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この人生をどのように生きていくか  〜一応心得ておいたほうがいい対処法 [2025年09月25日(Thu)]
https://simtmiyagi.com/
マインドフルネス・SIMT みやぎ」
◆仙台で、10月26日(日)に特別講演を開催します!
「マインドフルネス・SIMTみやぎ」の代表、村椿愛氏、および、
マインドフルネス総合研究所の大田健次郎(このブログの責任者)

◆蓮田(埼玉県)で、マインドフルネス総合研究所の居場所・ひだまり
 9月28日、10月19日(最終回)
 うつ病、非定型うつ病、PTSD、不安症、過食症、孤独の苦悩など解決するかも。
 双極症、統合失調症(治らなくても生き抜いていく心は、社会心理的支援が効果あり)。そのひとにもSIMTはおすすめしたい。この二つにも、抑うつ症状に似た期間があるからです。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5469
★心の健康体操クラブ
◇孤独、うつ病、認知症、自殺、要介護の予防のための集まり
◇精神疾患の勉強、心と身体の健康維持の学習、実践

この人生をどのように生きていくか
 〜一応心得ておいたほうがいい対処法

 「人生の目的」は、来世で地獄にいかず、成仏することであるというフレーズをよく耳にします。不安をあおり、新しい居場所を紹介し誘い、その場所から抜けられなくさせるのは、「カルト」と呼ばれます。  来世に地獄にいかないようにという教えに、心を動かすひとは、「今いるここで幸福だ」と思えないひとでしょうね。
 人生にはつらいことがありますが、乗りこえていって【この人生で】=今、【ここで】(=この居場所で)、「幸福だ」「満足だ」と思えること、がいいというのが、哲学者のほぼ共通のみかたです。それは、特殊な場所で、特殊な内容ではなく、各人の生きる場所で、個性的で無数にあります。
 来世ではなくて、この人生で、彼らの「場所」でなく、各人の場所で、幸福だと思えるように。来世に「成仏」ということをめざして、特定の場所で特定の行為をすることをよしとするのは、偏っています。すべてのひとに共通の幸福は、一つのこと(成仏のような)でなく、各人の場所でこの人生で各人の選択したこと(いきがい)にそった行動して、「満足だ」と思えるのが幸福だそうです。
 この人生で、つらい思いをしているひとが多くいるようです。精神疾患になったり、違法なことをしたり、カルトの被害にあったりしています。

 建設的な行動をとらず、悩みの思考を渦巻かせていると、うつ病になってしまいます。 陰性の感情が、ストレスホルモンを分泌させて、脳内に入り、グリア細胞から炎症性サイトカインが分泌されて、脳の部位の機能を低下させるというのが最近の学説です。これを防止する心の使い方を学び、自分のできること、楽しめることをしながら、生活していけばいいのです。

 医療従事者でさえも、自殺が多いのです。新しい精神療法が必要です。
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5735

 研究者、支援者が全力で、うつ病などを治す精神療法を開発してほしい。すぐれた療法が開発されるまで、後期西田哲学を背景にした、マインドフルネス心理療法、SIMTをすべての人におすすめしたい。精神療法(心理療法)としては、認知行動療法(第4世代)に当ります。「療法」でなくても、後期西田哲学、鈴木禅哲学を背景にしているので、すべての人の「自己とは何か」、その自己が「生きていく世界」は、自分だけの幸福ではなくて、関係する他者の幸福を破壊しない妨害しない「共生の社会」であることの哲学を知りますので、すべての人におすすめできる心の用い方です。

 「この人生で」、ということは、各人の場所(家庭、職場)で、各人が選択したことにより長期にわたり生きていく心の使いかたをトレーニングします。(宗教者のいう場所でなく)日常生活の現場(家庭、職場など)で、感覚、感情、行為、本音(各人の個性的な好き嫌い)などを観察して、つらいことがあっても、「価値崩壊」の反応(思考、行動)をせずに、「価値実現」の反応をするトレーニングを続けます。そうすると、症状を 起こしていた脳の部位が回復できるひとがいます。この方法で回復しない症状は、受け入れて価値実現の行為を選択していきていくコツを身につけます。
 精神疾患でない人も、この生き方を学んでいると、種々の出来事(ライフイベント)がある人生をうつ病にならず、自殺せずに生きていくことができるでしょう。カルトの被害も防止できるでしょう。

@ うつ病、不安症(何か怖い恐怖症、パニック症を含む)、PTSD、過食症など

 うつ病、不安症、PTSD、過食症などの人。 これは、マインドフルネス心理療法、SIMTで治る可能性があります。
 多くのひとが、挑戦して、治した事例があります。そのひとの家庭で、職場で、1年くらいの実践です。脳内に生じた炎症が回復するのです。
 症状が治らない場合もありますが、治らなくても、つらい症状をかかえながら自分が選んだ生きがいにそった行動をとる心の用い方(価値実現の反応)を習うのがSIMTです。 @のかたは、薬物療法で治らない場合、SIMTをためしていただくといいです。症状がかなり軽くなり、1,2年で完治する可能性もあります。完治しなくても、生き抜いていく心の使い方を習うので、むだにはなりません。
 うつ病が薬物療法で2年治らない人は、SIMTをおすすめします。 双極性障害かもしれず、数年、抗うつ薬を服用していると、薬で双極性障害を発症するリスクが高まるからです。

A 双極性障害、統合失調症などの精神疾患

 たとえ治らなくても、症状をかかえながらもそれを受けいれて、この人生を生き抜いていくことは、双極性障害(双極症)、統合失調症などの精神疾患の人もそうです。薬だけでなく【精神社会的な支援】が闘病に効果的だと言われています。SIMTも症状のつらさがあっても、価値実現の 反応をしていくのです。この疾患も、抑うつ症状に似た時期があり自殺もありますので、そうならないように、価値実現の反応で生きていくのです。
 統合失調症は、歳をとるにつれて、症状が軽くなり、60歳 70歳くらいになると、ほとんど症状がなくなるそうですので、若い時代には、価値実現の生活で、乗り切っていくのです。

B がんのひと

 がんのひとも同様です。
 SIMTでは、がんは治りませんが、SIMTでいきぬいていく心を学習します。長い闘病生活で生き抜いていく心が要請されるからです。がんのひとは、うつ病になり、自殺するひとがいるからです。SIMTは、その人の生きる場(家庭、職場、病院など)で、実践できるからです。

C すべての働く人

 すべての働く人。働くひとのすべてに、ハラスメントによる被害、過労、人間関係などの悩みがあります。そういうつらい状況が起きた時に、価値崩壊の反応をすると、うつ病になるリスクが高まります。
 権力を持つ人は、部下、同僚、学生などを自殺に追い込む「加害者側」になることがしばしば起きています。宗教団体は無論、大学の研究室でも、医療施設でさえも起こります。すべての職場にあります。
 広く不寛容がはびこり、宗教の自由、学問の自由、人権の無視、他者を不幸にすることが起きています。宗教者、学者などの専門家が教えない、モデルを示さないので、日本中、住みにくい国、暗い国、若者が未来に希望を持てない国になっていませんか。
 SIMTを習うと、なぜこんな国になったのか、なぜ 自分が加害者となり、自殺させるかがわかります。他者を自殺においつめたら、加害の自分も裁判で訴えられます。加害側にならないように、力のあるひともSIMTを習っていただきたい。

D 不登校、ひきこもりの人

 不登校、ひきこもりの人も、つらいことがあるかもしれません。SIMTで価値実現の反応をし ながら生活していくことができます。治る疾患のためならば、SIMTで治るかもしれませんし、SIMTで治らなくても、人生を生き抜いていく心が身につけます。
 治して学校、仕事に復帰するのも自分の選択だし、そうしないでも、家庭で生きていくにしても、自分のいきかたがこれだと選択して満足していきていくのです。

E 「孤独」の人

 孤独」の人。孤独・孤立対策基本法が制定されて、孤独対策が強調されます。「孤独」感に追い込まれると「うつ病」や「認知症」になるリスクが高まります。そういうひとにも、その場所で、あるいは新しい場所(自治体が経営するとか、自治体が認める団体である場所が望ましいことは誰でも認めるでしょう)をみつけて、価値実現の生き方で、乗りこえていただきたい。

F 被災地の人々の心のケア

 上記のような、つらいことが複合的に起きるのが、大震災の被災地ではないでしょうか。 新しい環境、新しい生活を受けいれて、そこで新しい生き方をみつけないと、うつ病や認知症などになるリスクが高まります。
 SIMTのような人生哲学(後期西田哲学)を背景にした、心の使いかたは効果的だと思います。
◆東日本大震災被災地、心の相談約1万6千件 (共同通信)


 上記のすべてにおいて、今ここの、自分の居場所で、この人生を価値実現の反応で生活していけば、満足感を得るでしょう。来世でどうなるかは問題にならないでしょう。

(注)SIMT=後期西田哲学を心理療法にした、第2世代マインドフルネス(無評価でない)を用いた精神療法。おそらく世界で初めて。類似の自己観察法が、まだ、アメリカから輸入されないから。
 第1世代=行動療法、第2世代=認知(行動)療法、第3世代=無評価で観察の瞑想を取り入れた認知行動療法、第4世代=それを超えた哲学・瞑想を取りれた認知行動療法。

 欧米のマインドフルネス(無評価の瞑想)は、限界が指摘されました。うつ病を治すことはできないし、かえって自傷、自殺のリスクを高めると発表された。 これを超えた、心理療法を開発しないといけない。SIMTは、その一つ。だから、第4世代の認知行動療法という。
 後期西田哲学がいう「叡智的世界」でいきていく「叡智的自己」が、真の意味で「宗教」でない見方、生き方です。がん患者のように「死」そのものの苦悩をかかえた人にだけは、「宗教」的なレベルの生き方の実践(自覚的自己)をアドバイスすることができます。
(参考)大田健次郎(2022)『「死」と向き合うためのマインドフルネス実践』佼成出版社
 うつ病に多く見られる「希死念慮」は、宗教的なものではないので、宗教レベル以前の心理療法で、解決、支援できます。臨床心理学や精神療法の領域です。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3029
【目次】宗教レベルの自己探求

【宗教でない精神療法】
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5563
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5658
【連続記事】第4世代の認知行動療法、SIMTはそのひとつ

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【連続記事】評価判断する、第2世代マインドフルネス
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【目次】種々の専門家のエゴイズム

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【目次】自殺防止 2025年

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5564
【目次】被災地の心のケア

Posted by MF総研/大田 at 19:58 | 自殺防止対策 | この記事のURL