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高齢者のためのマインドフルネス心の健康体操 [2012年10月18日(Thu)]

高齢者のためのマインドフルネス心の健康体操
 (1)全体の目次

 私が高齢者になってきましたので、高齢者の 介護状態/うつ/認知症/心身症/自殺に関心があり、その予防のための マインドフルネスに基づく心の健康体操を定型化しようと しています。
 このパッケージがまとまったら、心の健康体操指導員の養成を行いたいと思います。 マインドフルネス心理療法(SIMT)の運営スタッフのうち、心の病気を「治す支援のスキル」は、「マインドフルネス心理療法(SIMT)の基礎講座」を受講していただきます。「治す支援」ではなく、第2の人生を豊かに生きる、うつ・認知症を予防して心豊かに生きるための心のスキルは「マインドフルネス心の健康体操指導員」のスキルです。

 介護状態/うつ/認知症/心身症/自殺などは、 心の用い方や体操で、ある程度
  • 予防できます。
  • 進行をくいとめます。
  • 軽いものは治ります。
そこで高齢者のための「マインドフルネス心の健康体操」です。

 一応、次のメニューで、試験的に運用しています。
その施設、地区内に、「マインドフルネス心の健康クラブ」を自主的に運 営できる人を数人育成する。よそから来る支援者に依存せず、自分たちで 自主的に研究、企画、実行していく。
 各回のテーマは次のとおりですが、 毎回、自己洞察呼吸法、脳トレーニング、対人交流的ゲーム、運動などの 実践を行います。

第1回
  • こころとからだ、自律神経の失調
第2回
  • 生活不活発病(動かないと動けなくなる)の予防
    =介護状態への予防
第3回
  • 認知症の予防
第4回
  • うつ病の予防(または、「うつ病と自殺の予防」)
    =不愉快なことやつらいことを受け入れて乗り越える

    (注)うつ病の背景に自殺予防があります。「自殺予防」は、「心の健康 体操」に最もご期待のあることです。高齢になれば、次々と喪失して、う つ病になるリスクが高まります。
第5回
  • 不安を乗り越える
    =対人恐怖、パニック、過呼吸、活動を避ける
第6回
  • 怒りやストレスによる病気の予防
    =血管系の病気、心臓系の病気、その他の心身症、免疫低下
第7回
  • 心豊かに生きる
    =自分とは何か、生きるということの意味を探求
第8回
  • 心の探求をした日本の文化。芸術、小説に見る深く、美しい日本の心。それをかてとして最期まで生きぬき、後の人にもそういう美しい精神が日本にあることを伝える。

「マインドフルネス心の健康体操」
 =高齢者の苦悩、うつ病、自殺の予防
高齢者の苦脳・活躍
Posted by MF総研/大田 at 18:41 | 高齢期 | この記事のURL
認知症が急増 [2012年08月29日(Wed)]

認知症が急増
 =運動、コミュニケーションが予防、瞑想も?

 厚生労働省が8月24日、認知症の高齢者が今年時点で約305万人おり、65歳 以上人口の1割にのぼるとの推計結果を公表しました。 今後も増える見通しです。  介護状態になると、生活が一変します。介護状態になるのは、身体機能の低下と認 知症による社会生活の障害が主なものでしょう。できれば、 両方とも予防して、介護状態になることを予防したいものです。 運動、他者とのコミュニケーション、趣味的活動は、身体と精神の両方の介護予防に なります。こういうことは、前頭前野を動かすからです。
 ほかに、瞑想は認知症を予防する可能性があります。デフォルト・モード・ネット ワーク(DMN)の研究から推測されます。‌認知症になると、DMNの部位の機能低下があること。一方、瞑想を長期間 行っている人は、DMNが活性化しているという研究報告があるからです。 高齢者の施設で、瞑想を継続的にすることを試していただきたいものです。 瞑想は、うつ病も予防するでしょう。瞑想は、うつ病を治癒までする効果があるから です。高齢者施設や高齢者の多い地域で瞑想を試していただきたいです。 呼びかけて、毎朝とか、毎週1回、集まっていっしょに瞑想をするのです。コミュニケーションと瞑想の両方に参画していることになります。認知症やうつ病を予防し、自殺を少なくするでしょう。継続的に実践してもらうためには、そういう目標、神経生理学的な関係を説明するのがいいのです。人は、目的のために意志を行使する存在です。目的のないことはできないのが人間です。
Posted by MF総研/大田 at 19:10 | 高齢期 | この記事のURL
デイサービス 尊厳を求めて [2010年12月03日(Fri)]

デイサービス 尊厳を求めて

 朝日新聞に「デイサービス 尊厳を求めて」という記事が載った。 (12/2/2010)
 高齢者の福祉施設でのデイサービスを体験した父が、大きなキノコが二つ描 かれただけの塗り絵を「作品」として持って帰った。まだ判断力もあるのに、 まるで幼稚園のようで胸が痛んだーーー。こういう趣旨の投書があったという 。それでも父は家族の負担を減らそうと不満ながらも利用するという。そうい う状況に娘さんは「迷いと申し訳なさと哀れさと、そして怒りで胸をいっぱい にしながら、送迎バスを見送るでしょう」という。

施設職員も「手探り」

 同じような感慨を持つ人も多いという。しかし、施設のスタッフの方は「スタッ フも手探りで悩みながらやっています」という。 高齢者に対する「人間の尊厳」が大切にされなければならないという問題提起 である。

私どもも当事者

 この記事に関心を寄せたのは、私どもが、3つの高齢者施設で「心の健康体 操」を行っているからである。
 マインドフルネス心理療法に基づいて、「心の健康」になるような、呼吸法 、脳トレーニング、「フリフリグッパー体操」などを行っている。いつも、脳 神経生理学的な関連の説明を入れているので、むしろ、知的すぎるかもしれない。 意義を説明しないと、脳トレーニングも、ただの遊びに見えてしまうおそれがある。動機づけ、その実践の意義を簡単に説明する。 理 解されやすい説明にしようと努しているが。心の健康体操は、身体の体操は多いのに、心の健康体操という 一風変わったプログラムであるせいか、それとも、施設責任者や当の利用者の 方のなぐさめかもしれぬが、喜んでくださる。3年ほど続いているが、「もうや めて」とは言われない。一つの施設では、私どもが時間になるとそこへ行くが、施設長がいつも、玄関の外に立ってお迎えして おられる。こちらが頭が下がる。
 この記事を見て 「人間の尊厳」ということについて、配慮しながら、行っていこうと決意を あらたにした。
 塗り絵も、認知症の予防になるような、脳神経生理学的な意義があるのかないのか、説明できればいいと思う。

心の健康クラブ、幹事会

 心の健康クラブや幹事会では、マインドフルネス心理療法の 研鑽を続けているので、 禅の哲学や西田哲学、脳神経生理学にふれざるをえない。かえって、新しい智慧の学習となり 、楽しみにしておられるとご家族からお聞きする。
 参加者の中には、大学の先生だった90歳代の人もおられる。高齢になっても 知的好奇心、成長向上心があり頭が下がる。こういう方は、あまりに幼稚なプ ログラムばかりのデイサービスはやはり苦痛であるかもしれない。私がデイサ ービスのお世話になる時、一体、満足できるのだろうか。不快は受容で、そして、サービスしてくださる慈悲に感謝したい。
 私どもの心の健康体操は、「ちょっと難しいかな?」とも感じてもいるが、 新聞記事を見て、こういう知的なものもいいか、と思い直した。 知的なデイサービスのプログラムがあってもいいだろう。
 脳トレーニン グのレパートリーが100位はあるだろう。マンネリ化しないように、毎回、 新しいプログラムを一つはやろうと、スタッフはいつも、くふうをしている。 それが、自分の頭脳を使うので、自分の認知症予防にもなると思っているので 、 悩みつつ、楽しんで新しいプログラムを考案している。テレビや雑誌で、新しい脳トレーニングになりそうなものに、アンテナを向けている。
Posted by MF総研/大田 at 20:55 | 高齢期 | この記事のURL
後絶たぬ「老老介護」殺人 [2009年09月14日(Mon)]

後絶たぬ「老老介護」殺人

 高齢者の家庭がふえるなかで、高齢者が高齢者の介護をするケースが増えている。高 齢者が介護すると介護に疲れてうつ状態になり自殺したくなる。ねたきりの人や認知症 の配偶者を残してもかわいそうだと思って無理心中する事件が多い。 その実情と地域の対策の例を紹介した記事があった。 (朝日新聞 8/28/09)

介護疲れ殺人事件
  • 東京、8月、認知症の妻(82)を夫(81)が殺害。二人暮らしだった。今年春 から妻の病状が悪化。
  • 埼玉、08年12月、妻(72)が夫(78)を殺害。自分も死のうとしたが死に 切れず逮捕される。夫が大動脈瘤で介護状態に。妻が介護したが妻も病気がち。近所に 子どもがいたが介護の苦しさをうちあけなかった。行政にも相談しなかった。理由は「 考えてもみなかった。知らなかった。」
  • 08年1〜11月に65歳以上の高齢者が起こした殺人事件(未遂を含む)は16 0件。うち動機が「介護・看病疲れ」が21件だった。
 介護疲れによる自殺、殺人が多いが、地域で対策をとっている事例
  • 東京都新宿区の社会福祉協議会の「暮らしのサポート事業」。困りごとがあると、 高齢者に有償のボランティア(228人)を紹介する。報酬は1時間800円。認知症 の女性のところが利用。子供が仕事から帰ってくる前の午後5時から7時に家事手伝い を依頼する例。夕食づくりとおしゃべり。
 65歳以上の高齢者は2015年には3378万人になると推定される。仕事が忙し い子供、遠くにすむ子供は介護できない。そうなると「老老介護」が増える。以前から 、コミュニケーションしない、孤立しがちの人は介護疲れうつ病になるおそれがある。 新宿の制度も一つの解決対策だ。高齢者は積極的に支援を求めない場合があるから、子 供がすすめて手続きをとることを考えたほうがいい。「大丈夫」という言葉を真に受け ないほうがいい。うつはあるきっかけで急速に悪化する。老親を持つ人も支援ボランティアはうつについての多少の知識があるほうがいい。
Posted by MF総研/大田 at 16:59 | 高齢期 | この記事のURL