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12)「ならばどうしたらいか」を考える  〜 和田秀樹氏の提言 [2024年10月14日(Mon)]

治らない患者であふれるクリニック
12)「ならばどうしたらいか」を考える
 〜 和田秀樹氏の提言

このような悲しい状況を改善するためには、和田氏は、薬物療法ばかりではなくて、精神療法(心理療法)の充実だという。

和田氏の提言を見る。
    C)『精神医療崩壊 メンタルの不調が診療内科・精神科で良くならない理由』和田秀樹、青春新書
 3章 日本の精神医療がまともになるために

 「「ならばどうしたらいいか」を考える」(p126)

 和田氏は、次のことを提言する。 ◆臨床心理士、公認心理士のカウンセリングにも保険適用すべき(p127)

◆臨床心理士、公認心理士の養成にもっと力を入れる(p133)

◆総合診療科の医師を増やす(p135)

◆医学部へ入る前に社会人として経験を積むのが理想(p138)

◆文科省と厚労省と医学部のいびつな関係を正す(p139)

◆(精神医学甲斐界が解決すべき)
臨床心理士、公認心理士の有効活用(p141)

◆(精神医学甲斐界が解決すべき)
 精神療法を学べる場へ積極的に参加する(p143)

◆アメリカのように「患者本位」のトレーニングを受けられる場を(p146)

◆アメリカの医者は「治してなんぼ」(p148)


 詳細に述べられているが、原著あたってにいただきたい。読者の評価が高い。

 これを現実化していただきたい。ただし、心理士を活用して、うつ病、PTSD、不安症などを「完治」させるためには、大きな課題があると(大田は)思う。

1)日本の心理士は、傾聴が多くて、これは、「治す」効果は確認されていないし、理論的にも難しい。こういう精神疾患では炎症が起きているようだ。傾聴で炎症が回復するという理論がみつからないだろう。

2)行動療法、認知療法(認知行動療法、CBT)があるが、第2世代のCBTであり、偏った認知のゆがみを変える手法であるが、アメリカでも一部にしか効果がないことがわかったから、アメリカでは、新しい精神療法研究をしてきた。「無評価で観察の瞑想」(「第1世代のマインドフルネス」)に期待して、これを付加した種々の第3世代CBTを臨床試験してきたが、 限界が明らかになった。[完治」させられないで、重いうつ病の患者には、自傷・自殺のリスクを高める、倫理的な問題があるなどの限界である。日本でも、うつ病や不安症などを「完治」させらられる療法者はいないだろう。限定的な「改善」にとどまるだろう。  こういう状況だが、期待される心理士は、どのような精神療法を用いるのか、24回で「完治」に導く精神療法で支援できるか、全国に支援する心理士が配置されるのか、こういう課題があるだろう。


【連続記事】メンタルクリニックが「治らない患者」であふれ返る深刻な理由
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5458

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自然災害の被災地では十年にもわたってストレス、うつ病、PTSD、自殺のリスク

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5338
孤独孤立する国民。うつ病にもなり自殺も。
誰にも知られず死にゆく孤独死も多い。
つながりを持たず抑うつによる支援も求めず穏やかな自殺に類似する。
Posted by MF総研/大田 at 19:28 | 孤独孤立自殺うつ病不安症 | この記事のURL