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能登半島地震の被災地の死亡届けが増加〜災害関連死の予防対策を現実に実行すべき [2024年06月12日(Wed)]

能登半島地震の被災地の死亡届けが増加〜災害関連死の予防対策を現実に実行すべき

 能登半島地震の被災地の、奥能登の地域の死亡届けが増加しているという。

https://mainichi.jp/articles/20240611/k00/00m/040/194000c
【毎日新聞,6/12/24】 奥能登で3、4月の死亡届が3割増 災害関連死さらに増える可能性

 災害関連死が増加したことが推測されています。過去の経験では、被災地では、数年にわたって、住民の健康が損なわれています。 奥能登は復興が遅れており、ほかの震災よりも深刻かもしれません。しばらくすると、大切なものを失ったことによる苦悩や避難所暮らしのつらさ、友人などから引きはなされた孤独感などから、うつ病、PTSD、不安症、不眠症、脳血管系や心臓関係の疾患などが増加することが数年続くおそれがあります。

 次は、東日本大震災の被災地の10年目です。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4738
★岩手県沿岸部の人々に10年前の大震災の影響が今もなお

 次の記事に、東日本大震災の被災者の記事を整理しています。 経験を振り返って、疾患や死亡をなるべく予防したいものです。
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5313

 やったほうがいいことは、予防のための実践プログラムを再前線の地域で行うことです。 心身のストレスを軽減する実践プログラムです。
 さらに、うつ病を発症してしまう被災者がおられるはずです。「治療」する精神科医、認知行動療法(CBT)による「治療者」の定期的な巡回派遣ができないでしょうか。支援スキルを持つ人がすくないならば、まず、支援者の育成が必要です。

 私どもは、いくつかのプログラムを試験的に実行してきました。予防と治療は別です。 ここは、さほど深刻ではないので、月に1,2回ですが、奥能登はつらい状況が続くでしょうから、現地の実践者数人が、輪番制で、できれば、毎日、提供するのがいいと思います。
 それを実施に移すためには、支援者になる可能性ある人に、各市町に数人〜10数人、CBTの教育を行う必要があります。子ども、大人、高齢者の「予防」のための実践プログラムは、別になるでしょう。うつ病、不安症、PTSD、になってしまった人や不登校になった子どもの「治療」プログラムも、子ども、大人、高齢者は違ってくるでしょう。
 最前線の「予防」と「治療」の人材です。育成には時間がかかるので、はやく検討して、準備にはいるのがいいと思います。国、自治体、医師、支援者になりたい現地の人、そういう方々が連携しないと実現しないでしょう。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5313
【連続記事】大震災の被災地にうつ病、自殺が増加するおそれ
Posted by MF総研/大田 at 21:09 | 孤独孤立自殺うつ病不安症 | この記事のURL