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子どものいじめ「重大事態」923件も、4割が初め重大事態と認識せず [2024年03月16日(Sat)]

子どものいじめ「重大事態」923件も、4割が初め重大事態と認識せず

 子どものいじめが増加しています。そして、自殺や不登校においこむ事例が今なお、 報道されます。いたましいことです。
 昨年10月に発表されたのですが、令和4年度は重大事態は923件でした。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20231003-OYT1T50267/
【読売新聞】

 なお、いじめの重大事態の うち、357件(38.7%)は、重大事態として把握する以前にはいじめとして認知していなかったそうです。

 自殺されてしまっては、取返しがつきません。不登校になるのは、まだましと思って軽視してはいけないでしょう。不登校になったのは、うつ病や不安症、PTSDなどを引き起こすことがあり、それは、その子どもの将来に苦悩をもたらします。

 いじめられている最中、不登校になった時、子どもが相談しても解決しないとか、相談しても解決できないと思われていて解決しないことも多いようです。

 担任は忙しくて、こういう状況になっているようです。ながびくと精神疾患になってしまい、孤独孤立に追い込まれたり、SNSに救いを求めて犯罪の被害にあったり、自殺も起きています。

 子どもの自殺防止は、孤独孤立対策にも必要であり、地方創生SDGsの3.4(自殺の減少)の課題でもあります。
 周囲の専門家(スクールカウンセラーなど)の十分な時間をかけた早期介入や子どもへの教育が必要であるとされます。

 自殺させた場合、加害の子ども、その保護者、担任も責められて苦しむことになります。担任は忙しくて十分な対策をできないようですから、周囲にいる専門家の新しい介入が必要 でしょう。訴えがあったら、うつ病が進行していないか観察している必要があります。

 文科省からの通達では、「重大ないじめ事案やいじめが犯罪行為」となる場合は、警察に相談・通報を行うことが評価されています。
     「重大ないじめ事案やいじめが犯罪行為として取り扱われるべきと認めら れる事案において学校が警察に相談・通報を行うことは法令上求められてお り、こうした事案について警察への相談・通報を行ったことは、学校として 適切な対応を行っているとして評価されるものであること。」
    (「いじめ問題への的確な対応に向けた警察との連携等の徹底について(通知)」 令和5年2月)
 犯罪に該当するものがあり、初めてうちあけられたひとはこれに該当しないかよく聴いて、警察への相談をためらってはいけないのです。被害の子どもの生命がかかっています。

 調査報告に子どもや保護者が調査結果に不満で長引く場合にも、うつ病が進行していく可能性をいつも評価しておくべきです。

【当法人のプログラム】
◆子どもに授業、社会人に講演
◆5月孤独・孤立対策強化月間の「相談」

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5346
★子どものいじめ被害、うつ病・自殺
 〜予防のために学校教育と家庭で教育
Posted by MF総研/大田 at 18:04 | 孤独孤立自殺うつ病不安症 | この記事のURL