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不登校の子どもの一部に不安症(不安障害)があることを認識すべき [2025年01月07日(Tue)]

不登校の子どもの一部に不安症(不安障害)があることを認識すべき

 不登校の子どもが増えています。その子たちへの支援が十分とは言えないでしょう。 不登校の原因になっているのは、うつ病、不安症、発達障害、起立性調節障害など、様々なものがあるのですが、その治療が十分に行き渡っていないでしょう。

 中には、うつ病、抑うつがあることは、次の記事でみました。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5521
★不登校の子どもの一部には「うつ病」「抑うつ」がある(2024/11/30)

 この医師のもとには、たくさんの子どもが治療を受けるでしょうから、不安症(不安障害)の子どももいます。次の記事で、そのことが報告されています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/d8de0c0f6babba0a9d19f4221209a4a7123f2cba
◆不安障害とは何か〜不登校との関連性【専門クリニックから見た最前 線】
 「不安障害は児童期に発症する精神疾患の中で最も一般的なものの一つであり、その有病率は研究によって10〜30%と報告されています。特に女児の方が男児よりも多く、特定の恐怖症、パニック障害、広場恐怖、分離不安障害では、この性差が顕著であることが報告されています。」

 これから、飯島慶郎氏(精神科医・総合診療医・漢方医・臨床心理士)の支援方法が紹介されるでしょう。
 こういう支援者が、全国におられるとは限りません。 子どもには、薬を使いにくく、治して「不登校」を解消するのは、かなり難しいでしょう。

 うつ病も不安症、PTSDも眼窩前頭皮質の機能低下があることがわかっています。特に、この部位に効果的な薬はないのです。エクスポージャー法などを用いる「認知行動療法」が有効ですが、 これができる医師、心理士は多くないでしょう。「傾聴型」の心理療法では、治ることは期待できないでしょう。
 こんな子どもに登校を強要すると、つらくて「うつ病」も併発してしまうおそれがあります。不登校の子どもは、保護者が仕事に出ている間、一人でいますので、孤独感も感じるでしょう。そうならないように、保護者が仕事をやめることも問題になっています。

◆ 通信制高校・大学
 不登校が治らないうちに、進学の時期になると、通常の高校には行けず、通信制高校を選択する道があります。ただ、うつ病や不安症を治療しないでいると、一部の子どもは治らないかもれません。一部は、なんとかなおる子どももいるでしょうが。
 通信制大学の学生にも、うつ病や不安症があるならば、在学中に心理療法で改善することを思いつくかもしれません。
 通信制学校に通う間に、うつ病や不安症を治し、ストレス対処法を身につけることもいいのではないでしょうか。

 不登校の子どもにある精神疾患の「治療」を受けられる支援者、支援団体を作ってほしい。

 マインドフルネス心理療法SIMTも不安症に「完治」までの効果があることがわかっています。 眼窩前頭皮質の活性化をもたらす効果があるのでしょう。不安が起きて、逃避、回避したくなるが、それを感じながらも「価値」を思いおこして建設的な行動を選択するトレーニングを繰り返すからです。この反応こそ、眼窩前頭皮質の主な機能なのです。ここを繰り返し活動させるトレーニングをするので、ここの神経細胞が再生し、機能が正常化するのでしょう。
 高校生くらいからならば、SIMTも実践できるでしょう。ただし、これで支援できる心理士は多くはありません。
 ほかの認知行動療法もいいですし、支援できる心理士の支援を受けられる対策をとらないと、かなり長年月、苦しむ子どもが生まれてしまいます。ぜひ、効果的な対策を考えていただきたいと思います。

 高校で、うつ病、不安症などの病態、治療法、予防法などの教育を十分行ってほしいです。そうすることが在学中や卒業後の自殺を防止する効果もあるでしょう。

【不登校関連記事】

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5371
★子どもの不登校、いじめ、自殺の問題には新しい対策を

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4269
★中高生の不登校

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5346
★子どものいじめ、不登校、うつ病・自殺
 〜予防のために学校教育と家庭で教育

【関連記事】

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5313
◆大震災・うつ病・PTSD・不安症
 〜 精神療法で支援を
 被災地の子どもに、PTSD、不安症、不眠症などが起きる可能性がある

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5329
◆地方創生SDGs ターゲット 3.4 自殺防止
 〜 薬物療法で効果がない精神疾患に精神療法を
   うつ病、非定型うつ病、適応障害、不安症、PTSD、過食症、など


https://blog.canpan.info/jitou/archive/5338
◆孤独・孤立対策に「うつ病」の視点を
 〜 孤独とうつ病は相互関係・うつ病で孤独の人に精神療法で支援

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4894
◆地方創生SDGs ゴール4 質の高い教育を
 特に、生命にかかわる科学領域に質の高い教育を
 〜 精神疾患、精神療法、マインドフルネス学、仏教学、哲学(幸福、人生)、力ある者のエゴイズム・倫理、ハラスメント予防学、自殺予防学など

https://blog.canpan.info/jitou/archive/1812
◆無視・傍観・軽視・放置・見放される病気 うつ病

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5348
◆第4世代の認知行動療法としての自己洞察瞑想療法(SIMT)
 SIMT:Self Insight Meditation Therapy
 後期「西田哲学」の現実的実践化、病気のひともそうでない人も
この記事は、次の【問題点の展望・目次】の一環です。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5555
【目次】孤独・孤立対策・自殺防止対策・質の高い教育
 〜 治療法・予防法の研究・開発・臨床・教育
Posted by MF総研/大田 at 20:05 | 子どもの苦悩 | この記事のURL
やはり不登校の一部にうつ病、抑うつがあるかもと心得て対策を [2024年12月28日(Sat)]
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5546
「孤独・孤立相談ダイヤル #9999」及び「チャット相談」「メール相談」が始まっています。 「死にたい」という気持ちには「抑うつ」「うつ病」の場合があります。相談なさってください。そこから、適切なところに「つないで」くださる場合もあります。まず、「相談」を。

やはり不登校の一部にうつ病、抑うつがあるかもと心得て対策を

 子どもにも「抑うつ」がかなり多いということを報じています。

◎生きていることは楽しいと思わない…小学生の12%、日本で子どもの「抑うつ」が増えているワケ
(1/28/2024 The GOLD ONLINE)


 うつ病やうつ病の診断基準には合わないけれど「抑うつ」がある子どもがいるといいいます。 これらは、原因となっているものをとりのぞいたり、うつ病、抑うつを「治す」支援をしないと不登校がながびくおそれがあります。
 行きたくなければそれでいいとせずに、病的な子どもは、それを治すとか、抑うつになっている原因を聴き取るなどの対策をしてほしい。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5346
子どものうつ病・自殺防止対策

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5371
【目次】早い時期からうつ病・不安症の克服
 不登校、ひきこもり、8050問題
Posted by MF総研/大田 at 21:58 | 子どもの苦悩 | この記事のURL
こどもの不登校の一部にうつ病、不安症がある  〜薬物療法以外に支援できる心理職を [2024年11月30日(Sat)]

こどもの不登校の一部にうつ病、不安症がある
 〜薬物療法以外に支援できる心理職を

 不登校が深刻な問題である。不登校の子どもの保護者が離職、仕事に影響という二次的深刻な問題まである。

 前の記事に関連する問題である。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5517
いじめ重大事態、こどもと20代の若者の自殺防止に
 〜考慮すべきこと=うつ病の見落とし・無理解を防ぐ教育

 子どもの不登校、いじめ、自殺の問題には新しい対策が必要だと思う。これまで、不登校になった子どもがうつ病、不安症になっている(一部)ことを把握して、「治す」支援対策が弱いと思われる。

子どものうつ病が数パーセントはいる

 子どものうつ病はどのくらいあるだろうか。次のように、少なくない。

日本学校保健会
https://www.gakkohoken.jp/kenkonews/archives/2459
「コロナ禍の影響で、中等度以上のうつ症状がある子どもの割合が、高校生30%、中学生24%、小学4〜6年生15%にのぼることが2021年2月10日、国立成育医療研究センターによる「コロナ×こどもアンケート」第4回調査報告から明らかになった。」

国立成育医療研究センター
https://www.ncchd.go.jp/press/2023/1128.html
「小学5年生では全体の14%(男子13% 女子14%)が、中学2年生では全体の23%(男子20% 女子25%)が抑うつ群に分類されました。」

不登校になって学校を休むこどもにも「うつ病」があるはず

 不登校が増えている。この中にもうつ病の子どもがいるはず。うつ病であるがゆえに学校に行かないこども。その「治療」支援が十分ではないと思う。 大人でも薬物療法が効果がないひとがいるのだから、まして、薬を使いにくい子どもでは治らないで、不登校が続くケースがあるだろう。

 それで学校に行けないから、通信制の学校にいくという対策はある。一部は成長につれて治る子どももいるだろう。しかし、うつ病は脳内に炎症が起きるという。 進学しても、一部の子どもの精神疾患は治らないかもしれない。

子どものうつ病を支援する医師

 そのことが理解されて、支援している医師のいることが報道された。

https://medical.jiji.com/column5/272
時事メディカル
不登校とうつ病の関連性
出雲いいじまクリニック

  飯島慶郎氏(精神科医・総合診療医・漢方医・臨床心理士)は、次のように指摘。

「特に、半数近くを占める「無気力、不安」を理由とする不登校に関しては、単なる怠学や甘えとして片付けるのではなく、うつ病などの精神疾患の可能性を視野に入れた対応が必要になると筆者は強調します。」

心理職の活用を

 医師不足、医師の偏在が言われる。医師は薬物療法でいっぱいである。認知行動療法のスキルを持つ心理職を活用してはどうだろうか。

 子どものそばにいるのはスクールカウンセラーであるが、今は、 「治す」役割は持たされていない。しかし、医師と連携して、うつ病を治す認知行動療法のスキルをもつ特任スクールカウンセラーを各市町村の規模に応じて何人か配置してはどうだろうか。 特に、精神科医の少ない地域にある学校が深刻であるはず。

 不登校の一部が回復して、復帰できるかもしれない。

【関連記事】

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5216
★不登校の子どもの一部に社交不安症のあることが確認された

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5346
◆子どものいじめ、不登校、うつ病・自殺
 〜予防のために学校教育と家庭で教育


(この記事は次の連続記事の一部です)
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5371
【目次】早い時期からうつ病・不安症の克服
 〜不登校、ひきこもり、8050問題
Posted by MF総研/大田 at 19:22 | 子どもの苦悩 | この記事のURL
小中学生の不登校が最多34万人 [2024年11月01日(Fri)]

小中学生の不登校が最多34万人

 不登校34万人の報道があった。 文部科学省が「問題行動・不登校調査」の結果を31日に公表した。

 2023年度に全国の国公私立小中学校で「不登校」とされた子どもは、34万6482人となり、過去最多を更新した。 前年度から15・9%(4万7434人)増である。

◆NHK NEWS

◆毎日新聞

◆産経新聞

 次のことが指摘されている。

不登校の状況

 不登校は病気や経済的理由ではない要因で年間30日以上登校しない状況を指す。
 「学校生活に対してやる気が出ないなどの相談」が32・2%で最多、「不安・抑うつの相談」が23・1%と続いた。
 前回は「無気力・不安」を要因とする回答が最も多く、形式を変更しても前回と同様の傾向となった。

◆ 問題点
 専門家らの十分な支援を受けていないケースも多い。
 保護者は離職を余儀なくされ、うつ病になるケースもある。

◆ 対策
 文科省は居場所の確保などを進める。

◆ 指摘されていない問題点
  ただし、大田が考えるに、不登校は「病気が理由でない」というが、うつ病、不安症は病気である。それが、含まれていると思う。相談内容のうち、やる気がでない、不安抑うつ、生活リズムの不調(うつ病による睡眠障害の可能性がある=大田の見方)、などがある。

 相談内容から考えると、子どもの中には、うつ病、不安症などもある。これらの病気を教員も保護者も知らず、治療の助言をして、治すということができていないのではないか。あるいは、薬以外に治す場所がなく、治療を受けていないのではないか。
 病気でない不登校とみなしているので、「治療」がされず、長引いているケースが含まれていると思う。治療がされなければ卒業までに治らず、普通の高校にも進学できず、通信制高校に進学するか、それができなければ、進学を断念しているのではないか。通信制高校に進学した中に、精神疾患の生徒がいるかもしれないが、「治療」を受けられているのか。
 治療という視点も考慮しないと、中学後期、高校進学後に、「自殺」をもたらしているかしれない。

 こうした状況をつかんで「治療」という視点も入れた対策もとられるべきだ。
 また、なぜ子どもがうつ病、不安症などになるのか、原因をつきとめて予防対策をとるべきだ。なぜなら、大人がそういう環境、学校を作ったはずだから。
 このころの、うつ病、PTSD、不安症などが治らないのは、人生に進路に、大きな影響を及ぼす。

現在の医学等で回復できそうもない病気・障害等の苦

 子どもの不登校のなかには、発達障害のケースもあるだろうが、マインドフルネス心理療法SIMTで「治す」ことはできない(ただし、生き抜いていく心の成長はできる)と思うので、子どもにありがちな発達障害については何も述べてこなかった。

 うつ病、不安症、PTSDなどは、高校生になったら、薬物療法や精神療法で治せる可能性が高いので、絶望しないように、自殺しないように、ということを子どもも保護者も教員も理解していただきたい。そういう教育が重要であると思う。高校生になったら、SIMTのような精神療法を受けることができるだろう。

 今、別の連続記事で、大乗仏教の唯識を竹村牧男氏の著書で確認しているが、その当時の医療や技術、対策では治らないと思われること(病気、障害、文化的問題など)でも、それを苦悩するだけではなくて、人生を生き抜いて自分の価値を実現していく(利他)というこころの学習のためには、やはり大乗仏教のような実践を現代的に構成された方法を開発できるればいいのだが。
 たとえば、発達障害、がん、不治の病気、難病、種々の障害などのひとや経済社会的文化的問題で苦しむひとがその苦に耐えて受け入れて(忍辱)、いきぬいていく心の成長(持戒)をしながら自分のしたい価値(障害などがあってもできるスポーツ、芸術など)や同じ問題で苦悩する人のための場所を提供するなどしていく(布施)ことは、大乗仏教やSIMTを参考にした実践生活方法を開発できれば効果的であろう。すでに、そうしている人びとがいるので、その心の用い方を精神療法化することに類似する。
 こういう生き抜いていく心の用い方の実践ならば、高校生なら実践できるひとがいるだろう。大乗仏教も、そういうものであったのではないかと思う。すべての人の苦悩の解決をめざしているだろう。とすれば、SIMTのような現代の人ができるような実践方法を研究開発していけばいいと思う。こういうことは「宗教」ではない、人生哲学(布施、持戒、忍辱の実践を含み現代的な用語で体系化したもの)の実践論(現代人が実践できる方法)の実現である。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5346
【目次】子どものいじめ・不登校・うつ病など精神疾患、自殺防止対策ー2024年

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5412
★うつ、不安による「不登校」

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5388
★いじめ・不登校に学校側と子ども側とで認識の違い

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5361
★子どもの不登校、いじめ、自殺の問題には新しい対策を(2)

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5360
★子どもの不登校、いじめ、自殺の問題には新しい対策を

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5359
★こども(思春期)の「ひきこもり」や「身体の不調」が自殺に強く関連
 〜こういう子どもが孤独孤立状態にあると自殺されるリスク

第4世代の認知行動療法を活用します
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5348
【目次】第4世代の認知行動療法としての自己洞察瞑想療法SIMT
Posted by MF総研/大田 at 18:57 | 子どもの苦悩 | この記事のURL
子どもの自殺防止 政府がプレスリリース [2024年08月02日(Fri)]
〇8月9日は【長崎原爆の日】
 思い出すのは、被爆した永井隆をたずねていった私の友人
http://mindfulness.jp/shoki-jisatu2.htm

〇高校生、大学生の自殺防止
 抗うつ薬(セロトニン神経に作用する)では治らないうつ病がある
 @非定型うつ病なら 抗うつ薬は効きにくい
 「眠くてたまらない」のは、「非定型うつ病」の可能性
 Aうつ病のように見えても「双極症」かもしれない
抗うつ薬を服用し続けると数年ほどで1割ほどは「双極症」に
最初が肝心=抗うつ薬を服用して1年治らない人は
 上記@Aの可能性あり=認知行動療法に詳しい専門家の治療を
 【メール相談】この件については、当研究所はメールとオンラインZOOMで相談を受けます
  まず、メールしてください (電話では行っていません)

http://mindfulness.jp/shoki-jisatu2.htm

子どもの自殺防止 政府がプレスリリース

〇政府・プレスリリース「政府全体でこども・若者の自殺防止に向けた取組を強化します」

 https://www.mhlw.go.jp/stf/jisatsutaisaku_press240801.html

 当研究所はこの対策として親子向け講演を行います

http://mindfulness.jp/kodokukoritu/kodokukoritu-2024.htm
◆夏休み明けに【従来は9月1日だが、今年は2日】子どもの自殺が多い

8月は【わが子の自殺防止緊急教育】2024年

あなたのお子さん、お孫さんが【死にたい】気持ちを持っているかもしれません。
2日(月曜日)に、死なれないように!
夏休み最後の日に、子どものうつ病、自殺について勉強しましょう
参加費:無料
希望者受付:8月12日まで  
講演の実施日:8月30日〜9月1日のいずれか
 対面です。オンラインはありません。

講演の後、死にたい気持ちの有無を親子で本音で話し合うセッション

ご希望の方はメールでおしらせください。日時場所(蓮田市または周辺の町の公的施設)を決めてお知らせします。

☆こちらに情報=夏休み明けに子どもの自殺が多い
http://mindfulness.jp/kunou/fl-futoukou/ix-futoukou.htm




https://blog.canpan.info/jitou/archive/5329
【目次】自殺防止対策 2024年
Posted by MF総研/大田 at 15:19 | 子どもの苦悩 | この記事のURL
児童相談所、「宗教虐待」に対応経験16% [2024年04月30日(Tue)]

児童相談所、「宗教虐待」に対応経験16%

こども家庭庁が調査結果を公表した。

児童相談所対応の16%が「宗教虐待」 こども庁が初の実態調査 【毎日新聞 2024/4/26】

 宗教虐待について問題になっている。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5074
★宗教2世、親から暴力、自由の束縛

 宗教虐待は、カルトの親によるものとは限らないが、報道されている限りでは、 そういう団体によるものが多いだろう。独特の教義、思想を持つからである。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5058
【カルトに関連する記事の目次】

 4月から孤独・孤立対策推進法が施行されたが、「カルト問題」も「孤独・孤立対策」に関連するのである。

 最近、発行された書籍(注)で宗教学者の島田裕巳氏は、孤独な人がカルトに誘われていく、という。

 「それほどの不幸でなくても、孤独に襲われることがある。この孤独が、人を宗教へと導く決定的な要素になりやすい。」

 「カルトと言うと、恐ろしい集団のイメージが強い。けれども、現実に存在する集団は、新しく入ってくる人間に対してはとくに優しく接してくる。それで孤独を癒される人間はいくらでもいる。孤独に子育てをしている女性も、そうなりやすい。カルトの恐ろしさばかりが強調されると、言われていたのとは違う集団の姿に接して、世間の見方は間違っているとさえ思うようになる。強調がかえって逆効果にもなってしまう。」

 独身だった人、すでに結婚していたひとが、カルトにはいるとその子ども(宗教2世)に「宗教虐待」するかもをしれない。カルトとされない宗教であっても、子ども(これも、宗教2世)に虐待することがあるだろう。

 これから、孤独・孤立対策が強調されると、これに便乗して、「居場所」らしいものもカルトへの勧誘があるかもしれない。だから、自治体との官民連携が安心できるだろう。
 すべての自治体(都道府県、市町村も)がプラットホームを作って、そこに登録し、自治体が状況もチェックする対策が望ましい。大学もそういうプラットホームを作れないものか 。

(注)『日本の10大カルト』幻冬舎新書

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5338
【目次】孤独孤立対策にうつ病の視点をー2024年
Posted by MF総研/大田 at 20:20 | 子どもの苦悩 | この記事のURL
いじめ・不登校に学校側と子ども側とで認識の違い [2024年03月26日(Tue)]

いじめ・不登校に学校側と子ども側とで認識の違い

 いじめや不登校が増加している。学校がその原因を報告していたが、 子ども側の認識の違いがあった。文科省の委託調査の結果が発表された。

https://news.yahoo.co.jp/articles/35a2c16b854843864f0df77e14f57d0e9e4cb69e
【毎日新聞 3月26日】文科省、不登校調査の項目見直し 学校と児童生徒の認識にずれ

 子ども側学校側
いじめ被害で不登校26.2%4.2%
教員への反抗・反発35.9%3.5%
教員とのトラブル16.7%2.0%
体調不良68.9%18.5%
不安・抑うつ76.5%19.0%

 これまで、学校側の推測しか報告されていなかった。子どもの「体調不良」や「精神的問題」 に原因があると学校側は推測していたが、子ども側から見ると、教員の調査不足や 教員の態度によるものが大きかった。

 下記も似たような懸念があった。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5240
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5245
「相談しても解決できないと思うから」 「不登校のきっかけは「先生」3割、「合わない・怖い・体罰」

 これでは、不登校がなかなか減らないはずだ。いじめを訴えたり、不登校になった子どもの解決 のためには、教師以外の第三者がはじめから関与する仕組みを導入しないといけないだろう。
 教師が怖いというのは、特定恐怖に類似するが、認知行動療法やエクスポージャー法を 指導すれば、登校できるケースもあるだろう。
 また、教師が忙しすぎることから、感情的になりやすいという構造的な問題もあるだろう。 教師の側の感情の問題認識と過労状態の改善にも関係があるだろう。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5372
★子どもの不登校、いじめ、自殺の問題には新しい対策を
 〜 生徒にいじめ防止の教育を取り入れる



https://blog.canpan.info/jitou/archive/5338
【目次】孤独孤立対策にうつ病の視点を

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5346
【目次】 子どものいじめ被害・うつ病など精神疾患、自殺防止対策ー2024年
Posted by MF総研/大田 at 19:51 | 子どもの苦悩 | この記事のURL
生徒にいじめ防止の教育を取り入れる [2024年03月09日(Sat)]

子どもの不登校、いじめ、自殺の問題には新しい対策を
 〜 生徒にいじめ防止の教育を取り入れる

 またか、という感じである。
 横浜市の中学校2年の女子生徒が自殺した問題について、第三者委員会が、女子生徒の自殺は同級生によるいじめが原因とする調査結果を公表した。
 生徒から相談を受けたあとに行った関係する生徒への事実確認が不十分であったとしている。 生徒が訴えたのに、学校側には「いじめ」と認知されておらず、組織的な支援が行えていなかったなどと指摘した。

 https://news.yahoo.co.jp/articles/cda478669fceaca57ccf545c1988ce64b11314bc
【日テレニュース】横浜の中2自殺の原因は“いじめ” 第三者委が調査結果公表「学校側の事実確認不十分」、市教委の対応も厳しく批判

https://news.yahoo.co.jp/articles/22762668a841832852292e6ecbbbf0f83f397bef
【毎日新聞】横浜の中2自殺 市教委が「いじめ」表記の削除要請、第三者委が指摘

専門家は、悩みを抱えていたら自分だけで解決しようとするのではなく、専門の相談員に話を聞いてもらうなどして欲しいとよびかけている。

 だが、不十分だ。不登校や自殺が多く、どうも、これだけでは不充分だ。担任に訴えたのに、適切な対応をしてもらえないのだ、これも問題だ。教師は忙しくて、自身うつ気味の担任もいるはずだ。対策をとる余裕がないのではないか。生徒には、どこに「専門の相談員」がいると教えられていないのではないか。

 自殺や不登校に追い込む「重大事態」が多すぎる。構造的な問題があるのではないか。新しい対策を義務づける必要があるのではないか。 いじめはいけないという教育を1年に数回は生徒に実施したらどうか。下記のようなことを伝える。

1) いじめは、重大な事態になる。いじめから、うつ病、不登校になるおそれがあること。そうなると、調査が始まり、加害者が特定される。被害者と加害者の双方に、一生影響することがあること。だから、やめよう。

2) いじめは、必ず明らかにされる。加害者が突き止められて、加害した生徒も保護者も責められてつらい状況になるから、やめるように。

3)いじめを耐えるとうつ病になり、「死にたくなる」から、我慢せず、訴えること。もし、「死にたく」なったら、実行せず、休み治せること。相談員、担任、保護者に伝えること。うつ病の特徴について、生徒も教師もよく理解していない。

4) 相談先を担任だけではなくて、必ず相談員にも伝わる仕組みを作る。相談員がフォローする。 口頭で相談しにくいなら、手紙に書いて投函するポストを設置。

5) クラスで、学校で生徒たちが自発的いじめを早い段階でやめるのはどうしたらよいか、生徒で話しあいさせる。

 「重大事態」は、多くの関係者が不幸になるから、教師もうつ病についての教育を受けるのがいいと思う。そして、生徒、教師を守るため、他の専門家の支援を受ける仕組みを考えるといい。

 さらに、家庭でも親子一緒に教育を受けるのがいい。自治体の社会教育で行うところがあるだろう。ちなみに、蓮田市、および、埼玉県は今年、登録制度が発足したので、マインドフルネス総合研究所は「うつ病・自殺予防の心得」として行うと登録した。

 こんなケースもある。

https://president.jp/articles/-/64077
なぜ不登校の子は再び学校へ通い出したのか…"不親切な新担任"が家庭訪問で生徒に伝えた内容

 担任は登校させようとするとか、担任が忙しくて、十分な時間をさいてフォローしないと、いじめが継続して、二度と担任に相談しなくなってしまう。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5245
★不登校最多、相談しない子ども4割、解決するとは思わない

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5240
★不登校最多、相談しない子ども4割、解決するとは思わない

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5220
★いじめによる自殺事件・調査不十分

 学級の担任だけでは、いじめを生徒から相談されても時間を十分とれないで、「重大事態」に追い込んでいる。いじめの訴えは担任以外に必ずスクールカウンセラーや他の専門家がフォローする仕組みが必要だと思う。

 「希死念慮」があれば、うつ病的であるから、治るまでフォローする制度を作ってほしい。相談制度だけではなくて、都道府県に最低1か所は、精神療法で治す場所を作ってください。

【ほかの関連記事】

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5547
★やはり不登校の一部にうつ病、抑うつがあるかもと心得て対策を

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5359
【重要】こども(思春期)の「ひきこもり」や「身体の不調」が自殺に強く関連

 こういう研究報告もあります。抑うつ症状が悪化すると助けを求めない。

https://www.igakuken.or.jp/topics/2023/0904.html
◆うつ症状悪化で相談したい気持ちも低下 思春期の追跡調査で解明
 東京都医学総合研究所
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5346
【目次】子どものいじめ被害・うつ病など精神疾患、自殺防止対策ー2024年
Posted by MF総研/大田 at 18:19 | 子どもの苦悩 | この記事のURL
(5)子どものいじめ・不登校の特別相談員を都道府県に [2024年03月06日(Wed)]

子どもの不登校、いじめ、自殺の問題には新しい対策を
 (5)子どものいじめ・不登校の特別相談員を都道府県に

 若者の自殺の源流が小中高の時の、いじめ解決支援が不十分であったため、それ以来、うつ病、不安症、体調不良を引きずって、大学のころや就業後まもなく、自殺することも起きています。

 その間、ずっと悩みがちなのに、薬物療法以外の支援を受けられない状況が続いています。 若者の自殺の源流が小中学生のころのいじめをよく解決してもらえなかったことに関係します。

https://www.asahi.com/articles/DA3S15878867.html
【朝日新聞】 見落とされるいじめ:3=再び登校、平気な様子に見えたが

 このケースは、中学2年のころ、「死ぬことを決めて」ずっと、それが治っていない。長い年数の間に、「希死念慮」(うつ病の症状だろう)を持ち続けて、治らないという異常な状況である。精神療法を受ける機会がないのでしょう。

 子どもが自殺するなんて、異常な社会です。

 こんなケースもある。
https://president.jp/articles/-/64077
なぜ不登校の子は再び学校へ通い出したのか…"不親切な新担任"が家庭訪問で生徒に伝えた内容

 担任は登校させようとするとか、担任が忙しくて、十分な時間をさいてフォローしないと、いじめが継続して、二度と担任に相談しなくなってしまう。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5245
★不登校最多、相談しない子ども4割、解決するとは思わない

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5240
★不登校最多、相談しない子ども4割、解決するとは思わない

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5220
★いじめによる自殺事件・調査不十分

 学級の担任だけでは、いじめを生徒から相談されても時間を十分とれないで、「重大事態」に追い込んでいます。いじめの訴えは担任以外に必ずスクールカウンセラーや他の専門家がフォローする仕組みを作ってください。

 「希死念慮」があれば、うつ病的であるから、治るまでフォローする制度を作ってほしい。相談制度だけではなくて、都道府県に最低1か所は、精神療法で治す場所を作ってください。

【ほかの関連記事】

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5359
【重要】こども(思春期)の「ひきこもり」や「身体の不調」が自殺に強く関連

 こういう研究報告もあります。抑うつ症状が悪化すると助けを求めない。

https://www.igakuken.or.jp/topics/2023/0904.html
◆うつ症状悪化で相談したい気持ちも低下 思春期の追跡調査で解明
 東京都医学総合研究所
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5346
【目次】子どものいじめ被害・うつ病など精神疾患、自殺防止対策ー2024年
Posted by MF総研/大田 at 16:26 | 子どもの苦悩 | この記事のURL
全日制高校の生徒にも自殺防止の教育と治す支援を [2024年03月03日(Sun)]

子どもの不登校、いじめ、自殺の問題には新しい対策を
(4)全日制高校の生徒にも自殺防止の教育と治す支援を

 前回、定時制・通信制高校の子どもに、うつ病について理解することを中核とした「自殺予防教育」と「臨床支援の対策」を提案しましたが、高校生のすべてにも、同じことが言えます。

 政府が発表した、2023年版の自殺対策で、詳細な分析がありました。

 22年に亡くなった高校生352人のうち、原因・動機では、全日制の高校では、学業不振やいじめなど「学校問題」の占める割合が大きかった。

https://www.asahi.com/articles/ASRBM7QYZRBMUTFL01X.html
【朝日新聞】

2023年 自殺対策白書
第2章第3節 82ページ

 全日制高校の生徒が自殺する原因として「学校問題の占める割合」大きく、「健康問題」が小さい。また、次のように分析されています。
     「女性は男性に比して「学友との不和 (いじめ以外)」、「いじめ」が大きい、男性は女性に比して「入試に関する悩み」が大き い。」

     「高校生について、性別、高校の課程別に通 院の有無の構成比(第2-3-39図)をみる と、女性は男性に比して精神科・心療内科に 通院している割合が大きく、定時制・通信制 は全日制に比して精神科・心療内科に通院している割合が大きい。特に、女性の定時制・ 通信制において精神科・心療内科に通院して いる割合は約7割と顕著に大きく、男性の全 日制における精神科・心療内科通院割合は約 1割と顕著に小さい。」
 要点は、病院に通院しているのは、定時制・通信制のほうが多いです。女性のほうが、病院に通院しています。男性の全日制高校の子は通院が少ない、という特徴が指摘されています。
 原因は何でも、悩みが大きいと、うつ病になります。持続する長期のストレスでも、うつ病になります。急に起きた出来事でも短期間合にうつ病になります。悩み事から、扁桃体、HPA系が亢進して、ミクログリアから炎症性サイトカインが分泌されて、脳の各所に炎症を起こしてうつ病を発症します。

 定時制・通信制の生徒は入学前から通院していた持続的なうつ病である可能性が高いでしょう。全日制の子どもは、入学後に起きた出来事で、うつ病になった可能性が高いでしょう。
 通院していた生徒はうつ病であることがわかっていて通院しながら、治療を受けていたのに、自殺されたのでしょう。通院せずに自殺した生徒は、うつ病であることを知らないとか、急にうつ病になり、治療を受けずに、死なれた可能性があります。

 いずれにしても、高校生に、うつ病、自殺予防対策の教育と、薬で治らない生徒を精神療法で治す支援をする仕組み、制度を作ってほしいです。第2世代の認知行動療法、および、第4世代の認知行動療法ならば、治る患者があいるのですから。

 現在、薬物療法で治らない場合、放置されて、精神科医も心理士(傾聴、相談は「治す」ことを任務としない)からの支援もない状況でしょう。通院していても死なれているのですから。

 今度こそ、自治体、学校で検討してほしいです。

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 〜 なぜなのか、別な視点からの調査が必要

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★いじめによる自殺事件・調査不十分


https://blog.canpan.info/jitou/archive/5346
【目次】子どものいじめ被害・うつ病など精神疾患、自殺防止対策ー2024年
Posted by MF総研/大田 at 20:28 | 子どもの苦悩 | この記事のURL
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