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【目次】孤独・孤立対策の「居場所」はオンラインでは効果うすい [2025年05月15日(Thu)]

孤独・孤立対策の「居場所」はオンラインでは効果うすい

 孤独・孤立対策が推進されます。 5月は強化月間です。

 内閣府は、孤独・孤立対策に関するNPO等の取組モデルを調査しています。

   私たちは、「孤独からうつ病」、「うつ病から孤独に、そして自殺」を改善したいと 活動しています。モデル事業になるかどうかわかりませんが、うつ病の予防を前面にだした「居場所」はほかにないでしょう。

◆(a)不登校の子どもさんと保護者
 不登校の子が最多になっています。不登校のこどもにも、実際、対面の場の居場所がほしいです。小中学生は保護者と一緒に参加してほしい。

◆(b)通信教育の学校の生徒さん
 通信教育の高校、大学に通うひとのなかにも、うつ病、不安症などがあるはずです。

◆(c)若い人で孤独な人
 若者、女性の自殺が増えています。孤独なのでしょう。  孤独を抱える年代は、20代が最多という調査があります。

 次の新聞記事があります。
    正社員の「孤独」は20代が最多 飲みニケーション不発「補助金あれば参加」が7割 産経新聞
◆(d)高齢者
高齢者のうつ病、自殺もあります。特に、配偶者をなくした高齢者が孤独になりがちです。

◆(e)うつ病などが治らない人
 もう、一つは、うつ病、PTSD、不安症(パニック症、広場恐怖症を含む)、過食症などが「完治」しないで、クスリを服用しているかたがた。治らなくて孤独なかたが多いでしょう。これらは、SIMTで治る可能性があります。

◆(f)双極症のかた
 また、治るかどうかわかってない精神疾患のかた。特に、双極症のかたがたは、心理社会的な支援が症状があっても闘病いながら生きていく心の習得にSIMTは効果的です。治りにくくて、やはり、孤独・孤立されているひともおられるでしょう。(次の記事も)

 これら孤独、うつ病、自殺の改善対策は、オンラインによるものでは効果がうすいでしょう。 実際の対面でないと効果が薄いでしょう。オンラインだけのアドバイスではだめで、 実際に対面の「居場所」でないといけないでしょう。

  東北大学の川島隆太教授の次の書籍によります。  オンラインは、情報の伝達のみの効果であり、また、スマホを頻繁に使う人ほど、感情のコントロールが難しくなったり、うつ状態になりやすかったりするのです」(p149)といいます。オンラインでの対話では、脳の前頭葉の内側、側頭葉の先端あたり、側頭葉と後頭葉の間の3か所が反応しない(p39)という実験結果がでたそうです。「感情は共感していない。相手と心がつながっていない」(p5)。
    「他者の気持ちを読みとったり、他者に共感したりするとき、脳で働く場所は、大脳におもに 3か所あります。一つめは脳の前頭葉の内側、ちょうど額中央の奥のほうです。2つめが側頭葉と呼ばれている場所の先端あたり。3つめが側頭葉と後頭葉の間あたりです。」(p39)
 だから、孤独・孤立のうつ病の予防、治療の対策は、オンラインではなくて、実際の対面の場を 作ろうと思います。7月から、埼玉県蓮田市で、またはその近辺で開催します。 特に、高齢者は、地元のちかくでないと、参加されないでしょう。

 地元の人が参加できる「居場所」を、まずは、毎月1回、開催してみます。 いま、すでに、蓮田市椿山自治会館で、毎月1回、最終金曜日に、2時間「心の健康体操」を開催していますが、それとは別に、日曜日(または土曜日)に開催します。5時間かけます。

 孤独・孤立の人を対象に。孤独感、うつ病の回復、予防。マインドフルネス心理療法のうちでも、無評価で観察瞑想ではなくて、もっと深い、第2世代のマインドフルネス、自己洞察瞑想療法、SIMTの学習と実習、価値実現の生き方の人生哲学(後期西田哲学の実践)のやさしい学習、など。そして、できれば、孤独解消のために共食、ピクニックなど。
 うつ病、パニック症、PSD、過食症などが重い人が希望すれば、「治す」プログラムに参加できる。

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★連携してくださるところありませんか
 〜孤独・孤立対策のうちうつ病、自殺予防

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〜うつ病を治すためには、「オンライン脳」に学ぶ
〜川島隆太教授『オンライン脳』(出版社はアスコム)

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 〜マインドフルネス心理療法SIMTの治す支援は対面のグループセッションがいいのかもしれない

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★オンラインを多くする子どもの大脳皮質(神経細胞)が発達しない

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★だから、うつ病を治す居場所は対面が効果的

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★オンラインでは脳の3つの領域が動かない
 〜脳の前頭葉の内側、側頭葉の先端あたり、側頭葉と後頭葉の間の3か所が反応しない


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Posted by MF総研/大田 at 15:58 | 孤独孤立自殺うつ病不安症 | この記事のURL