こどもの不登校の一部にうつ病、不安症がある
〜薬物療法以外に支援できる心理職を [2024年11月30日(Sat)]
こどもの不登校の一部にうつ病、不安症がある
〜薬物療法以外に支援できる心理職を
不登校が深刻な問題である。不登校の子どもの保護者が離職、仕事に影響という二次的深刻な問題まである。
前の記事に関連する問題である。
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5517
いじめ重大事態、こどもと20代の若者の自殺防止に
〜考慮すべきこと=うつ病の見落とし・無理解を防ぐ教育
子どもの不登校、いじめ、自殺の問題には新しい対策が必要だと思う。これまで、不登校になった子どもがうつ病、不安症になっている(一部)ことを把握して、「治す」支援対策が弱いと思われる。
子どものうつ病が数パーセントはいる
子どものうつ病はどのくらいあるだろうか。次のように、少なくない。
日本学校保健会
https://www.gakkohoken.jp/kenkonews/archives/2459
「コロナ禍の影響で、中等度以上のうつ症状がある子どもの割合が、高校生30%、中学生24%、小学4〜6年生15%にのぼることが2021年2月10日、国立成育医療研究センターによる「コロナ×こどもアンケート」第4回調査報告から明らかになった。」
国立成育医療研究センター
https://www.ncchd.go.jp/press/2023/1128.html
「小学5年生では全体の14%(男子13% 女子14%)が、中学2年生では全体の23%(男子20% 女子25%)が抑うつ群に分類されました。」
不登校になって学校を休むこどもにも「うつ病」があるはず
不登校が増えている。この中にもうつ病の子どもがいるはず。うつ病であるがゆえに学校に行かないこども。その「治療」支援が十分ではないと思う。
大人でも薬物療法が効果がないひとがいるのだから、まして、薬を使いにくい子どもでは治らないで、不登校が続くケースがあるだろう。
それで学校に行けないから、通信制の学校にいくという対策はある。一部は成長につれて治る子どももいるだろう。しかし、うつ病は脳内に炎症が起きるという。
進学しても、一部の子どもの精神疾患は治らないかもしれない。
子どものうつ病を支援する医師
そのことが理解されて、支援している医師のいることが報道された。
https://medical.jiji.com/column5/272
時事メディカル
不登校とうつ病の関連性
出雲いいじまクリニック
飯島慶郎氏(精神科医・総合診療医・漢方医・臨床心理士)は、次のように指摘。
「特に、半数近くを占める「無気力、不安」を理由とする不登校に関しては、単なる怠学や甘えとして片付けるのではなく、うつ病などの精神疾患の可能性を視野に入れた対応が必要になると筆者は強調します。」
心理職の活用を
医師不足、医師の偏在が言われる。医師は薬物療法でいっぱいである。認知行動療法のスキルを持つ心理職を活用してはどうだろうか。
子どものそばにいるのはスクールカウンセラーであるが、今は、
「治す」役割は持たされていない。しかし、医師と連携して、うつ病を治す認知行動療法のスキルをもつ特任スクールカウンセラーを各市町村の規模に応じて何人か配置してはどうだろうか。
特に、精神科医の少ない地域にある学校が深刻であるはず。
不登校の一部が回復して、復帰できるかもしれない。
【関連記事】
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5216
★不登校の子どもの一部に社交不安症のあることが確認された
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5346
◆子どものいじめ、不登校、うつ病・自殺
〜予防のために学校教育と家庭で教育
(この記事は次の連続記事の一部です)
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5371
【目次】早い時期からうつ病・不安症の克服
〜不登校、ひきこもり、8050問題
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Posted by
MF総研/大田
at 19:22
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子どもの苦悩
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