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【目次】医療従事者のうつ病・自殺〜(2)医療従事者にうつ病が多く退職希望 [2024年09月06日(Fri)]
本日、内閣府の地方創生SDGsプラットフォームの会員総会がオンラインでありましたので参加しました。昨年度の報告と今年度の方針。
 SDGsには、3−4に「自殺の減少」があります。若者に増加していて深刻な状況です。いつ、子どもや孫がなるかもしれない「うつ病」「双極性障害」。「相談」だけでは治らないですが受け皿がありません。

◇非定型うつ病
 https://blog.canpan.info/jitou/archive/4790
◇うつ病
 https://blog.canpan.info/jitou/archive/4786
◇適応障害
 https://blog.canpan.info/jitou/archive/4810
◇双極性障害(双極症)
 https://blog.canpan.info/jitou/archive/5197
◇痛み
 https://blog.canpan.info/jitou/archive/4867
◇パニック症、広場恐怖症
 https://blog.canpan.info/jitou/archive/4563
 https://blog.canpan.info/jitou/archive/2313
ほかに、
◇ホームページに記事あり
『マインドフルネス精神療法』にも

医療従事者のうつ病・自殺
(2)医療従事者にうつ病が多く退職希望

 以前に、紹介した報道がある。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5369
★医療従事者にうつ病が多く退職希望

 承知のように、うつ病になると、集中力、判断力、意欲などが低下する。前頭前野などの機能低下がおきている。炎症性サイトカインによるものではないかというのが最近の説である。

 このように、医療従事者の多くがメンタルに病んでいる。精神科においても、特に、うつ病や双極性障害などの患者を診ておられるのだが、診断や治療が十分に行われるだろうか。

 医療従事者も、うつ病が治らないと休職退職するだろう。うつ病には「自殺念慮」という深刻な症状があるから、治らないと絶望して自殺も起きているだろう。 前の記事のように、医療従事者の自殺が多いのだ。
 そして、なお働いておられる。いつ追い込まれるかわからない。

 うつ病になってしまうのは、人員不足や多忙が指摘されている。これを解消するような対策は、働き方から検討されるであろう。
 もう一つ、うつ病になって、なぜ休職、退職せずに、自殺されるのか。あるいは、休職退職したのに、なぜ自殺されるのか。治せば自殺しなくてすむ。専門だから薬物療法があることを知っておられるのだから、それを受けたであろう。しかし、・・・。やはり、「治療法」も新しい対策をとるべきだ。それを、一般国民にも提供してほしい。
 医学部のある大学ではほぼすべての教授が薬物療法中心であるという。
( この記事 https://blog.canpan.info/jitou/archive/5462 )

 医療従事者の自殺については、ほかにも多くの情報がある。

 この問題は、医療業界そのものの問題だから、自治体では取り組めないようである。自治体によっては、年間の自殺者数が、100人以下のところが多くて、地方創生SDGs3.4で、取り組むところもみられない。精神科医も薬物療法以外には取り組みにくい。医師や看護師でさえもうつ病になり治らないで退職、自殺される。

 教員も疲弊している。不登校の子どもがふえる。

 現在は、薬物療法で効果がない場合、家族が動くしかないのだろうか。

 医療従事者の自殺、教員の自殺、一般国民の自殺、非常事態のように見える。
 医学部のある大学の一つで、薬物療法以外の「治療法」を研究する独立の研究室を置いてほしい。
 和田氏や西城氏などどう指摘されておられるか。

(続く)


【連続記事】メンタルクリニックが「治らない患者」であふれ返る深刻な理由
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5458


 課題がある精神医療の領域〜さらに和田氏や西城氏が紹介していること

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5467
【目次】「医療従事者」のうつ病・自殺が多い

(続く)

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5467
★医療従事者にうつ病が多く退職希望 (この記事)

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5466
★医療関係者の自殺が多い
 〜 自分自身や同じ職場の同僚を治せない精神医療

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5425
★医師の働き方改革
 医師については、残業時間の規制に特例が設けられるとのことだが、 大丈夫だろうか。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5369
★医療従事者にうつ病が多く退職希望

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4988
★たとえば、「心理職」のうちから「治す」支援を

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4987
★看護職の勤務時間も多く、職務に関連するストレスが大きくてうつ病、自殺も

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4986
★医療従事者の心理的なストレス・悩みもうつ病の原因

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4985
★医師の仕事の特徴 〜 長時間労働

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4984
★医療従事者のうつ病
 ◇医師の自殺率は一般人の2倍
 ◇アメリカでも医師の自殺率が高い

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4939
★案外だが、精神科医は精神療法に詳しいひとが少ない

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4525
★看護師は一般人口より自殺リスクが高い

https://blog.canpan.info/jitou/archive/1802
★6%の医師がうつ病により自殺について考える

次に予定しているテーマ

★精神科医は薬物療法で治せない人を治す精神療法やCBTをどう評価しているか
Posted by MF総研/大田 at 21:12 | 孤独孤立自殺うつ病不安症 | この記事のURL