• もっと見る
« 教師の苦悩 | Main | 怒り・暴力»
能登半島地震からまもなく1年  課題は? 「心の疲弊 いっそう顕著に」 [2024年12月28日(Sat)]
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5546
「孤独・孤立相談ダイヤル #9999」及び「チャット相談」「メール相談」が始まっています。 「死にたい」という気持ちには「抑うつ」「うつ病」の場合があります。相談なさってください。そこから、適切なところに「つないで」くださる場合もあります。まず、「相談」を。

能登半島地震からまもなく1年
 課題は?
「心の疲弊 いっそう顕著に」

 今年の元旦に、能登に大地震がありました。まもなく、1年がたとうとしています。 朝日新聞(12月28日)が、1面をさいて「能登の現在地」として、3人のかたの意見を掲載しています。
 そのうち、福島県立大学の前田正治教授のご意見が「心の疲弊 いっそう顕著に」であり、ちょうど、私どもの関心領域です。
 ご指摘のことが確かにありますので、箇条書きでご紹介します。次のことを指摘しておられます。

〇 能登半島の被災地では災害関連死がふえている

〇 これまでしばらくは生きるのに精いっぱいの時期。被災されたかたの心理も高揚。心配なのは、これから。

〇 集団の避難所から、個別の仮設住宅などにおちつかれる。

〇 災害で失ったものの大きさを実感しはじめる時期。

◆こうした状況から「うつ病のリスクも高まります」と言われる。

〇 元のコミュニティがこわれてしまったことをつらいと感じたり

〇 身を寄せた先で「孤立した状態」が続く

〇 生活が不活発になり、うつ病のリスクも高まります

〇 豪雨の被害も重なり、被災者の方々の「希望の奪われ方は格別にひどいといえます」

◆支援者の疲弊が強まってくる時期

〇 能登半島の被災地の自治体の職員が心配
 (東日本大震災の時、職員の病休者の増加、自死した職員もいました)

◆教授からのアドバイス

〇 被災者のかたは「一人で抱え込まず誰かに話してほしい」

〇 「自治体の職員に対しては、自分がうつ病などのリスクが高い状態にあると 知ってもらうことが大切だと思います。そして休んでもらいたい。」

◆ 外部からの助言も欠かせない

〇 「石川こころのケアセンター」の体制が拡充された。被災者、自治体職員の面談もしている

〇 「心のケアには長期的な視点が必要です。財政面で国は支援していくべきです。」

 これが、前田教授のご意見です。実現してほしいです。

 震災の前まで、県別の自殺者数では石川県は少なかったのです。しかし、前田教授がうつ病のリスクが高まると懸念しておられますので、その点の心のケアの支援がゆきとどきますように。

 私たちも、第4世代の認知行動療法としての自己洞察瞑想療法SIMTを用いた予防法(生活不活発病、認知症、うつ病など)や居場所づくり、うつ病やPTSDの治療法で、ご支援できないか、地元で連携できるところをさがしたいです。


(この記事は次に関連する一連のものです)

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5313
【連続記事】大震災の被災地にうつ病、自殺が増加するおそれ

孤独・孤立対策に【うつ病】を治す視点を
 〜SDGsターゲット3.4 自殺防止
☆うつ病.不安症,PTSD、過食症などが治らないで、不登校、離職、ひきこもり、も。そこから自殺も。
☆無評価で観察を超えた自己洞察瞑想療法(SIMT)を1年ほど実践できるひとは、こういう疾患を「完治」できる。そういう精神療法がある。
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5348
★第4世代の認知行動療法
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4355
★自殺しないで! させないで!


Posted by MF総研/大田 at 18:59 | 災害とストレス | この記事のURL
被災地の能登の支援を! 珠洲焼応援プロジェクト [2024年12月17日(Tue)]

被災地の能登の支援を!
 珠洲焼応援プロジェクトが開催されます

 能登に大地震があり、奥能登の珠洲市の陶器「珠洲焼」も、大きな被害を受けました。

WHYNOT.TOKYO様のホームページに「珠洲焼」の特徴が掲載されています。一部抜粋させていただきます。
    「珠洲焼の特徴のひとつは、その深い黒色です。高温焼成後に行われる「くすべ焼き」という独特の技法により、炎が土から酸素を奪うことでこの黒が生まれます。この黒色は、珠洲焼を象徴する美しさであり、他の焼き物にはない独自の魅力です。
    珠洲焼のもうひとつの大きな特徴は、全工程を作家自身が手掛ける点にあります。土を探すところから始まり、煉り、ろくろや手ひねり、型打ちといった成形、さらに焼成まで、すべてのプロセスに作家の手が加わります。この丁寧な手仕事は、珠洲焼に独自の個性と温かみを与えています。」
 私の身内の窯は、未だに、復旧できていないようですが、現地のかたたちとともに、賢明に復旧作業に努めておおります。
 このたび、多くの関係者のみなさまのおかげで、応援プロジェクトを開催していただけます。彼も地震の時に多くの陶器が壊れましたが、幸いに壊れないものも残っており、展示即売させていただきます。

 朝日新聞、夕刊でもこのプロジェクトが紹介されました。
https://www.asahi.com/articles/DA3S16108392.html?msockid=07616d7e693c6929184462f7684f68f2
「珠洲焼の今、触れて感じて 東京・京都で被災作家が展示販売」

◆東京―12/20-25
◆京都―1/7〜31

 東京での、アーチストトーク&パネルディスカッション(12月21日)には、ゲストとして、ロバート・キャンベルさんがおいでになります。
ほかに、朗読会(12/16、1/7)も開催されます。

 詳細は、ネットに掲載されています。

ホームページ https://whynot.tokyo/
  右矢印1 suzu support

インスタグラム
https://www.instagram.com/whynot_tokyo/p/DDfCV3Vy3R3/

フェースブック
https://www.facebook.com/groups/3765605670336620

どうぞ、ご支援をお願いいたします。

珠洲焼応援プロジェクト1.jpg

珠洲焼応援プロジェクト2.jpg


(この記事は次に関連する一連のものです)

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5313
【連続記事】大震災の被災地にうつ病、自殺が増加するおそれ

孤独・孤立対策に【うつ病】を治す視点を
 〜SDGsターゲット3.4 自殺防止
☆うつ病.不安症,PTSD、過食症などが治らないで、不登校、離職、ひきこもり、も。そこから自殺も。
☆無評価で観察を超えた自己洞察瞑想療法(SIMT)を1年ほど実践できるひとは、こういう疾患を「完治」できる。そういう精神療法がある。
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5348
★第4世代の認知行動療法
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4355
★自殺しないで! させないで!


Posted by MF総研/大田 at 19:04 | 災害とストレス | この記事のURL
被災地の奥能登、仮設住宅できるもコミュニティーづくり苦慮 [2024年12月03日(Tue)]

被災地の奥能登、仮設住宅できるもコミュニティーづくり苦慮

 能登半島地震から11ヶ月、仮設住宅ができつつありますが、広い土地があるわけではなくて、少数の住宅を建てられる土地に分散して建てられているようです。次の報道がありました。

◆仮設住宅、コミュニティーづくり苦慮 輪島、珠洲の半数超でまとめ役不在―1日で能登地震11カ月 (時事通信 社会部2024年12月1日)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024113000281&g=soc#goog_rewarded

 輪島市で46団地のうち31団地、珠洲市は42団地とか。私の知り合いの仮設住宅団地は8戸だそうです。

 こうした団地では、新しいまとめ役のもと、生活を立て直していくのでしょう。災害関連死の予防の対策も心配です。 みなさんが、顔をあわせることが多いとだんだんとまとめ役も決まっていくのかしれません。
 これから冬になりますので、外に出ない傾向の生活になりがちです。 足が弱るリスク、孤独感からのうつ病、認知症、災害関連死がきがかりです。
 「社会的孤立・孤独」から認知症、うつ病のリスクが高まります。運動が不足すると、足のおとろえフレイル)、要介護状態になるリスクがあります。
 何らかの名目でしばしば集まって、顔をあわせていく機会を持てれば、新しいコミュニティを作っていく話し合いもできるようになるのかもしれません。

 10戸前後の小さな仮設住宅団地でも、あつまれる公民館のような建物があるのでしょうか。

 しばしば、集まれる場所を作り、お茶のみ、囲碁将棋、生活不活発病、認知症、うつ病などの予防などの予防プログラムが考えられます。

 この記事をご覧のかたで、現地支援の関心のあるかたはご連絡ください。むつかしい事業ですから、個人でできることではありません。連携しての事業とすべきです。

F-3g認知症の予防jpg.jpg


(この記事は次に関連する一連のものです)
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5313
【連続記事】大震災の被災地にうつ病、自殺が増加するおそれ
Posted by MF総研/大田 at 20:50 | 災害とストレス | この記事のURL
能登地震関連死、直接死上回る 235人、2011年以後最悪か [2024年11月22日(Fri)]
孤独・孤立対策に【うつ病】を治す視点を
 〜SDGsターゲット3.4 自殺防止

☆うつ病.不安症,PTSD、過食症などが治らないで、不登校、離職、ひきこもり、も。そこから自殺も。
☆無評価で観察を超えた自己洞察瞑想療法(SIMT)を1年ほど実践できるひとは、こういう疾患を「完治」できる。そういう精神療法がある。
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5348
★第4世代の認知行動療法
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4355
★自殺しないで! させないで!

能登地震関連死、直接死上回る 235人、2011年以後最悪か

 能登半島地震による災害関連死が、2011年の東日本大震災以後、最も多くなったと みられるという。

 能登半島地震の影響で心身に負荷がかかり亡くなった「災害関連死」の認定が直接死を上回った。直接死と合わせた能登半島地震の死者は計462人になった。

https://www.sankei.com/article/20241113-CLN6YMYM2FNIHO4R5V4GFATXB4/
◆産経新聞

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241122/k10014646581000.html
◆NHK

https://mainichi.jp/articles/20241122/k00/00m/040/327000c
◆毎日新聞

https://www.jiji.com/jc/article?k=2024111301115&g=soc
◆時事通信

 これから冬を迎えるが、外に出ていくことが少なくなり、心身の不調が拡大するリスクが高まっている。血栓、心理的ストレスによる心と身体の病気が心配される。

 自殺も2人と報道されている。
 被災地では、うつ病、PTSDも多くなると言われている。いったん、なると、薬物療法だけでは治りにくいひとがいる。セロトニン仮説ではなくて、炎症性サイトカインによって、 脳に炎症が起きているというのが最近の有力説である。そこに効く薬がまだ開発されておらず、精神療法、特に、認知行動療法が期待できる。
 医師の不足、偏在も全国的な課題だ。炎症が生じた精神疾患の「治療」は、傾聴ではなく、認知行動療法でないと治りにくいので、心理士、ボランティアの育成が必要ではないだろうか。関係部署や地元の団体などは真剣に検討しているのだろうか。

 能登半島もそうだが、福島県の浜通りの町村も同様だろう。 これ以上、自殺を含めて、関連死を出さないための「予防」の取り組みも期待したい。

 次のような、高齢者に身体を動かしてもらう取り組みがあるが、こういうものを参考にして、被災地の避難の人びとの心身の健康を維持する取り組みができないだろうか。

◆高齢者の生活不活発病、うつ病、認知症の予防
【ブログで説明】心の健康体操
https://blog.canpan.info/jitou/archive/2861
◆【学習内容2024】このような精神と身体の健康について学習
http://mindfulness.jp/katudou/2023-kenkoutaisou-naiyou.pdf

【関連記事】
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5318
★災害関連死、うつ病もきがかり

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5332
★医師の偏在の例
 〜 精神科医のいない地区もある。
(この記事は次に関連する一連のものです)
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5313
【連続記事】大震災の被災地にうつ病、自殺が増加するおそれ
Posted by MF総研/大田 at 18:29 | 災害とストレス | この記事のURL
福島県沿岸部の町村の役場の職員にうつ病・不安症多い [2024年11月17日(Sun)]
孤独・孤立対策に【うつ病】を治す視点を
 〜SDGsターゲット3.4 自殺防止

☆うつ病.不安症,PTSD、過食症などが治らないで、不登校、離職、ひきこもり、も。そこから自殺も。
☆無評価で観察を超えた自己洞察瞑想療法(SIMT)を1年ほど実践できるひとは、こういう疾患を「完治」できる。そういう精神療法がある。
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5348
★第4世代の認知行動療法
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4355
★自殺しないで! させないで!

福島県沿岸部の町村の役場の職員にうつ病・不安症多い

 福島県の浜通りの市町村は東日本大震災(2011年3月)の被害に加えて、原発事故もあり、 住民も役場の職員も大変な苦労をされています。 10年以上経過したのに、今なお、過重な勤務や強い心理的ストレスがあり、 メンタルヘルスが心配されています。

 福島医大の調査により、深刻なメンタルヘルスの問題を抱えておられると、福島民友新聞の 報道がありました。

「まだ自立しないのかと言われる」 福島・双葉8町村職員、13%が重度の気分・不安障害

 浜通りの8町村の職員は重度の気分・不安障害に該当するひとが、13%だったということです。一般住民は6.1%であり、 職員の深刻さがみられます。職員の13%ですが、そのうち7%が特に重症であると報告されました。 瀬藤乃理子准教授(公認心理師)の発表です。

 これを図示するとこのようになります。

5516-福島浜通りメンタルヘルス.jpg

 震災からは10年以上、原発事故による避難は今なお続いています。 職員に過度のストレスがかかっており、過労死や自殺のリスクもあり、早急な支援対策が必要です。 うつ病は長引くと、脳内の炎症が深刻になり、回復に長い期間の治療が必要になるでしょう。 早く対策をとっていただきたい。

 宮城県石巻市の住民のかたから要請があり、2015年に数回訪問したことがあります。 こういう精神疾患の方の回復支援は、地元に住むかたの連携の支援がないとうまくいかないようです。 薬物療法だけでは回復しないひとが出てしまいます。「治療」する精神療法のできる心理士や住民ボランティア を育成してほしいと思います。

能登地方の被災地も

 1月の大地震と9月の洪水に襲われた石川県能登の市町村の職員も同様の心配があります。 10年も影響するかもしれません。

 市町村の職員や医療関係者は疲弊しておられるようですから、余裕のある民間人、民間団体が連携して、支援対策を とれないでしょうか。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3928
★まず、NPOから、そのあと、学者、企業、最後に行政

 マインドフルネス総合研究所は、2015年に、宮城県石巻にお住まいのかたと連携して、数回おとづれて、 マインドフルネス心理療法による患者さんの治療プログラムと支援者育成講座を開催しました。

こちらのホームに 報告しています。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2847
https://blog.canpan.info/jitou/archive/2874
◆宮城県石巻へ〜その時々の進行状況 (2015年3月、講演会から)

 福島県や能登のかたがたと連携していただければ、 経験を活かして何かできそうな気がします。うつ病、PTSD、不安症の回復支援、支援者育成の事業は、前の経験により、 2年はかける必要があると思います。 前回は、半年ほどしか行けませんでしたが、期間が十分ではなかったと反省しました。 2年という長期間かかる事業になりそうですので、信頼されている現地のかたが連携しないととても実現しません。長期間、心の病気のかたとおあいするのですから、地元の信頼できるひと、団体がはいってくださらないとできません。
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5313
【連続記事】大震災の被災地にうつ病、自殺が増加するおそれ
Posted by MF総研/大田 at 21:49 | 災害とストレス | この記事のURL
能登半島の被災地に洪水  〜 復興中の人々にさらなる苦悩 [2024年09月22日(Sun)]

能登半島の被災地に洪水
 〜 復興中の人々にさらなる苦悩

 能登半島に大雨が降り、洪水が起こった。

【産経新聞】 「両親の大事な遺品も水没、もう疲れ果てた」 河川氾濫の石川・珠洲 避難所生活の男性吐息

 仮設住宅に移り、生活を再建しようとしていた矢先、何という災害でしょう。 心がつらくなります。震災だけでも、メンタルなケアが必要なのに、さらにつらい状況が。

 私の知る人も仕事の再建にとりかかろうとしていたのに。

 仮設住宅に落ち着かれて後、ストレスが持続してメンタルな苦悩が大きくなりがちですので、宿泊施設が再開されたら、私どももマインドフルネス心理療法で何かできないものかと思っていたのですが。
 今後、数年から10年にわたり、メンタルな苦悩が起きる可能性があり、現地の心理士の方々とチームを組んで、何かできないものか。
 ほかの支援と違って、こころにはいりこむので、外部のものだけではすすめられないのです。信用されている自治体や地元の団体、心理職などいずれかとの連携でないと、心を開こうとしませんので、心の病気の予防、回復の支援は、すすまないようです。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5067
◆三浦綾子の小説 『泥流地帯』

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2245
◆このような種々の人の連携で、チーム編成で
 その地域の「住民の信頼を得ていること」それも重要な「スキル」です。その地域にすみ影響力のある人。たとえば、区長、医師、民生委員、教師、精神保健福祉士、など。
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5313
【連続記事】能登で大地震
 〜 長期にわたって
   うつ病、PTSD、睡眠障害のおそれ
Posted by MF総研/大田 at 21:23 | 災害とストレス | この記事のURL
被災地の職員に強い疲労感 [2024年03月24日(Sun)]

被災地の職員に強い疲労感

 能登半島地震で大きな被害を受けた石川県珠洲市など6市町(珠洲市の他、輪島市や穴水町、能登町、志賀町など)の職員の2割以上が「疲労感が強く要注意」とされたことが22日までに、産業医科大と広島大のチームの分析で分かったという。

災害派遣医療チーム(DMAT)などとして働く医療従事者と比べ高いことから、専門家は「休める環境づくりが必要だ」と訴える。

https://www.saitama-np.co.jp/articles/72309
【埼玉新聞 3/21】職員に強い疲労2割超
能登自治体6市町、専門家が分析

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO79437460S4A320C2CE0000/
【日経新聞 3/22】能登6市町の職員、
 強い疲労」2割超 医療チーム分析
 避難所業務など重く 労働環境、個別に把握を

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5353
★被災地の自治体職員に燃え尽き症候群やうつ病のおそれ

 東日本大震災の被災地でもあった。
 https://blog.canpan.info/jitou/archive/2242
 https://blog.canpan.info/jitou/archive/2286
 被災地の市役所職員に不安や抑うつの傾向

 もっとすすむと燃え尽き症候群やうつ病になるひとも現れるおそれがある。もし、うつ病のようであれば、医師による治療を受けていただきたい。ただし、薬物療法で治らないひともいる。薬物療法は、セロトニン神経を活性化させる機序があるが、うつ病は前頭前野、海馬などに炎症が生じていて、薬が十分効果がない患者さんがいる。

 うつ病になり、1年治療しても治らない場合、第4世代の認知行動療法としての「マインドフルネス自己洞察瞑想療法」の実践をおすすすめしたい。 ご自分で実践できない場合、当研究所にメールでご連絡を。

 また、珠洲町、能都町の宿泊施設が再開したら、こちらからうかがい、治す支援とSIMTのスキルを持つ支援者の養成講座を開催するつもり。現地に「治す」支援ができる人がいないと「治す」支援が十分でなくなる。長く治らないひとが、孤独・孤立の状況になる。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5348
★第4世代の認知行動療法、マインドフルネス心理療法SIMT

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5319
【目次】被災地の医療関係者のうつ病、自殺の防止

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5338
【目次】孤独孤立対策にうつ病の視点を

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5313
【目次】能登で大地震
 〜 長期にわたって うつ病、PTSD、睡眠障害のおそれ


第4世代の認知行動療法を活用します
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5348
【目次】第4世代の認知行動療法としての自己洞察瞑想療法SIMT
Posted by MF総研/大田 at 20:11 | 災害とストレス | この記事のURL
被災地の子どもは今もなお心のケアが必要 [2024年03月13日(Wed)]

被災地の子どもは今もなお心のケアが必要

 能登半島地震の被災地も損害が甚大で、子どもの心のケアが求められます。

 東日本大震災の教訓を活かしたいものです。 福島の子どもたちは、今もなお「心の復興」は遠いようです。

https://www.asahi.com/articles/DA3S15884716.html
【朝日新聞、3月12日】(東日本大震災13年 3・11の現在地)
 福島の子どもたち、心の復興は遠く

 高校中退、引きこもり、不安症状に今もなお苦しむ子どもがいることが報道されています。
 「心のケアが後回しになった面は否めない」とのこと。

 能登半島地震の被災地は、心のケアをとってほしい。


https://blog.canpan.info/jitou/archive/5313
★能登で大地震 〜 長期にわたって
 うつ病、PTSD、睡眠障害のおそれ
Posted by MF総研/大田 at 12:36 | 災害とストレス | この記事のURL
東日本大震災から13年〜今回は、能登半島にマインドフルネス心理療法のカウンセラーを養成 [2024年03月11日(Mon)]

東日本大震災から13年
 〜今回は、能登半島にマインドフルネス心理療法のカウンセラーを養成

 13年になるのですね。

 このブログに当時のころの記事が残っています。

 被災から3年後に私たちのマインドフルネス心理療法が、 石巻の被災者の方々の目にとまりました。 そして、石巻に数回、伺いました。

★東日本大震災の支援プログラム
https://blog.canpan.info/jitou/archive/2890
 ☆ 2014/3/26の記事
https://blog.canpan.info/jitou/archive/3213
 ☆ 2015/8/31の記事
石巻のかたの目にとまり、3年後に講演とカウンセラー養成講座が実現。

 阪神淡路大震災の経験から、震災後は、うつ病、PTSDなどに苦しむ人が多く、自殺もあることが知られていました。それで、東北の被災地でも起きるのではと心配していました。やはり災害関連死の多いことが報道されています。

 この数年前から、マインドフルネス心理療法、SIMTの研究開発が進行していた時であり、以前は、6回を標準にしていて、不十分でありました。
 その後、経験を重ねて、こういう精神疾患が薬物療法で治らない場合、難治であり、最低、10回10カ月の支援プログラムにすべきであることが判明しました。
 震災前から、10回10カ月のプログラムでの経験から効果が確認されて、これに基づき執筆が進行していましたが、震災により太平洋岸の書籍販売網も混乱しており、出版を延期して、2013年に、出版されました。この本は、10回10カ月を標準にしています。

大田健次郎(2013)『うつ・不安障害を治すマインドフルネス』佼成出版社

 この本は、震災の前から執筆が進行しており、数年かけて出版にこぎつけました。

 あれから、13年。3年後に、現地でのカウンセリングと支援者育成のための講座が宮城県石巻で開催されました。 マインドフルネス心理療法のうちでも、瞑想時でなく、行動時の感情・欲求を現在進行形で観察し背後にある評価基準を観察することを重視する自己洞察瞑想療法(Self Insight Meditation Therapy,SIMT)は、うつ病、非定型うつ病、パニック症、広場恐怖症、社交不安症、PTSD、過食症などの「完治」に一定の効果をあげています。さらに、特定の領域への応用研究が必要と考えています。

 今も、各地で、うつ病やPTSDが治らずに困っている方がおられます。毎年、自殺が2万人も。そして、うつ病などが治らないひとは、おそらく、何百万人もおられるでしょう。 薬物療法も心理療法も希望するひとがどこでも受けられる仕組みができることを祈っています。

 もう、岩手、宮城、福島県の方々のメンタルな面は大丈夫でしょうか。 もし、まだ必要であれば、ご連絡ください。

能登半島地震の被災地

 今度は、能登半島で大地震が起こりました仮設住宅にお住まいになるころ、やはり、メンタルな問題のために、 マインドフルネス心理療法SIMTで支援できるカウンセラーが地元にあるといいと思います。

 石巻における講座の時に得られた教訓を反映して、地元にマインドフルネス心理療法のスキルを持つひとを養成するお手伝いをさせていただきます。
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5313
★能登で大地震 〜 長期にわたって
 うつ病、PTSD、睡眠障害のおそれ
Posted by MF総研/大田 at 18:06 | 災害とストレス | この記事のURL
被災地に多いPTSD(心的外傷後ストレス障害)  〜 PTSDを引き起こす分子が特定された [2024年03月05日(Tue)]

被災地に多いPTSD(心的外傷後ストレス障害)
 〜 PTSDを引き起こす分子が特定された

 被災地では、長い年月、うつ病やPTSDが発症するリスクが高まります。

 ところで、PTSDになる人とならないひとがいます。それに関係するのでしょうか、新しい研究が東京大などのチームから発表されました。

https://news.yahoo.co.jp/articles/2c5146f406aae8345c26f390a417b14c4e7c7005
(共同通信、3月1日)
(ホスホジエステラーゼ4B(PDE4B)」という遺伝子の働きが弱いほど、フラッシュバックなどの症状が重くなるという。「海馬」で働く遺伝子が低下していることを発見したという。

 以前から、PTSDの患者さんは、眼窩前頭皮質や海馬に変調が起きているという報告がありました。

 PTSDの治療法として、認知行動療法(CBT)、眼球運動による脱感作と再処理法(EMDR法)などが知られています。

 ほかに、PTSDについては、私どものマインドフルネス心理療法、SIMT(第4世代のCBT)でも改善する患者さんがいます。SIMTの課題の実践が、海馬、眼窩前頭皮質などを動かすので、その部位の変調が回復して症状が改善するのだと推測しています。

 SIMTは、「無評価で観察」の瞑想を用いる第3世代のCBTとは違います。SIMTは、第4世代のCBTです。瞑想時だけでなく生活全般にわたって、意識を観察します。感情は本音で評価したためであり、当然起きることと受容して、長期に重視している価値実現の行動に意識を向けます。

 下記に述べました。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/1897
★心的外傷後ストレス障害

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2235
★心的外傷後ストレス障害や非定型うつ病
 =フラッシュバックなどが改善するわけ
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4536
★福島原発事故で避難している人たちに苦しみが続いている〜PTSDも

グラフです。
http://mindfulness.jp/ma-therapy/jikodousatu/zu-flash.htm

 改善事例を機関誌『マインドフルネス精神療法』第7号(P56)に掲載しています。

https://mindful-therapy.sakura.ne.jp/kikansi/hp-07/ohta6-kaizenrei.pdf

 能登半島地震の被災地でも、被害が大きかったので、今後数年にわたって、PTSDやうつ病が 発症するリスクが高まるでしょう。

 能登半島地震のために医療機関や医療関係者が被災したために、医療の状況が切迫してい状況が報道されています。高齢者の福祉施設もそのようです。
 私どもも、PTSDやうつ病の予防や改善のために、機会がくれば、現地に赴くつもりでおります。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5348
★第4世代の認知行動療法の一つ、SIMT

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5313
【目次】能登で大地震 〜 長期にわたり、うつ病、PTSD、睡眠障害のおそれ
Posted by MF総研/大田 at 18:13 | 災害とストレス | この記事のURL
| 次へ