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ひきこもりの人たちの中に精神疾患や障害の人も [2021年04月22日(Thu)]
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ひきこもりの人たちの中に精神疾患や障害の人も
 =中高年のひきこもり、8050問題(6)

 斎藤環氏によるひきこもりのひとたちの支援には、うつ病、不安症、PTSDなどの精神疾患のひとはあまり対象とならないようである。前の記事で紹介したように(注2)。
 しかし、やはりいくつかの相談事業には、ひきこもりの人のなかに精神疾患や障害の人たちがいて、相談サービスがある。そのあたりを紹介しているのが、川北稔氏だ(注3)。

 厚生労働省の「ひきこもりの評価・支援に関するガイドライン」(2010年)がある。
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000006i6f.html
http://www.ncgmkohnodai.go.jp/subject/100/22ncgm_hikikomori.pdf

 これでは、ひきこもりを3つの群に分類できるとしている。(注3,p29)

第1群は、統合失調症、気分障害、不安障害などの精神障害と診断され、かつ発達障害 を併存していない群であり、薬物療法などの生物学的治療が不可欠ないしはその有効性が 期待されます。

第2群は、広汎性発達障害や知的障害などの発達障害と診断される群で、この群には発 達特性に応じた精神療法的アプローチやソーシャル・スキル・トレーニング、さらに具体 的な生活・就労支援を中心とする取り組みが必要です。

第3群はパーソナリティ障害や身体表現性障害、同一性の問題などを主診断とする群で、 この場合は、精神療法的アプローチや生活・就労支援が中心となります。またここには第 1群で気分障害や不安障害を主診断とする事例のうち、薬物療法が無効なために心理−社 会的支援が中心になるものも含まれます。医療機関や保健・福祉分野の相談支援機関、カ ウンセリング機関、青少年育成や労働に関する相談支援機関、民間支援団体などによる治 療・支援を活用すべきです。

 川北氏も、「ひきこもる人のなかには精神疾患がある人がいるが、第1章でみたように精神科や「こころの健康相談」に足を運ぶことに抵抗感を抱いている場合も多い。」しかし、医療機関で診断を受け、一定の手続きを取ることで、障害のある人向けの各種サービスを利用できることがある。」(注3,p106)という。

 「そのなかには、趣味の活動や参加者同志の交流ができる場所に通う居場所型の支援や、仕事に就けるようにサポートをおこなう就労支援もある。障害者手帳を取得して一般企業で働く場合、手帳を持っていることを周囲に明かさない場合もあれば、障害者雇用枠を利用する場合もある。」(注3,p106)

 色々な支援窓口があるので、「連携しながら支援をすすめている」(p83)

 さて、ここで、一つ関心があるのは、第1群のなかに分類されている、第1群の「気分障害、不安障害など」である。これに、該当する本人や家族が現状の支援に満足していないケースがあることだ(注4)。治るに違いないと思って、こちらに相談してこられる中には、うつ病、不安症、PTSDなどが何年も治らないというひとが、マインドフルネスSIMTを1,2年実践して完治することもあるのだ。アメリカの場合には、第3群の境界性パーソナリティー障害に、弁証法的行動療法がある。

 だから、もう一つ、支援プログラムを考慮してもいいのではないかと思う。うつ病や不安症は治る可能性のある「病気」ではないのか。それなのに、ずっと障害として生きるか、うまくいけば完治することもあるのとでは、大きな違いではなかろうか。このような、難治性の精神疾患の人を「治す」支援が望まれる。

 時間があれば、SIMTで完治したひとたちの、罹病期間が何年だったのか、集計してみたい。「ひきこもり状態」」だったはず、さんざん他の療法を受けたをあとで改善した例だ。治る可能性のあるうつ病、不安症の支援サービスがまだある。
 私たちだけでは、長く治らない、うつ病や不安症などで、マインドフルネスSIMTを試行してみたいという人がどこにおられるのか把握できないし、リソースが不足しているので、地方創生SDGsプラットフォームの会員の皆様や埼玉県SDGsパートナーの会員の皆様とのパートナーシップで進めていきたい。

(注1)SIMT=Self Insight Meditation Therapy/Technology。自己洞察瞑想療法/自己洞察瞑想法。大田健次郎『うつ・不安障害を治すマインドフルネス』佼成出版社

(注2)斎藤環(2020年1月)『中高年ひきこもり』幻冬舎新書

(注3)川北稔(2019年8月)『8050問題の深層』NHK出版新書

(注4)こちらに、治った事例の記事へのリンクがある。
 http://mindfulness.jp/simt-evidence.htm
http://mindfulness.jp/sdgs/21-goal-17.pdf
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【目次】孤独、差別および自殺の問題を解決して身心の健康と生きがいある人生を地元で
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4740
Posted by MF総研/大田 at 18:59 | ひきこもり | この記事のURL
心の病気で長く引きこもっている人は就労支援の対象とならない [2021年04月21日(Wed)]
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心の病気で長く引きこもっている人は就労支援の対象とならない
 =中高年のひきこもり、8050問題(5)

 うつ病は再発が多いし、非定型うつ病やパニック症、 などは長引くことがある。心の病気が治らないで、8050、7040になろうとする人には、就労支援の対象にならない。
 「地域若者サポートステーション」は、心の病気でもなく、ひきこもりでもない人が対象だ。

 「かつて地域若者サポートステーションは、ひきこもりにかんする主要な相談窓口の一つとになされていた。しかし、いきこもり地域若者サポートステーションとの重複を回避するため、2017年度からはひきこもり状態の人が支援対象から外された。また、年2006年の事業開始時には「自身の将来に向けた取り組みへの意欲が認められる者」を対象としていたが、2015年度には「就職に向けた取り組みへの意欲」に変更され、対象者が限定されると懸念されている。」(注3,P108)

 うつ病には、意欲がない症状があるので、うつ病が治らないとサポセンの支援は受けられない。

 心の病気の人には、「精神保健福祉センター」がある。しかし、。、、、。

 「もう一つの代表的な支援の手法が、精神保健福祉センターなどで実施される、こころの健康相談である。・・・しかし、周囲が窓口の継続的な利用を勧めても、本人は「自分は普通だ」と拒否的な姿勢を示すなど、こころの健康について考えること自体が難しいとかんじている場合も多い。精神疾患や障害に対して社会の理解や受容が進んでいないことが、その背景にあると考えられる。」(p109)

 相談窓口はある。しかし、うつ病などが治らないのだとわかると、医療機関を紹介されるだろう。 そこには、そもそも、治りにくいひとがいるという問題がまっている。相談だけではなくて、継続的な治療支援が必要であり、薬薬物療法で治らない場合の、支援の仕組みが必要となっている。

 治りにくい場合、「本人が受診などの行動をとることができれば、障害者手帳の取得や年金の受給といった福祉サービスにつながる可能性がある。」(p109)

 そうではあるが、イギリスでは、心理療法が盛んであるという。そろそろ、日本も、うつ病などには、アメリカでもマインドフルネスがあるのであるから、日本ももう心理療法を低額で受けられる専門職を配置してもらいたい。そうでないと、8050問題の解決に限界があり、自殺の防止も難しい。

(注1)SIMT=Self Insight Meditation Therapy/Technology。自己洞察瞑想療法/自己洞察瞑想法。大田健次郎『うつ・不安障害を治すマインドフルネス』佼成出版社

(注2)斎藤環(2020年1月)『中高年ひきこもり』幻冬舎新書

(注3)川北稔(2019年8月)『8050問題の深層』NHK出版新書
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Posted by MF総研/大田 at 22:10 | ひきこもり | この記事のURL
心の病気が治療を受けても長期間治らないひとたち [2021年04月20日(Tue)]
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心の病気が治療を受けても長期間治らないひとたち
 =中高年のひきこもり、8050問題(4)

 ひきこもりの人がながびいて、50歳代となり、その子をささえている親が80歳代になっていて、親が死んだらひきこもりの子はどうななるかと悩んでいる「8050問題」。

 「ひきこもり」と似た状況にある人として、「8050問題」になる可能性があるB番目のリソースです。つまり、うつ病、パニック症、広場恐怖症、PTSD、依存症などが治らずに、薬物治療を続けているひとや、治らないで治療をあきらめて何年かたつ人たちがいます。

 私たちは、マインドフルネスSIMT、自己洞察瞑想療法で、活動をしていますが、多くの事例がBです。うつ病、パニック症などになって、治療を受けたが治らずに退職して、それでも治らずに、治療を続けて、3年、10年たつひとたち。この人は、治っていないので、復帰支援の福祉のサービスを受けないでしょう。

 うつ病には抗うつ薬がありますが、軽くなってからは効きにくいということが発表されました。
 また、非定型うつ病は、抗うつ薬が効きにくいと言われます。 パニック症や広場恐怖症も治りにくいひとがいます。
 医療のサービスを受けても治らないので、社会参加ができません。やがて、「8050問題」「7040問題」と同じく当事者と老親が悩みます。

4段階の支援プロセス

 斎藤氏の支援は4段階だそうです。

@ 親の支援
A 個人療法
B 集団療法
C ソーシャルワーク

 療法とはいえ、心の病気を「改善」するのではないのでした。 しかし、治らないひとには、治す治療法が必要です。SIMTの支援者のところに来る人は、治す支援を期待してきます。 そのために、10か月の間継続的に、SIMT、自己洞察瞑想療法のトレーニングをアドバイスして、治るように支援しています。

 このような、他の治療法を受けても治らない人たちの「治す」支援の仕組みを作らないと」「8050問題」の支援から漏れる人たちがでます。そのほか、自殺問題も解決しません。 医療による治療を受けても治らないのですから、絶望していますから、おいこまれると、自殺が起こります。 実際、警察庁の自殺理由の調査によれば、そういう治療を受けていたのに、自殺したケースが多いです。

 このような人たちを地方創生SDGs官民連携プラットフォームの会員として、単独で支援を続けますが、 ここだけでは、多くのご家族の期待にそえないし、そういう人たちに情報が届かないので、パートナーシップで、自治体や団体と協議しながら、すすめていきたいと思います。
 この支援スキルを持つ人が少ないので、連携先と相談して、地元に支援者を増やしていく事業をすすめられないかと思います。

 まず、こういうことに関心のある自治体、団体に、うつ病、自殺、マインドフルネスSIMTのことを理解していただく講演に参加していただきたいと思います。

http://mindfulness.jp/sdgs/mokuji-sdgs.htm
★こちらに講演の紹介をさせていただいております。

(注1)SIMT=Self Insight Meditation Therapy/Technology。自己洞察瞑想療法/自己洞察瞑想法。大田健次郎『うつ・不安障害を治すマインドフルネス』佼成出版社

(注2)斎藤環(2020年1月)『中高年ひきこもり』幻冬舎新書
http://mindfulness.jp/sdgs/21-goal-17.pdf
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【目次】孤独、差別および自殺の問題を解決して身心の健康と生きがいある人生を地元で
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Posted by MF総研/大田 at 22:11 | ひきこもり | この記事のURL
心の病気の診断基準にはあてはまらないひきこもりのひとの支援にマインドフルネスSIMT [2021年04月19日(Mon)]
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心の病気の診断基準にはあてはまらないひきこもりのひとの支援にマインドフルネスSIMT
 =中高年のひきこもり、8050問題(3)

 ひきこもりの人がながびいて、50歳代となり、その子をささえている親が80歳代になっていて、親が死んだらひきこもりの子はどうななるかと悩んでいる「8050問題」。 次の記事でみたことがあった。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4294
中高年のひきこもり 61万人
 =8050問題、7040問題

 斎藤環氏は、ひきこもりの人は、200万人はいると推測している。「それだけ多くの人たちが、家族としか関係を持たず、社会参加をしていない。それが日本社会の現実です。」(p23)。

 「2019年に発表された今回の内閣府調査まで、政府は15〜39歳の若者だけをひきこもり調査の対象にしてきました。2016年に発表された前回の調査では、その年齢層だけで全国に54万1000人のひきこもり状態にある人がいると推計しています。
 これに今回の調査で判明した「40〜64歳」のひきこもりを単純に加えると、その総数は115万4000人。」(p21)

 「自治体調査の数字と合わせて推測すると、中高年のひきこもりは少なくとも100万人、全体ではその倍の200万人と考えるのが妥当でしょう。」(p23)

 そのほか、私が「ひきこもり」と似た状況にある人、「8050問題」になる可能性があるB番目のリソースです。つまり、うつ病、パニック症、広場恐怖症、PTSD、依存症などが治らずに、薬物治療を続けているひとや、治らないで治療をあきらめて何年かたつ人たち。ひきこもりの定義に該当しないとして、数値に含まれていないかもしれません、

4段階の支援プロセス

 斎藤氏の支援は4段階だ。

@ 親の支援
A 個人療法
B 集団療法
C ソーシャルワーク

 ABは、「療法」とはいっても、「医療」行為ではないようだ。次の ようにいう。

 「「個人療法」といっても、本質的には病気ではないのでそんなに特別なことをするわけではありません。・・・私の場合も、この段階では世間話などをしながら本人との信頼関係を築きつつ、家族との関係を調整したりするのがおもな仕事です。」(p132)

 次の段階は「集団療法」だが、、、

 「家庭以外の「居場所」に参加してもらい、同じようなひきこもり経験を持つ同世代の仲間との親密なコミュニケーションを経験してもらう段階です。」(p132)

 私は、このAからBにすすむことは、当事者にとっては、勇気のいることだと思う。そこで、私は、ここでマインドフルネスSIMTの初歩の段階を実践していただくことをすすめる。病気のレベルではないのだから、容易であろう。

 集団の場に出ていくことは勇気がいるだろうというのは、次のことがあるためだ。

 ひきこもりの人には「いじめPTSD]「いじめ後遺症」とでもいうべき心の状態をかかえている(p80,83)という。「対人恐怖」的になっている人、家族と不和になっている人もいる(p82)。

 マインドフルネスSIMTは、「病気を治す」だけではない。すべての人の健全な心の使いかたを西田哲学を参照して、生活実践化したもの。病気でない人の実践は「自己洞察瞑想法」になる。 Self Insight Meditation Technology(SIMT)である。
 日常における感情、感情からの回避や衝動的な行為言葉(家族との口論)、想起、トラウマのおこりかたなどを観察してもらえばいい。本(注1)のうち、病気の症状への対処法を除いて実践すればいい。
 集団的居場所へいくことをためらう「回避」の克服、居場所での他者との間に起きる感情の処理の仕方のトレーニングをSIMTで身につけるのだ。

 ある程度、自信ができると、家族との不和も改善し、「地域若者サポートステーション」や「ひきこもり支援センター」にも参加できるだろう。

 こういう理由で、地域の支援に乗り出せない段階のひとに、マインドフルネスSIMTをすすめたい。地方創生SDGs官民連携プラットフォームの事業として提案している。当事者と家族でもいいし、支援団体をとおしてでもいい。

 さて、次に、治療を受けたのに、心の病気(うつ病、非定型うつ病、パニック症、広場恐怖症、社交不安、PTSD、過食症など)が3年、10年、治らないでひきこもり状態の人々だ。このようなひとは、地域の支援事業には参加できない段階だ。医療も治ることが期待できない。つらい。本人も親も「8050問題」だ、「死ぬしかない」といううつ病の悪化、「自殺」の問題だ。家族中が悩み苦しむ。 これもマインドフルネスSIMTで支援したい。次の記事にする。

(注1)SIMT=Self Insight Meditation Therapy/Technology。自己洞察瞑想療法/自己洞察瞑想法。大田健次郎『うつ・不安障害を治すマインドフルネス』佼成出版社

(注2)斎藤環(2020年1月)『中高年ひきこもり』幻冬舎新書
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Posted by MF総研/大田 at 07:26 | ひきこもり | この記事のURL
「ひきこもりは病気ではない」という定義から漏れる人がいる [2021年04月18日(Sun)]
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「ひきこもりは病気ではない」という定義から漏れる人がいる
 =中高年のひきこもり、8050問題(2)

 前の記事で、「ひきこもりは病気ではない」という定義をみた。

1 ひきこもりは社会に参加しない状態であって、病気ではない(p52)。だから「薬物療法はほぼ無効のことが多い」(p183)

2 しかし、ひきこもりは長期化しやすい(p86)

3 自力で解決する家族は少ない。第三者に支援を求める必要がある。多くの家族は自分たちだけで解決できるだけの知識やスキルを持たない(p89)

 「ひきこもり」の支援事業があるが、「ひきこもり」の定義が「病気ではない」段階の人を対象としていると、長く心の病気が治らないのに、医療では治す、福祉は病気でない人の支援というと、心の病気が治らない人は、両方から支援が漏れていることになる。 こういうBつ目のリソースも「8050問題」の一部として、対策をとるべきである。
 これは「自殺対策」には重要である。@Aに該当しないで、心の病気(うつ、不安症、PTSD,過食症など)の治療を受けても治らないで苦しんでいる大勢の人も対象とすべきであると思う。支援がないと、長期間就労できず、悩み続けて「自殺」予備軍となるからである。「ひきこもり支援事業」の対象にはならなくても、なっても、治療しても効果がない人を対象にした新しい「自殺防止支援事業」の対象にすべきである。この領域に公的支援がないのであれば、公的支援制度を作るべきである。あとで述べる。

(注1)SIMT=Self Insight Meditation Therapy/Technology。自己洞察瞑想療法。大田健次郎『うつ・不安障害を治すマインドフルネス』佼成出版社

(注2)斎藤環(2020年1月)『中高年ひきこもり』幻冬舎新書
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Posted by MF総研/大田 at 20:23 | ひきこもり | この記事のURL
中高年のひきこもり、8050問題(1) [2021年04月16日(Fri)]
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中高年のひきこもり、8050問題(1)

 ひきこもりの人がながびいて、50歳代となり、その子をささえている親が80歳代になっていて、親が死んだらひきこもりの子はどうななるかと悩んでいる「8050問題」。 次の記事でみたことがあった。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4294
中高年のひきこもり 61万人
 =8050問題、7040問題

 この問題にも、この問題の支援をしている団体が、マインドフルネス心理療法、SIMT(注1)の実践を付加していただくことを試していただきたい。 もちろん、団体がない場合、直接の当事者とその親御さんが、私どもと取り組んでいただくことも可能だ。ただ、リソースに限界があるので、将来は、各 自治体にSIMTができる人がいてほしい。

 上の記事で触れた斎藤環氏の著書(注2)が、この問題に詳しい。

 ひきこもりのひとが高齢になっているのは、2つのソースがあるという。

@ 思春期に不登校をきっかけにひきこもり、そのまま40歳を過ぎた

A 就労経験ののちにひきこもるケース。退職、病気、人間関係、職場になじめなかったなどがきっかけ。

 今回の新型コロナ感染症によって、Aが増えたことによって、今後もさらに増えるかもしれない。

 「ひきこもり」に似た状態のB つめのリソース
 さらに、自殺対策としては、もう一つある。次の記事で述べるが、「ひきこもり」の定義に該当しないかもしれないが、うつ病などの心の病気の人は精神科医が医療で支援するが、医療を受けても、何年も治らない人がいる。引きこもり関連の支援の制度の相談を受けても、病気を治すのは、医療であるというだろう。医療の支援も奏功しないのに、「ひきこもり」関連の場所での支援の対象にもならない。公的支援のはざまで苦しみ続ける多くの人。ここからも自殺が起きる。私たちは、この範疇のひとを対象ととして、マインドフルネスSIMTで支援する。

 これまでの引きこもりからの脱出支援に、マインドフルネスSIMTが用いられたことはなかっただろう。斎藤氏の著書から得られる情報をもとにすれば、支援する団体が、SIMTを加えたサービスを行うと効果があるかもしれない理由がある。

1 ひきこもりは社会に参加しない状態であって、病気ではない(p52)。だから「薬物療法はほぼ無効のことが多い」(p183)

2 しかし、ひきこもりは長期化しやすい(p86)

3 自力で解決する家族は少ない。第三者に支援を求める必要がある。多くの家族は自分たちだけで解決できるだけの知識やスキルを持たない(p89)

 どういうところに、SIMTが役にたてそうか。

(注1)SIMT=Self Insight Meditation Therapy/Technology。自己洞察瞑想療法。大田健次郎『うつ・不安障害を治すマインドフルネス』佼成出版社

(注2)斎藤環(2020年1月)『中高年ひきこもり』幻冬舎新書
http://mindfulness.jp/sdgs/21-goal-17.pdf
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【目次】孤独、差別および自殺の問題を解決して身心の健康と生きがいある人生を地元で
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4740

このうち、「8050問題」の目次です。

【目次】中高年のひきこもり、8050問題
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4770

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4776
(7)「地元」にマインドフルネスSIMTの専門家を!
 =「地元」とは、同じ市町村というのではなく、同じ県内という意味

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4775
(6)ひきこもりの人たちの中に精神疾患や障害の人も

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4774
(5)心の病気で長く引きこもっている人は就労支援の対象とならない

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4773
(4)心の病気が治療を受けても長期間治らないひとたち

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4772
(3)心の病気の診断基準にはあてはまらないひきこもりのひとの支援にマインドフルネスSIMT

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4771
(2)「ひきこもりは病気ではない」という定義から漏れる人がいる

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4770
(1)ひきこもりのひとが高齢になっているのは、3つのソース
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4768
★2021年度
マインドフルネスSIMTによる事業
 =地方創生SDGs官民連携(埼玉県)

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4778
★このようにパートナーシップで
Posted by MF総研/大田 at 20:25 | ひきこもり | この記事のURL
相談会と体験会 [2019年08月03日(Sat)]

相談会と体験会

10月と11月の対策(2019年)

★個別相談(10月と11月)
 内容:うつ病、不安症、PTSDが治らない、不登校、ひきこもりに伴う抑うつ症状、不安、回避、トラウマ、親子夫婦の不和、職場の人間関係の悩み、がんに伴うよくうつ、など。

 一つのご家族と、1時間ほど、個別に相談させていただきます。ご希望の方はメールでお知らせ下さい。うつ病はわかりにくく、自殺されます。ご家族が同伴して現状と今後の心得をご理解ください。
期日、時間、会場を決めて、おあいします。会場は、蓮田市勤労青少年ホームや椿山自治会館を予定しています。個別に違いますので、申し込みの人とうちあわせて決めます。希望の日、午前か午後がいいかお伝えください。
 ご家族別に、会場、時間が違いますので、予約が必須です。予約のない人は入場できません。
☆相談料:無料 
☆メール
  http://mindfulness.jp/mail-ad.pdf
☆会場:蓮田市勤労青少年ホームや椿山自治会館
http://mindful-therapy.sakura.ne.jp/kaijou/kinrou-home.htm

http://mindfulness.jp/2019-aki-soudan.pdf
★相談会のチラシ

うつ病、自殺の仕組みの学習とマインドフルネスSIMTの体験会

 今日(8月3日)は、マインドフルネスSIMTの体験会でした。うつ病になって治らないと、ひきこもりにならざるを得ません。前頭前野の機能低下がなかなか回復しないようです。その仕組み、治し方などを学習しました。そして、マインドフルネスSIMTによる治し方を学習しました。
 そして、マインドフルネスSIMTの第一段階の実践をしました。

 埼玉新聞社、および、蓮田市教育委員会には、7月と8月の2回で、後援を得ていました。

 後援を得た体験会は、これで修了です。その後、9月7日(土)にも、開催いたします。内容を少し変えます。7月まで、なんとか我慢して学校にいったのに、8月休みでほっとできたのに、休みが終わる8月末か9月1日に、悲しいことが起きる可能性があります。(今年は、1日が日曜日ですから2日も)
 保護者のかたは、やさしく、お子さんの状況を観察してみられることを希望します。まさか、死にたくなっていないかどうか。強く、詰問するとはよくないでしょう。本音を言えないような いいかたではまずいです。

8月と9月の対策

http://mindfulness.jp/2019-9-soudan.pdf
★チラシです

★個別相談(8月26日〜31日)
 (こちらの都合がつき、会場が空いていれば、8月の中旬でも検討します。)
   一つのご家族と、1時間ほど、個別に相談させていただきます。ご希望の方はメールでお知らせ下さい。うつ病はわかりにくく、自殺されます。ご家族が同伴して現状と今後の心得をご理解ください。
期日、時間、会場を決めて、おあいします。会場は、蓮田市勤労青少年ホームや椿山自治会館を予定しています。個別に違いますので、申し込みの人とうちあわせて決めます。希望の日、午前か午後がいいかお伝えください。
☆相談料:無料 
☆メール
  http://mindfulness.jp/mail-ad.pdf
☆会場:蓮田市勤労青少年ホームや椿山自治会館
http://mindful-therapy.sakura.ne.jp/kaijou/kinrou-home.htm

★体験会、9月
 9月7日に、おいで下さい。マインドフルネスSIMTでつらい症状が軽くなる可能性があることを勉強していただきたいのです。

 また、長くひきこもっておられるかた、そのご家族もご参加ください。長い人生ですから、1年ためしてください。 9月に、おあいしましょう。
☆対象:
相談においでになったご家族
はじめての方もOK
相談会では、詳しい実践ができませんので、この日に行います。
☆参加費;無料
☆会場:蓮田市勤労青少年ホーム

7月と8月の体験会の内容は、これでした

 7月8月の体験会の主な資料は、次の冊子でした。表紙と内容目次を表示します。
表紙-入門.jpg

内容です。
呼吸法・自己洞察法 ―対人関係・心の病気の改善・予防―
(目次)
1. マインドフルネスSIMT
2. さまざまな心理現象を観察
★1部 うつ病とマインドフルネス
3.なぜ!うつ病に/なぜ!自殺
4.なぜうつ病に 〜2つの神経生理学的な反応
5. うつ病の症状
6. うつ病の身体症状
7. なぜ うつ病に
8. 2つのストレス反応
9. うつ病もパニック症の治りにくい人が
10.薬で治りにくいうつ病・不安症もSIMTで治る
11.改善効果1ーうつ病
12.非定型うつ病 〜症状の特徴
13.非定型うつ病 〜図
14.改善効果2ー非定型うつ病
15.改善効果3ーPTSD
16.改善効果4ー痛み
17.改善効果5ーパニック症/広場恐怖症
18.呼吸法の時間 〜初めにできなくても大丈夫
19.なぜ治るのか
20.2つの反応パターン
★2部 マインドフルネスの実習 
21.意志作用の活性化のトレーニング
22.マインドフルネス=観察
23.こころの階層構造を観察
24.2つの反応パターン
25.本音(ほんね)の観察
26.本音の階層
27.基本的な呼吸法
28.日常的行動の時の観察

★うつ、自殺の防止
https://blog.canpan.info/jitou/archive/2983

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3703
★3月も自殺対策強化月間
【目次】このようなところに活用できそう
 マインドフルネスSIMT 2019

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4243
Posted by MF総研/大田 at 20:43 | ひきこもり | この記事のURL
中高年のひきこもり 61万人=8050問題、7040問題 [2019年07月06日(Sat)]

中高年のひきこもり 61万人

 =8050問題、7040問題

 中高年のひきこもり 61万人というのは、内閣府が3月29日発表したものです。

https://www.asahi.com/articles/ASM3R4DZQM3RULZU005.html

 引きこもりの人が50歳代になっていて、それをささえる親は80歳代であるので、「8050問題」と称されます。40歳代のひきこもりの子をささえる親が70歳代で、「7040問題」もあります。いつまでも親は生きていないと、当事者も親も悩んでいます。

 ひきこもりの原因の中には、うつ病、不安症の場合もあると思います。斎藤環さんがいうように、もちろん、精神疾患の診断名がつかない場合もあるでしょう。

 ここの事例は、対人恐怖、つまり社交不安症だそうです。

https://www.asahi.com/articles/ASM3W55XPM3WULZU00S.html?iref=pc_extlink

 うつ病にも、不安症にも、対人コミュニケーションをとることが難しいという症状があります。
 前の記事に、精神科医の斉藤環さんの、提案があります。

 「まずは、就労や勉強などの目的を持たずに、自助グループやデイケアなど、望む人が「たまれる」場所を用意する支援が大切です。」

 これは、賛成です。この居場所、たまり場を作る、それは、親御さんも交代で、居場所づくりの担い手になるのがいいのではないかと思います。というのは、ほかに支援するひとがなかなかいないかもしれないからです。

 もう一つあります。うつ病や不安症がある場合には、居場所にもいけないので、それを「治す場所」を作ることです。治したら、上の居場所にいくことができます。こうした治す場所づくりも、まず、親御さん、および、精神疾患でないひきこもりのひとたちが動くのがいいはずです。他のひとは、忙しいので、動きにくいでしょう。 その「治す居場所」には、治すスキル、認知行動療法のスキルを持つ人を呼んで、支援してもらいます。
 治った人は、上記の別の居場所にいくか、治す居場所の運営ができます。また、治すのでない居場所では、就労や勉強が目的ではなくて、何か楽しめることをします。就職が無用となった高齢者や専業主婦は、趣味、あそび、ポーツをする居場所に行くひとが多いです。それと同様です。堂々とそれをする。そのうちに、何か始めるひとも出てくるでしょう。 大切なことは、就職していなくても(高齢者や専業主婦のように)自分も責めず、家族も責めないことです。精神疾患ではないのに、就職できないのは、当事者だけの責任ではなくて、社会の問題でもあります。

 こうして、就職していないけれど、居場所でみんなで、たまっていれば、親が老齢、死亡しても、(精神疾患になっていないので)生活保護を受けるなり、何かの支援をひきだす交渉ができるはずです。うつ、不安症でひきこもっている子を持つ親が心配するのは、自分が死んだら、公的支援の交渉にも出ていけないだろうということでしょうから。


https://blog.canpan.info/jitou/archive/4285
★精神社会問題2019

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4243
★マインドフルネスSIMTがお役にたてる 2019

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4269
★これからマインドフルネスSIMTを活用したいこと

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★隠れ不登校33万人=日本財団の調査
Posted by MF総研/大田 at 21:48 | ひきこもり | この記事のURL
人に会えない、学校にいけない、教室に行けない [2019年06月26日(Wed)]
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4230
 7月と8月、こういう長く悩む問題を理解し、実践を試す会を開催します。 継続のトレーニングが必要です。ご相談します。

人に会えない、学校にいけない、教室に行けない

前の記事に関連します。
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4273
不登校11万人・隠れ不登校33万人=日本財団の調査

 人に会えない、学校や職場、ある場所に行けないという症状は、うつ病と社交不安、そして、トラウマ(PTSD)に見られる。


https://blog.canpan.info/jitou/archive/2642
★人に会えない、学校、職場に行けない
 重いのは、うつ病と社交不安、そして、トラウマ

 まだ、うつ病、社交不安症、PTSD等という診断がつかない段階でも、教室、学校に行けないのは、ここに見られる不安反応による回避行動の可能性がある。
 自律神経でいえば、そこへ行こうという意識を起こした途端に、(過去の出来事が想起されて*)交感神経が興奮して、それによる身体反応(激しい感情、動悸、はきけ、痛みなど)に耐えがたく回避逃避・行動断念する傾向があるだろう。ポージェスのポリヴェーガル理論により、交感神経を抑制する有髄の迷走神経を活性化させることが解決の役立つだろう。対人交流場面(子どもなら教室、広くは学校を想定したマインドフルネスのトレーニングが効果的だろう。それは、意志的な、価値実現をめざして不快な反応を感じながらも目的意識、目的行動に意識を向けるトレーニングを繰り返すと効果的だろう。すでに、抑うつ症状がある場合、それだけではすまないだろう。

(*注)過去の出来事は、いじめられたこと、恥じをかいたこと、先生のこと、きまり、起きた教室、など。具体的な出来事の想起でなくても、「教室」「雰囲気」「クラスメートからの視線」だけでも反応が起きることがあるだろう。不登校になると「学校」だけで反応する。広場恐怖のように、不安恐怖を感じる場が、広がっている子どももいると思われる。個別の面談も必要な場合がある。そして、踏み出すまでに、不安症を治すマインドフルネスのような、一定期間のトレーニングが必要なこどもがいるだろう。ここが、従来の対策にない部分であろう。おとなひきこもりも、トレーニングが必要であると思う。対人交流の場でのマインドフルネスとなる。
【目次】このようなところに活用できそう
 マインドフルネスSIMT 2019
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★これからマインドフルネスSIMTで
 お手伝いしたいこと
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Posted by MF総研/大田 at 07:08 | ひきこもり | この記事のURL
就職できないのとひきこもりは必然ではない [2013年04月30日(Tue)]

就職できないのとひきこもりは必然ではない

 無就労、失業の状態が長期間続くことがある。そういう人が2種にわかれる。「ひきこもり」の人と 、「ひきこもり」でない人(ボランティア活動などに意味を持ち)がいる。 フランクルは「失業神経症」という概念を提唱した。(『人間とは何か 実存的 精神療法』春秋社、p210-216)
 うつ病という診断基準にはあてはまらないかもしれない。本人も「病気」とは思わないだろう。しかし、生きる意味を感じられない。失業が長くなると、うつ病の診断基準に似た傾向が現れる。抑うつ症状ではなく、無感動、無関心である。
    「抑うつではなく無感動である。失業者は次第に無関心にな り、ますます自発性が消え去っていく。」
 支援も求めない人が多い。ただし、フ ランクルは、無就業であっても、無感動や無気力でない人々もいるという。無就 職がすなわち無用(しばしば当人はそう思っても)なのではないという。
     「人間の生活の意味は職業労働に尽きないこと、従って職業に就いていないか らといって無意味に生きざるをえないわけではない」
     「職業労働こそ唯一の生き る意味であるという誤った考え方である。」
 世間もそういう傾向があり、自分もそう思い込む「独断的な評価」によって、自分を苦しめて、 無気力になる。しかし、そういう独断に縛られない人もいる。
 職業労働以外の領域で、生きる意味をみつけて、行動していく人がいる。「体験価値」にいきがいを持つ人である。 ボランティア活動、講演やよい音楽を聞き、多くの読書をし、仲間たちと議論を する。こうして、生活を意味あるものにする。こうした人は、無感動で生きる人 よりも、就職できるチャンスがみつかるかもしれないという。どちらの生き方か、選択しているのは、やはり自分なのだ。
     「それぞれの失業者は誰でも、内面的に毅然としたままでいるか、それとも無 感動になってしまうか、そのどちらのタイプに自分を入れるべきかを、常になお 決断しうるのである。」
 無感動、無気力になった人には、ロゴセラピーが効果的だという。生きる意味の発見の援助を受ける。職業労働以外のことに生きがいを見出し、無感動、無気力から脱して、ひきこもり を克服できるかもしれない。

無気力からの脱出と予防

 もう一つ、考慮したいのは、就職できないから神経症(無感動、無気力)になったのではなく、その前に、神 経症気味だった(不安が強い、回避、逃避傾向)ことが就職を難しくした場合もあるという。
 こうした分析があっているとすれば、ひきこもり、無感動・無気力は、社会だけのせいにできなくて、本人が選択している。それならば、回復不能の「運命的」なことではないので、乗り越えることができる。
 予防も重要だ。 ひきこもりを予防す るためには、第一に、高校、大学の頃の、うつ傾向、不安傾向、無気力無感動傾向を早期に改善して おくこと、第2に、就職できない状況になった時、無感動、無気力になっていか ないように、職業労働以外のことをたくさん体験して、職業以外のところに 生きる意味の発見に努めることだろう。第3に、予防でなく、現在ひきこもりにある人は、これからでも乗り越えられる 方向の行動を起すことだろう。ロゴセラピーやマインドフ ルネス心理療法が有効かもしれない。
 近刊の本でも、同様の手法が用いられている。
Posted by MF総研/大田 at 22:27 | ひきこもり | この記事のURL
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