その3 私はこういう場所を持つ [2025年06月12日(Thu)]
マインドフルネス心理療法、SIMT (9)
「価値を実現」するように常に観察して行動
〜その3 私はこういう場所を持つ
ひとは、みな、自分を受け入れる場所を持ちます。さがして、入れてもらいます。なければ、作ります。
拙著では、うつ病などを治すためにわかりやすいように、私を受け入れる場所、生きる場所において長期間行動していく「価値」を
【表1】のように分類しました。その場所で、人生を必死に生きようとする内容、なによりも大切にするので、「人生の価値」、「価値」といいます。すべての、ひとが、そういう「価値」をもっていて、必死に実行し維持しようします。
【表1】価値、願い
図示して、説明します。
図では、3つにしました。3つの場所のどれかで、【表1】の7つのどれかの「価値」が展開していきます。
【図5667 私の場所・私の生きる世界】
「わたし」と同様に、他のひともみな、3種の場所で、7つの価値のどれかで生きていきます。現在の現実の生々しい状況・事実は、自分の場所、自分の価値しか知りません。移動、転職したとしても、他の場所の現在の価値の生の現実は知りません。他の場所、他の価値は他のひとにまかせます。
こういうふうに、各人が選択して、人生のかなり長期間、実行、従事していくものを後期西田哲学では、「価値」といいます。
ひとは、各人、価値を数個もっていて、一つの瞬間には、一つの価値しか従事できません。
たとえば、家庭で家族のために食事を作ること、職場で顧客のために仕事をすること、
趣味の絵をかくこと、瞬間には、どれか一つしかできません。
どんなに、大切であっても、家族価値と仕事価値を同時にはできません。
(そんなことはない。家族のいるところで、在宅で仕事しているよ、家族価値と仕事価値を2つ同時にできるじゃないかと反論するひとがおられるでしょうか。よく、考えてみてください。)
まして、自分の価値とは、全く知らない場所のことはできません。
自分の認識、行為が、価値実現の反応であるかを自己観察する内面の心理スキルを成長させるのが、自己洞察瞑想療法、SIMTです。無評価では、決して、生きていません。
価値実現の反応が、ある種の「うつ病」を完治させたり、家庭の不和を改善したり、職場での人間関係を改善したり、そういうメリットがあります。
自分の場所の、自分の価値を重視するあまりに、他者の場所、他者の価値を破壊、妨害するひとがいます。エゴイズム、自己保身、我利我執です。(あとで、詳しくみます)
【参考記事】
https://www.meiji.net/life/vol542_minobe-hitoshi
◆自分とは無関係だと思い込んでいる「宗教」、はたして本当に?
( 明治大学 美濃部仁教授 )
(続く)
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5658
【目次】無評価で観察(第1世代マインドフルネス)と
無評価でない観察(第2世代マインドフルネス)
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Posted by
MF総研/大田
at 13:19
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さまざまなマインドフルネス
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