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【目次】西田哲学が「先細り」 [2024年06月18日(Tue)]
【西田哲学の実践論の現実生活実践】
◆孤独・孤立対策のプログラム および
 SDGs自殺対策と質の高い教育

http://mindfulness.jp/kodokukoritu/kodokukoritu-2024.htm

西田哲学が「先細り」(1)

 西田哲学が先細り、というニュースが走った。
https://www.asahi.com/articles/DA3S15957450.html
(朝日新聞ニュース)

 日本のすぐれたものを日本人が否定し、外国産のものばかりを追っている研究動向。
 大学で、西田哲学を理解せず否定する研究者もいる。外国のものを大学で教える自分のもののほうが優れているといいたいためであろう。ただし、西田哲学を正しく理解したものでないことが多い。それを批判している書籍があるが、当人はみないだろうから、誤解による西田批判が教えられ続けるだろう。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4968
★人間の本質は自分のものに執着
 学者が公益に資する可能性あるものを否定

 石川県にある哲学館でも、外国の哲学を教えている。西田哲学を日本人が捨てていく。

 こんな状況が変わらない。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2482
【2012年】日本の国は病んでいる
 (当時、私も「マインドフルネス」(第1世代)に期待していた。しかし、MBCTは社会問題を無視傍観する態度を助長するとの批判を受けた。アメリカは「マインドフルネス」は「第2世代」に入っている。道元、西田幾多郎は、もっと深い自己洞察である。)

 西田哲学に限らない。道元も深いものがあるが、多くの大学人が浅い解釈で教える。学生は大学の講師から学ぶから、学生は西田、道元を尊敬しなくなるのは当然だ。 西田幾多郎、道元、などが日本人から軽視される。

 学問の装いで、すぐれた故人を浅く解釈する学説が極めて幅広く起きている。学問における浅薄解釈を何というのだろう。その浅薄説が多数派となり、深い人物を排除することが実に広く行われている歴史が続いているようだ。現在の日本も、若い研究者に学問の自由はない。

 良寛もそうだろう。深い自己を極めた良寛、印可した師匠が生きていた時は、個室を与えられて鄭重な扱いをされていた。師の死後、いづらくなって、放浪し故郷の出雲崎(新潟県)に戻り、 草庵で暮らした。教団から冷遇された良寛。

 『良寛 その仏道』(竹村牧男、青土社)が出版された。500ページの大著である。良寛の深い道元解釈、法華経(深い絶対無から見る)、浄土教、密教(空海)の解釈について詳細に検討されている。このような深い自己レベル(すべての人間の根底)を読み取る研究者は、もう大学にはほとんどいない。学生は深い自己の哲学を学ぶことはない。
 西田幾多郎が先細り、道元も良寛も空海も親鸞も。日本人はこうした深い人間哲学を学ぶことはできない。
 孤独感、うつ病(そして自殺)を治療できる精神療法をも秘めたものだと思うが、研究開発する研究者はいない。深いものを教えられないから学生、若手の研究者も知らないだろう。西田、空海、親鸞、道元、・・・先細り、消滅の途上にある。
 深いもの(絶対無の悟り)は、長期間の実践を必須とするので、文字文献の解釈だけでは体得できない。テレビ、出版などで表面に出てこられないので、どこに深い禅僧がいるのかもわからないので希望者も行けないだろう。まもなく日本からは消滅するかもしれない。そうなると、西田哲学の言っていることも妄想ではないかと思われていくのだろうか。

  「マインドフルネス心の世界遺産」と呼ぶ人々、みな、捨てられていく・・・。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2344
【2012年】世界に通用するはずの西田哲学が日本人からも無視される

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3322
【2016年】西田哲学は捨てられている
 誠実な「宗教とは何か」ということやマインドフルネスの学問の指針にもなるはずだが

(続く)

【関連記事】

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2614
★宗教レベルと宗教でないレベルの自己意識の観察(=第2世代マインドフルネス心理療法)

https://blog.canpan.info/jitou/archive/1804
★自死は病死である
 うつ病が治りきらずに自殺するひともいる。深い坐禅や認知行動療法で治る人もいたかもしれないのに。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2228
★専門家の我執・エゴ

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5038
★西田幾多郎も、投獄を覚悟で、侵略を批判する論文を書いた。しかし、哲学の深さを理解せず西田を批判する現代学者(西田哲学が専門でない他分野の学者)が時々出てくる。こういうことをされると日本の宝を日本人が否定する。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3482
★現に困っている人を救済しなくてよい、寺で坐禅せよ

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5015
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5027
★道元についての新しい見解

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2851
★西田哲学の実践論の「生き方」の活用
 フランクルの「ロゴセラピー」に類似

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2361
★芸術にも深いものがあり、それを見るひとが応答できるかどうか
 〜芸術も、学問(哲学)も、深い人格的なものもあれば、浅い階層のものもある
 〜両方あって両方ともいい。それぞれ応答するひとがいる
 自己洞察瞑想療法SIMTは、第4世代の認知行動療法です。後期西田哲学の認識論、実在論、実践論の精神療法への活用です。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5348
【目次】第4世代の認知行動療法としての自己洞察瞑想療法SIMT  無評価で観察のマインドフルネス(MBSR、MBCT、それを活用したACT、DBTなど)は、第3世代のCBT。うつ病などの治療法にならず、社会問題を見てみぬふりを助長するおそれがあると批判された。SIMTは、最初から、その問題を克服している。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5450
【目次】西田哲学が先細り

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5455
(4)千本倖生さんの嘆き
  〜 進取の気概、利他の心、
   『社会のため』という大義、
    間違いを認め謝れる人間性、
   などを教える「西田哲学が先細り」

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5454
(3)西田幾多郎の孫の嘆き
   〜 西田哲学が現実に活かされていない

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5452
(2)西田哲学が教える人間哲学はフランクルのロゴセラピーに類似

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5450
(1)西田哲学が先細り〜京都大学に多額の寄付
Posted by MF総研/大田 at 07:35 | 孤独孤立自殺うつ病不安症 | この記事のURL