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(5)自殺のリスクが高い集団うつ病を「治療」する対策は? [2024年06月09日(Sun)]
【目次】第4世代の認知行動療法SIMT
  (「マインドフルネス」は第2世代)
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5348

(5)自殺のリスクが高い集団うつ病を「治療」する対策は?
   孤独・孤立対策への効果も
   〜 無視傍観、そして、無関心ではいけません
   〜 自殺防止対策、孤独孤立対策

 自殺対策、孤独・孤立対策を担う人々の一つが「最前線」の「医師」です。

 「なぜ、孤独・孤立対策に医師が関係するのか」ですって?

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 うつ病になったら、医師による薬物療法があるのですが、「完治」しないのが3−4割です。社会復帰が難しくて、孤独感を抱いておられます。それがひどいと、自殺が起こります。治らないところに孤独があります。
 「治療」については、末木氏は次のように言っています。

 「うつ病やアルコール依存のような精神障害は自殺と非常に関連の深い精神疾患です。 そのため、こうした精神障害を治療するための医療資源の充実は、当然のことながら有効な自殺対策となり得ます。また、医療資源を充実させるだけではなく、そこへのアクセスルートを改善することも、自殺予防に役立つものと思われます。」(p161)

 医師については、問題が2つ解決していません。
 一つは、繰り返し指摘してきた「医師の治療を受けても治らない人々」。 もう一つは、精神科医の不足です。そのうちでも指摘されているのは、北海道や田舎の無医地区です。それから、都会でも、精神科医の不足のために、うつ病が発症しても、すぐには受診できないことです。

 精神科の受診状況が述べられています。

◆メディカル・トリブビューン
再来患者でいっぱいの精神科外来、待たされる初診患者

 「多くのクリニックは、再来患者でいっぱいであり、初診患者をほとんど診ないクリニックも少なくない。初診で診てもらうには、数週間待ちとなっており、特に児童思春期精神科のような専門医が少ない領域では何カ月、あるいは1年以上という話もよく聞く。」
 最前線の「治療」を担う精神科医、の領域が充実していません。

@都会ではすぐに受診できないところがある
A人口の少ない地域には、精神科医がいない
B精神科医の治療を受けても、治らない患者が3−4割。
 (セロトニン仮説が正確にうつ病の炎症部位を回復させるものではないためらしい)

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注)末木新『「死にたい」と言われたら 〜 自殺の心理学』ちくまプリマ―新書

(続く)
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5338
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Posted by MF総研/大田 at 16:35 | 孤独孤立自殺うつ病不安症 | この記事のURL