その2〜仕事でうつ病になってしまったケース [2025年06月16日(Mon)]
仕事でうつ病になってしまったケース
マインドフルネス心理療法、SIMT (12)
不幸は私の価値崩壊〜その2
ひとは、みな、幸福になりたいと思うものです。幸福の実現が「価値実現」です。しかし、その願いを破壊し、誠実なひとを「うつ病」に追い込む者がいます。いじめやハラスメントがあります。まず、仕事場におけるうつ病についてみます。
仕事でうつ病になり「死にたい思い」「自殺念慮」が強くなると、
愛する家族のいる自宅にいても、以前、趣味で楽しんでいたところにいっても、
「自殺念慮」は、なくなりません。
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5670
★私が「死にたくなるほど」「不幸」であること
仕事で、うつ病になった場合、職場内の上司からのハラスメントが典型的です。
もう一つは、職場にない人、職場の外の人からのカスハラや誹謗中傷、プライバシーの暴露、付近をうろつく脅迫、それを扇動すること、などがあります。
職場内の強いストレスからだけでも、重いうつ病になり、自殺念慮が起きた場合、それだけでももう自殺のリスクがあるのに、外からの誹謗中傷、近くに押し寄せるのは、もう「未必の故意の殺人」に似た行為になるでしょう。医師の診察を受けて「うつ病」という診断がおりたひとに対して、誹謗中傷、自宅や病院の近くに押し寄せる行為は、違法とする法律を制定してもらいたい。
失われた生命は二度とかえってきません。自死遺族のあとおい自殺までも誘発するほどの危険な行為です。
【図5671 仕事でうつ病になった】
あるところで起きた痛ましい自殺は、職場内のひとからの攻撃、外からの仕打ちがあって、急速にうつ病になったのでしょう。
職場の中や外に、仕事を知っている親しい友人がいて、支援してくれれば、悲劇にならないですむでしょうが。どうしたらいいかわからない、見て見ぬふり、裏切り、など、友人も支援してくれない場合、孤立無援、孤独です。
孤独・孤立対策推進法が施行されましたが、まさに、うつ病は、孤独・孤立の状態に追い込まれます。
こういうケースは、「あのひとが窮地にある」ということは、よくわかるのですから、近くに、うつ病について理解あるひとがいれば、そこに支援を求めれば、医師診察への同行、本人家族への心理的アドバイスにより、助かる生命があると思います。
◆過労によるうつ病
内外からのハラスメントなどではなくて、過労からもうつ病になり、重症になると、自殺念慮が起こります。
過労による自殺は大変多いです。これは、会社の労務管理の改善が必要ですが、本人も過労からのうつ病自殺があることを心得ていて、上司に異常を訴えて自殺しないような行動(睡眠時間の確保対策、休職、入院など)をしなければなりません。これは、家族も心得ていれば、重症化を防止できるでしょう。
薬物療法中心の支援法だけでは、「完治」には不十分です。まして「相談」だけでは、うつ病は治りません。こども、若い女性の自殺も増加しています。精神療法を併用する対策をひろくおこなう対策をとってほしい。
◆ちょっと脱線して、うつ病回復の支援をしている理由
4,50年前、私自身、うつ病になったのは後からみれば、過労うつ病でした。異常を上司に訴えると、直ちに適切な対応(仕事の変更)をしてくれて、大事に至りませんでした。薬がなかった当時、治るまでに、試行錯誤の対策で2年ほどかかりました。
ほかにも同様に悩む人、自殺していく原因の一部がわかったような気がして、自分が治った禅の方法や哲学の学習や実践を猛烈(???)に行い、早期退職、大学院への進学など経て、やがて、NPO法人になって今に至ります。
禅の実践法にある哲学を研究して、1993年から、うつ病のひとへの支援を開始しました。さらに、進展していくうつ病の脳科学の研究成果をおい続け、後期西田哲学の人生観・世界観・実践論、東西の哲学者の生きていく幸福論などを研究して、自己洞察瞑想療法、SIMTの原初形を開発しました。実際に支援をしながら、改良し続けています。
発病から40年近くになり、支援開始から、32年になりますが、SIMTは種々の領域のためには、その領域に特有の本音、深い本音などを詳細にアドバイスするSIMTの各論を開発していっていただきたい。若い世代にお願いしたい。
(続く)
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5658
【目次】無評価で観察(第1世代マインドフルネス)と
無評価でない観察(第2世代マインドフルネス)
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Posted by
MF総研/大田
at 22:05
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自殺予防対策
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