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海外勤務における過労死・過労自殺 [2026年06月01日(Mon)]

海外勤務における過労死・過労自殺

海外に赴任していた息子を過労自殺で亡くした母親にあたるひとが、過労死を起こした企業とで、マニュアルを作成したという 報道がありました。海外派遣者の命を守るためのマニュアルです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/6b0ef070b59960c2b9314cc83bc0079b8dad89db
海外赴任で過労自殺の悲劇を繰り返さないように、労働管理で先進的なマニュアル作成
(2026/5/29)

 海外勤務者の過労死については、次の論文が発表されています。

◆海外勤務者の過労死 現状と課題
https://www.jskr.net/wp-content/uploads/2024/03/JSKR-J-3_p129_Nakae_2023-03.pdf
(過労死防止学会誌 第3号 (2022年度)) (執筆者:尾林芳匡 弁護士 白神優理子 弁護士 中江奈津子 家族)

 強い、精神的ストレスになるものを、本論文から抜き出してみると、次のことがあるという。

◆「商習慣・宗教・慣習・言語・国民性の違いによ り、意思疎通ができない、誤解が生じるなどの 問題が起こったり、常に緊張を強いられることで ストレスが増す。国内とは明らかに異なる、海外 勤務に特徴的な要因である。」

◆「言語が異なると意思疎通が難しく、現地スタッフ や取引先との関係に影響するため、大きなスト レスとなる ・たとえ国内で経験のある業務。」

◆精神科医療の問題
◇「滞在国の医療水準や居住地区によっては国内 と同等の医療が受けられない
◇医療水準の高い国でも言語の問題や予約等の システムの違いなどにより気軽に受診できない
◇海外からの引っ越しや業務の引継ぎ、日本で の所用などで時間に余裕がなく、十分な休息 が取れないまま次の勤務地での仕事を始める 場合があり、渡航直後にかかるストレスも考える と健康上の不安は大きい。長年にわたって疲 労が重なっていく可能性も高い

 このブログでも、海外勤務者の自殺について、述べたことがあります。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3160
★長期海外派遣の自衛隊員に自殺が多い

 次のようなデータもあるくらいに、 重いうつ病になると、すぐに対策をとらないと、悲劇が起こる可能性が高くなります。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4683

 海外勤務は、労働時間が多いために、そのことだけでも精神的ストレスになり、交感神経、ストレスホルモンの過剰分泌があります。そして、海外勤務特有の精神的ストレスが大きくて、うつ病を発症する要因が極めて高いです。
 マインドフルネス精神療法、SIMTは、うつ病の治療法、予防法になると思うので、活用していただきたいと思います。
 赴任前のうつ病教育、治療法の教育、定期的なチェック、発病者の帰国検討、などを行う。


https://blog.canpan.info/jitou/archive/5815
【総合目次】孤独・孤立対策

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5810
【目次】孤独対策関連 2026年
Posted by MF総研/大田 at 07:28 | 自殺防止対策 | この記事のURL