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福島県沿岸部の町村の役場の職員にうつ病・不安症多い [2024年11月17日(Sun)]
孤独・孤立対策に【うつ病】を治す視点を
 〜SDGsターゲット3.4 自殺防止

☆うつ病.不安症,PTSD、過食症などが治らないで、不登校、離職、ひきこもり、も。そこから自殺も。
☆無評価で観察を超えた自己洞察瞑想療法(SIMT)を1年ほど実践できるひとは、こういう疾患を「完治」できる。そういう精神療法がある。
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5348
★第4世代の認知行動療法
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4355
★自殺しないで! させないで!

福島県沿岸部の町村の役場の職員にうつ病・不安症多い

 福島県の浜通りの市町村は東日本大震災(2011年3月)の被害に加えて、原発事故もあり、 住民も役場の職員も大変な苦労をされています。 10年以上経過したのに、今なお、過重な勤務や強い心理的ストレスがあり、 メンタルヘルスが心配されています。

 福島医大の調査により、深刻なメンタルヘルスの問題を抱えておられると、福島民友新聞の 報道がありました。

「まだ自立しないのかと言われる」 福島・双葉8町村職員、13%が重度の気分・不安障害

 浜通りの8町村の職員は重度の気分・不安障害に該当するひとが、13%だったということです。一般住民は6.1%であり、 職員の深刻さがみられます。職員の13%ですが、そのうち7%が特に重症であると報告されました。 瀬藤乃理子准教授(公認心理師)の発表です。

 これを図示するとこのようになります。

5516-福島浜通りメンタルヘルス.jpg

 震災からは10年以上、原発事故による避難は今なお続いています。 職員に過度のストレスがかかっており、過労死や自殺のリスクもあり、早急な支援対策が必要です。 うつ病は長引くと、脳内の炎症が深刻になり、回復に長い期間の治療が必要になるでしょう。 早く対策をとっていただきたい。

 宮城県石巻市の住民のかたから要請があり、2015年に数回訪問したことがあります。 こういう精神疾患の方の回復支援は、地元に住むかたの連携の支援がないとうまくいかないようです。 薬物療法だけでは回復しないひとが出てしまいます。「治療」する精神療法のできる心理士や住民ボランティア を育成してほしいと思います。

能登地方の被災地も

 1月の大地震と9月の洪水に襲われた石川県能登の市町村の職員も同様の心配があります。 10年も影響するかもしれません。

 市町村の職員や医療関係者は疲弊しておられるようですから、余裕のある民間人、民間団体が連携して、支援対策を とれないでしょうか。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3928
★まず、NPOから、そのあと、学者、企業、最後に行政

 マインドフルネス総合研究所は、2015年に、宮城県石巻にお住まいのかたと連携して、数回おとづれて、 マインドフルネス心理療法による患者さんの治療プログラムと支援者育成講座を開催しました。

こちらのホームに 報告しています。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2847
https://blog.canpan.info/jitou/archive/2874
◆宮城県石巻へ〜その時々の進行状況 (2015年3月、講演会から)

 福島県や能登のかたがたと連携していただければ、 経験を活かして何かできそうな気がします。うつ病、PTSD、不安症の回復支援、支援者育成の事業は、前の経験により、 2年はかける必要があると思います。 前回は、半年ほどしか行けませんでしたが、期間が十分ではなかったと反省しました。 2年という長期間かかる事業になりそうですので、信頼されている現地のかたが連携しないととても実現しません。長期間、心の病気のかたとおあいするのですから、地元の信頼できるひと、団体がはいってくださらないとできません。
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5313
【連続記事】大震災の被災地にうつ病、自殺が増加するおそれ
Posted by MF総研/大田 at 21:49 | 災害とストレス | この記事のURL