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がん患者家族もうつ病になりやすい [2024年05月17日(Fri)]

がん患者家族もうつ病になりやすい

 がん患者は「死」を意識するので、深刻な心理的ストレスが大きくて、うつ病を併発することが 知られている。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5384
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5387
★孤独・孤立がこんなところに 
 〜 がんを宣告された人

 患者自身もそうだが、患者の家族も「うつ病」になることが多いという。 看病の疲れや、愛する人の苦を見ること、そして家族も患者の「死」を意識するので、 そのストレスは深刻でうつ病になる割合が高いという。

 「がん患者家族の10〜30%に何らかの精神医学的な疾患が認められる。 家族が呈する抑うつの程度はがん患者と同程度かそれ以上と言われ、検査、診断、治療、再発の諸相で 消退を繰り返しながら継続する場合や患者の精神・身体状況にかかわりなく悪化してゆく場合がある。」 (注1)

 患者の家族が苦しむあまり「抑うつ」になり、それを患者が見ては、患者の苦がさらに増すので、 家族のメンタルな支援が重要である。
 がん患者の病院が患者のメンタルケアもしてくれることを期待したい。さらに、自分でもストレス対処法を実践することが望まれる。

 メンタルな対処法も、種々あるだろうが、「マインドフルネス(第2世代のマインドフルネス)」を用いた「第4世代の認知行動療法」SIMTで実践するとすれば、こうなるだろうという提案をした(注2)。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3000
【同じテーマ 2014年】がん患者の家族もうつ病になるので、心のケアが大切

(注1)大西秀樹(埼玉医科大学国際医療センター)「がん患者家族へのアプローチ」(『精神経誌』2009,111巻1号

(注2)大田健次郎『「死」と向き合うためのマインドフルネス実践』佼成出版社
 実際、がんであって、死ぬ間際まで私たちとともに、マインドフルネスを実践していただいた2人を紹介。
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4917
★この本について
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5338
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Posted by MF総研/大田 at 20:59 | 孤独孤立自殺うつ病不安症 | この記事のURL