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高齢者の自殺  〜 同居人がいなくても自殺は多い [2025年11月21日(Fri)]

高齢者の自殺
 〜 同居人がいなくても自殺は多い

 前の記事で、同居人のあるひとのほうが自殺が多いということをみました。 ただし、同居人のいないひとは、自殺しないのかと安心するわけにはいきません。 一人住まいの多くのひとが、自殺しています。

 特に、男性が多いです。

男性の自殺(令和5年)

60歳〜 894人
70歳〜 772人
80歳〜 441人

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 なぜ、同居人がいないひとも自殺するのか。孤独が関係します。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5368
【目次】孤独とうつ病・自殺は相互関係

 フランクルや西田幾多郎の哲学が指摘する、生きる意味、価値に深く関係しているのです。

 生きがい価値には、創造価値、体験価値、態度価値があります。そして、次元が違う「存在価値」です(注1)。
 これらを喪失すると、フランクルは、実存的空虚感に見舞われるといいました。4つの価値を失うと抑うつ状態になりやすいのです。

 一人住まいの人は、愛する人、愛してくれるひとがそばにいません。この「存在価値」は極めて大きな影響を及ぼします。
 特に、高齢になると、創造価値(社会に向かって貢献する職業が多い)が失われることが多いです。体験価値は、たとえば趣味のようなことです(注1)。創造価値、体験価値よりも、意識の階層が深い「存在価値」を持つことはとても大きい影響を与えるのです。
 特に、夫婦間の存在価値が大きい、次いで親子関係、兄弟姉妹関係、友人関係です。
 ご承知のように、子どもがいても、高齢の親の自殺があります。老親が子どもから注がれる愛情よりも、配偶者から感じる愛情が大変強く感じるひとが多いようです。
 配偶者がいない、配偶者を失うと、この存在価値(フランクルでは体験価値)を喪失してしまった悲しみ、寂しさから、うつ病になりやすく、自殺に至ることが多いのです。深刻ですから、現在の薬物療法が効きにくいのです。

 孤独・孤立対策推進法が施行されました。 自殺防止対策に、うつ病、自殺の防止対策が必要です。愛するひとをうしなったことによるうつ病の対策も重要になります。
 もちろん、創造価値、体験価値の喪失による高齢者のうつ病も回復しないと自殺されるおそれがあります。
 だから、「価値実現」の反応を成長させるような精神療法で、私たちは、内閣府の孤独・孤立対策プラットフォーム会員として、活動しています。

◆このような精神療法を用います。
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4729
マインドフルネスSIMT・評価の観察の證明
SIMTは価値実現(ポイエシス)の反応ができるような心の成長(プラクシス)を目指します。
フランクルの哲学に似た、西田幾多郎の哲学(後期)を背景にしています。

(注1)フランクルの3つの価値では、自己自身の「愛」、他者との「愛」は体験価値に含まれます。精神科医があつかうために「精神」の範囲にしています。西田哲学では、存在価値は当為価値(創造、体験、態度)よりも次元が違う、宗教的問題とします。別の記事で、述べます。


https://blog.canpan.info/jitou/archive/4893
◆地方創生SDGs ターゲット3.4 自殺の減少、および、
     ゴール4 質の高い教育を


https://blog.canpan.info/jitou/archive/5572
【目次】自殺防止 2025年

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5555
【目次】今年も「孤独・孤立対策・自殺防止対策・質の高い教育」
Posted by MF総研/大田 at 20:44 | 孤独孤立自殺うつ病不安症 | この記事のURL