「子どもたちの環境最悪」 ―これで良いのか日本の将来― [2026年04月07日(Tue)]
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何ができるのか(3)
〜 子どもの自殺を止めるために [2025年08月27日(Wed)]
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何ができるのか(1)
〜 子どもの自殺を止めるために [2025年08月25日(Mon)]
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親による虐待で子どもを自殺させる 〜子どもの自殺が増加 [2025年08月24日(Sun)]
親による虐待で子どもを自殺させる 〜子どもの自殺が増加
子どもの自殺が増加している。 渋井哲也氏が報告している(参照書籍A)のを見てきた。
第2章は、「虐待と自殺」
第3章は、「市販薬依存と自殺
第4章は、「社会問題化したいじめ自殺」
第5章は、「不適切な指導による自殺」
簡単に見てきたが、第2章の「虐待」を見よう。
普通は、外でつらいことがあっても、家庭が最後の居場所であることが多い。5年、10年、引きこもっていられるのは、家庭が守ってくれるからだ。
ところが、驚くべき家庭がある。家庭で、親やきょうだいが虐待して、非常につらい目にあう子どもがいる。
家庭以外に居場所をみつけることも難しくて、結局自殺している。
4種類の虐待
児童虐待とは、以下の4種類に分類される。(こども家庭庁のホームページより、児童虐待の防止等に関する法律 第二条)
| 身体的虐待 | 殴る、蹴る、叩く、投げ落とす、激しく揺さぶる、やけどを負わせる、溺れさせる、首を絞める、縄などにより一室に拘束する など |
| 性的虐待 | こどもへの性的行為、性的行為を見せる、性器を触る又は触らせる、ポルノグラフィの被写体にする など |
| ネグレクト | 家に閉じ込める、食事を与えない、ひどく不潔にする、自動車の中に放置する、重い病気になっても病院に連れて行かない など |
| 心理的虐待 | 言葉による脅し、無視、きょうだい間での差別的扱い、こどもの目の前で家族に対して暴力をふるう(ドメスティックバイオレンス:DV)、きょうだいに虐待行為を行う など |
渋井哲也氏は、虐待についても、多くの具体例を紹介している(書籍A)。
幼い子どもは、自殺でなく、殺されている。やや大きくなってくると、つらさに耐えきれずに自殺している。児童相談所に保護されればいいが、できないうちに、死亡や自殺が起きている。
「恋愛やネットでの出会い、援助交際、市販薬のODに救いを求めている」(A,
p73)
それも、安定した救いにはならない。結局、虐待された子どもは、自殺に至ることも多い状況だ。
渋井哲也氏は、こういう。
「取材を通じて感じることは、子ども自身の「見捨てられ不安」、自己効力感の欠如、家庭にいることの負担感の増加、自傷行為を含む自殺関連行動の多さ、生きづらさやトラウマ体験を強化する経験の多さ、さらには、心理的ケアや安全の確保などのサポートの欠如が相まって、自殺に至るのだろうと思っている。」(p83)
サポートを「充実させることや、家庭を対象にした心理教育やケアも必要になる。」(p84)
虐待する加害者は自分も子どものころ親に同様のことをされた経験から、子どもを苦しめると言う自覚もなく、虐待してしまう「連鎖」があるとも言われる。もし、加害者が変わりたい、虐待する行動を変えたいと希望する人には、認知行動療法があるだろう。
終章が「子どもの自殺を止めるために何ができるのか」である。
【関連記事】
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4798
★うつ病が治らない、心理療法の開発の遅れ
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4848
★うつ病の治療法の現在と問題
(続く)
(参照書籍)
A)渋井哲也『子どもの自殺はなぜ増え続けているのか』集英社新書、2025年5月
B)末木新『「死にたい」と言われたら 〜 自殺の心理学』ちくまプリマ―新書、2023年6月
【関連記事】
https://blog.canpan.info/jitou/archive/3710
【2018年】虐待された人、する人
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5555
★「孤独・孤立対策・自殺防止対策・質の高い教育」
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5572
★自殺防止対策ー2025年
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5704
★大学に入学した頃、「カルト」からの誘い
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5706
【目次】子どもの自殺が増加
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教師による「不適切な指導」による自殺
〜子どもの自殺が増加 [2025年08月23日(Sat)]
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市販薬依存から自殺
〜子どもの自殺が増加 [2025年08月22日(Fri)]
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高校生の自殺が多い
〜すべての高校に「養護教諭」を置く対策は? [2025年08月17日(Sun)]
高校生の自殺が多い
〜すべての高校に「養護教諭」を置く対策は?
子どもの数が減少しているのに、自殺は増加しているという深刻な状況だ。
子どもの自殺の原因として、多いのは、次のとおりだ。
小学生は、家庭問題。
中学生は、家庭問題、健康問題、進路に関する悩み。
高校生は、健康問題、家庭問題、学業不振、進路に関する悩み。
高校生は、詳細に分析されたデータがある。
全日制高校は、男子も女子も、学校問題がとびぬけて多い。続いて、健康問題。
定時制・通信制高校では、男女とも、健康問題が多い。次いで、学校問題だ。
高校では「健康問題」が多いのは、医師の診察を受けて、うつ病という診断を受ける
ことが多いためであろう。小中学生は、診察を受けていないので、少ないのだろう。
ただ、小中高とも、自殺した子どもは、診察を受けていなくても、うつ病になっていた子が多いだろう。
高校では、定時制・通信制の高校で、「健康問題」が多い。入学前から、精神疾患の傾向があって、
通学中に、さらに悪化して、自殺に至ると考えられる。中学生の時から、不登校、うつ病傾向があるので、
通信制高校を選択した子どもが含まれるだろう。
定時制・通信制高校では、精神疾患の傾向の子どもが入学している割合が高いと心得て、
その治す支援をも、取り入れることはできないだろうか。
通信制高校に、スクールカウンセラーを置いて、在学中のあいだに、スクールカウンセラーから精神疾患の治療の機会を与えることだ。
そうすれば、学校のコストは増加するが、学生からは高い評価を受けるだろう。
学校におけるメンタルな配慮をする教師として、保健室に
養護教諭がいるが、小中学校は、養護教員が義務づけられているが、
高校は、義務がないため、養護教諭のいない学校もある。
このことを問題にしたジャーナリスト、秋山千佳氏がいる(注、参照書籍C)。
「高校生の自殺がなぜ増えているのか」という記事だ。
高校に保健室があると、悩みをかかえた生徒は、そこに来て、養護教諭と会話する。
「何度も顔を合わせて、時間をかけて関係性を築いてようやく、誰にも言えない悩みを
明かしてくれるのです。」(C、p200)
こういう点が、1回きりの、SNS相談と違うところがある。
秋山氏は、高校生の自殺が多い理由の一つとして、高校には養護教諭がいないところがあるせいではないかと
いうのだろう。新型コロナウイルスの不安の中での、提言であるが、高校生の自殺の増加の原因は、コロナばかりではないから、いい対策になると思う。賛同する自治体なら、すぐできるはずだ。
「長引くコロナ禍の不安は、彼らを衝動的な死へと駆り立てかねない。そこを踏みとどまらせるのは、保健室で子どもを受け止める養護教諭のような、大人の支えがあるかどうかにかかっている。」(秋山氏、C、p202)
高校生の自殺の増加をくいとめる対策の一つとして、高校(定時制も通信制も)に、すべて、養護教諭を
配置する政策が考えられる。その教諭は、うつ病を治す認知行動療法のスキルを持っていて、保健室に来た生徒に指導すればいい。
または、うつ病、不安症、依存症を治すスキルを持つ特任心理士を高校に置くという対策でもいい。従来の心理士は、「傾聴」が主であり、それでは、うつ病などを治し自殺を食い止めることはできない。
それもしないならば、自治体に頼らず、賛同する心理士が団体を作り、治す支援をしていく。
渋井哲也氏がいうように、従来の人では不十分なのだ。
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★うつ病が治らない、心理療法の開発の遅れ
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4848
★うつ病の治療法の現在と問題
(続く)
(参照書籍)
A)渋井哲也『子どもの自殺はなぜ増え続けているのか』集英社新書、2025年5月
B)末木新『「死にたい」と言われたら 〜 自殺の心理学』ちくまプリマ―新書、2023年6月
C)雑誌『文藝春秋』2021年4月号
【関連記事】
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5555
★「孤独・孤立対策・自殺防止対策・質の高い教育」
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5572
★自殺防止対策ー2025年
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5704
★大学に入学した頃、「カルト」からの誘い
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【目次】子どもの自殺が増加
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子どものいじめによる自殺
〜「相談」だけでは不十分 [2025年08月16日(Sat)]
◆「うつ病」の深刻さが記述される文がダイアモンドオンラインに掲載されました。これが、治らないで自殺に向かうことがある。
私も似たような症状になったから、その苦しみがわかり、今もこの活動をしている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2f8ee063fe101395076e3e545236776c5edcc609
【話せない→読めない→観れない→そして…】うつになって「当たり前のことができなくなっていった」順番
◆政治家も学者も宗教者も理解していないという恐ろしい社会になった。
他者の苦しみを共感できない人間ばかりになった。
いじめ、ハラスメント、誹謗中傷、詐欺などが渦巻く日本社会。これら加害者に囲まれて、
誰でも被害者になる可能性がある。
◆がん、要介護状態も、誰もがなる可能性があり、これもうつ病をもたらす。
そして、・・・。
薬で治らないかもしれない。
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子どものいじめによる自殺
〜「相談」だけでは不十分
子どもの自殺が増加している。これまでの主な対策は「相談」だが、相談だけでは不十分という。こどもの自殺が増加しているからだ。
相談事業はよく行われて、相談件数は増加しているのに、若者の自殺は増加している。
「相談」だけでは、自殺を防止できない領域がありそうだが、渋井哲也氏は、いじめ自殺にかかわる領域を取材している(参照書籍A)。
いじめが、訴えられた時の、教員、教育委員、加害側の保護者の対応に不適切な場合が、子どもを自殺に追いつめているケースがある。
まず、いじめから自殺があることを予見して、対応すべきであるが、関係者がそれを怠っての「対応をしている。
神奈川県津久井町の中学2年生の自殺裁判で、いじめによって自殺が起きる予見性を認めた(p128)。
「予見可能性とは、(不法行為として認められた)いじめを受けた場合、自殺することがあらかじめ一定の予測がつくかどうかを指す。・・・・(中略)
裁判は個別ケースを扱うために、認めるかどうかは個々の裁判の判断である。」(p130)
2011年の中学2年の自殺事件。
「いじめと自殺の間には、賠償責任が生じる相当因果関係が成立する、とした。」(p135)
いじめられていた子どもが相談していても、中学1年の子どもが自殺されたケース(p137)。
小学校でいじめにあい、不登校になり、中学にはいったが悪口を言われ、不登校になった。相談したが、1年で自殺。教師や教委に相談しても解決せず、LINE相談窓口にも、相談のメッセージを送っていた。
最近では、グループLINEでのいじめがある。LINEでのいじめで自殺したケースがある。「LINEを含めたSNSでの出来事は、教師や保護者は認知しにくい。」(p144)
「すべてのいじめが自殺に結びつくのではない。しかし、自殺の大きなリスクとして、社会的に認めていくことが必要だ。いじめ防止・介入・事後対応は、いじめ後遺症への対応を含めて、子ども自殺対策の側面を見逃してはならない。」(p145)
後遺症の一つが、長引く、うつ病や不安症、そして、不登校、そこから、一部がひきこもり、そのうちから、一部の若い世代の自殺である。8050問題にまで長引くひともいるかもしれない。
うつ病、不安症は、薬だけでは治らないケースがある。
だから、渋井哲也氏がいうように、現在の対策では不十分だ。
うつ病になっている場合、希死念慮、自殺念慮があるので、長引いていると、自殺されるおそれがある。なるべく早く、うつ病であることを明確にしてもらうの
がいい。ただし、こどもには、薬物療法が不適な場合があり、精神療法の普及を望みたい。
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★うつ病の治療法の現在と問題
(続く)
(参照書籍)
A)渋井哲也『子どもの自殺はなぜ増え続けているのか』集英社新書、2025年5月
B)末木新『「死にたい」と言われたら 〜 自殺の心理学』ちくまプリマ―新書、2023年6月
【関連記事】
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★「孤独・孤立対策・自殺防止対策・質の高い教育」
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★自殺防止対策ー2025年
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〜こんなに深刻な問題なのだから「相談」だけでは不十分 [2025年08月15日(Fri)]
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子どもの自殺が増加
〜「相談」だけでは不十分 [2025年08月14日(Thu)]
子どもの自殺が増加
〜「相談」だけでは不十分
子どもの自殺が増加している。「相談」だけでは不十分という。
参照書籍B)で末木新氏も、そう述べていた。
「相談の件数は重要ではありますが、より重要なのは、相談の中身と、その結果としての相談者の変化(例:死にたい気持ちが和らいだ)のはずであり、そうしたものが検証されていかなければ、自殺対策をより良いものにしていくことはできません。」
(B:p168)
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渋井哲也氏も、相談事業が活発で、相談件数は増加しているのに、自殺件数は増加しているという。(ただし、渋井氏の著書は「子ども」、末木氏の著書は、子どもに限定したものではない)
「厚生労働省が、2017年10月に発覚した座間男女9人殺害事件を受けて、LINE相談を民間団体に委託する事業を始めたことは先に述べた。しかし、LINE相談が始まっても、10代の自殺者数は減少していない。むしろ、増加している。」(A:p229)
相談事業はよく行われて、相談件数は増加しているのに、若者の自殺は増加している。
「このままだとSNS相談事業は、何も効果検証がされないまま、進められていくことになる。
現実には、10代の自殺者が増えている。これは、SOSを発する10代を含めた若年層が増えたにもかかわらず、話を聞くだけで、現実の問題を解決しないというケースが増えてしまっているのではないかと、筆者は心配であり、懸念をしている。」(A:p231)
従来の対策だけでは、漏れがあるようだ。相談では、解決しない深刻な問題が自殺をもたらしていて、「相談」だけでは済まない事情があるようだ。
(続く)
(参照書籍)
A)渋井哲也『子どもの自殺はなぜ増え続けているのか』集英社新書、2025年5月
B)末木新『「死にたい」と言われたら 〜 自殺の心理学』ちくまプリマ―新書、2023年6月
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★大学に入学した頃、「カルト」からの誘い
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【目次】子どもの自殺が増加
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