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ひとは自分を受け入れる場所を1つから数個もつ [2025年06月11日(Wed)]

マインドフルネス心理療法、SIMT (8)
  「価値を実現」するように常に観察して行動
〜その2 ひとは自分を受け入れる場所を1つから数個もつ

 自分を不幸にしないように、他者を不幸にしないように、認知し、行動したい。これが、「価値実現」の反応です。 反応は、外部・他者に向かって表出する「言葉・態度・行為」です。

 第2世代のマインドフルネス=第4世代の認知行動療法の一つが、自己洞察瞑想療法(SIMT)です。 後期西田哲学の実践論が理論的な背景です。

この価値実現の反応の概要をみています。

ひとは自分の生きる場所を持つ

ひとは、常に(瞬間瞬間)、認識、思考、決意、行為するという、変化している構造体です。
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5664

 この「ひと」は、変化してゆく構造体ですが、つらいこと、不快なことも多い人生を生きていきます。ひとは、誰でも受け入れられるわけではありません。
 たとえば、家庭では、自分の家族だけを受けいれます。家族でないものが、自宅に入ろうとすると、嫌悪感を起こし、排除の行為をします。
 孤独・孤立でないひとには、「家庭」という受け入れる場所を持ちます。
 たいていのひとは、<特定の、一つの>仕事場や、<特定の、一つの>学びの場(学校)を持ちます。A会社だけで受けいれられます。B会社は受け入れてくれません。学校も決まっています。

 ほかに、自分を受けいれてくれる場所があります。総称で【その他の居場所】といっておきます。ボランティア活動の場、趣味の場、介護施設、病気入院の病院、福祉施設などがあります。

【図5665 私を受け入れる場所】
西田H01c-ひと4.jpg

 場所には、自分と他の人がいます(図)。 他のひとも、常時変化していく【認識、思考、決断、行為の構造体】をしています。

(続く)

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5658
【目次】無評価で観察(第1世代マインドフルネス)と
 無評価でない観察(第2世代マインドフルネス)
Posted by MF総研/大田 at 07:39 | さまざまなマインドフルネス | この記事のURL