不登校の子どもの一部に不安症(不安障害)があることを認識すべき [2025年01月07日(Tue)]
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やはり不登校の一部にうつ病、抑うつがあるかもと心得て対策を [2024年12月28日(Sat)]
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こどもの不登校の一部にうつ病、不安症がある
〜薬物療法以外に支援できる心理職を [2024年11月30日(Sat)]
こどもの不登校の一部にうつ病、不安症がある
〜薬物療法以外に支援できる心理職を
不登校が深刻な問題である。不登校の子どもの保護者が離職、仕事に影響という二次的深刻な問題まである。
前の記事に関連する問題である。
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5517
いじめ重大事態、こどもと20代の若者の自殺防止に
〜考慮すべきこと=うつ病の見落とし・無理解を防ぐ教育
子どもの不登校、いじめ、自殺の問題には新しい対策が必要だと思う。これまで、不登校になった子どもがうつ病、不安症になっている(一部)ことを把握して、「治す」支援対策が弱いと思われる。
子どものうつ病が数パーセントはいる
子どものうつ病はどのくらいあるだろうか。次のように、少なくない。
日本学校保健会
https://www.gakkohoken.jp/kenkonews/archives/2459
「コロナ禍の影響で、中等度以上のうつ症状がある子どもの割合が、高校生30%、中学生24%、小学4〜6年生15%にのぼることが2021年2月10日、国立成育医療研究センターによる「コロナ×こどもアンケート」第4回調査報告から明らかになった。」
国立成育医療研究センター
https://www.ncchd.go.jp/press/2023/1128.html
「小学5年生では全体の14%(男子13% 女子14%)が、中学2年生では全体の23%(男子20% 女子25%)が抑うつ群に分類されました。」
不登校になって学校を休むこどもにも「うつ病」があるはず
不登校が増えている。この中にもうつ病の子どもがいるはず。うつ病であるがゆえに学校に行かないこども。その「治療」支援が十分ではないと思う。
大人でも薬物療法が効果がないひとがいるのだから、まして、薬を使いにくい子どもでは治らないで、不登校が続くケースがあるだろう。
それで学校に行けないから、通信制の学校にいくという対策はある。一部は成長につれて治る子どももいるだろう。しかし、うつ病は脳内に炎症が起きるという。
進学しても、一部の子どもの精神疾患は治らないかもしれない。
子どものうつ病を支援する医師
そのことが理解されて、支援している医師のいることが報道された。
https://medical.jiji.com/column5/272
時事メディカル
不登校とうつ病の関連性
出雲いいじまクリニック
飯島慶郎氏(精神科医・総合診療医・漢方医・臨床心理士)は、次のように指摘。
「特に、半数近くを占める「無気力、不安」を理由とする不登校に関しては、単なる怠学や甘えとして片付けるのではなく、うつ病などの精神疾患の可能性を視野に入れた対応が必要になると筆者は強調します。」
心理職の活用を
医師不足、医師の偏在が言われる。医師は薬物療法でいっぱいである。認知行動療法のスキルを持つ心理職を活用してはどうだろうか。
子どものそばにいるのはスクールカウンセラーであるが、今は、
「治す」役割は持たされていない。しかし、医師と連携して、うつ病を治す認知行動療法のスキルをもつ特任スクールカウンセラーを各市町村の規模に応じて何人か配置してはどうだろうか。
特に、精神科医の少ない地域にある学校が深刻であるはず。
不登校の一部が回復して、復帰できるかもしれない。
【関連記事】
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5216
★不登校の子どもの一部に社交不安症のあることが確認された
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5346
◆子どものいじめ、不登校、うつ病・自殺
〜予防のために学校教育と家庭で教育
(この記事は次の連続記事の一部です)
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5371
【目次】早い時期からうつ病・不安症の克服
〜不登校、ひきこもり、8050問題
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小中学生の不登校が最多34万人 [2024年11月01日(Fri)]
小中学生の不登校が最多34万人
不登校34万人の報道があった。
文部科学省が「問題行動・不登校調査」の結果を31日に公表した。
2023年度に全国の国公私立小中学校で「不登校」とされた子どもは、34万6482人となり、過去最多を更新した。
前年度から15・9%(4万7434人)増である。
◆NHK NEWS
◆毎日新聞
◆産経新聞
次のことが指摘されている。
不登校の状況
不登校は病気や経済的理由ではない要因で年間30日以上登校しない状況を指す。
「学校生活に対してやる気が出ないなどの相談」が32・2%で最多、「不安・抑うつの相談」が23・1%と続いた。
前回は「無気力・不安」を要因とする回答が最も多く、形式を変更しても前回と同様の傾向となった。
◆ 問題点
専門家らの十分な支援を受けていないケースも多い。
保護者は離職を余儀なくされ、うつ病になるケースもある。
◆ 対策
文科省は居場所の確保などを進める。
◆ 指摘されていない問題点
ただし、大田が考えるに、不登校は「病気が理由でない」というが、うつ病、不安症は病気である。それが、含まれていると思う。相談内容のうち、やる気がでない、不安抑うつ、生活リズムの不調(うつ病による睡眠障害の可能性がある=大田の見方)、などがある。
相談内容から考えると、子どもの中には、うつ病、不安症などもある。これらの病気を教員も保護者も知らず、治療の助言をして、治すということができていないのではないか。あるいは、薬以外に治す場所がなく、治療を受けていないのではないか。
病気でない不登校とみなしているので、「治療」がされず、長引いているケースが含まれていると思う。治療がされなければ卒業までに治らず、普通の高校にも進学できず、通信制高校に進学するか、それができなければ、進学を断念しているのではないか。通信制高校に進学した中に、精神疾患の生徒がいるかもしれないが、「治療」を受けられているのか。
治療という視点も考慮しないと、中学後期、高校進学後に、「自殺」をもたらしているかしれない。
こうした状況をつかんで「治療」という視点も入れた対策もとられるべきだ。
また、なぜ子どもがうつ病、不安症などになるのか、原因をつきとめて予防対策をとるべきだ。なぜなら、大人がそういう環境、学校を作ったはずだから。
このころの、うつ病、PTSD、不安症などが治らないのは、人生に進路に、大きな影響を及ぼす。
現在の医学等で回復できそうもない病気・障害等の苦
子どもの不登校のなかには、発達障害のケースもあるだろうが、マインドフルネス心理療法SIMTで「治す」ことはできない(ただし、生き抜いていく心の成長はできる)と思うので、子どもにありがちな発達障害については何も述べてこなかった。
うつ病、不安症、PTSDなどは、高校生になったら、薬物療法や精神療法で治せる可能性が高いので、絶望しないように、自殺しないように、ということを子どもも保護者も教員も理解していただきたい。そういう教育が重要であると思う。高校生になったら、SIMTのような精神療法を受けることができるだろう。
今、別の連続記事で、大乗仏教の唯識を竹村牧男氏の著書で確認しているが、その当時の医療や技術、対策では治らないと思われること(病気、障害、文化的問題など)でも、それを苦悩するだけではなくて、人生を生き抜いて自分の価値を実現していく(利他)というこころの学習のためには、やはり大乗仏教のような実践を現代的に構成された方法を開発できるればいいのだが。
たとえば、発達障害、がん、不治の病気、難病、種々の障害などのひとや経済社会的文化的問題で苦しむひとがその苦に耐えて受け入れて(忍辱)、いきぬいていく心の成長(持戒)をしながら自分のしたい価値(障害などがあってもできるスポーツ、芸術など)や同じ問題で苦悩する人のための場所を提供するなどしていく(布施)ことは、大乗仏教やSIMTを参考にした実践生活方法を開発できれば効果的であろう。すでに、そうしている人びとがいるので、その心の用い方を精神療法化することに類似する。
こういう生き抜いていく心の用い方の実践ならば、高校生なら実践できるひとがいるだろう。大乗仏教も、そういうものであったのではないかと思う。すべての人の苦悩の解決をめざしているだろう。とすれば、SIMTのような現代の人ができるような実践方法を研究開発していけばいいと思う。こういうことは「宗教」ではない、人生哲学(布施、持戒、忍辱の実践を含み現代的な用語で体系化したもの)の実践論(現代人が実践できる方法)の実現である。
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5346
【目次】子どものいじめ・不登校・うつ病など精神疾患、自殺防止対策ー2024年
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5412
★うつ、不安による「不登校」
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5388
★いじめ・不登校に学校側と子ども側とで認識の違い
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5361
★子どもの不登校、いじめ、自殺の問題には新しい対策を(2)
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5360
★子どもの不登校、いじめ、自殺の問題には新しい対策を
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5359
★こども(思春期)の「ひきこもり」や「身体の不調」が自殺に強く関連
〜こういう子どもが孤独孤立状態にあると自殺されるリスク
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子どもの自殺防止 政府がプレスリリース [2024年08月02日(Fri)]
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児童相談所、「宗教虐待」に対応経験16% [2024年04月30日(Tue)]
児童相談所、「宗教虐待」に対応経験16%
こども家庭庁が調査結果を公表した。
児童相談所対応の16%が「宗教虐待」 こども庁が初の実態調査
【毎日新聞 2024/4/26】
宗教虐待について問題になっている。
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5074
★宗教2世、親から暴力、自由の束縛
宗教虐待は、カルトの親によるものとは限らないが、報道されている限りでは、
そういう団体によるものが多いだろう。独特の教義、思想を持つからである。
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5058
【カルトに関連する記事の目次】
4月から孤独・孤立対策推進法が施行されたが、「カルト問題」も「孤独・孤立対策」に関連するのである。
最近、発行された書籍(注)で宗教学者の島田裕巳氏は、孤独な人がカルトに誘われていく、という。
「それほどの不幸でなくても、孤独に襲われることがある。この孤独が、人を宗教へと導く決定的な要素になりやすい。」
「カルトと言うと、恐ろしい集団のイメージが強い。けれども、現実に存在する集団は、新しく入ってくる人間に対してはとくに優しく接してくる。それで孤独を癒される人間はいくらでもいる。孤独に子育てをしている女性も、そうなりやすい。カルトの恐ろしさばかりが強調されると、言われていたのとは違う集団の姿に接して、世間の見方は間違っているとさえ思うようになる。強調がかえって逆効果にもなってしまう。」
独身だった人、すでに結婚していたひとが、カルトにはいるとその子ども(宗教2世)に「宗教虐待」するかもをしれない。カルトとされない宗教であっても、子ども(これも、宗教2世)に虐待することがあるだろう。
これから、孤独・孤立対策が強調されると、これに便乗して、「居場所」らしいものもカルトへの勧誘があるかもしれない。だから、自治体との官民連携が安心できるだろう。
すべての自治体(都道府県、市町村も)がプラットホームを作って、そこに登録し、自治体が状況もチェックする対策が望ましい。大学もそういうプラットホームを作れないものか
。
(注)『日本の10大カルト』幻冬舎新書
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5338
【目次】孤独孤立対策にうつ病の視点をー2024年
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いじめ・不登校に学校側と子ども側とで認識の違い [2024年03月26日(Tue)]
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生徒にいじめ防止の教育を取り入れる [2024年03月09日(Sat)]
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(5)子どものいじめ・不登校の特別相談員を都道府県に [2024年03月06日(Wed)]
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全日制高校の生徒にも自殺防止の教育と治す支援を [2024年03月03日(Sun)]
子どもの不登校、いじめ、自殺の問題には新しい対策を
(4)全日制高校の生徒にも自殺防止の教育と治す支援を
前回、定時制・通信制高校の子どもに、うつ病について理解することを中核とした「自殺予防教育」と「臨床支援の対策」を提案しましたが、高校生のすべてにも、同じことが言えます。
政府が発表した、2023年版の自殺対策で、詳細な分析がありました。
22年に亡くなった高校生352人のうち、原因・動機では、全日制の高校では、学業不振やいじめなど「学校問題」の占める割合が大きかった。
https://www.asahi.com/articles/ASRBM7QYZRBMUTFL01X.html
【朝日新聞】
2023年 自殺対策白書
第2章第3節 82ページ
全日制高校の生徒が自殺する原因として「学校問題の占める割合」大きく、「健康問題」が小さい。また、次のように分析されています。
「女性は男性に比して「学友との不和 (いじめ以外)」、「いじめ」が大きい、男性は女性に比して「入試に関する悩み」が大き い。」
「高校生について、性別、高校の課程別に通 院の有無の構成比(第2-3-39図)をみる と、女性は男性に比して精神科・心療内科に 通院している割合が大きく、定時制・通信制 は全日制に比して精神科・心療内科に通院している割合が大きい。特に、女性の定時制・ 通信制において精神科・心療内科に通院して いる割合は約7割と顕著に大きく、男性の全 日制における精神科・心療内科通院割合は約 1割と顕著に小さい。」
要点は、病院に通院しているのは、定時制・通信制のほうが多いです。女性のほうが、病院に通院しています。男性の全日制高校の子は通院が少ない、という特徴が指摘されています。
原因は何でも、悩みが大きいと、うつ病になります。持続する長期のストレスでも、うつ病になります。急に起きた出来事でも短期間合にうつ病になります。悩み事から、扁桃体、HPA系が亢進して、ミクログリアから炎症性サイトカインが分泌されて、脳の各所に炎症を起こしてうつ病を発症します。
定時制・通信制の生徒は入学前から通院していた持続的なうつ病である可能性が高いでしょう。全日制の子どもは、入学後に起きた出来事で、うつ病になった可能性が高いでしょう。
通院していた生徒はうつ病であることがわかっていて通院しながら、治療を受けていたのに、自殺されたのでしょう。通院せずに自殺した生徒は、うつ病であることを知らないとか、急にうつ病になり、治療を受けずに、死なれた可能性があります。
いずれにしても、高校生に、うつ病、自殺予防対策の教育と、薬で治らない生徒を精神療法で治す支援をする仕組み、制度を作ってほしいです。第2世代の認知行動療法、および、第4世代の認知行動療法ならば、治る患者があいるのですから。
現在、薬物療法で治らない場合、放置されて、精神科医も心理士(傾聴、相談は「治す」ことを任務としない)からの支援もない状況でしょう。通院していても死なれているのですから。
今度こそ、自治体、学校で検討してほしいです。
【ほかの関連記事】
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5359
【重要】こども(思春期)の「ひきこもり」や「身体の不調」が自殺に強く関連
こういう研究報告もあります。抑うつ症状が悪化すると助けを求めない。
https://www.igakuken.or.jp/topics/2023/0904.html
◆うつ症状悪化で相談したい気持ちも低下 思春期の追跡調査で解明
東京都医学総合研究所
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5245
★不登校最多、相談しない子ども4割、解決するとは思わない
〜 なぜなのか、別な視点からの調査が必要
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5240
★不登校最多、相談しない子ども4割、解決するとは思わない
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5220
★いじめによる自殺事件・調査不十分
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5346
【目次】子どものいじめ被害・うつ病など精神疾患、自殺防止対策ー2024年
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