うつ病は軽くなっても「完治」ではなくて「寛解」
〜 サカナクションの山口一郎さんのケース [2024年04月23日(Tue)]
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5393
マインドフルネス総合研究所の事業が内閣府のプラットフォームに掲載
〜 孤独・孤立対策の5月「強化月間」の事業
☆5月12日の【居場所サービス・ひだまり】は、蓮田市教育委員会、および、埼玉新聞社のご後援をいただいています。
☆つらいひとに情報が伝わりにくいと思われるので、朝日新聞にもお願いしました。4月26日、朝日新聞、埼玉版「埼玉マリオン」に掲載していただけることになりました。参加希望者は、E-mail か電話でお願いします。
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うつ病は軽くなっても「完治」ではなくて「寛解」
〜 サカナクションの山口一郎さんのケース
うつ病、非定型うつ病は3か月くらいの治療では完治しないことが多いようだ。
サカナクションのボーカル・山口一郎さんの闘病の記事がある。肝腎のところを引用させていただく。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1cec100ec34a0fdefca6bd2b24b618cabd84c4a0
【ヤフーニュース】
「病気を公開しながら、音楽を作っていく」――サカナクション・山口一郎、うつ病との闘い #病とともに (4/19/2024)
今年1月、千秋楽を迎えたソロライブツアーのステージ上で自身がうつ病だと公表した。
不調に気付いたのは2年ほど前。朝から晩までベッドから出られず、ライブも中止し、不安と焦りでいっぱいになった。以来、一進一退を繰り返す体調と向き合う日々を過ごし、「ようやくここまで回復した」と取材に応えた。
現在、小康状態(寛解だ)だから、ライブができている。
だが、「現在もマネージャー同行のもと、2週間に1回のペースで通院を続け、症状に合わせた数種類の薬を服用している。」という。
「正直、こんな思いが一生続くのならば、『死んだほうが楽だな』と思ってしまう人がいることも理解できました。」
「日々の病状は尾根のように上がったり下がったりを繰り返した。」という。
ここに、3か月くらいで軽くなった、治ったというのは早計だ。また、悪化する。
山口さんの症状の詳細がテレビで放送された。(5月5日)
あまり無理しないでもらいたいが、テレビでみるとそうもいかないようだ。一般のひとならば、十分に休息して治療ができるのだが。
「ひどい時は本当に重力が何倍にも感じる。」
「サカナクションは今月から全国アリーナツアーに出る。しかし、山口のうつ病が完治したわけではない。」という。
ともあれ、うつ病は短期間で治る人は少ない。「寛解」は「完治」ではないことを理解しておくべきだ。短期間に治った例が多いというのは、「完治」ではないだろう。
うつ病は脳内に炎症によって神経細胞の傷が生じて、それが回復しないと「完治」とはいえない。薬もやめられない。
しかし、精神療法で全く断薬できるひともいる。絶望しないで、そういうものも長期間試してみるといい。ただし、認知行動療法(SIMTも)を実践しても完治しない人もいる。実践方法が難しいと感じて、途中でやめる人もいる。効果の高いSIMTの改良研究が必要である。
【2024/12/8 追記】
NHK総合テレビ、本日のテレビ拝見しました。
「山口一郎 うつからの再出発
4月、復帰のライブ。治りましたね。よかった。
しかし、9月の状態が伝えられました。完治ではなかったようで、まだ症状があるということ。
9月30日が期限の新しい曲づくりがすすまない。集中力が続かないという。
あと少しですね。
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5389
【目次】NHKが14年前とりあげたうつ病の実態
〜 新しい治療法がすすんでいない
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5329
【目次】今年も第2世代マインドフルネスでSDGs3.4 自殺の減少を
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5223
【目次】地方創生SDGs 3.4 自殺の減少 〜 2023年
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4893
【SDGsターゲット3.4 自殺の問題】種々の問題がここに集約されています
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5338
【目次】孤独孤立対策にうつ病の視点を
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Posted by
MF総研/大田
at 21:37
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孤独孤立自殺うつ病不安症
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