• もっと見る
« 薬物療法 | Main | 自殺防止は医者以外も»
心理療法を女性の心理士が提供できないでしょうか [2024年02月04日(Sun)]
◆大地震の被災地でもマインドフルネス心理療法SIMTを
 〜 長期にわたってうつ病、PTSD、睡眠障害のおそれ

◆マインドフルネスは第2世代へ
◆マインドフルネスは日本の非二元論へ

心理療法を女性の心理士が提供できないでしょうか

 心理療法を女性医師が提供できないでしょうか、と問いかけました。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5336
★女性医師に

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5313
★大震災の被災地も

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5338
★孤独孤立対策に全国各地に

 同じことを、女性の臨床心理士、公認心理士にも問いかけたいと思います。

 種々の領域に、うつ病、不安症、PTSD、過食症などが治らないとか、不登校、ひきこもり、長いがん患者の闘病中にメンタルケア、終末期の心のケア、大震災における長期のうつ病、 薬物療法で治らないうつ病、再発の多いうつ病、など種々の領域があります。

 女性は、出産・育児で勤労時間が限られるかもしれませんが、完全予約制で、複数の心理士で提供する「認知行動療法による心のケアセンターを運営していただけないでしょうか。

 うつ病、不安症、PTSD、不眠症などが増加しています。そして、うつ病になると、3−4割が完治しないで、苦しみ続ける患者がいます。

 子どもにも不登校、自殺が増えています。うつ病や不安症が背景にあるケースもあるでしょう。

 うつ病には、認知療法が効果があることはわかっています。
 また、うつ病の薬を服用すると、1割が双極症になってしまうと言われます。早い段階で、心理療法で治療すれば、双極症にならないかもしれません。うつ病の初期に心理療法を提供するのは、患者にとって幸いです。

 出産・育児などで忙しい勤務形態では、働くのが難しい女性心理士に、こうした領域に心理療法(精神療法)で、治す支援をするセンターを作っていただけないでしょうか。

 傾聴だけでは、うつ病、非定型うつ病、適応障害などはなおりません。脳に炎症が起きているのですから。相談機関から紹介してもらえるように信頼されるセンターにしてください。

 女性医師との連携でもいいですし、心理士グループ単独でもいいでしょう。
 女性医師のところでも、述べました。 次のように、働く時間を女性心理士の出産、育児の事情に合わせるのです。

◆完全予約制にする。心理士の割ける時間に合わせればよい。

◆詳細な説明を加えるセッションは、多人数に同時にできるので、患者はその日時にも来てもらう。つまり、短い個別面談と、長時間の集団セッションを組み合わせる。

◆対象とする精神疾患は、認知行動療法(CBT)に効果があるとされるものに限定。うつ病(非定型うつ病を含む)、適応障害、不安症、PTSD、過食症など。病名ではないが、不登校、ひきこもりも。がん患者のケアも。

◆医師の薬物療法をそのまま受けてもかまわない。CBTを併用する。CBTのうち、マインドフルネス心理療法SIMTは定型化できて提供しやすいので、活用していただきたい。ほかのCBTがよければそれでいい。 ◆薬は主治医にまかせる。症状が軽くなったら、主治医の処方に任せる。

◆自治体と連携して補助金を得たり、助成団体に申請すれば、報酬の一部に充てることができるかもしれない。

◆CBTは、アドバイスをすることが伴うが、育児の合間をぬって、メール、文書で書くこともできる。ボランティアの協力も得る。

 精神科医は、患者が多くてCBTを提供できる医師は少ないので、治りにくい患者がいます。 CBTを併用すれば、完治の割合が高まります。  自殺対策や孤独孤立対策などで、特例事業として予算をつけてくれるかもしれません。助成団体の支援もあるかもしれません。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4599
★専門家はみな現在の仕事で手一杯加
 新しい人材の投入を。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2785
★女性の医師が精神療法を提供できないでしょうか。心理士も。

東日本大震災(2011年3月11日)の場合

(4か月後) 被災地の産後うつ病の 母親が増えるリスクが高まっている
https://blog.canpan.info/jitou/archive/2206

(8か月後) 大震災で生き残った人に、自殺があいついでいる
https://blog.canpan.info/jitou/archive/2268

(9か月後)
岩手の小中高校生、15%が震災後に不眠など
https://blog.canpan.info/jitou/archive/2291

被災地の市役所職員に不安や抑うつの傾向
https://blog.canpan.info/jitou/archive/2286

うつ病、不安症、PTSDなどを治す支援は難しい
https://blog.canpan.info/jitou/archive/2785
◆エネルギーと時間を取るので、論文や学生教育に忙しい研究者は参入しません。臨床の現場の、医師や心理士でないとできません。

【関連記事】

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4757
★自殺防止

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2142
★被災地の心のケア

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5215
★マインドフルネス心理療法、SIMTか  〜第2世代のマインドフルネス、第4世代の認知行動療法
 ☆ここに、概要が紹介されている(「マインドフルネス精神療法」第7号)
 https://mindful-therapy.sakura.ne.jp/kikansi/hp-07/dai7gou-mokuji.htm
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5329
【目次】自殺防止対策2024年

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5313
【目次】能登で大地震 〜 長期にわたって
 うつ病、PTSD、睡眠障害のおそれ


https://blog.canpan.info/jitou/archive/5168
【目次】孤独・孤立の対策&   不登校・ひきこもり・自殺念慮対策(SDGs3.4)
Posted by MF総研/大田 at 19:12 | うつや自殺念慮の心理療法 | この記事のURL
今のままでは、長引く「うつ病」を治す医師も心理士もいない〜  新しい対策を [2023年07月31日(Mon)]

今のままでは、長引く「うつ病」を治す医師も心理士もいない
 新しい対策を

 うつ病、双極性障害、パーソナリティ障害などには、「死にたくなる」という深刻な症状がある。うつ病が治らないと、自殺のリスクがある。
 自殺予防のためにも、孤独・孤立対策のためにも、長引く「うつ病」や「不安症」を治すために新しい対策をとっていただきたい。

 うつ病に限っても、薬物療法では、3−4割が治らず、苦しんでいるひとが多い。現在、医師も心理士も、認知行動療法で治すことを専門に行うことは「職業にならない」ので、これで、うつ病を治す人がいない。 次の記事で触れた。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4939
★和田秀樹氏

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5150
★益田祐介氏

 そして、衝撃的な内容が紹介された。

西城有朋氏『精神科医にご用心!』

 目次を見れば、衝撃的である。

アマゾンの紹介

認知行動療法も懐疑的なようだ。

 第3世代の認知行動療法として、期待された「マインドフルネス」も、無評価で観察の瞑想では、限界があった。うつ病を治す人がいないし、自傷自殺を高めるリスクがあるという発表があった。 「マインドフルネス」は、第3世代の認知行動療法は、うつ病、不安症の治療法としては不十分だ。日本でも、治すことに活用する人はいない。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5121
 雑誌「精神科治療学」1月号で、「マインドフルネス再考」を特集したが、うつ病などの「治療」に活用しているひとはいない。

 地方創生SDGs3.4 自殺防止のためにも、孤独・孤立対策のためにも、新しい対策が必要だ。うつ病などが治らずに孤独・孤立しているひとが多いだろう。不登校、ひきこもり、の問題でもある。長引くと自殺も起きる。カルトへの誘導のおそれもある。

 1993年以来、ほそぼそと支援活動をやっていたが、難治性のうつ病、不安症、PTSDであり、支援にも、多大の時間、エネルギーを要し、ボランティアでやることも無理であった。
 経験から、うつ病、不安症などを「完治」させるには、1年近くかかる。第3世代の認知行動療法は、2か月が基本の「瞑想」だから、「治せない」。もっと、長期的に支援する心理療法の研究開発、そして、実際臨床が必要だ。
 そして、うつ病が治らない割合も高く、深刻な状況になるから、「うつ病」の予防教育も重要だ。家庭での虐待、厳しすぎるしつけ、学校でのいじめ、職場での各種の「ハラスメント」、差別、ネット上の誹謗中傷、宗教による被害、・・・・。加害者になる、被害者になる。保護者、教員、児童生徒、職場の管理者、従業員、すべての社会人に、予防教育が必要だ。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5168
【連続講演・実践】孤独・孤立の対策&
  不登校・ひきこもり・自殺念慮対策(SDGs3.4)
Posted by MF総研/大田 at 05:50 | うつや自殺念慮の心理療法 | この記事のURL
自殺防止のために薬物療法で治らない精神疾患の心理療法を開発すべき [2023年03月09日(Thu)]

自殺防止のために薬物療法で治らない精神疾患の心理療法を開発すべき

(1)うつ病は前頭前野の3つの領域が関係

 ツイッターしています。

【検索】ツイッター うつ・がん哲学マインドフルネス

(3月8日)
#うつ病を治し悪化予防、のコツ。
うつ病は前頭前野(Z)の体積が縮小していると言われる。
#背外側Zの縮小、#眼窩前頭皮質の縮小、が早くから報告されていた。
#内側Zの縮小もあると最近報告された。
こういう部位の、樹状突起の退縮、シナプスの退縮が起きている。 そのため・・・

3Z領域の本来の働きが低下の持続で、完治した状態とならないのだろう。
抑うつ気分は回復しても社会的活動仕事を計画実行する機能、感情が起きた時対人関係が悪化しない処理をしないと、またつらい感情が起こり症状(抑うつや鉛様麻痺感)も再燃。
3Z領域の退縮が回復する認知行動療法的な実践が有効。

(続く)
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5119
【連続記事】今年も マインドフルネスでSDGs3.4 自殺の減少を
 〜 自殺防止 2023年
Posted by MF総研/大田 at 08:50 | うつや自殺念慮の心理療法 | この記事のURL
コロナ医療従事者、3割うつ症状 [2023年03月05日(Sun)]

コロナ医療従事者、3割うつ症状

 コロナの医療関係者が疲弊している。

★コロナ医療従事者、3割うつ症状 職場辞めたい7割超 (共同通信)
https://nordot.app/1003589919760941056

 「衛生医療局長が業務量に見合った人員配置や労働環境の改善が必要だと訴えた」という。

 うつ病。まさか、自分がうつ病になるとは思っていない人でも発病する。
 困難が待ち受けている。人員配置や労働環境の改善のためには相当のコストが必要だろうから 。 医療の崩壊。
 そして、私の気がかりなことは、うつ病になってしまった医療者は薬物療法を受けるだろう。そのままでは、やはり3−4割は復帰できないかもしれない。
 教員もそうであった。うつ病になる教員が多い。
 こうした業界から人材が復帰できない。

 うつ病の精神療法を本気で普及してもらいたい。どこの部局、どこの大学で、誰がとりかかるのか、考えてほしい。・・誰が考えるのだろう。
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5119
【連続記事】今年も マインドフルネスでSDGs3.4 自殺の減少を
 〜 自殺防止 2023年
 
Posted by MF総研/大田 at 08:06 | うつや自殺念慮の心理療法 | この記事のURL
医大付属病院と心理職共同で検証実験を [2022年05月31日(Tue)]
【連続記事】今年こそマインドフルネスでSDGs3.4 自殺の減少を
 〜 自殺防止 2022年
>

自殺対策 〜 心理職に期待(5)
 〜 医大付属病院と心理職共同で検証実験を

 雑誌「臨床心理学」125号(2021年9月、金剛出版)は、特集「自殺学入門」。
 そのうち、「自殺対策と心理職―保健・医療における自殺対策と心理職に期待される役割」 (河西千秋氏、札幌医科大学)
 を見ました。精神科医療点数に改正をお願いできないでしょうか。

うつ病に効果がある自己洞察瞑想療法SIMTを保険で受けられる方向の実験

 以上の検討を踏まえて、真剣に自己洞察瞑想療法(SIMT)を心理職が健康保険で受けられようにしていただくために、次のことを提案して、実際に働きかけをしていきたい。

1.SIMTの効果検証(臨床試験)
 どこかの医大・医学部のある大学の付属病院で、一定期間(3−6カ月)、初診の患者、再診の患者に、SIMTを開始する。一人の患者に、40分提供してみる。セッション1から10まで。対象となった期間の患者には、10回、10か月SIMTによるサービスを継続する。

 軽症の患者には、2週間に1回、合計10回、5カ月でも。
(各セッションは、詳細であるので、簡素化する用意はある=相談させていただく)

 SIMTを提供してない患者群と比較する。

 症状の改善度を測定する。開始前、各回の後1か月に測定。
 1年後、2年後の再発の割合も比較する。
 減薬、断薬までできるかどうか検討するのであれば、期間は少し延長される。減薬開始は、いつからか、相談のうえ。薬物療法を受けたことがない人に、SIMTだけを希望する患者がいれば、それも研究の対象にする。SIMTだけで治るかどうか。(従来、私が支援させてもらったひとは、ほとんどみな薬物療法と併用だった。)
 (SIMTを受ける患者のうちには、ベンゾジアゼピン系の減薬が難しい人がいる)

2.SIMTに有意な効果があると評価されたら、健康保険の診療とする。そのために、次のことを厚労省に確認していただく。

 診療報酬点数表の「精神科専門療法」において、SIMTは「認知療法、認知行動療法」に該当することと認定していただく。

 実現したら、次のようにできるだろう。

1 医師及び看護師が共同して行う場合 350点

 であるが、これにSIMTでもいいことにする。(30分を超える場合)

 これは、内科医でもいいのだから、精神科医のいない地域でも、うつ病の患者にSIMTを提供 できるようになる。ただし、医師は、SIMTを30分以上提供しにくいので、
a)看護師が行う
b)所定の訓練を受けたと認定された「心理職」も保険点数になるように、改訂していただく。

一人の患者に、前後に医師の管理下で40分は心理職単独でやってもいいこととし40分面談SIMTを提供(自己洞察実践課題の説明、質疑応答)、前後の20分で書類整理、医師と共同面談と報告とし、一人の患者のために1時間かける。
予約制で、午前に3人、午後4人行う、そうすると、1日の点数は2450点。月20日提供すると、点数は49,000点となる。(ほかに、選定療養の予約診療費も病院の収入にするだろう。予約料は患者負担となり保険の対象外となる。患者の負担は大きくなる。経済的困窮者には、一部何らかの補助制度ができないか → 次の記事予定)

 メリットは、患者が10カ月で完治する割合が高くなるだろう。
薬の費用が減少するだろう。
人口が減少していく日本で、復帰できる、自殺しないですむ人口が増えるだろう。
心理職の活躍できる場が増える。

 デメリットは、
精神科にかかり続ける患者が減少するか?(医師にとっては収益減少か?)
もちろん、うつ病の患者の一部しかできない。自分で活動量を多くし課題を実践することができる患者しか、効果がない。

 今後、検討していただける医大、医学部のある大学をさがして、説明させていただく。すぐには見つからないことは覚悟している。ただし、この実験に参画できる(暇な?)SIMT資格者は、私のみであろう。 高齢であるから、私がするなら、早く開始したい。しかも、1か所でしか、実験できないだろう。
開始するには、医師のほか関心を持つ看護師、心理職、スマホなどで報告しデータを集める仕組みを運営できる人(*)、統計手法に詳しい人、当方の参加になるだろう。となると、どこかに研究費用の助成を申請するのか。時間がかかりそうだが、うつ病が治らない人、自殺を減少させるには、新しい治療法が必要である。
(*)無理ならば、紙による記録表の提出でもよい。ただし、データを統計的に使うために入力する人が必要。

 しばらく、開始できない場合、後継者に託しておきます。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4938
★色々な壁がありましたが。

【第4世代の認知行動療法】
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4236
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4887
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4947

 【自殺対策〜心理職に期待】

 【1】  【2】  【3】  【4】  【5この記事】  【6】  【7】  【8】  【9】  【10】  【11】  【12】

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4893
【連続記事】今年こそマインドフルネスでSDGs3.4 自殺の減少を
 〜 自殺防止 2022年


Posted by MF総研/大田 at 08:18 | うつや自殺念慮の心理療法 | この記事のURL
マインドフルネス瞑想療法士🄬の 認定講座の第6回 [2019年11月17日(Sun)]
本日は、マインドフルネス瞑想療法士🄬の 認定講座の第6回でした。

第6回 支援の進め方と支援者の倫理

第1 テキスト
『支援の進め方と支援者の倫理』
『うつ病・不安症などの支援戦略』
『支援者の倫理』
『マインドフルネスの悪用と批判されないように』
『図解 うつ?・不安障害を治すマインドフルネス 後編 セッション6−10』

<★配布参考資料★>
 支援に用いる管理表

第2 うつ病のアセスメントから初回指導まで
種々の問題を自己洞察瞑想療法で支援しようとする場合、 問題定義、要因の分析、課題の決定、実行、評価などの治療方針を組み立てる。
うつ病や不安症などについては具体的にどのように適用するのかが テキスト「うつ病・不安症などの支援戦略」

初回の面接で何をすればよいかの詳細。 クライエントの問題(症状)を聴いて、支援方針の策定、説明、スキルトレーニングの実地指 導、課題。
当初の連鎖分析・要因洞察は一般的仮説でよいが、クライアントにはそれを説明しなけれ ばならない。
そのクライアントに特有の思考、感情、症状、行動は支援プロセスが進展してから行なえば よい。その時も、問題(症状)を詳細に調べる、連鎖分析、要因洞察、治療方針の策定、説明、 スキルトレーニングの実地指導、課題。
支援者が用いる表などを織り込み付録とした。

第3 構造化された治療プログラム
 =定型化した指導プログラム
『うつ・不安障害を治すマインドフルネス――ひとりでできる「自己洞察瞑想療法」』セッショ ン1〜10
初心のセラピストが行いやすい。改善するエビデンスも確認された。 ベテランのセラピストでも効率よく多数のクライアントを支援できる。 改善の支援だけではなく、再発予防、自己成長にも用いる。 過去の受講生、今期の受講生にも、顕著な成長がみられるひとがいる。

初級編と中級編で構成した。高齢者や重症者など中級編を難しいように感じるクライエント には、初級編だけを実践してもよい。その後、半年1年はセッション5の課題を続けてよい。 中級編で詳細に実践することになる、やさしい手法が初級編に含まれている。さらに難しいと感じるクライエントには、セッション1,2だけを継続してもよい。

セッション1−5:初心者編
セッション6−10:中級編

7,80年の人生には、さまざまな出来事(やがて、がん、介護、死などのストレス)があるので 、発症や再発しないためには、セッション 10まで行い、一生、セッション10の自己洞察法を継続することが望まれる。 さらに深いマインドフルネスもある。
毎月1回のグループセッション、毎月2回のグループセッション、個別支援方式(毎月1〜4 回)など、クライエントの要望と支援者側の状況に応じて決めていく。
さらに深い問題、低い自己評価、死などは、叡智的自己、人格的自己のマインドフルネスがある。 叡智的自己、人格的自己は、日本文化の背景になっている東洋的な人間観であり、問題がなくても実践することが望まれるマインドフルネス。生き方が変わり、社会貢献の応用範囲が 広がる。

第4 支援者の倫理
マインドフルネス心理療法は、自分や他者を傷つける自分のエゴ(「本音)という)をも自覚する。人には、必ず、自己中心的な本音がある。自分の利益を図り、悪を犯す種子がある。これを自覚して、芽が出た時に、気付いて、行動を抑制しなければならない。
支援者にもエゴが働くので、クライアントの利益を害さないように自覚する必要がある。カウ ンセラーの言葉によって、クライエントを傷つけると、症状を悪化させるかもしれない。 プライバシーを保護することが極めて重要である。

クライエントの負担金は、事前に伝えておいて、それ以外の料金を請求してはならない。
支援者が、うつ病・不安症/不安障害などの直接の援助をする以外のサービス (たとえば、ヨーガ、健康体操、鍼・灸、食品販売、食事療法、宗教行事など) も提供している場合には、支援者側の利益を優先させるようなことは慎むべきである。支援者の 金銭的利益を重視する「本音」を抑制すべきである。他のサービスと抱き合わせでないと、カウ ンセリングを引き受けないというのがエゴイズムの一例である。クライエントの立場でない。

第5 支援者の倫理・SIMT者の特別の倫理
資格申請時に倫理規定遵守の約束 。 専門家は自分(自分の組織)、自分の立場、自分の手法、自分のスキル、自分の利益に執着 する傾向がある。 その本音に気づき、抑制しなければならない。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2970
関連記事

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2374
もう一つの記事

宗教者によるSIMTの活用
宗教の方法にアレンジした方法で支援する場合。
SIMTの一部の手法をそのまま、あるいは、アレンジして、独自のプログラムを開発 。「このプログラムでうつ病などが改善する」と言うのは問題がある。

他のサービスとの併用
マインドフルネスSIMTは、自分のエゴイズム (自分や他者を傷つける本音、自分の金銭的利益を優先する本音) に気づき抑制してクライエントを自分の利益の踏み台にしないことに留意すべき。

独自の方法の開始は:
 効果の高いマインドフルネス心理療法の開発をする試験研究は必要。クライエントに、違う方法で行うことを公表した上で行って、効果を確認する。

他の治療法との併用
他の心理療法との併用


薬物療法との併用は全く問題なかった。 症状が軽くなってから、医師の許可を得て減薬、断薬をすることができる。

第6 脳トレーニング第6弾
 前頭前野、セロトニン神経、副交感神経などが活性化するといわれる脳トレーニング、フリフリグッパー体操、動作法など。毎回、新しいメニューを加えていて、これが第6回目。

第7 セッション6のポイント、および、支援者となるべき受講生の課題

第8 前日のマインドフルネスSIMT研究会の内容報告

 ☆場所的論理、逆対応の論理、絶対無、エゴイズムの自己、実践哲学(臨床西田哲学)

 これも1時間かけて説明した。
世界で最も深いマインドフルネスSIMTは、すべての人間の根底の絶対無(絶対的一者)を基礎にしたものである。フランクルの主張とも類似する。 従来の仏教の方法は、坐禅によるものと、公案によるものがあった。そこまで指導するひとは、今や、ほんのひとにぎり。しかも、方法が言葉での説明が少なくてわかりにくい。
 これからは、マインドフルネスSIMTのように、論理的に言葉で説明していく方法がとられるようになってほしい。現代人には、従来の方法では無理であろう。するひとがいなくなったのがその証拠であろう。 西田哲学が場所的論理と逆対応の論理で説明した。実践方法の概要は、「実践哲学序論」に書いてある。一言でいえば「至誠」の実践であるのだが、具体的方法までは書いていない。これを具体化するのが、人格的自己のマインドフルネスSIMTである。「臨床西田哲学」というべきものです。
 すべてのひとの根底に絶対者の働きが動いている。それは、個人(自己)を通してしか働きを表わさない。この自覚のできた人は、すべてが絶対的一者が自己を否定して現成したもの、射影したものとなる。絶対的一者は、自己を否定して、個人(自己)のものに変化する。だから、すべてが絶対的一者のものとなる。絶対的一者とすべてのものは、別ではなくて、そのままで一つである。絶対者だけでは存在しない、個だけでも存在しない。自覚していなくても底で絶対者の働きがある。
 絶対者を自覚しない個人の底にも働いているが、絶対者を自我を用いてエゴイズムに塗られたものにして表現する。だから、絶対者を自覚しない科学者は独断偏見で学問することがある。オルテガの「大衆」(大学に多いという)批判や、フランクルが還元主義、全体主義、画一主義の学問批判はこういうことを言う。
 絶対現在において、絶対的一者が働いており我々の悪も罪も絶対的に否定され受容されているし、対象的な自分はそれ自体では存在しない。そして、我々の自己も世界も学問も道徳もそこから作られる。

 こういうのが、本来の大乗仏教であった。西田幾多郎、鈴木大拙、秋月龍a、井筒俊彦(以上は故人)、竹村牧男氏などによれば日本には、鎌倉時代にこれに目覚めた道元や親鸞がいた。世阿弥、千利休、松尾芭蕉などの独特の日本文化の底に流れている。竹村牧男氏によれば、空海にも深いものがある。しかし、深い哲学が大学で教えられていない。誰でも理解できるようなもの、本で読めばわかるもののみが教えられている。
 私(大田)の解釈では、曼荼羅は個人個人の絶対者が自己を否定して現成したものとなるとみれば同様の見方になるのだが。世界中の人間が根底に絶対無を持っていて、それが各々の仏、如来であるとして描いているといえる。現代に曼荼羅を作成するならば、主婦、こども、教師、医師、会社員などを並べて表現すればいい。
 こうした、深い自己の観察は、通常の心の病気の解決支援には無用である。うつ病や不安症などの改善支援は、意志的自己のSIMTで十分である。叡智的自己、人格的自己のマインドフルネスSIMTは、深い悩みの人に用いるものである。
 意志的自己のマインドフルネスSIMTは、小中学にもやさしい言葉で説明して実践してもらえる。

【目次】このようなところに活用できそう
 マインドフルネスSIMT 2019

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4243
Posted by MF総研/大田 at 21:16 | うつや自殺念慮の心理療法 | この記事のURL
抗うつ薬は低用量が最も有用 [2019年07月18日(Thu)]

抗うつ薬は低用量が最も有用

 うつ病には、薬物療法が広く行われているが、少量で治らない患者には、少しずつ増量されるのが学会の標準だったが、これを変更すべきかもしれない研究成果が発表された。

http://leia.5ch.net/test/read.cgi/poverty/1559864126/

 抗うつ薬は、承認された用量の範囲内の少なめの量を飲むのが最も効果的とする研究結果が発表されました。この結果、少ない量から始めて副作用に注意しながら増やすことを勧める日本のうつ病学会の治療指針の見直しが必要と指摘する。

抗うつ薬は「非常に重症」の患者にしか効果がないという研究も2010年に発表されていた。それで、うつ病学会のガイドラインが変更された。今度も一部変更されるだろう。さもないと、薬の費用がかさみ、患者の期待にも応えないだろう。

 少量で治らない患者には、増量しても効果がうすいのであれば、他の治療法を研究しなければならない。(ただし、これは、SSRI、ベンラファキシン、およびミルタザピンうです。他の薬は、不明です。)

 「うつ病の急性期治療におけるSSRI、ベンラファキシン、およびミルタザピンの使用においては、低用量処方のリスク・ベネフィットバランスが最も優れていることが示唆された。今回の結果を踏まえた診療GLの改訂が必要」とまとめた。」(上記記事より)

 大乗仏教の核心も大竹晋氏から新しい説が発表されました。うつ病はセロトニン仮説によってきたのですが、経頭蓋磁気刺激(TMS)では、背外側前頭前野の機能低下であるとみています。(ただし、これも再発が多いそうです。
 ( https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4309/index.html
  ☆NHK クローズアップ現代)
 背外側前頭前野だけではなくて、他の部位も関係していることを示唆します。再発した人にストレス的な事件がったかどうかを知りたいものです。)

 学問は研究につれて、時代や環境や期待される領域の変化で従来の説から変化していく。特に、人間は複雑で未知のことが多い。ハンセン病も見方が変化した。

 「マインドフルネス」も、ポージェスのポリヴェーガル理論で限界が指摘されたので、マインドフルネスの学問も変更が行われることを期待する。評価が起きる家庭や職場での観察のマインドフルネスだ。これも、アメリカではすでに変化しているかもしれませんね。MBSRの開発者のジョン・カバット・ジン氏が、MBSRは入口にすぎないと言っていたのですから。これは、対人場面でないトレーニングが主である。対人場面では、見たもの、聞いた言葉を評価して適切な言葉や行動を瞬時に表現しなければならないからである。無評価ではいられない。

うつ病の薬物療法

うつ病は薬物療法で軽くなります。治療を受けましょう。 下記に、従来の記事を紹介する。

うつ病には、三環系、四環系の抗うつ薬、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)、 選択的セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)、ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬(NaSSa)。

ただし、薬がきかない人もいる。

うつ病は再発しやすい
うつ病は薬物療法でいったん軽くなっても、再発する人がいる。

★うつ病には心理療法も効果がある

再発の予防に、心理療法が効果的であるといわれている。 認知療法、マインドフルネス心理療法がある。 自己洞察瞑想療法(SIMT)もうつ病に効果がある。ただし、完治までに1年近くかかるので、できない人もいる。
重症のうつ病には、経頭蓋磁気刺激(TMS)もある。ただし、再発も多いという。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/1921
★抗うつ薬は「非常に重症」の患者にしか効果がない=研究発表(2010年)
 =薬で抑うつ症状が軽くなってから、その後、前頭前野の機能回復が起らないので完治しないで長引くのだと思われる。非定型うつ病には、そういう抗うつ薬でさえも効き目が弱い。この研究者は、薬物療法で効果がない場合、他の療法を受けるようにすすめています。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/1932
★薬物療法で、7割くらい軽くなるが再発も多い

https://blog.canpan.info/jitou/archive/1963
★うつ病の減薬、断薬

https://www.secretariat.ne.jp/jsmd/iinkai/katsudou/data/160731.pdf
★日本うつ病学会の治療ガイドライン
【目次】このようなところに活用できそう
 マインドフルネスSIMT 2019

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4243
Posted by MF総研/大田 at 06:57 | うつや自殺念慮の心理療法 | この記事のURL
八王子でのシンポジウム [2015年11月25日(Wed)]

八王子でのシンポジウム

 21日の八王子でのシンポジウムの様子が、主宰者のマインドフルメイトさんのホームページに掲載されました。

http://www.mindfulmate.jp/2015kouenkai.html

他の県でも開催したいですね。ただ、うつ病の方におしらせするのがホームページしかないのでは、ホームページをご覧にならない人には知っていただけません。マインドフルネス心理療法のことも、まだ、マスコミが紹介してくださらないので、情報が患者さんには届いていません。マスコミでは、「ゆほびか」以外には、まだ、再発予防法のマインドフルネスまでしか報道されていないようです。

 薬で治らない、うつ病、不安症/不安障害でもマインドフルネスで治る人があることをご存知ない方がいらっしゃるようですから。 うつ病だけでも100万人、自殺なさる人が、毎年2万5千人も。一部の方は、マインドフルネスで救われる可能性があるのに。

 うつ病は当事者になってから愕然となさるでしょう。薬で治ればいいが、薬で完治しない場合、他の治療法がほとんどないことに、愕然となさるでしょう。医師の自殺も多いそうです。どうして、新しい治療法を研究開発しないのでしょうか。国、県、市町村も予算をつければいいのに。
Posted by MF総研/大田 at 17:42 | うつや自殺念慮の心理療法 | この記事のURL
八王子のシンポジウム [2015年11月22日(Sun)]

八王子でのシンポジウム

 山梨を拠点とし、東京までもマインドフルネス心理療法のセッションを開催なさっている「マインドフルメイト」さんの主催のシンポジウム。

 日本マインドフルライフ協会の武田理事長、大賀常任理事、それに大田が出演しました。終わりました。

写真です。

 釈尊の仏教の現代的な支援から見る武田様のお話し。 昔のままではないですね。その解釈はSIMTに類似です。 大賀様は、うつ病、マインドフルネスの英語の文献をインターネットで検索する方法、MBCTが再発予防法であり、治療法ではないことなどのお話。 興味深い内容でした。
 こういうシンポジウムを開催するのは、とても大変です。主催された「マインドフルメイト」の佐藤様、ご家族のみなさまありがとうございました。
 ご参加なさったみな様、それぞれにお感じになったことがあると思います。 永遠の流れで、たった一度与えられた人生、唯一・一度的存在の自分、大切にいきぬいて、社会をほんの少しいいものにして逝きたいものです。
 あきらめずに、マインドフルネスを実践していただきたいと思います。 病気でない方も、感情が渦巻く生活のはずです。実践していただけば、家族関係、職場の人間関係が変わるはずです。

 シンポジウムの開催は大変ですが、全国で開催する意義がありますね。うつ病、不安症/不安障害の患者さん、ご家族にマインドフルネス心理療法の情報が伝わっていません。患者さんの家族会など、地元の期待があつければ、寄付を募ってでも可能かもしれません。
Posted by MF総研/大田 at 14:05 | うつや自殺念慮の心理療法 | この記事のURL
東京都八王子で講演会/ 11月21日(土)です [2015年11月19日(Thu)]
★東京都八王子で講演会
11月21日(土)
日本マインドフルライフ協会の武田理事長、大賀常任理事、それに大田が出演します。
まもなくです。

 東日本大震災の被災地に、精神状態「悪化」「変わらず」が6割。  マインドフルネス心理療法もお役に立てるはずです。マインドフルネス心理療法のカウンセラーを現地に育成すること、新しい計画を立てることにします。 必要な資金を集めるために寄付金を募りましょうという案があります。 現地のかたが、受け皿になってくだされば、実現しやすいのですが。おしかけでは、うまくいないのが、心の問題です。

 心理士、医師、看護師、心の健康に関する支援者などの方、マインドフルネス心理療法の支援者になる講座(毎月1回、10か月)を受けたいとご連絡ください。うちあわせして、実現できるように検討していきます。沿岸部を最優先で。
 あるいは、その前に、シンポジウムを開催しませんか。どうすればいいかを話し合う会議やシンポジウムを。盛岡、仙台、福島でも。
Posted by MF総研/大田 at 23:03 | うつや自殺念慮の心理療法 | この記事のURL
| 次へ