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第2章はホワイト企業大賞を受賞した企業の紹介 [2018年11月17日(Sat)]
【書籍紹介】「幸福学X経営学」(前野隆司、小森谷浩志、天外伺朗、内外出版社)

「幸福学X経営学」
 〜次世代日本型組織が世界を変える

第2章はホワイト企業大賞を受賞した企業の紹介

 「社員の幸せを大切にしながら、会社の業績も伸ばす」 そんな会社がある。 ホワイト企業大賞を受賞した4つの企業を紹介しているが、2つ紹介しよう。

★西精工株式会社(徳島県)

 「社員一人ひとりの幸福が、私の一番の幸福です」と社長はいう。経営理念を作った。 社長から経営理念に基づくテーマを週ごとに社員にメールされる。社員は感想を書いて返信。いくつか選んでコメントをつけて翌朝 送信する。
 朝礼に1時間かけるが、一方的でなくディスカッションする。 社長と飲み会を行うが、ここでも仕事や会社について話しあう。
 何か問題があれば、本人だけではなくて、全員が自分たちの責任ととらえる。
 「ミッションステートメント」のしくみがユニークだ。 「各自がどんな自分になりたいかを内省し、自己の使命や信条などを 文書にまとめて宣言する。

★ダイヤモンドメディア株式会社(東京都)

 「ホロクラシ―経営」という言葉がアメリカから入ってくる前から導入していた。 社員に上下関係がない、組織図がない。 自由にのびのびと働ける。働く時間、場所、休みが自由。 副業も自由。しかし、ズルは許されない。ズルは組織内の「エゴの暴走」という。 情報は公開され、給料は社員の会議で決める。
 役員は選挙で決めるが、多数決だけではない、話しあって決める。
 このように、驚くべき自由な会社である。「みんなが幸せになれる会社」をシステム化して 回していけないものかと、実際に構築してきた。

 西田哲学では、個人と組織の関係、個人と世界の関係を説明している。 矛盾するような個人、組織、世界が一つであるから組織や世界が幸福であることと 自己の幸福が一つである。エゴイズムの個人の行為は組織がエゴとなり、世界の幸福を阻害する。 企業の不正やパワハラ、セクハラがあとを絶たないが、個人、管理者、経営者のエゴイズムの行為が、 組織全体のエゴイズムとなり、社会から批判されて、衰退していくことが実際多く起こっている。
 過労死、過労自殺、うつ病も多く、社員が幸福とはいえない企業も多い。利益優先の会社であろう。
 だが、このホワイト企業は、そういうことが起こりにくい。 西田哲学の行動指針は、至誠である。個人と組織の価値実現的であること、私欲的でないこと、独断的でないこと、対立闘争的でないことである。ホワイト企業は、そういう 行動指針になるようなシステムを持つといえるだろう。 しかも、 社員が自由にのびのびと働いて、会社を愛している。業績もあがっている。 社員が幸福であることが、会社の幸福になっていて、さらに世界(顧客や関連会社など)が幸福になっている。
「これまでの経営学」とは違う、「これからの経営学」の実例といえる。

  4つのホワイト企業は、いずれも経営トップが先頭をきって行動している。そこには、 個人が組織の中で生きるのだから、個人(社長と管理職と社員)のエゴイズムがないことが個人とそれと一体の場である会社が 幸福になることを先導している姿がみられる。 私はすべての企業のトップが西田哲学の至誠の実践を学習して少しでも ホワイト企業の方向に向かってほしいと思う。

(続く)

【書籍紹介】「幸福学X経営学」(前野隆司、小森谷浩志、天外伺朗、内外出版社)

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3984
★第1章 幸福学が経営を変える

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3986
★第2章 ホワイト企業大賞を受賞した企業の紹介

続く
Posted by MF総研/大田 at 06:13 | マインドフルネスの水平展開 | この記事のURL
【書籍紹介】「幸福学X経営学」 [2018年11月16日(Fri)]
【書籍紹介】「幸福学X経営学」(前野隆司、小森谷浩志、天外伺朗、内外出版社)

幸福学.jpg

「幸福学X経営学」
 〜次世代日本型組織が世界を変える

 本の内容は、こちらに紹介されています。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000043.000021817.html

マインドフルネスSIMTからの感想(1)

 この本をご紹介します。SIMTの求めるものと似ているからです。 人間、自己、他者の心理を駆動するエゴイズムを観察するマインドフルネスSIMT(自己洞察瞑想療法)を提案していますが、 SIMTも個人とその於いてある場所(つまり、家庭、組織、社会)とが共に幸福であるような 意志作用(深く行うひとは行為的直観)をトレーニングしていくからです。 この立場からみても、本書はすばらしい内容だと思います。感想を述べます。

 第1章は「幸福学」の紹介です。(執筆は前野氏)

次のどちらを選びますかという問いから始まっています。

会社の経営で一番大切なことは
@社員全員を幸せにすることである
A会社の利益を確保することである

 Aに賛同するひとが多いそうですが、
   「「幸福学」の研究者および実践者である私自身の考えは、もちろん@です。」(p14)

長期的幸せと短期的幸せ

 「幸福」「幸せ」とは何か、2種ある。「人生の全体像としての、タイムスパンの長い幸せから、長続きしない短期スパンの「嬉しい・楽しい」(p29)がある。
 「幸せには、主観的な幸福感が長続きしない短期スパンの幸せと、長続きする長期スパンの幸せがありました。」(p32)
(SIMTでは長期的なものを「価値」「人生価値」の実現という。短期的なものは、その時限りの目的的行動による快の感情であろう)

長期的幸せは金モノ地位でない

 心理学者らの研究によれば、 短期的幸せは金、モノ、地位などであるが長続きしない。他人と比べられる幸せだ(「地位財」による幸せ)。 長期的幸せは、それらではなく、心、安全、健康であり、他人とは関係なく得られる幸せである。長続きする幸せである(「非地位財」による幸せ)。(p34)

長期的幸福を得られる4つの因子

 長期的幸福を得られる4つの因子があるという。

1、「やってみよう」(自己実現と成長)
2.「ありがとう」(つながりと感謝)
3.「なんとかなる」(前向きと楽観)
4.「ありのままに」(独立と自分らしさ)
 4つの因子をすべて満たしている人は幸福度が高い。どれかが欠けると幸福度が下がる。不幸な人はどの因子も満たされていない(p45)。

 幸福度の高い社員は、創造性が高く、仕事の効率も高く、上司や顧客からの高い評価を受ける(p52)。このために、会社の繁栄という結果がついてくる。
 (蛇足だが、不満、不快だと負の感情が渦巻くので、背外側前頭前野が十分に発揮されないから、創造性、集注力、他者への思いやりがない。これに反し、会社という場所に満足する社員は会社、経営者、同僚、顧客に感謝するので、幸福度の高い社員の多い会社ほど業績が高いのは、脳神経生理学からも確認される。)

 社員を幸福にする「ホワイト企業」は、4つの因子を高めるようにしてくれる会社だ。社員が幸福ならば、幸福を与えてくれる企業に感謝して一生懸命に働くので、結果として会社の利益は長期的に持続する。だが、社員が受動的ではいけない。個人個人の集合が会社だから。社員全員が、他の社員の幸福になるように行動しなければならない。

 SIMTでの哲学と類似するところがある。個人は場所に於いていきる。場所は家庭と職場がある。本書で扱う経営学の問題は個人と職場のことになる。場所は価値実現の場所である。自己と場所は一つである。場所から情報を得て、個人の意志作用により場所にモノサービスを表出する。その場所がまた、自分にかえってくる。居心地のいい場所であると、場所と一体である社員である自己も幸福である。会社の幸福と社員の幸福は一体である。だから、社員が価値実現の意志作用で働くことで幸福感を得て、組織全体の長期的な価値が実現する。

 詳細は、本書を読んでほしい。
 第2章は「ホワイト企業対象受賞」の企業の実例である。
 第3章は、「これまでの経営学、これからの経営学」
 第4章「ホワイト企業への道」が続く。

(続く)

【書籍紹介】「幸福学X経営学」(前野隆司、小森谷浩志、天外伺朗、内外出版社)

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3984
★第1章 幸福学が経営を変える

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3986
★第2章 ホワイト企業大賞を受賞した企業の紹介

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4017
★第3章 これまでの経営学 これからの経営学
   第1節 経営学とはどんな学問か

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4019
   第2節 これからの経営学はどこに
     1.存在を掘り下げる経営

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4020
     2.利を追わない経営

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4026
     3.苦悩を味わう経営

     これからの経営学に向けた4つのヒント
      https://blog.canpan.info/jitou/archive/4028
      (1)自覚

      https://blog.canpan.info/jitou/archive/4031
      (2)共鳴

      https://blog.canpan.info/jitou/archive/4032
      (3)小欲

      https://blog.canpan.info/jitou/archive/4035
      (4)畏敬

      https://blog.canpan.info/jitou/archive/4036
第2節を終えるにあたり

★第4章 「ホワイト企業への道(執筆は天外伺朗氏)
    https://blog.canpan.info/jitou/archive/4040
    第1節 ホワイト企業とは

    https://blog.canpan.info/jitou/archive/4042
    第2節 日本型経営の発見

    https://blog.canpan.info/jitou/archive/4043
    第3節 ホワイト企業大賞の概要
https://blog.canpan.info/jitou/archive/3976?1541731623
★2019年1月26日、宮城県大崎市のお寺(真言宗)で、マインドフルネスSIMTの体験、説明会。
=初心者向け体験のほか、専門家向けの「マインドフルネス」の問題点、講座のガイダンスも。
お寺を「マインドフルネス」のために解放してくださっています。
2019年に、講座を宮城県で希望がありますか。 2019年は、希望があれば、埼玉、宮城で開催。

★2019年1月13日は、専門家向けの講演
http://mindful-therapy.sakura.ne.jp/kouen/2019-1-13-kouen.pdf
=僧侶、学者、マインドフルネスの推進者、医療関係者など
上座部仏教、日本仏教の問題を超えていくために
日本の社会問題の解決のための「マインドフルネス」
自分の役割は何か、自分の組織の使命は何か、それぞれにどういう方向があるか。
現代の日本的なマインドフルネスの展望。

★2019年3月1日、アメリカの大学院心理学専攻の学生へ、日本独自のマインドフルネスSIMTの講義。

Posted by MF総研/大田 at 07:34 | マインドフルネスの水平展開 | この記事のURL
エディフィストラーニング(株)の活用事例 [2017年03月13日(Mon)]
★発表大会=5月20日

★講演会=4月2日
IMG_1201.JPG

マインドフルネス瞑想療法士の育成講座で

★こちら、講座の最終講義

 エディフィストラーニング株式会社の清澤正様(マインドフルネス瞑想療法士)のビジネス現場でのマインドフルネスSIMTの活用事例をご報告していただきました。
https://www.edifist.co.jp/hr/mindfulness/index.aspx
(こちらのプログラム)

 新しくマインドフルネス瞑想療法士(MMT)になる受講生のみなさんから 多数の質問が出ました。私のパソコンに問題があり、パワーポイントが使用できませんでしたこと十分に効果が伝わらないで申し訳ないことでした。

 清澤様には、5月20日の発表大会で、正式に発表していただけることになっています。

★発表大会(日本のマインドフルネスは心の病気の人だけのものではない)
http://mindful-therapy.sakura.ne.jp/senmonka/taikai.htm

 ほかのMMTのかたにも、講座や発表大会で、活用事例をご紹介していただきたいと思っています。心の病気のかたの支援に乗り出された方も、さまざまな現実の苦労を体験なさっておられるようです。苦労すること、失敗したこと、便利なツール、他のMMTが不得意であることに対するサービスなどを他のMMTに教えてほしいと思います。
Posted by MF総研/大田 at 09:39 | マインドフルネスの水平展開 | この記事のURL
ビジネス現場における創造力向上(暫定)のマインドフルネス=Eプロジェクト [2014年11月20日(Thu)]


ビジネス現場における創造力向上(暫定)のマインドフルネス
 =Eプロジェクト

 ある企業と大田のマインドフルネス自己洞察瞑想療法(SIMT)の共同プロジェクトが開始しました。働く企業人、組織人の創造力を成長させるようなマインドフルネス。日本的マインドフルネスである自己洞察瞑想療法(SIMT)の将来性を認めてくださる企業が現れました。 共同研究、共同開発をしていきます。

 社会的マインドフルネスの開発が重要です。宗教的マインドフルネスは封建社会にできたもので、それを専門とする僧侶のものですから、そのままでは現代社会では社会貢献できません。マインドフルネスの自己洞察瞑想療法(SIMT)は、水平展開できるものです。私は、日本の哲学を使って、標準的なマインドフルネスのSIMT、意志的自己レベルのSIMT(A)を開発しました。

 標準的マインドフルネス(A)を現代社会の特定領域の問題(Bx)を知る人が、 その特定問題の解決のためのマインドフルネスを開発できます。思いがけず、自分がうつ病になったために、私は、うつ病についての専門家になってしまいました。それで、うつ病や不安症/不安障害が治らない人がいるという問題(B1)を解決するための「ひとりでうつ病・不安症を治すためのマインドフルネス心理療法」を開発しました。佼成出版社刊の本です。

 このSIMTは、精神疾患の改善のためだけのマインドフルネスではありません。すべての人に共通の意志作用、意志的自己レベルのマインドフルネスです。 健康な人がする道元襌と西田哲学を応用したからです。 これは、汎用性がありさまざまな領域に 水平展開の活用ができます。 ただし、それができるのは、その問題(Bx)に詳しい専門家なのです。 そういう想定があるために、私は標準的な日本的なマインドフルネス(A)の研修に(B1)を付加した内容の「マインドフルネス心理相談員」の講座(A+B1)を行っているのです。さまざまな社会的な問題領域(Bx)の方が受講してくださいます。(A)を学習してから自主的にご自分の領域(Bx)に活用していただくことを想定しています。  ところが、もう一つの水平展開の方法がありました。私のSIMTのスキル(A)とビジネス現場におけるある問題(B2)に詳しい方が、その問題の改善になるためのマインドフルネスを共同で開発し、提供していこうというプロジェクト(私は勝手に「Eプロジェクト」と呼びます)の提案がある企業からありました。これは、 私が直接関わる水平展開の最初でもあり、大変強い興味を持っています。
 なぜ、日本のマインドフルネスであるSIMTでいいのかお聞きすると、 欧米から導入されたマインドフルネスではなく、あえて、日本的なマインドフルネスと共同したい、さらに叡智的自己レベル、人格的自己レベルまで開かれていることが、SIMTとの共同を決めた理由であることを言ってくださったのです。

 精神疾患の改善(B1)以外の領域で、私にははじめての開発研究ですから、とても興味があります。叡智的自己レベルのSIMTにも関心を持っておられます。 だから、来年春までに開発するものは、フェーズ1だと思います。 何回か会合を開いて、働く企業人、組織人の創造力を成長させるようなマインドフルネス、フェーズ1(B2)を共同開発していくことになります。これを提供してみて、有用性が認められれば、フェーズ2の開発になるでしょう。これが私にとっての「Eプロジェクト」です。順調に行けば来春、その企業で提供されるでしょう。内容が決定する春にはその企業から発表されるでしょう。発表されるまで秘密ですから、ここまでにしておきます。

 うつ病の領域においても、自分でできるマインドフルネス心理療法(B1)のほか、 精神科医・心療内科医が提供するマインドフルネス心理療法(SIMT)(B3)も私は、 強い関心を持っています。本の自己洞察瞑想療法(SIMT)を簡略にしたものだと思います。それができるのは、現場、現場の医師が短い診療時間で自らできる範囲、あるいは補助職でできる範囲をよくご存知の医師です。
 がん患者さんのためのマインドフルネスも、意志的自己レベルのSIMTの応用から、もっと深いマインドフルネスまでを実践することになるでしょう。
 東北の被災地のマインドフルネス心理相談員の方が、そこでふさわしいマインドフルネスSIMTを作っていかれることと思います。(B1)そのままか、改良したものになるのでしょう。

 東北の宿泊プログラムが、中学生の不登校の解決のためのマインドフルネス(B4)になるかもしれません。中学生には、(A)(B1)をそのまま適用できません。アレンジして適用します。水平展開の範囲は限りなくありそうです。
  • さまざまな領域への適用
  • 水平展開・垂直展開
  • 水平展開・垂直展開
  • Posted by MF総研/大田 at 19:51 | マインドフルネスの水平展開 | この記事のURL