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「孤独」はなぜるらいのか 〜(2)幸福の哲学から=人間は他を愛することで幸福を感じる [2024年02月21日(Wed)]

「孤独」はなぜつらいのか

 〜(2)幸福の哲学から=人間は他を愛することで幸福を感じる

 孤独はつらい感情を起こします。強まると「うつ病」になり、自殺にもいたります。

 なぜなのでしょうか。いくつか、解釈があります。その2番目。

2) 幸福の哲学から=人間は他を愛することで幸福を感じる

 「幸福とは何か」というのも哲学のテーマの一つです。 多数の哲学者や精神科医が論じています。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4196
★ほぼすべての人が持つ「評価」は愛されること、愛すること

 他者から愛されることで幸福を感じるという。つまり、他者が必要になる。孤独孤立していては幸福でない。人類共通の真相である。

 次の書籍で、詳細に論じている。
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4459
【書籍】
『幸福はなぜ哲学の問題になるのか』
『幸福と人生の意味の哲学』

 ロゴセラピーのヴィクトール・フランクルは日本のフアンが多い。彼は3種の価値をいう。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2829
★創造価値、体験価値、態度価値

 人はみな生きがいを感じるもの「価値」を持つが、それが実現すると「幸福」だと感じる。価値が他者との関係があるものが多い。「創造価値」は、他者に何かを提供して喜ばれる、承認される。だから他者が必要であり「孤独」ではそれが得られない。「体験価値」は、他者から何かを提供してもらうのであるから、やはり他者が必要である。

 もう一つ重要な価値がある。存在価値である。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2873
★存在価値=愛
 何もなさなくても愛される

 「これは、深い愛である。夫婦、親子の愛である。当為価値、すなわち、創造価値、体験価 値よりも深い。創造価値、体験価値はかなり与えるものがあるが、 パートナーは、ある時出会い、何もなさないのに 自分を全面的に受け入れてくれる。恩寵である。人生が突然、輝いてみえる。」

 このように、創造価値、体験価値、存在価値のいずれも「他者」がある。ひとは他者があってこそ「幸福」を感じる。だから、孤独であると「幸福」ではないと感じる。それは苦である。

 だから、孤独を感じるひとの救済対策として、創造価値、体験価値、存在価値を見つけてもらうことになる。自分が受け入れられていると感じてもらうことだ。

 しかし、以上のような「他者」との関係の構築が難しいひと、病床、介護状態で動けないような状況の人、家族がいない人は、「孤独」に沈むしかないのか。第3番目の「孤独」。対策は「ないのだろうか。

 重い病気になり寝たきりになり、創造価値、体験価値もできないと思込み、家族友達などから愛される存在価値もないと感じるひとはどうしたらいいのだろうか。
 そこには、家族の愛と超越の愛がある。これは宗教的である。三浦綾子が典型例である。家族もおらず孤独のように見えても、なお自己を超えたもの(超越)から愛されていて孤独ではないという宗教的救いを感じるという幸福である。
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5338
【目次】孤独孤立対策ー2024年


【ほかの関連領域】

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5346
【目次】子どものいじめ被害・うつ病など精神疾患、自殺防止対策ー2024年

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5312
【目次】マインドフルネスは、第1世代から第2世代へ
 〜孤独孤立の対策・自殺防止対 策
 〜大震災からのうつ病、自殺の予防に
 〜至誠・社会創造・平等・無差別・無闘争・共生
Posted by MF総研/大田 at 21:22 | 孤独孤立自殺うつ病不安症 | この記事のURL
なぜ孤独はつらいのか [2024年02月20日(Tue)]

なぜ孤独感はつらいのか

 〜(1)人類の進化の歴史から脳が孤独は危険であるから避けたいため

 高齢者の「孤独感」は死亡リスクが高くなることがわかっています。
 その前に、こどもでも、大人でも、友達を求めることが多く、孤独はつらい感情を起こします。ストレスにより免疫力が低下します。強まると「うつ病」になり、自殺にもいたります。

 なぜなのでしょうか。いくつか、解釈があります。

1) 人類の進化の歴史から
 『ストレス脳』『スマホ脳』などのベストセラーで有名な、ハンセン氏は、『メンタル脳』の第7章「なぜ孤独とSNSがメンタルを下げるのか」の中で、次のようにいっています。

 「人類の歴史のほとんどずっと、「他の人と連帯すること」が危険だらけの世界で生きのびるために欠かせないことでした。あなたがこの文章を読んでいるということは、祖先全員が周りの人と助け合い、互いを守り合ってきたはずです。社会的な絆を結んでそれを維持した人は命をつなげる可能性が高かったので、当然その遺伝子が子孫にも受けつがれています。」(p139、アンデシュ・ハンセン『メンタル脳』新潮新書、久山葉子訳)

 「歴史上、群れから追い出されることは確実に死を意味しました。人間にとってグループはそれほど大事なので、なぜ脳が孤独を大きな危険だと見なすのかも理解できます。
 長期間孤独でいると、脳は「何かあった時に誰も助けてくれない」と受け取ります。」(p145)

 このようなわけで、ひとは孤独であるとつらいと感じます。グループから排除されたり、グループ内にとどめてはいるが不当な行為をさせられる(つまり、いじめ)と孤独感でつらくなります。
 成人になると、グループは「あのグループ」だけではないとわかり、他の場所をさがして生きていけます。しかし、こどもはそこしかないと思いがちで、排除されると苦しみます。
 高齢になって、どこにも「存在」そのものを受け入れる「居場所」がなくなると、孤独感を感じます。

 人は、自分がいてもいい場所、居場所を求めます。

 孤独孤立したひとは、うつ病になったり、ストレスから免疫を落とし死を早める、自殺もあるので支援対策が必要です。居場所を作り孤独感から解放する、うつ病になっているひとは「治す」支援をする、など。

 こういうわけで、4月から「孤独孤立対策推進法」が施行されます。自治体は対策をとる義務があります。5月は「強化月間」です。

 第2世代のマインドフルネスSIMTは、うつ病などの「治療」法にさえなるのですから、予防もできます。定期的にSIMTを実践する居場所を開催するのです(30年前から、蓮田市では2か所で開催しています)。

 マインドフルネス総合研究所も、5月の「強化月間」に、孤独孤立対策にSIMTを活用しましょうというプログラムを開催するつもりです。
http://mindfulness.jp/kodokukoritu/kodokukoritu.htm
★マインドフルネス総合研究所、および、ほかのマインドフルネスのプログラム

 「孤独」はなぜつらいのか、ほかに、哲学からの解釈があります。
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5338
【目次】孤独孤立対策ー2024年


【ほかの関連領域】

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5346
【目次】子どものいじめ被害・うつ病など精神疾患、自殺防止対策ー2024年

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【目次】マインドフルネスは、第1世代から第2世代へ
 〜孤独孤立の対策・自殺防止対 策
 〜大震災からのうつ病、自殺の予防に
 〜至誠・社会創造・平等・無差別・無闘争・共生
Posted by MF総研/大田 at 20:59 | 孤独孤立自殺うつ病不安症 | この記事のURL
【目次】孤独孤立対策/5月の「強化月間」に準備 [2024年02月03日(Sat)]

【目次】孤独孤立対策/5月の「強化月間」に準備

 孤独孤立対策推進法が制定されました。4月から施行されます。

 https://blog.canpan.info/jitou/archive/5158
★昨年5月31日に「孤独・孤立対策推進法」が成立

 本年4月から施行されます。国も県も市町村も対策を推進する義務があります。

 孤独であっても、苦にしないひとがいます。一人で生きていけます。心の病気でなくて、孤独でも生きていくひとは、大丈夫です。
 しかし、心の病気のひとが、孤独孤立感を感じて苦しんでおられるならば、対策が必要です。また、うつ病や不安症などの心の病気であって、孤独孤立で苦しむならば、対策が必要になります。

 孤独孤立とうつ病・自殺は深い関連があります。
 相互に影響します。

 孤独からうつ病になります。
 逆に、うつ病が治らないと、無視傍観されたようになり、孤独孤立します。

 5月は「孤独孤立対策強化月間」です。

 内閣官房の孤独孤立対策官民プラットホーム事務局が5月の「強化月間」に実施する事業を 報告するよう求めています。(締め切り、3月15日)
 提出すると、そのホームページに掲載されます。

 マインドフルネス総合研究所も、準備中です。

http://mindfulness.jp/kodokukoritu/kodokukoritu.htm
★ここに掲載します。

 会場は、決まっていません。このブログをご覧のかたで、 相談、ひだまり、シンポジウムなどを 「こちらの地区」でもやってほしいというかた、ご連絡ください。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5341
★心理療法を女性の心理士が提供できないでしょうか

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5338
【目次】孤独孤立対策ー2024年

(予定)
★なぜ孤独はつらいのか
 〜3)自己と世界の哲学から=自己は世界を作る存在、自己肯定感

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5355
★なぜ孤独はつらいのか
 〜2)幸福の哲学から=人間は他を愛することで幸福を感じる

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5354
★なぜ孤独はつらいのか
 〜1)人類の進化の歴史から

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5342
★孤独孤立のところにも「うつ病」・うつ病は長年月専門家からは見て見ぬふり

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5340
★「がん患者」のうつ病、自殺は、実存的な苦悩、非二元論の哲学に裏付けられた心理療法的なケア

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5341
★心理療法を女性の心理士が提供できないでしょうか

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5338
★5月は「孤独孤立対策強化月間」

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5336
★心理療法を女性医師/女性看護師が提供できないでしょうか

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5187
★【目次】長引く「うつ病」を治す認知行動療法センターを都道府県に作って

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5005
★どこかで試験的に認知行動療法センターを

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5340
https://blog.canpan.info/jitou/archive/3038
★がんの人は抑うつになる割合が高いという研究
 癌患者の3人に1人は不安障害などの精神的な健康問題を抱えて いる
以下、これまでの関連記事です。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5144
【目次】孤独孤立対策にうつ病、不安症・2023年

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5168
【目次】孤独・孤立の対策&不登校・ひきこもり・自殺念慮対策(SDGs3.4)

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4779
【目次】孤独・孤立の問題 ー 2021年〜2022年
 「ならない、なっても長引かせない、長引いたらこうする」

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2861
★心の健康体操クラブ

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4742
★高齢者のための居場所

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4744
★介護状態でない高齢者を預かる場所
Posted by MF総研/大田 at 09:20 | 孤独孤立自殺うつ病不安症 | この記事のURL
日本では宗教も精神療法もともに検討の余地 [2023年10月30日(Mon)]

日本では宗教も精神療法もともに検討の余地
 〜多くの国民が両分野でつらい状況にある

 日本では、宗教も精神療法も、共に不十分だ。

 宗教と精神療法の2つは、別の領域を持ち、峻別すべきとフランクルはいう。 宗教者は、心の病気を扱わない、医師は宗教問題を扱わない。

 「なぜかというと、宗教がその効果からみていかに精神療法的に有効であるといっても、宗教の動機はもともとなんら精神療法的なものではないからである。また、宗教が心の健康や心の平衡のような事柄に二次的にいかに良好な影響を及ぼすものであっても、宗教の目的は心の治療にあるのではなく、心の浄福にあるのである。 宗教は平穏な生活や、コンプレックスからの可能な限りの解放や、あるいはその他のいかなる精神衛生的な目的設定であれ、いずれにしてもそのようなものを保証するものではない。 宗教は人間に向かって、精神療法の与える以上のものを与えるのであり、また精神療法の要求以上のものを人間に要求する。 この両分野はその効果において互いに重なり合いはしようが、それぞれの志向するところは互いに無関係なのであって、これを混同することは原理的にはっきりといましめねばならない。 」 (ヴィクトール・フランクル『識られざる神』みすず書房、佐野利勝、木村敏訳)

 宗教者は、宗教的問題からの救済を担う。医師は病気からの救済に応える。ともに、現代日本人の問題に十分とは言えまい。
 うつ病になり医師による治療を受けても、完治率が低い。それによる自殺も多い。がんなどで入院していた患者が病院で自殺することもある。自殺防止の精神療法のとしての医療が不十分である。

 宗教者が、禅を宗教だというが、「無評価で観察の瞑想」(マインドフルネス)とほぼ同じだ。宗教的問題からの救済に応えてくれない。マインドフルネスと同じ程度の禅(超越を言わない禅)からいえば、カルトがどうしておかしいのか批判もできないだろう。
 宗教学者量義治氏のいう「宗教の条件」にあっているのかわからない。坐禅堂での坐禅が宗教ならば、対人場面でない瞑想のマインドフルネスも宗教といってよいほど酷似する。その程度なら、宗教者でない「マインドフルネス」の人が担当できる。
 病気の人も、そうでない人も宗教的問題に苦悩することがあるが、医師が扱ってはいけないとフランクルはいう。宗教者が扱えという。では、禅だけでなく、日本の仏教は日本人の宗教的問題からの「救済」に応えてくれているのだろうか。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2961
★無評価で観察のマインドフルネスは浅い

 うつ病が治らず、自殺するひとが多い。宗教的問題で苦しむ人も多い。宗教も医療もまだ十分ではない。不足するところを研究しようとする若者をその長老が排除、妨害してはならない。従来のものを欲する人も多いのだから、新と旧と「共生」すればいい。
 不十分でないところを若者が研究しようとする自由を与えて、さらに積極的に支援してほしい。 日本は、うつ病の精神療法も普及していない。宗教的問題からの救済も十分でないのだから。苦悩するひとへの苦の「共感」と、自分ができないことに挑戦する若者と「共生」を。
 私も超高齢だから旧いので、引退して、若者に任せる。長老、中年がやらなくて解決できない問題に取り組んでいただきたい。さもないと、あなたがたが、そして子どもが心の病気と宗教的問題で苦悩する時、救済されないから。他人事としないでいただきたい。

【参考記事】
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4988
★自殺対策 〜 心理職に期待
 孤独孤立対策にも


https://blog.canpan.info/jitou/archive/1951
★(2010年)薬の開発が後退の恐れ

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2483
★日本〜若い人は「夢」を抱いていたのに、自分さえよければいいという、独断偏見我執で苦痛を与えて自殺に追い込む日本人。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4882
★ジャーナリストも学者も

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2588
★宗教の条件「救済」
 「苦からの救済」が宗教の重要な条件。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2221
★「技術者(専門家)の我執、個人の苦悩、世界の歪曲」

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3658
★組織と個人のエゴイズムの問題

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5018
★専門家の倫理

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3729
★思想的怠惰

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3251
★道元〜我利我執を観察して抑制せよ

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4650
★「見て見ぬふりをする社会」

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3541
★あなたの組織には言論、学問の自由がありますか

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2063
★ごくごく簡単にいうと
 大乗仏教や後期西田哲学の実践は、価値崩壊の反応パターン(苦悩の中の反応)ではなく、価値実現の反応パターン(苦悩から乗り越え)への実践

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3202
★ある立場、定義によるが、、、、・
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4417
★内部だけでしか通用しない理論枠に縛られ

【つらい人の相談先】
 新聞記事の最後に記載されています。
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5168
【連続記事】孤独・孤立の対策&
  不登校・ひきこもり・自殺念慮対策(SDGs3.4)

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5259
【目次】専門家のエゴイズムー2023
  〜 宗教者、学者、種々の専門家


Posted by MF総研/大田 at 21:20 | 孤独孤立自殺うつ病不安症 | この記事のURL
過ち認め 自ら振り返る社会に(2) [2023年10月29日(Sun)]

過ち認め 自ら振り返る社会に(2)

 朝日新聞(10月26日)で、政治学者宇野重規氏の論壇時評が掲載。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5259
「過ち認め 自ら振り返る社会に」(1)

 種々の精神社会問題が噴出し、多くの国民が苦悩している。こういう状況にしたのは、我々、中高年だ。多くの「過ち」を犯してきた。
 こういう時に、仏教も仏教の学問も国民に解決の方向を示してくれそうもない。しかし、 日本には、宝があった。西洋からもフランクルが紹介された。 これらを、中高年の専門家は、否定、排除、無視してきた。

 フランクルと西田幾多郎は、図のように類似する。別々の国から、こういう類似が生まれるのは、人間の真相であるためかもしれない。
 (日本では、芸術家、小説家、詩人も自己の根底の超越をいうひとが多い。さらに、日本は、キリスト教系でも自己の根底に超越をいう人も多い。右矢印1 マインドフルネス心の世界遺産

 専門家はよく理解せずして、否定、排除してきたのではないか。魅力を感じないから、現代に活用できると思わないから、仏教哲学をフランクルのような精神療法として活用させることを妨害したことになるかもしれない。

 日本人が精神的なよりどころを失ったこと、仏教が国民から信頼されなくなったこと、カルトの被害を招くことになったこと、権力者による我欲で苦悩させられる国民の多いこと、うつ病が治るような心の持ち方に活用させずして自殺者を減少させられないことなどに加担したことになるかもしれない。

 次の記事でみるように、精神療法と宗教とは、扱う内容が違うのだ。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2670
★フランクルの教育論

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3406
https://blog.canpan.info/jitou/archive/3194
★フランクルと西田哲学の類似性

 フランクルや西田の哲学が示す自己の構造は、法華経などの大乗仏教にも、道元の仏教にもあるとされる。しかし、これが教育されてこなかった。出版物もさがすのが難しい。まず、ほとんどの国民の目に届かない。
 日本の仏教の若手は今の教えで檀家信者の心を導くことができると満足しているのだろうか。日本の若者に、言論、学問、宗教解釈の自由があるのだろうか。

フランクルと西田4.jpg

【参考記事】
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4988
★自殺対策 〜 心理職に期待
 孤独孤立対策にも

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5259
【目次】専門家のエゴイズムー2023
  〜 宗教者、学者、種々の専門家


Posted by MF総研/大田 at 08:13 | 孤独孤立自殺うつ病不安症 | この記事のURL
【目次】専門家のエゴイズム2023年 〜 過ち認め 自ら振り返る社会に [2023年10月28日(Sat)]
うつ病を治して自殺防止
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5119
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4893
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4722

【目次】専門家のエゴイズム2023年

過ち認め 自ら振り返る社会に

 朝日新聞(10月26日)に、政治学者宇野重規氏の論壇時評が掲載。

https://www.asahi.com/articles/DA3S15776342.html?iref=pc_photo_gallery_bottom
「過ち認め 自ら振り返る社会に」

 「今月の各誌では「日本の組織」の特集が目立った。自らの組織で不正や過ちが生じた場合、それを是正するどころか見逃し、さらに隠蔽する体質が日本の組織に内在しているという編集者の共通した直感が背景にあるのだろう。」

 組織のトップ、幹部がこうでなければ、弊害は起こらない。時代の変化にあわせて、みなで議論して新しいものを作っていく。トップ、幹部が変化・革新を認めないのであれば、従来のものは時代遅れというと、いじめ、排除、左遷、解雇される恐れがあるので、言論、思想、学問の「自由」がない。メンバーは革新を言わない。実に時代遅れとなる。組織全体がこうなる。トップ、幹部が変わらない。

 しかし、厳しい外部環境は変化していくから、こういう組織は社会が必要とするものを提供できず衰退していく。トップ、幹部が時代環境に応じて適応していけばいいのだが、自分のものに執着するので変わらない。そして、組織が衰退して、メンバー、家族、子孫が被害を受ける。

 「自らを「訂正」できない組織や社会は持続できない。日本の社会と組織が問い直されていることを強く感じる。」と宇野氏。

 元来、大乗仏教は(そして、西田哲学、鈴木哲学も)、独断・偏見・我利我執に気づいて抑制せよと教えている。そして、カルトでなく、誠実な宗教とはどういうものかも。しかし、こういうものは、学生にも社会人にも教育されない。

 いじめ、暴力、虐待、不登校、うつ病が治らない、自殺、カルトへの入信、・・・。組織の支援が環境に追いついていない。無用な組織になっていく。かくいう私が関係する領域の学問も組織もそうだ。時流についていけず衰退、消滅している。
 逆に、良き宝であるのに、捨てられているものもある。捨てたのが「過ち」だったかもしれない。「捨ててはいけない」と言えない。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4960
★専門家のエゴイズムー2022
  〜 宗教者、学者、種々の専門家
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5259
【目次】専門家のエゴイズムー2023
  〜 宗教者、学者、種々の専門家


https://blog.canpan.info/jitou/archive/5270
★「古い組織」がなくならない、トップ、幹部が「自己中心的な行動」

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5261
★日本では宗教も精神療法もともに検討の余地
 〜多くの国民が両分野でつらい状況にある

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5260
★過ち認め 自ら振り返る社会に(2)

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5259
★過ち認め 自ら振り返る社会に

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5242
★メディアの沈黙
Posted by MF総研/大田 at 16:54 | 孤独孤立自殺うつ病不安症 | この記事のURL
自殺対策白書が決定された(2) [2023年10月26日(Thu)]

自殺対策白書が決定された(2)

 自殺対策白書が決定された。小中高生は過去最多となった。「ウェルテル効果」が指摘されている。  子どもはうつ病を知らないだろう。
https://blog.canpan.info/jitou/archive/2060
★死にたい気持が長くあって、別なきっかけが引き金になることも

 「死にたい」ところまで来ていた、そこまでおいつめたのは、メディアではない。虐待する親か、教育虐待の親か、教師か、いじめるクラスメートか、または、何かの障害のために苦しんでいたか。その支援を十分受けられたのか。 。

 うつ病は、脳の各種領域に炎症が起きている。ストレスなどによって、免疫細胞ミクログリアから炎症性サイトカインが分泌されて、これが脳を傷つける。これが最近の有力学説である。セロトニン神経ではない。
 これを十分回復させる治療法が提供されているのか。「いいえ」であろう。
 未成年のころの抑うつ、不安症、PTSDを完治しきらないで、脆弱性が残る。
 有名人の出来事の前に、すでに追いつめられていて、十分な支援が得られていない。学校の内外の相談機関に相談しても解決するとは思えないという保護者、子どもが多い。
 相談しても、有効な治療をしないと、治らないうつ病もある。たとえば、いじめられてうつ病になり、いじめられない環境に避難しても、脳の炎症が回復するとは限らない。
 大人も同様だ。ハラスメント行為でうつ病になった人が現場から逃れても、うつ病が治らないと自殺も起きる。
 今度こそ、原因と対策をマッチングして、適切な対策にしないといけないだろう。
 従来なかった、全く新しい対策も必要であろう。
 「官民連携」「民民連携」は、すでに実施中のものを広げていく方策のように見える。成功している事例を拡大していく。
 そのほか、全く見えないのが、新しい治療法だ。これは、どこでも行われていないのであれば、「官民、民民連携している」と報告できない。
 うつ病の新しい治療法をどこの研究機関、大学、学会などで、研究開発を行っているのか教えてほしい。開発中の治療法を網羅するプラットホームが作れないか。または、メディアが調査できることか。
 難治性の精神疾患の患者家族は、どこまで待てばいいのか。
 今は連携できていなくても、有望な新しい試みがわかれば、連携でなくて、他も追随すればいい。あるいは、・・。
 内閣府の地方創生SDGs ターゲット3.4 自殺の減少、に新しい対策をとろうとういう自治体がない?? 
 新しい治療法の研究をしているところで有望なものがどこもないのであれば、政府は新しい対策を要する。長老、中堅は今のことで忙しいのだ、若手に期限つきでなく従来にない方法を研究する道を開いてほしい。生命ほど大切なものはない。未来をになう若者、働き盛りの人、産後うつ病の若い母を自殺で失ってはいけない。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3889
★【日本では、なぜうつ病などの心理療法が普及しないのか】

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4988
★自殺対策 〜 心理職に期待

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5163
https://blog.canpan.info/jitou/archive/2305
★10年前、自殺者数が3万人以上だったころ
 この時からも心理療法は研究されない、支援に導入されない。繰り返すが、うつ病は希死念慮が深刻。「薬物療法で治らないうつ病だが」というのに、「相談」だけで治るという論理はない。「こうしたら治る」ということをアドバイスしているのだろうか。脳内の炎症を回復させる必要がある。

 「相談」したい人は、ブログ5254に記載した朝日新聞の記事に多くの相談先が記載されています。
【目次】孤独・孤立の対策&
  不登校・ひきこもり・自殺念慮対策(SDGs3.4)

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5168


【目次】 自殺防止対策へー2023年
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5119
Posted by MF総研/大田 at 07:39 | 孤独孤立自殺うつ病不安症 | この記事のURL
現代日本の禅仏教は救済がない [2023年10月23日(Mon)]

現代日本の禅仏教は救済がない

 芸能界で、自殺にまで追い込む人。他者の苦を共感できない子ども、大人。
 宗教に関する事件でも、多くの人が苦しんでいる。宗教学者によれば、宗教の条件5つ。そのうちでも重要なことは「救済」の問題。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2483
★日本〜若い人は「夢」を抱いていたのに、自分さえよければいいという、独断偏見我執で苦痛を与えて自殺に追い込む日本人。

 大人をまねているのだろう、子どもも暴力、いじめが多い。重大事態が深刻。

 周囲の同僚、監督者も知っていたのではないか。同調、忖度、見て見ぬふり。うつ病に追い込み、自殺させる。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2588
★宗教の条件「救済」

 「苦からの救済」が宗教の重要な条件だ。 禅仏教は「救済」をしない。「坐禅」はそれだけでは、「救済」にならないことが、この20年で明確になった。
 目的のない「坐禅」は、「無評価で観察の瞑想」(=マインドフルネス)と、ほぼ同じだ。 それは、うつ病の再発予防程度にしかならない、「治す」ことはできないことがわかった。
 「無評価で観察の瞑想」マインドフルネスは、「自殺念慮」の重い人が実践すると、自殺、自傷のリスクを高めることがあきらかになったと研究発表があった。自殺念慮は、うつ病、パーソナリティ障害、双極性障害、統合失調症などに見られる。相当の多数の人が苦しんでいるとみられる。

 日本の現代「禅」は、西田哲学、鈴木哲学のものとは違って、「苦からの救済」がない。学者もメディアも批判しない。

 日本では、多くの長老、専門家が、メンバーを苦しめており、うつ病にさせて、自殺に追い込む。近い関係ある学者も、苦悩する国民が多いのに、発言せず、見て見ぬふりしている。若手は身分、地位が不安定である。10年期限が多いときく。継続勤務できるかどうか、年配の研究者の評価だろう。むしろ、若手からの学問的な革新をおそれて、若手をいじめていないか。
 「苦からの救済」特に、うつ病、自殺防止に近い領域に関連するところの専門家、学者は、精神医学、臨床心理学、宗教学、仏教学、禅学、倫理学、哲学(人はどう生きるか、自己とは何か、宗教とは何か)、マインドフルネス学、ターミナルケアの学問、精神神経免疫学、自殺予防学など、こういう状況に何かできないか検討しているのだろうか。
 種々の精神社会問題が充満している。若いひとは、子育てに苦労するのを見ている。未来に希望を持てない若手が多いのかもしれない。出生数が減少していく日本。
 一人ひとりが、かけがいないいのち。せっかくめぐまれた、たった1回きりのいのちなのに、同胞である日本人から、自殺に追い込まれる。
 国際的にも、異常な事態。日本の未来をになう若手は、これをうまく乗り越えていけるのか。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2221
★「技術者(専門家)の我執、個人の苦悩、世界の歪曲」

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3658
★組織と個人のエゴイズムの問題

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5018
★専門家の倫理

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3729
★思想的怠惰

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3251
★道元〜我利我執を観察して抑制せよ

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4650
★「見て見ぬふりをする社会」

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3541
★あなたの組織には言論、学問の自由がありますか

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2063
★ごくごく簡単にいうと
 大乗仏教や後期西田哲学の実践は、価値崩壊の反応パターン(苦悩の中の反応)ではなく、価値実現の反応パターン(苦悩から乗り越え)への実践

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3202
★ある立場、定義によるが、、、、・
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4417
★内部だけでしか通用しない理論枠に縛られ

【つらい人の相談先】
 新聞記事の最後に記載されています。
Posted by MF総研/大田 at 07:34 | 孤独孤立自殺うつ病不安症 | この記事のURL
道元の哲学、西田哲学、鈴木哲学が現実に生かされていない [2023年10月22日(Sun)]
この法人には後継者を育成することができませんでした。法人の消滅によって、このブログも、まもなく消えるでしょう。
自己の洞察の本は3冊出版しました。本だけは、保存されます。国会図書館に保存されているでしょう。これは入口にすぎません。自己を生かし他者を生かす共生社会の建設、西田・鈴木哲学の実践化は、社会で貢献できる可能性が大きいです。若手の研究者に地位身分を保証し、若手に学問の自由が許される10年、20年後にでも発展させてください。

道元の哲学、西田哲学、鈴木哲学が現実に生かされていない

 世界中に、紛争、戦争、殺戮が起こり、日本でも、専門家が独断・我執で若者を苦しめています。一生をつらいものにしてしまっています。専門家でない人は、匿名で誹謗中傷して、日本内部を攻撃して、日本全体が疲弊しています。同僚、部下などをうつ病にしたり、自殺させたり、ひどいことが起こっています。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3495
★西田哲学が現実に生かされていない

 学者も自分を超える解釈を若手が研究することを許そうとしません。古い時代に解釈された従来説が長年月、持続してきました。日本人は、日本のよきものを知りません。外国に探します。

 日本の人口は減少していくといいます。若い人は、子育てに自信がなく、未来に希望を持てずに、子どもを作ろうとせず、子どもの出生数が少ない、日本は縮小していきます。

 子どもの暴力、いじめ、不登校、自殺が多いです。虐待される子ども、子どもも悲惨な状況です。

 日本には、専門家の我執、我利を批判すべきと、道元以来、強く主張してきた歴史があったのですが、これが専門家の間で封印されて、大学教育でも社会教育でも教えられていません。
 スピリチュアル・ケアをする専門家も多くいません。今日のNHK Eテレビの「こころの時代」は、これがテーマでした。3冊目の本は同じテーマです。

 僧侶も仏教学者も哲学者もここに貢献できていません。

 西田哲学、鈴木哲学も現実に生かされていません。

 日本船は内部で抗争し、若い漕ぎ手を死亡させているので、外国船から攻撃されて沈没していくのでしょう。

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★「技術者(専門家)の我執、個人の苦悩、世界の歪曲」

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★組織と個人のエゴイズムの問題

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★専門家の倫理

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★思想的怠惰

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3251
★道元〜我利我執を観察して抑制せよ

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★「見て見ぬふりをする社会」

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3541
★あなたの組織には言論、学問の自由がありますか

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2063
★ごくごく簡単にいうと
 大乗仏教や後期西田哲学の実践は、価値崩壊の反応パターンではなく、価値実現の反応パターンへの実践



https://blog.canpan.info/jitou/archive/3202
★ある立場、定義によるが、、、、・
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4417
★内部だけでしか通用しない理論枠に縛られ
Posted by MF総研/大田 at 07:38 | 孤独孤立自殺うつ病不安症 | この記事のURL
不登校、支援不十分 [2023年10月18日(Wed)]

不登校、支援不十分

 朝日新聞が記事にしています。

支援に漏れる不登校11万人 専門機関に相談ない児童生徒、急増
https://www.asahi.com/articles/DA3S15768595.html

 今の支援体制では不足する事情を述べています。

 そして、「長期化すると、学習の遅れや対人面の経験不足など子どもに影響がでかねない」と。

 長引くと、一部は対人関係を回避したくなり、社交不安のような状況になる子どもがいるでしょう。悩むとうつ病にもなるでしょう。支援者は、そこを理解して脱出、悪化防止も視野に入れておく必要があります。しかも、無理せずに、必ずしも学校に復帰は求めずに。社交不安、うつ病は避けられるように。
 学校以外の居場所にいっても、社交不安やうつ病にならないように。いずれ巣立ちしていく居場所ならば、その後、うつ不安による「ひきこもり」にならないように。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5245
★不登校最多、相談しない子ども4割、解決するとは思わない
 〜 なぜなのか、別な視点からの調査が必要
Posted by MF総研/大田 at 12:08 | 孤独孤立自殺うつ病不安症 | この記事のURL
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