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孤独のひとはカルトの犠牲になるリスク [2025年09月16日(Tue)]
https://simtmiyagi.com/
マインドフルネス・SIMT みやぎ」
◆10月26日(日)に特別講演を開催します!
「マインドフルネス・SIMTみやぎ」の代表、村椿愛氏、および、
マインドフルネス総合研究所の大田健次郎(このブログの責任者)

孤独のひとはカルトの犠牲になるリスク

 今日まで、自殺予防週間でした。
今後も、注意する必要があります。

前の記事で、カルトに触れました。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5738
     「孤独感のひとがカルト被害にあう。高齢者や若者が。たとえ一人でも、孤高に生きて幸福ならば、カルトには向かわないだろう。だが、それができるひとはごく少ない。まじめな専門家がもっと臨床的な支援活動を。生きる「意味という病」、人生の「目的という病」。」
 カルトは、高齢者の「共生」も破壊します。来世に地獄に落ちると不安をあおり、認識、思考、行動をあやつり、金銭、労働を奪います。創始者、推進者は、自分の利益のために他者の人生をあやつるエゴイストです。カルト宗教にはまった親が子どもにも強制して苦しめられる宗教2世もいます。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5737
★「共生」とはどういうことか  〜 強者だけで論じていいのか

 孤独のひとは、メンタル的に弱者です。社会がよく配慮しないから、カルトの餌食になって、苦しめられ、 金銭をみつぎ、配偶者や子どもが苦しみ自殺も起こります。

 池田清彦氏は「孤独という病」(宝島社新書)の中で、次のように述べています。

 「人の孤独につけ込むカルト宗教や詐欺」の項で。孤独のひとがカルトの被害にあいやすいという。カルトに入っていく人は、孤独からだといいます。そばに愛してくれる、承認欲求を満たしてくれる家族、友人、隣人がいない。

 「さらには、詐欺やカルト宗教などにあっさりと引っかかり、転落人生を送る可能性もある。家族などにしっかりと 認めてもらえなかった子どもの多くは愛に飢えており、心に穴が開いているわけだけど、多くの詐欺やカルト宗教というのは、 非常に匠な手口で孤独な人の承認欲求を満たしてカモにするのだ。」(p165)

   カルトは「人生の目的」「人生の意味」というフレーズで誘うことも多いが、それは妄想だという、「人生の意味」という妄想が人間を苦しめる」という項で・・。

 「人生の意味」というものが、そもそも妄想なのだ」(p184)

 「ことあるごとに人は「何のために生きるのか」などという自問自答を繰り返している。でも、もともと意味などないから、 どれだけ悩んでもまともな答えなんか出ない。 仮に応えが出たとしても、その答え自体が妄想だ。」(p185)

 若い人や高齢者には、孤独で苦しんでいるひとがいます。そこにつけこんで、真実かわからない宗教的思想で、「過去世に悪をなしたから、 今世で不幸になっているのだ。このままでは、来世に地獄に落ちる」などとと不安をあおります。そして、その集団の標榜する宗教的会合に誘い、 最初はやさしく扱い、喜びが起こるような行事を行い、従来感じなかった承認欲求を満たされます。それまで孤独感におおわれていたが、 そこにいくと、大切に扱われる、喜びももたらす「居場所」になります。それがカルトのねらいです。その団体のために労働を奉仕したり高額の金銭を費やさせる行事に参加すれば、来世で幸福になれるようなことを説きます。 それまで孤独で不幸感を感じていたので、元の場は自分の安心安全な居場所と感じないから、脱会できなくなります。

 孤独孤立対策には、カルト被害の防止の視点も必要です。 こういう著書を読んで、冷静になってもらうとか、過去世とか来世、地獄に落ちるなどは妄想である(注1)ことを教えてもらう 機会を持ち、自分の好きなことをして満足感を得ることで孤独感を乗り越える支援が必要です。
 カルトにいるひとは、そこが居場所になっています。生活資金もつぎ込んでしまってもう資金がないですから、新しい居場所が安全で、生活できる保障がないと、脱会させるのはとても難しいです。ひきこまれるのを予防することが大切です。
 池田氏は、生きているだけでいい、生きているだけで価値があるといいます。 フランクルも、創造価値、体験価値、態度価値でなく、存在価値があるといいます(注2)。 人生の意味、人生の目的は、団体の主張する思想で、行動、行事をすることだというのは妄想だといいます。
 池田氏の著書は、孤独対策にも興味ある書籍です。カルトの問題も、うつ病を治すような禅も心理療法もできない、マインドフルネスも同じ、そういうふうにしている専門家の「見て見ぬふり」がわかる書籍です。

 カルトの被害者が出るのは、個人の責任ではありません。社会問題です。
 「見て見ぬふりする社会」「見てみぬふりする僧侶」「見て見ぬふりする学者」「見て見ぬふりするメディア」
 宗教者が怠慢です。
 宗教者に忖度する学者が怠慢です。
 メディアもそういう問題を指摘しません。

 若い世代の人々、こんな日本社会でいいのでしょうか。

(注1)
地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天という6つの世界があり、今は「人間」界にいるが、来世は「地獄」かもしれないと、古代インドの六道輪廻の宗教思想によって説明し、「ブッダ」がそういっていると言って、偉人のいうことであると、真実さを強調する方法をとることもあります。しかし、ブッダの時代には文字にされなかったので、真実かどうかわかりません。大乗仏教は、釈尊の時代のものではありません。

(注2)
https://blog.canpan.info/jitou/archive/2648
★フランクル=創造価値、体験価値、態度価値、存在価値

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5696
★カルトに注意してください

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5058
★カルトに関する記事


https://blog.canpan.info/jitou/archive/5585
【目次】 組織の幹部、専門家、学者、宗教者、政治家などのエゴイズム
Posted by MF総研/大田 at 20:48 | 孤独孤立自殺うつ病不安症 | この記事のURL