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「孤立」は悪くない〜 「孤独」でなければ [2024年06月04日(Tue)]

「孤立」は悪くない
「孤独」でなければ

 筑波大学などの研究。

 次の記事で紹介していた研究内容が朝日新聞夕刊に詳細に紹介されましたので、もう一度考えます。研究の成果を受けて「孤独・孤立対策」が、実際に遂行されなければならないのです。実行するのは、大学ではなくて、当事者、自治体、住民の団体です。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5436
★(このブログ)
 社会的孤立を自覚し孤独を感じることが抑うつ症状を高める
 〜うつ病になったひとが治らないのを「治す」支援も

 筑波大学など3つの大学および国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が共同した研究が発表されました。

https://www.tyg.jp/wp/wp-content/uploads/2024/04/240423_pressrelease_aiba.pdf
◆発表内容

 「孤独感」は「感情」です。扁桃体の不快系の感情をもたらします。本人が対処できないと「抑うつ症状」を引き起こします。

 「孤独感をやわらげるためのこころがけ」が紹介されています。
 当事者の「心がけ」にはなりますが、うまくできないひとのために、自治体が支援することが求められます。
 「ゆるやかな人間関係を心がけ」ること、実際、人間関係を作ることが難しいです。 オンラインでは「孤独感」が解消しにくく、友人や地元の団体との直接のつながりを 作ることになります。「居場所」の対策もこのうちです。 自治体やNPOに期待がかかっています。

 うつ病になっていなくても、一人住まいの高齢者が増加します。自治体による支援対策が考えられるでしょう。
 私が関心あるのは、研究で指摘された「抑うつ症状」です。うつ病の一歩手前です。どうやって「治す」支援をするのでしょう。薬の提供だけでしょうか。それだけでは、不十分でしょう。

 高齢者でなく、働き盛りの年代でも「うつ病」が治らない人も「孤独感」を募らせるでしょう。「治らない」という症状にプラスして「孤独感」です。もはや、薬ではだめです(すでに服用していて治らないのですから)。うつ病ばかりではなく、不安症、依存症、もあるでしょう。
 従来になかった対策が求められています。
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5338
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https://blog.canpan.info/jitou/archive/5329
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https://blog.canpan.info/jitou/archive/5313
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Posted by MF総研/大田 at 18:59 | 孤独孤立自殺うつ病不安症 | この記事のURL