近くに駅やバス停がないと高齢者はうつ病になるリスク高い [2025年05月13日(Tue)]
近くに駅やバス停がないと高齢者はうつ病になるリスク高い住んでいる家の近くに駅やバス停がなくて、さらに「車の利用」ができない高齢者は、3年後、うつ病になるリスクが1.6倍になるという。千葉大の研究チームが発表した。(注)「国内 25 市町に住む高齢者4,947人を2016年から3年間追跡したデータを分析し、公共交通機関へのアクセ スとうつとの関連について調査しました。その結果、車を利用していない高齢者において、「徒歩圏内に駅やバス停がある」と答えた人と比較して「ない」と答えた人は、3年後に1.6倍うつになりやすいことが示されました。」 対象は、65歳から93歳(平均73歳)で、うつ病ではなかった人。3年後、うつ病になっているかどうか調査した結果です。車の利用ができるひとは、うつ病が多いことはなかった。 外出する機会が少なくなるので、孤独感は感じるし、脳を活発に使うことが 少なくなるから、脳機能を衰えてうつ病になる。 高齢者が参加できるような居場所を近くに作ってほしい。 高齢者の親を持つひとは、外出できる居場所を探して、参加するように、助けてほしい。さもないと、うつ病になるリスクが高まる。 こうしたことも、老人福祉センターにおいでになるひとに、お話しして、参加をうながしている。マインドフルネス心理療法、SIMTを活用して「心の健康体操」とよぶプログラムを行っている。もう10年以上になるが、その最初から参加しているかたもおられる。 孤食の続くのも、うつ病になりやすい(前の記事)。駅、バス停が遠いからといって外出しないのもうつ病になりやすい。 別の記事では、孤独は「認知症」にもなりやすいことを見た。 https://blog.canpan.info/jitou/archive/5538 ★認知症になるリスク要因は14、予防も可能 https://blog.canpan.info/jitou/archive/5433 ★孤独感を持つひとは認知症のリスク高まる 高齢者が喜んで参加して、うつ病や認知症を防止できる「居場所」があってほしい。 私の「心の健康体操」は、高齢者の精神疾患の予防と身体疾患の予防と介護予防をうたっている。 この地区でも、私が引退したら、この「心の健康体操」の指導者もなくなる。後継者が現れてほしい。別の県でもいいから、後継者になってこのプログラムを存続させて、うつ病予防、自殺予防の一つとして、続けるひとがいてほしい。 これは、「高齢者」向けであるが、年齢に関係なく「孤独のひとは」うつ病、自殺のリスクが高まるので、そういう「居場所」プログラムも8月から、実施したい。どうすれば、地元のひとが理解して、参加してくださるか、その広報が難しい。社会教育になるが、大きな課題だ。 (注)千葉大学 プレスリリース https://www.chiba-u.ac.jp/news/research-collab/316.html https://blog.canpan.info/jitou/archive/5572 【目次】自殺防止対策ー2025年 https://blog.canpan.info/jitou/archive/5555 【目次】孤独・孤立対策・自殺防止対策・質の高い教育 〜 治療法・予防法の研究・開発・臨床・教育 https://blog.canpan.info/jitou/archive/5557 質の高い教育をみんなに=SDGs 4 https://blog.canpan.info/jitou/archive/5578 【目次】どの領域にうつ病・自殺のリスクがあるか 〜 不安症、PTSDも https://blog.canpan.info/jitou/archive/5587 【目次】どのような支援プログラムを提供するか 〜 第2世代のマインドフルネスも一つ |
Posted by
MF総研/大田
at 21:46
| 孤独孤立自殺うつ病不安症
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