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第1回の(8)フランクル、西田哲学のレベルの宗教で救済がない日本 [2025年11月10日(Mon)]

ヴィクトール・フランクル
 〜それでも人生には意味がある
第1回の(8)フランクル、西田哲学のレベルの宗教で救済がない日本

 フランクルは、誠実な「宗教」ならば、心因性・精神因性の精神疾患を救済できるといっています。
 これは、日本の禅や仏教もそのはずですが、そこが見えません。不登校、ひきこもり、自殺が解消しません。
 元来の禅は、大乗仏教であるから、利他(一般の在家人の救済)を 重視していました。このような誠実な仏教、禅ならば、精神疾患(もちろん一部)の人々の「救済」ができるはずなのです。
 「救済」とは、治るものは治すこと、または、治らないものは自殺せず、受け入れて人生価値をみつけて(ポイエシス)、自殺せず生き抜いていく心の成長(プラクシス) を支援することでしょう。

 日本では、宗教の教育も遅れているでしょう。次の記事で考察しました。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5494
★多数派の禅を批判してきた禅僧たち

 宗教者が、うつ病などの回復支援、自殺防止の支援をできない事情(わかる気がします)があるならば、宗教者ではなくて、そういう人々を近くに見ている心理士、精神福祉関連に従事する職業の人、休退職から職場復帰支援に従事する職業の人が、フランクル、西田哲学、大乗仏教を活用した「新しい精神療法」を開発して、支援を開始してほしいものです。(また、また、欧米に先を越されないように。)

 それが、効果があるとわかったら、政府も健康保険の対象にしたり特別の補助金の予算で支援するでしょう。 まず、ごく少数派の心理士などが、NPOとして成果をみせなければならないでしょう。ある程度のNPOの専門家が効果を発揮すれば、ある時、「学者」がとりあげて、爆発的に増えるでしょう(村木厚子氏)。まず、誰かが(学者でも自治体でもなく)開始しないと、革新的な支援は起こりません。

◆宗教でも誠実な宗教ならば心因性・精神因性の精神疾患を救済できる

 これが、フランクルの主張です。西田哲学も同じことになります。

 フランクルの言葉、宗教が精神疾患を治すことがあるという言葉を次の記事で示しています。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5527
★宗教者が意図しなくても宗教で精神疾患が治る場合がある

 私が、うつ病になった時、治したのは医師ではなくて、禅僧でありました。彼はうつ病についてはご存知なかった、禅(公案ではない)をまっすぐ説いただけでした。私がフランクルの言葉の証明になるでしょう。三浦綾子もそうでしょう。ただし、宗教の方法をうつ病者が受け止めるのは難しいです。だから、宗教の方法ではなく、うつ病の人でも理解できる精神療法的な手法を研究したかったのです。 完成していません。未来の人におまかせします。

 (フランクルは、ほかの人の放送もありました。これも、再放送なのですね。NHKがこうまでしてフランクルを紹介する「本音」は何でしょうね。)

(注1)NHKこころの時代 テキスト
『ヴィクトール・フランクル 〜それでも人生には意味がある』勝田芽生、NHK出版

(注2)SIMT=Self Insight Meditation Therapy。自己洞察瞑想療法。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5750
【目次】ヴィクトール・フランクルと後期西田哲学の実践論
 〜それでも人生には意味がある
Posted by MF総研/大田 at 07:12 | 孤独孤立自殺うつ病不安症 | この記事のURL