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孤独・孤立のところにうつ病があり死ぬ危険ととなりあわせ [2024年03月20日(Wed)]

孤独・孤立のところにうつ病があり死ぬ危険ととなりあわせ
 (1)子どものいじめ

 昨日、孤独・孤立対策官民連携プラットフォームの通常総会が開催されました。 私も参加しました。
 4月1日から施行されます。私どもは、NPOで「民」です。私の関心領域は、うつ病が治らず、うつ病が理解されず自殺されてしまう問題ですが、NPOだけの力では周知されず、やはり「官」との連携でないと十分な対策に進みません。

 徐々に、「こういうところに連携すべき」と働いていきます。

子どものいじめ・いじめ自殺を防止するための授業が必要

 今日のメディアの報道によれば、「子どものいじめ自殺」について、2つの報道がありました。
 一つは、中学3年男子が自殺した問題。

 2つ目は、中学1年の女子が自殺。学校側に責任があると保護者が訴えた裁判で地裁は両親の訴えを棄却。

 2つとも、自殺に至るまでに、うつ病の発症、深刻化があることが子ども、教師に理解されていないのではないかという印象です。

 一つ目は、最後には学校の対応が不十分だったことを認めたのです。だから、いじめの訴えがあったら、うつ病、自殺に至る可能性が高いことを理解していれば、早く対策をとったはずです。

 2つ目は、いじめが死の原因の一つになったと認めた。しかし、亡くなる前の面談で「(不安なことや気になっていることは)特にない」と答えたなどと指摘。学校側に過失責任はないと結論づけた、といいます。
 うつ病になって「希死念慮」がひどくなっている症状が理解されていないような気がします。 これまでの教師の取り組みに絶望していた可能性があります。大人でさえもうつ病が深まると家族にも医師にも告げずに死にます。うつ病のことを知らない子どもはもっとリスクがあるでしょう。 うつ病は徐々に進行します。ストレスによって脳内に炎症ができます。症状がだんだん深刻になります。教師は信頼されていなかったかもしれません。1回面談したくらいでは内面を打ち明けない可能性があります。以前の教師の対応に不満であれば、もう真意をうちあけないかもしれません。
 教師は大変忙しい状況です。いじめに対応する時間がとれなくて、双方の子どもに十分な対策をとれないのでしょう。 教師以外の専門家の介入がある制度を作れないのでしょうか。

 小学生、中学生に、いじめ防止教育をすべきですね。そして、教師にもうつ病、自殺の精神医学を教育すべきですね。「うつ病の視点を含めたいじめ防止教育」の授業はまだどこもやっていないでしょうし、微妙なテーマですから、むつかしそうです。しかし、試行錯誤でよりよいものにするしかないのでしょう。

 家庭でも、子どもに「いじめをするな」と教育すべきです。もし、わが子のいじめが不登校、自殺を招いた原因だと裁判で認定されれば、いじめた子どもの親は責任をとらされるでしょう。加害した子どももクラスメートには知られているはずだから、将来、つきあいたくない子どもとして 敬遠されるでしょう。警察が介入する「犯罪」に該当することもあり、加害の子どもも将来、一生にわたって影響する可能性があります。警察庁の発表では、いじめの仕返しの事件もあるそうです。いじめの「重大事態」は、加害側も深刻な影響を与えます。
 保護者も自分の子に「いじめをするな」と家庭教育をするべきです。

 5月は「孤独・孤立対策」の「強化月間」です。

http://mindfulness.jp/kodokukoritu/kodokukoritu.htm
【私どもの5月のプログラム】

 最後に書いてあるところの次が子どもへの教育になります。市と県に送付しました。そのうち、詳細を作成します。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5372
★子どもの不登校、いじめ、自殺の問題には新しい対策を
 〜 生徒にいじめ防止の教育を取り入れる

★ほかに次のプログラムは通年実施します

・子ども・保護者向け授業【いじめ・ふ登校・ひきこもり・自殺】
(注)総研ホームページのHTML文書では「不=ふ」の漢字が正しく表示されないので、かなにしています。


https://blog.canpan.info/jitou/archive/5346
【目次】子どものいじめ被害、うつ病・自殺
 〜予防のために学校教育と家庭で教育

【連続記事】孤独孤立はこんなところに

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5382
(1)子どものいじめ

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5383
(2)高齢者の孤独、自殺

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5384
(3)がんを宣告された人

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5386
(4)自治体職員

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5419
★パニック症で治らない

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5216
★こういう領域にも

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5429
★孤独死

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5431
★電話相談のところに〜相談だけでは炎症が治らない

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5434
★通信制高校の生徒のうち、うつ病や不安症の人
Posted by MF総研/大田 at 17:19 | 孤独孤立自殺うつ病不安症 | この記事のURL