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そもそもうつ病の薬物療法では効果がない人が3−4割  〜新しい治療法がすすんでいないから自殺が起きる [2024年04月09日(Tue)]
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5393
マインドフルネス総合研究所の事業が内閣府のプラットフォームに掲載
 〜 孤独・孤立対策の5月「強化月間」の事業
5月12日の【居場所サービス・ひだまり】は、蓮田市教育委員会、および、埼玉新聞社のご後援をいただいています。

NHKが14年前とりあげたうつ病の実態(7)
 〜 そもそもうつ病の薬物療法では効果がない人が3−4割
 新しい治療法がすすんでいないから自殺が起きる

 14年前の、うつ病の治療法の実情に関連して、当時の期待とそれが実現したかどうか現状を比較しました。

 現状ではどうだろうかということで、西城有朋氏の著書で見ている。

『精神科医に、ご用心!』西城有朋、PHP文庫、2022年12月

 14年前も、うつ病が治らないひとが多かったが、最近でも、3−4割が治らない。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5117
★うつ病になったら厳しい 〜 薬物療法で治らない人が3−4割

 うつ病が治らないと、実につらい。職場に復帰できず退職する。定年後のひとでも、うつ病になったら、仕事につく必要がなくても、抑うつがあり、楽しくないし、外出もしたくない、自殺念慮が起きる。だから、家族と同居していても、高齢者に死なれている。

 薬が効かない患者さんには、認知行動療法で支援する対策をとるべきだ。この病気は長引くと、自殺が起きる。

 西城氏が薬物療法について、どう語っておられるか、見ておく。第7章が「そもそも精神科薬は本当に効くのか」(p186)である。

 「いま、抗うつ薬の効果そのものについて、疑問視する声が上がりはじめている。 抗うつ薬の使用が広がれば、うつ病の罹患率や自殺が改善されると期待されていたのに、現実的にはうつ病や自殺率は若い年齢層では増加の一途であることが判明しているからだ。」(p199)

 「この10年近くで大手製薬会社が軒並み、新薬開発をストップしているのである。」(p203)

 「とくに、長年信じて研究が続けられてきた「幸せホルモン」などといわれるセロトニンなどの脳内化学物質の異常という仮説への信頼が失われてきていることが大きい。」(P203)

 「結局のところ、半分くらいの人には効く可能性がありそうなので、とりあえず使ってみて、いいか悪いか判断してくださいというのが現状のコンセンサスである。それ以上はよくわかっていない、ということなのである。」(p202)

 現状は、こうである。多くの精神療法の学者の説では、上記の記事で紹介したように、効かないひとが、3−4割だという。

 こんなに多くのひとに効かないし、また、そもそも薬物療法での治療さえも受けていない人も多い。

 こういう現状だから、すぐには治る治療法の開発は期待できない。しかし、無策でいると、自殺が減らない。治る可能性がある精神療法を普及させるべきだ。国や自治体が予算をさいてでも、低廉な自己負担で、精神療法を受けられる対策をとるべきだ。
 第4世代の認知行動療法としての自己洞察療法(SIMT)は、治る人もいる。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5236
★マインドフルネス心理療法SIMTによる改善効果

 SIMTは、第2世代のマインドフルネスであるが、標準的な方法では難しいとして脱落するひとがいる。カウンセラーを増やして、きめこまかな支援方法にすれば、脱落を少なくできるだろう。社会全体の理解が必要である。
 ほかの精神療法があるなら、それも普及してほしい。受けたいと願う人に伝えてほしい。大切な生命である、本人、家族のつらさを理解してほしい。

(注)SIMT=Self Insight Meditation Therapy(SIMT)。大田健次郎『うつ・不安障害を治すマインドフルネス』佼成出版社


https://blog.canpan.info/jitou/archive/5329
【目次】今年も第2世代マインドフルネスでSDGs3.4 自殺の減少を

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5223
【目次】地方創生SDGs 3.4 自殺の減少 〜 2023年

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4893
【SDGsターゲット3.4 自殺の問題】種々の問題がここに集約されています

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5338
【目次】孤独孤立対策にうつ病の視点を

第4世代の認知行動療法を活用します
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5348
【目次】第4世代の認知行動療法としての自己洞察瞑想療法SIMT
Posted by MF総研/大田 at 19:26 | 孤独孤立自殺うつ病不安症 | この記事のURL