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何ができるのか(7) 〜 自殺をなくすために 高齢者 [2025年08月31日(Sun)]

何ができるのか(7)
 〜 自殺をなくすために 高齢者

 警察庁が、孤独死、孤立死のデータを発表した。

 今年1〜6月に自宅で死亡した1人暮らしの人は、全国で4万913人(暫定値)。 そのうち65歳以上が3万1525人であり、77%を占めた。85歳以上が、8315人(20%)で、最も多い。ひとり暮らしの高齢者が自宅で死亡することが多い。

 8日以上たって発見された「孤立死」は、推定、1万1669人(28%)だった。
誰にもみとられることもなく、8日以上たって発見されたケースは、生前から社会的に孤立していたとみられて、「孤立死」の目安とする。

 内閣府は、7月31日、「安心・つながりプロジェクトチーム取りまとめ 〜お互い様のつながりづくり〜」をまとめている。  居場所づくりの促進、つながりサポーターの普及促進、 地域の活動と人材とのマッチング支援、 リーダー養成研修、民間企業の取組促進などが提案されている。

高齢者の福祉のためには地域の住民の活動が大切

 高齢者がこのように多数、「孤立死」している。今後、ますます、高齢者が増えるから、若手も、やがてそれに追い込まれるのだから、他人事としないで、協力が求められる。 高齢者も多様な好みがあり、対人関係が苦手なひともいる。いかにして、魅力ある居場所を多数用意して、日ごろから、仲間友人を持つことを 促進するような活動、プログラムを住民が提案できるか。

 孤独、孤立は、他の記事でも触れたが、陰性の感情を生みストレスとなり、寿命を縮める。また、うつ病、認知症のリスクが高まる。ひとり住まいの高齢者は自殺のリスクがある。 うつ病による自殺を理解した、支援が求められる。 だから、 本人も、それを理解して積極的に居場所に参加したり、楽しいプログラムの企画や活動支援をしてほしい。そういうことが、喜び、いきがいになる。

◆孤独とうつ病
 孤独・孤立が深まると、抑うつ症状が出て来るだろう。以前に、自治体に支援を求めたことがあって、うまくいかなかったトラウマがあると、孤立が深まり、もはや相談する意欲もなく、臥せっていて、自然死、餓死などもあるかもしれない。ゆるやかな自殺類似の「絶望の支援放棄死」が起きるかもしれない。死因不明の死も、2万人くらいいるのでだから。

◆カルト
 孤独、孤立の高齢者は、カルトのターゲットになるリスクが高い。正体を隠して、孤独の解決のためにこれからの人生の意味などの学習、居場所、相談の名目で近寄り、はじめのうちは、居ごこちよいプログラムでさそい、やがて、宗教的な過去世や未来世の話が行われて、過去の罪によって、死後地獄に落ちるような思想を吹聴するような集団が、孤独に苦しむ高齢者に接近しやすい。独特の宗教思想に基づき、その宗教が教える功徳ある行為をしなければ、死後地獄に落ちるかもという不安をおこさせて、高額の金銭の拠出が必要なプログラムに誘導されることが起きる可能性がある。これまでにもカルトの被害が問題となってきたが、孤独におびえ、孤立している高齢者がカルトや詐欺師の被害者になるおそれがある。

◆この世で賢明に生きる人生哲学
 今幸福だと思うひとはカルトの被害者にならない。なぜ、今、幸福だと思えないのか。神経生理学や哲学を学ぶのもいい。人生の哲学は、みな、継続的に生きがいを持てることがあるひとは幸福感を得ると言う。継続して楽しめる「居場所」を持つとか、継続して楽しめる趣味のサークルなどをさがすといい。
 要介護状態になったら、介護される現場が「居場所」となる。そこで介護していただくことが幸福だと感じるためには、そこに喜びを感じることが多い場合だ。自分を介護してくださる介護者に感謝すればいい。感謝からは、喜びの感情が生じる。すると、幸福だと思える。だから、行動できる間は、楽しめる居場所、趣味を持てばいいし、要介護になったら介護者にお世話になって、感謝の気持ちを持ち続ければいい。人生の哲学は、およそ、このように教えている。
 死後の世界はどういうものかわからないから、あるとしたら、そこに生まれた時に、一生懸命努力すればいい。別世界だから、この世であの世のことを考えても無駄であるようだ。今、この世で賢明に生きればいい。そこにカルトは入りこめない。

◆地域内に支援員
 定期的に巡回する支援員がいるといいのだが。そのためには、信頼できる地域の住民が支援員の任務をになうことが求められる。遠くのひとによるネット相談では、孤独は解消せず、孤立死の減少には限界があるだろう。

 https://blog.canpan.info/jitou/archive/5429
 ★昨年も「孤独死」について見た

【警察庁の資料や報道】

https://www.npa.go.jp/publications/statistics/shitai/hitorigurashi/R7.8nennreikeikanissuu.pdf
【警察庁 発表資料】 令和7年上半期(1〜6月分)(暫定値)における死体取扱状況(警察取扱死体のうち、自宅において死亡した一人暮らしの者)について

https://news.yahoo.co.jp/articles/3e34f656afbacfc3ecb6ea0caeadf2ea14a1c6ff
◆ 65歳以上の独居者、3万人死亡 「孤立死」推計1万人、1〜6月 (8/29 共同通信)

https://www.sankei.com/article/20250829-NLXAVDMEWFP4HOOSD2VPB7GJ3Y/
◆「孤立死」推計1万1669人に 1〜6月、警察庁まとめ 独居高齢者死亡は3万人以上 (2025/8/29 産経新聞)

【関連記事】

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5704
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5058
★カルトの被害

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5368
★孤独とうつ病・自殺は相互関係

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5354
【連続記事】高齢者の孤独感は死亡リスクを高める

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【目次】自殺防止対策ー2025年

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5706
【目次】子どもの自殺が増加

Posted by MF総研/大田 at 19:19 | 孤独孤立自殺うつ病不安症 | この記事のURL