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孤独とうつ病・自殺は相互関係(2)〜「孤独からうつ病へ」 [2024年03月08日(Fri)]

孤独とうつ病・自殺は相互関係(2)
 〜「孤独からうつ病へ」

 4月から孤独孤立対策推進法が施行されます。

 そこに、うつ病が治らない人もいるという視点を無視しないでほしいと思います。

 孤独のひとはうつ病になりやすく、そこから自殺も起こります。うつ病になりやすい理由は図のとおりです。
 好きで「孤独」になったのでない場合、つまり望まない孤立・孤独に置かれた場合、つらい、さびしい、というような思考が回転しがちです。それは、ストレスです。HPA系が興奮し、ストレスホルモンが脳内に入り、脳にある免疫細胞ミクログリアから炎症性サイトカインが分泌されて、脳に炎症が生じて うつ病になります。
 一方、孤独でなかった人が、ほかの悩み、ストレスからうつ病になって治らないとやがて支援にもれて「孤独」を感じます。うつ病に孤独感が加わり、絶望すると自殺になりやすいです。自殺した人の多くが、精神科医の治療を受けていても、ストレスと孤独感が強いと、絶望感が増します。 薬物療法が効かないひともいます。
 ほかの人は、働き、趣味に活動的で幸福そうであり、それにひきかえ、自分は治らずに、ひきこもり、孤独孤立感を深めます。  

K1c-2-孤独からうつ.jpg

 だから、孤独孤立対策には、うつ病(そして不安症、PTSD、双極症などの疾患も)の人を治す支援をする対策が必須だと思います。

 これは、大震災の被災地にも言えます。孤独孤立のひとが増えます。

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Posted by MF総研/大田 at 19:20 | 孤独孤立自殺うつ病不安症 | この記事のURL