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その2)作られたものから作るものへ [2026年01月19日(Mon)]

マインドフルネス心理療法SIMTの構造

  【セッション7の意図】 必然の世界で自由意志で生きる 〜 自己と世界はひとつ・非二元観

その2)作られたものから作るものへ

 後期西田哲学で、「作られたものから作るものへ」も重要である。
 我々に行為を迫ってくる世界、環境は、無数の人間によって作られたものである。「今、ここ」、それを感覚によって認識した我々(自己)は、行動しなければならない、その行動によって、世界、環境を作る。「作られたものから作るものへ」 である。小坂国継氏の説明をみよう。

 「西田によれば、歴史的現実界は「作られたものから作るものへの世界」である。ここで「作られたもの」というのはわれわれの行為的自己を指しており、また「作るもの」というのは外的な世界とくに環境をさしている。 われわれの自己は環境によって作られたものである。しかしながらわれわれは、ただ環境によって作られたものではなく、同時に環境を作っていくものでもある。同様に、環境はわれわれを作るものであるが、同時にわれわれによって作られるものでもある。」(小坂国継『西田幾多郎の哲学』岩波新書、p170)

(図)作られたものから作るものへ
KN-02d-SIMT7-作られたものa.jpg

 セッション7に「自分は環境を作る存在」とある(注1,p131)。
自分は家庭という環境を作る。自分の行為しだいで、家庭が明るい場所にもなり、暗い場所にもなる。

 学校、職場、団体の場所もそうである。

 だから、自分がそこにいて、生きていく場所をどのような場所にするか、自分の行動による。つらいことが押し寄せること(必然)があっても、その場所を居心地よい場所にするかどうか、自分の行動が大きな影響を与える。 その場所に、他の人(家族、同僚、クラスメートなど)もいる。自分の行動が、その人の幸福、生きがいに影響を与える。
 世界からもの、サービス、情報などをもらって自分は生きる。そして、自部の行動で世界にもの、サービス、情報を提供する。自分は、環境から作られて、環境を作る。

「作られたものから作るものへ」は、次の記事にもある。
https://blog.canpan.info/jitou/archive/1905
https://blog.canpan.info/jitou/archive/1906
★作られたものから作るものへ

 セッション7の背景には、後期西田哲学の重要な指摘が、まだある。

3)非二元観=世界の中に自己、自己の中に世界

4)必然と自由意志

5)価値にも執着しない

(注1) 大田健次郎(2013)『うつ・不安障害を治すマインドフルネス』佼成出版社

(注2)10段階を一覧表にしたのが、次である。
http://mindfulness.jp/katudou/2023-10session.pdf
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5814
【目次】マインドフルネス心理療法SIMTの構造

Posted by MF総研/大田 at 15:30 | マインドフルネス心理療法 | この記事のURL