3月は自殺対策強化月間です
〜うつ病が治らなくて自殺が多い [2026年03月06日(Fri)]
3月は自殺対策強化月間です 〜うつ病が治らなくて自殺が多いうつ病がなかなか治らないひとがいます。うつ病になると種々の脳の領域に機能低下がみられます。うつ病の患者の脳機能の変調はセロトニン神経だけではありません。神経炎症説が有力です。◆ストレスホルモンの過剰分泌 心理的ストレスで悩むと扁桃体が興奮して、怒り、嫌悪、不安、不満などの感情が起きます。扁桃体が興奮すると、HPA系と自律神経(交感神経)が興奮して、ストレスホルモンが分泌されます。一つは、自律神経ー副腎髄質からのノルアドレナリンであり、もう一つは、HPA系ー副腎皮質からのコルチゾール(グルココルチコイド)の分泌があります。 コルチゾールは副腎皮質から分泌されます。元来は血液中にブドウ糖を放出して闘うとか逃げるために必要な筋肉の活動にそなえます。心理的ストレスでも扁桃体を刺激して不安、怒りなどの感情を起し、扁桃体の興奮は視床下部からCRHを放出させ、副腎皮質からコルチゾールが分泌されます。 コルチゾールが分泌されると血液にのって、海馬、視床下部、下垂体に達すると、HPAの興奮をしずめます。こうして、負のフィードバック機能があるので、健常者では、いったん、HPA系が興奮しても、まもなく、ストレスホルモンの分泌はおさまります。 ◆うつ病はストレスホルモンの分泌で脳が炎症 ところが、うつ病の患者では、悩み事が持続したことにより、ストレスホルモンの分泌が持続したため、この負のフィードバック機能が障害されている例が多く、ストレスホルモンの過剰分泌の傾向があると報告されています。 うつ病の患者は、眼窩前頭皮質、背外側前頭前野、前部帯状回や海馬の容積が小さくなっているという報告があります。 ストレスホルモンが分泌され続けて、前頭前野や海馬の神経細胞を傷つけ、そのために前頭前野等の障害として精神症状が現われると推測されています。 うつ病の症状は、多様であり、炎症が起きている状態も多様であり、薬物療法で治る人々も多いのですが、それだけでは、完治しない人も多いのです。 眼窩前頭皮質や背外側前頭前野などは、長期的な人生価値である仕事をこなしていく脳領域であり、ここが十分回復しないと、病気の前のように、仕事をてきぱきと処理できずに、苦しみ、また、ストレスホルモンの分泌が起こり、再発すると推測されます。 薬物療法で完治しない人、復帰しても再発してしまうひとは、眼窩前頭皮質や背外側前頭前野などの炎症が十分回復していない可能性があります。 完治しないとか、再発を繰り返す人は、そういう部位を回復させるような精神療法も受けるといいと思います。 3月は、自殺対策の強化月間です。この機会に、うつ病に理解を。 https://blog.canpan.info/jitou/archive/5843 ★家族がいてもいなくても自殺される https://blog.canpan.info/jitou/archive/5815 【関連記事リンク】孤独孤立対策・自殺防止対策に精神療法を https://blog.canpan.info/jitou/archive/5810 【目次】孤独孤立対策・自殺防止対策 2026年 |


