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(2)高校生、大学生、若い人の自殺防止 [2024年08月12日(Mon)]

高校生、大学生、若い人の自殺防止

【参照記事】
メンタルクリニックが「治らない患者」であふれ返る深刻な理由
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5458

 最初、若いうちに「うつ」の症状がつらくて医師にかかる。だが、「うつ病」ではないかもしれない。
 抗うつ薬(セロトニン神経に作用する)では治らない「うつ症状」がある。

@非定型うつ病なら 抗うつ薬は効きにくい

 「眠くてたまらない」のは、「非定型うつ病」の可能性がある。
 またはA双極性障害かもしれない。過眠は双極性障害の一部にもみられる。
 マインドフルネス心理療法SIMT(CBT-4)で、治る(完治)するひとがいる。認知行動療法(CBT)を普及してもらいたい。

  【マインドフルネス心理療法SIMTによる非定型うつ病の改善事例】p49

 さらに、別であれば、抗うつ薬を服用するのがあだとなるリスクがある。

Aうつ病のように見えても「双極症」かもしれない

 躁のエピソードの時でなくて、うつのエピソードの時、医師の診察を受けて、抗うつ薬の治療が始まることが多い。抗うつ薬を服用し続けると、1割ほどが数年で「双極症」に。うつ病と思われて、抗うつ薬を服用していると数年後に、「躁転」。うつ病ではなくて、双極性障害であったことが判明。「危険な」治療をしていることになる。
 早めにCBTを提供すれば、抗うつ薬をやめられるかもしれない。
    「うつ病と双極性障害は似て非なるものであり、その治療もうつ病の治療で主役である抗うつ薬は、双極性障害が短期的には一瞬改善したように見えても、その後、テンションが上がる躁状態や、さらに先の長いうつ状態という沼に落とす。 抗うつ薬は逆効果で、多くのガイドラインで使うことを禁止しているほど危険を伴う。」 (『精神科医にご用心!』西城有朋、PHP文庫、p138)
【ブログ連続記事=双極症・双極性障害】
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5197

B うつ病でも、抗うつ薬が効かないひとがいる

 うつ病の「セロトニン仮説」ではなくて、脳内に炎症が起きているというのが最近の学説。抗うつ薬が効果がない人が一定数いるのはそのせいだという。いつまでも、薬を服用しても治らない患者が3割ほど。専門家の間では常識である。こういうことが学校教育で十分に教育されていない。
 薬が効かない、だから、再発が多いことを和田秀樹氏が紹介している。
 https://blog.canpan.info/jitou/archive/5460

 抑うつ症状には、薬以外の他の療法(精神療法を含めて)が重要になる。だが、和田秀樹氏が指摘されたような状況だ。

 実は、認知行動療法(CBT)はとても手間がかかるので、患者さんが実践して治すのは難しい。薬物療法でも、6〜7割が効果があるというのだから、抗うつ薬による治療も必要だ。それで治る患者はそれでよい。ただし、それが効かないひとが困るので、CBTなどもあることを教育してほしいし、救済の対策をしてほしいのだ。生命がかかっている。若い世代の死因のうち自殺率が第1位なのだから、新しい治療法を。

CPTSDや不安症なども薬物療法だけでは長引く

 PTSDや不安症(パニック症、広場恐怖症、社交不安など)なども薬物療法だけでは長引く患者が多い。ここにも、長引いて、うつ病、非定型うつ病を併発してしまうひとがいるだろう。

Dほかの心身の不調

 ほかに子どもが学校に行けなくなるところにある心身の不調があるだろう。たとえば、起立性調節障害や強迫症もある。それに悩んで、2次的に抑うつ症状もある場合もあるだろう。
 保護者も教員も登校を迫ってはいけない。適切なアセスメントと適切なアドバイスが必要である。

 だから、「うつ症状」が出た時(中学、高校、大学、20代)や不安症、PTSDになった時、最初の治療と1、2年頃の再評価が肝心。抗うつ薬や抗不安薬を服用して1年治らない人は、上記の可能性がある。抗うつ薬や抗不安薬の服用後治らない場合、1,2年時点で、認知行動療法に詳しい専門家の治療を(注)。
 何といっても、自殺を防止しなければならない。若いうちに治さないと、10年、20年、完治しないで、再発の繰り返しのおそれや「不登校」「ひきこもり」状態が長引く。絶望すると自殺が起きる。

(注)ただし、西城有朋氏は、マインドフルネス(無評価で観察の瞑想)を付加した認知行動療法(CBT-3)ばかりではなく、従来の欧米の認知行動療法(CBT-1、CBT-2)も、効果を疑問視している。
『精神科医にご用心!』西城有朋、PHP文庫、P210〜230)
 だから、新しい認知行動療法や他の精神療法を研究しなければ、うつ病を完治させるのが難しい事態が続くおそれがある。

【大きく関連する記事】
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5371
【早い時期からうつ病・不安症の克服】
 〜不登校からひきこもり、8050問題



【連続記事】メンタルクリニックが「治らない患者」であふれ返る深刻な理由
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Posted by MF総研/大田 at 08:48 | 孤独孤立自殺うつ病不安症 | この記事のURL