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治療していても「死にたい」思いが消えない 〜相談から適切な治療へ [2025年12月21日(Sun)]

治療していても「死にたい」思いが消えない
 〜相談から適切な治療へ

 本気で自殺を考えた人の67%は、1年後の調査でも同じ気持ちを抱き続けているという調査報告がありました。自殺未遂を繰り返すひともいます。生命があぶないのに、支援が不十分です。
https://blog.canpan.info/jitou/archive/3904
★希死念慮が持続するひとがいる

 治療してもらっても希死念慮、自殺念慮が消えないひとがいます。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/1812
【2009/9/15】ここに図で示しました

 医師でも、カウンセラーの支援を受けても治らない深刻な抑うつ症状。

 薬を服用しても何年も治らないひとがいます。何年も病院に通うので、患者があふれるところがあります。薬以外の心理的、精神的な治療を受けられません。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5458
【連続記事】メンタルクリニックが「治らない患者」であふれ返る深刻な理由
  〜 和田秀樹氏『「精神医療」崩壊』の出版

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4722
★現在の薬物療法、精神療法では不十分というのは世界的問題

 日本は、特に遅れています。傾聴型の支援が多くて、認知行動療法の支援が遅れています。

 フランクルは、自殺したくなる「実存的空虚感」があると指摘していますが、これは、深い 精神レベルだというのです。カウンセラーや相談が、病気(自殺念慮がおきる抑うつ)のレベルにぴたりと合っていないと、治らないでしょう。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/1864
【2009年】薬物療法だけでは治らないうつ病が増えた
 こういっていたのですが、現在でも、完治割合が高くなくて、治らずに自殺していくひとがいます。

 フランクルは、精神疾患は、似た症状であっても、病気の原因が違うとされます。身体因、心因、精神因。

 痛みがとれないために、うつ病になり、死んでいくひともいます。身体の痛みの病気に加えてうつ病を併発したという、身体因性の抑うつを併発したのです。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4867
★治りにくい「痛覚変調性疼痛」

 三浦綾子のように、身体の不治の病気とされた状態になり、死にたくなったひともいます。 身体因の抑うつといえるのでしょう。その時、深い信仰を持つひとに支援されて死ぬことをしなかったひともいます。

 精神疾患のうちに、うつ病、不安症、PTSD、過食症などがあります。これは、心因性が多いのでしょうが、これも何年も治らないというひとが、マインドフルネスSIMTを1,2年実践して治るひとがいます。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5566
★自己洞察瞑想療法(SIMT)の改善事例
 主な改善事例へのリンクを表示

 このかたがたは、SIMTのレベルにあったかたがただったのでしょう。
 たいてい、大切にしていること(人生価値と言えます)があり、治って復帰したいという思いが強いひとたちです。そうですから、精神(意志作用を超えた、それを指令する行為的直観に該当=注1)の活性化をうながすことで、治療の課題(短期目的)を次々と実践していくことによって治ります。
 薬物療法で治らなかったひとは、こういう実践をしないで、症状のままに休みがちな生活(自分の欲求する目的だけ)をしていることが多いです。回避、逃避、依存の行動になっていました。すなわち、意味、価値の働き(精神)を休止していたのでしょう。それで、眼窩前頭皮質、背外側前頭前野などの機能を休止させていたことになり、完治しなかったのでしょう。

 そして、途中でやめたひともおられました。レベルが合わなかったのでしょう。似たような症状がある病気でも、原因が違えば、治療法が違います。似たような「死にたい」思いが起きる精神疾患も、別の治療法を提供する対策をとっていただきたいと思います。 ある年代では、死因のトップが「自殺」というものがあります。

 相談やカウンセリングが、心理レベルであれば、上記の精神疾患は治りにくいでしょう。SIMTは、「精神」レベルです。西田哲学では叡智的自己の行為的直観といいます。このレベルの意識作用を用いるトレーニングをするのです。それで、心因性も精神因性も疾患が治るのです。
 ただし、本人が真剣に治りたい、復帰しないという意志が熟していないひとは治りません。

 治るまでSIMTを実践できずに、途中でやめるひとは、この「価値」を持つことができなかった人たちが含まれていたかもしれません。フランクルのいうように、まず、意味、価値を見つける支援手法(ロゴセラピーなど)があっていたのかもしれません。フランクルは、ロゴセラピーも万能ではないといいますが、現在のSIMTも万能ではありません。
 西田哲学の具体的な実践化も進化研究が必要ですが、まだ、SIMTのできるマインドフルネス瞑想療法士(MMT)は極めて少数であり、進化どころではありません。
 現在のSIMTでも、支援できるはずですが、社会に知られていません。MMTが十分活躍できていません。これもまた社会から、無視、傍観、排除されています。
 フランクルは、創造価値、体験価値、態度価値を意味になるものといいましたが、がん患者が自殺するのを食い止めるためには、彼が宗教レベルだという精神療法を超えた支援(西田哲学のような「存在価値」を説明して闘病していただく)も必要だと思います。
 がん患者の「死の不安」は、自己存在の消滅の苦悩ですから、創造でも体験(当為価値)でもなく、西田哲学も「宗教レベル」だという「存在価値」レベルです。自己の存在が死亡する最大の苦悩です。当為価値ができない苦悩ではなくて、「存在価値」です。
 ロゴセラピーでは扱わない、宗教者の任務だという。しかし、日本では、そこを支援する宗教者がほとんどいません。がん患者の自殺の防止のためには、このレベルの精神的支援手法があるべきだと思います。
 日本では、宗教者だけが行うというのではなくて、医師、心理士、宗教者のどの職種であってもいいから、このことを「人生の価値」(の一つ)にしたいというひとができると思います。
 大切な生命が失われています。すぐれた療法を開発していく体制を作っていただきたい。

(注1)「行為的直観」などという難しい用語は、用いません。「価値実現の作用」といいます。「価値を思い浮かべて、その価値実現の方向にある行動をしましょう」といいます。


https://blog.canpan.info/jitou/archive/5555
★「孤独・孤立対策・自殺防止対策・質の高い教育」

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5572
★自殺防止 2025年
Posted by MF総研/大田 at 20:20 | 孤独孤立自殺うつ病不安症 | この記事のURL