも自殺予防活動をやる必要性とは…?」をテーマに掲げました。まずは、個々人が自由な発想でポストイットにその必要性を書き出しました。実際に出されたものには、『人との繋がり』『傾聴できる人を世の中に増やす』『労働力の確保』『助けられた人が助ける』『自分らしさの発見』『役割を見つける』...など、他にも様々な、自殺予防活動をやる必要性がポストイットで出されました。



次に、それらを全員でよく読み、意味として共通しているポストイットを重ねていきました。重ねた共通するポストイットを丸で囲み、タイトルをディスカッションしながら決めていきました。

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このようにして、今回私たちが導き出した「そもそも自殺予防活動をやる必要性とは」をまとめるとこうなりました。



『セーフティネットの網目を濃くすることで、自殺や孤独死といった最悪な結末に陥ってしまう状況を防ぎ、そのセーフティネットによって助かった人たちが学びの機会を得て生きる意味を見い出す。その結果、誰もが健康元気な社会づくりができるのではないか。それによって、明るい社会となり、経済を維持できるのではないか。さらに、そうしてセーフティネットの網目をより濃くして、網目から抜け落ちてしまう人を防げるようになるのではないか。』



以上が、本日のグループワークによって、私たちが導き出した、「そもそも自殺予防活動をやる必要性とは」の回答です。

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自予活クラブ第3回フォローアップ研修会は、4.5時間の非常に密度の高い有意義な時間となりました。全員が積極的にディスカッションに臨む姿勢を持っていたことが、素晴らしかったと思います。一人ひとりが、『スキルアップを目指したい』『苦手意識を克服したい』『仕事に最大限活かせるようになりたい』といった強い意識をもって、参加していただきました。



お互いに学びあうことができ、かつ、一緒に難題について掘り下げて考えて答えを導き出すワークができ、非常に楽しむことができました。感謝します!



次回のフォローアップ研修会の日時は、現時点では未定です。メンバーのスケジュールを上手く調整して、第4回目を開きたいと思います。本日はお疲れ様でした。



以上
自予活クラブ