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父親が産前産後うつ病になりやすいリスク要因  〜 予防・治療に第4世代の認知行動療法を [2023年09月24日(Sun)]

父親が産前産後うつ病になりやすいリスク要因
 〜 予防・治療に第4世代の認知行動療法を

 父親がうつ病になりやすいリスク要因がある。
   うつ病は第4世代の認知行動療法、SIMTで治る人が多いので、この領域の支援をされている団体が検討していただきたい。
 「おい、「母親」の誤植でないのか?」

 いいえ、「父親」に起きる産前産後うつ病の話です。

母親の産前産後うつのリスク要因

 母親の産前産後うつのリスク要因は、従来からよく知られていて、 相談を受けられる制度も実施されています。 このような要因です。

https://www.jaog.or.jp/qa/confinement/jyosei200311/
日本産婦人科医会のホームページ
母親の産前産後うつのリスク要因

◆妊娠中のうつ病
 妊娠中の不安、ライフイベント、うつ病既往、ソーシャルサポート不足、家庭内暴力、望まない妊娠

◆産後うつ病
 精神疾患既往、妊娠中のうつ症状や不安、ソーシャルサポート不足、家庭内暴力、望まない妊娠

父親の産前産後のうつ病のリスク要因

 妻が妊娠した時、その配偶者は喜ばしいはずなのに、うつ病になる男性がいる。父親がうつ病になりやすい要因を、国立生育医療研究センターが9月1日、発表しました。
https://www.ncchd.go.jp/press/2023/0901.pdf

 「産前・産後共に「コロナへの強い不安」(約 2.1 倍)や、困った時に家族が助けに なってくれるかなどの「家族機能の低さ」(約 1.9 倍)に対するリスクが高いことが明らかに なりました。これらの要因は、過去の研究で示された母親のうつ病のリスク要因とも共通し ています。本研究により、産前・産後期のメンタルヘルスの問題は、母親だけでなく父親に とっても重要な課題であることが示されました。」

 私が注目し、予防対策が考えられるのは、「不安」や「うつ病の既往」です。過去の不安やうつ傾向の脆弱性があるままなのだろうということです。人生には、老年まで種々のストレスがあります。将来人生全般のうつ病予防対策が大切だと思います。
【目次】孤独・孤立の対策&
  不登校・ひきこもり・自殺念慮対策(SDGs3.4)

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5168
Posted by MF総研/大田 at 18:47 | 女性のうつ病 | この記事のURL
親と同居していないシングルマザーはうつ病になりやすい・ 女性の自殺の原因にも [2021年04月27日(Tue)]
地方創生SDGs 官民連携プラットフォーム
私たちは持続可能な開発目標(SDGs)を支援しています。

  当法人のSDGsの取り組み
孤独・孤立問題/女性の自殺予防対策

親と同居していないシングルマザーはうつ病になりやすい
 =女性の自殺の原因にも

 警察庁の調査によれば、全体の自殺が3月、昨年同月比で増加しています。 特に、女性の自殺の増加が著しいです。女性は30%増加しています。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4766

 どのような境遇にある女性が自殺するのだろうか。 ちょうど、若い女性のうつ病についての調査結果が報道された。

https://www.asahi.com/articles/DA3S14881929.html
心の不調、9人に1人 親同居でないシングルマザー

 国立成育医療研究センター研究所の調査でわかった。

 乳幼児を養育するシングルマザーが親と同居していない場合、の9人に一人は、うつ病リスクなどの心の不調を抱えているという。

 ひとりで養育しているシングルマザーは、お金等に関する悩みやストレスがあっても、家族に頼ることができず、相談相手がいない傾向も明らかになった。

 健康状態が悪く、社会から孤立した状態で乳幼児を一人で養育しているシングルマザー。
行政が積極的な支援をする必要があるという。

 子育て中のシングルマザーが頼る親がいなくて、孤立している問題だ。 困ったことがあっても、頼る人もおらず、孤立して、悩みを深めてうつ病になる。

 うつ病の予防、回復に貢献できるマインドフルネスSIMTの視点からいえば、そういう家庭の状況を把握して、相談できる場所をつくること、その情報を伝えること、うつ病になりかけている段階で症状が重くならないように心理的なケアも提供するのである。医師とも連携すべきであるが、軽い段階では薬物療法がいいのか、認知行動療法がいいのか、併用がいいか、十分に検討するような環境であることが望ましいと思う。たびたび、出向いて、状況を把握しないと、母子心中、養育放棄になりかねない。

 最近、女性の自殺が増えているが、こういうシングルマザーも含まれているかもしれない。 新型コロナ感染症のために、悩みが深まっているだろう。対策を早急にとるべきである。

★当研究所のSDGs
http://mindfulness.jp/sdgs/mokuji-sdgs.htm
★地方創生SDGsのプログラムとして、相談、および、症状を軽くするため継続のカウンセリングのプログラムがあります。しかし、自治体にある支援機関とのパートナーシップで提供するのがいいと思います。
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4740
【目次】孤独、差別および自殺の問題を解決して身心の健康と生きがいある人生を地元で


このうち、「孤独・孤立問題の対策」および「女性の自殺予防対策」の目次です。

【目次】孤独・孤立問題の対策
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4779



【目次】女性の自殺予防対策
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4766
Posted by MF総研/大田 at 19:39 | 女性のうつ病 | この記事のURL
ある既往歴が妊婦のメンタルに影響 [2018年12月21日(Fri)]
https://blog.canpan.info/jitou/archive/3976?1541731623
★2019年1月26日、宮城県大崎市のお寺(真言宗)で、マインドフルネスSIMTの体験、説明会。
 (お申込みがありましたので、開催決定です=12月12日、付記)

=初心者向け体験のほか、専門家向けの「マインドフルネス」の問題点、講座のガイダンスも。
お寺を「マインドフルネス」のために解放してくださっています。
2019年に、講座を宮城県で希望がありますか。 2019年は、希望があれば、埼玉、宮城で開催。

★2019年1月13日は、専門家向けの講演
http://mindful-therapy.sakura.ne.jp/kouen/2019-1-13-kouen.pdf
 (お申込みがありましたので、開催決定です=12月12日、付記)

=僧侶、学者、マインドフルネスの推進者、医療関係者など
https://blog.canpan.info/jitou/archive/3630
★人間のエゴイズムはすさまじい、生命までもうばう。
不正、うそ、いじめ、自殺、パワハラの蔓延する日本社会。マインドフルネスでさえも金儲け。 元来、人々の悩みを解決するためのヒントがあったはずなのに活用されていない、従来の仏教の問題を超えていくために
日本の社会問題の解決のための「マインドフルネス」
自分の役割は何か、自分の組織の使命は何か、それぞれにどういう方向があるか。
現代の日本的なマインドフルネスの展望。

2019年3月1日、アメリカの大学院心理学専攻の学生および教授へ、日本独自のマインドフルネスSIMTの講義。
(日本型マインドフルネスは欧米のものより深く、講義だけではわかりにくい。そこで、講義前に読んでいただくreading materialを作成し終え、英文に翻訳作業中。)

妊婦の心理的苦痛

ある既往歴が妊婦のメンタルに影響
メディカル・トリビューンの記事=ある既往歴が妊婦のメンタルに影響

 妊娠前に月経困難症を有していた女性は、妊娠中期〜末期に心理的苦痛を抱えるようになる割合が高いという。東北大学の研究です。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3900
★こちらに産後うつ病の記事

 出産の後、うつ病になる女性がいますが、今度の記事は、妊娠前に月経困難症のあった女性は妊娠した時、心理的苦痛をかかえる割合が高いということです。 それが、産後うつ病にまでなるかどうかは、今回の研究ではあきらかにされていません。しかし、影響が続きそうですね。

 月経困難症を有していた女性が妊娠したらすぐに、心理的ストレスを緩和するマインドフルネスSIMTをトレーニングしてみたらどうでしょうね。
 マインドフルネスSIMTは、うつ病さえも改善するのですから、妊娠期の女性の心理的苦痛の緩和になりそうです。SIMTを実践した場合としない場合とで比較して、心理的苦痛の緩和になったかどうか試験をさせてもらえるとありがたいのですが。
Posted by MF総研/大田 at 20:23 | 女性のうつ病 | この記事のURL
妊産婦自殺率が高い=「産後うつ」要因か [2018年09月10日(Mon)]

妊産婦自殺率が高い
 = 2年間で102人 「産後うつ」要因か

 産後1年以内に自殺した妊産婦が2年間で102人いたと、厚労省が発表した。女性全体の自殺率と比べて大変高い。新聞のとおりである。

https://mainichi.jp/articles/20180906/k00/00m/040/106000c
毎日新聞

https://www.asahi.com/articles/DA3S13666371.html
朝日新聞

 国の予算で産後検診の助成を始めたが、2回までである。通常のうつ病でもなおりにくいが、妊産婦は慣れないことだからストレスが大きい。うつ病とわかったから精神科の治療をうければよいというものではない。薬物療法だけでは、不十分である。2回の相談だけでは不十分である。
 次代をになう大切な子どもの母親が死んでしまうのは、耐え難い苦痛である。妊産婦のことに詳しいカウンセラーの長期にわたる支援が必要である。国や自治体はもっと支援をしてほしい。

http://mindful-therapy.sakura.ne.jp/kikansi/hp-04/29-hari.pdf
 ★産後うつ病がマインドフルネス心理療法で治るひともいる、支援者

http://mindful-therapy.sakura.ne.jp/kikansi/hp-04/35-kinugawa.pdf
 ★支援を受けた人

 また、病気の治療だけではなく、出産、乳幼児のことは、それに詳しい人に相談すれば、悩みが軽くなるだろう。保健所や役場に相談したほうがいい。 妊産婦をかかえた家族、すなわち、妊産婦の配偶者や兄弟姉妹、 実の両親、義理の両親なども、心理療法があることは知っておいたほうがいい。うつ病になってしまえば、本人は保健所にいったり、支援できるカウンセラーなどを探す気力もない。

 薬物療法だけを期待してはいけない。うつ病は薬物療法だけでは治らないひとも多い。まして、妊産婦のうつ病はとくべつな事情がある。
 9年前にNHKがうつ病の治療の実態を報道してから、薬物療法の限界がしられるようになったが、治療法そのものは、その後、あまり画期的なものはまだ現れていない。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/1835
★NHK「うつ病治療 常識が変わる」

 だが、とにかく、認知行動療法やマインドフルネス心理療法がある。ほかにもあるだろう。家族のために、適切な心理療法をさがして、併用したほうがいい。

 精神科の薬物療法は絶対的ではない。
 『テレビが報じない 精神科のこわい話』(内海聡原作、くらもとえいる漫画、ユサブル)
が出版された。どこまで本当かわからないが、薬を服用すれば大丈夫と信じ込んではいけないようだ。たしかに、うつ病が薬物療法で治らないひともいる。ふつうのうつ病でも薬物療法を受けた患者が治りきれないと(一部)自殺する。特に、妊産婦の家族はうつ病についてよく勉強していただきたい。
★ここに、産後うつ病の記事が
http://mindfulness.jp/kunou/fl-josei/ix-josei-utu.htm
(文字化けする場合、F5)



https://blog.canpan.info/jitou/archive/3889
【目次・連続記事】【日本では、なぜうつ病などの心理療法が普及しないのか】
Posted by MF総研/大田 at 16:17 | 女性のうつ病 | この記事のURL
産前産後のうつ・不安 [2017年07月17日(Mon)]

産前産後のうつ・不安

 マインドフルネスSIMTによるすばらしい回復体験です。産前産後の不安・うつの症状が重い場合、1,2回のカウンセリングでは十分回復しないだろうと容易に推測できます。なぜなら、不安症もうつも普通の人でも、6−12か月もかかって回復するからです。 おまけに、新しい出来事が加わっているのです。未知の子育て体験が。悩みやすいのです。

 マインドフルネスSIMTが産前産後うつ、不安症の重症のかたの支援の受け皿になる可能性があることを示してくださった貴重な体験事例です。 支援例がさらに増えて、マインドフルネスSIMTが貢献できるといいですね。

 母親には、もう少し成長したお子さんの不登校の悩みも生じますね。小学中学高校生の不登校のことも、不安とうつがかかわる場合もあるでしょう。この領域のマインドフルネスも共同で支援チームを作りませんか。

http://hkrk-mindfulness.com/blog/2017/07/16/post-3162/


★マインドフルネスSIMTは第3世代の認知行動療法

Posted by MF総研/大田 at 07:32 | 女性のうつ病 | この記事のURL
母が子どもを殺害して無理心中 [2012年07月20日(Fri)]

母が子どもを殺害して無理心中

 また、無理心中事件が報道されました。 母が子どもを殺害して、自分も自殺(今回は自分は死にきれなくて未 遂)を図ったというもの。
 このような親も自殺をはかるケースは「産後うつ病」になっていた 可能性があります。これは、虐待とは違うと思います。
 こういう場合、うつ病であるので、裁判後また悩み、再度自殺行動をするおそれがあります。ケアが必要です。
 子育て中の母のうつ病は多いので、改善支援する場所を作ってほしい です。カウンセラーを雇用してまで、産科医院が後々までフォローする支援は経営上、難しいのでし ょうから、自治体がやってほしいです。マインドフルネス心理療法も こうしたうつ病を回復させます。
 もう一つは、虐待による子どもの殺害です。これは、母がうつ病で あるわけではなくて、「怒り」のコントロールができない脳になって いると考えられます。虐待を察知して子どもを保護、支援する組織があります が、母も支援を望む場合があるでしょう。母の「怒り」のコントロールスキルを 向上させるプログラムを準 備してそれを、希望する母が受ける制度を作ることができないもので しょうか。自治体に予算が必要になるのですが、それくらいできない でしょうか。
 感情のコントロールは大変、難しいですが、方法がないわけではあ りません。感覚、思考よりも深く起きる感情レベルのアクセプタンス 、マインドフルネスの高度なスキルになります。
 日本には、そういうことが必要な社会問題が数多くあります。こど ものいじめも、学校の杜撰な対応も、数々の非行犯罪もそうです。 自分のつらい感情の、アクセプタンス、マインドフルネスができてい ないのです。自分さえよければいいという、他者の受容しがたいエゴイズムの行動をしてしまう子ども 、親、教育関係者。アクセプタンス、マインドフルネスの問題でもあります。
Posted by MF総研/大田 at 12:22 | 女性のうつ病 | この記事のURL