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【重要】こども(思春期)の「ひきこもり」や「身体の不調」が自殺に強く関連 [2024年02月27日(Tue)]

【重要】こども(思春期)の「ひきこもり」や「身体の不調」が自殺に強く関連

 子ども、若者の自殺、不登校、ひきこもりは、重大な課題になっています。こういう時に、子ども・若者の自殺について、重要な研究が発表されました。

https://medical-tribune.co.jp/news/2024/0226561608/
★思春期の引きこもりと不調が自殺に強く関連 

 東京大学大学院臨床神経精神医学講座の宇野晃人氏、准教授の安藤俊太郎氏らによる研究成果です。

 「持続的な引きこもり」と「身体の不調の増加」は、自殺念慮を持ちやすいという有意な関連が認められた。「ひきこもり」の子どもが自殺念慮を有する割合は、引きこもりなし例に比べて、2.4倍ある。
 「身体不調」が増加してあると、なし例にくらべ増加例で3倍だった。

 「身体不調」とは、「身体的な病気がないにもかかわらず、痛み、疲労感、吐き気、めまいなど身体の不調が生じるこ とは思春期で珍しくありません。心理的なストレスが身体に現れているとも考えられています。 ほとんどの場合は自然に回復しますが、長引くと生活の質を損なうことが知られています。」 (東大のプレスリリースより)

 身体の病気であると診断されていなくても、痛み、疲労感、吐き気、めまいなどがある。うつ病であるとも診断されていなくても、こういう症状が持続すると、「自殺」のリスクが高いわけです。何か悩みを抱えていて、扁桃体、HPA系、交感神経を興奮させている可能性があります。うつ病であると診断されていなくても、自殺念慮を持つリスクが高いのです。

 様々な領域に関連があります。「つらい」と思っていたり、ストレスを感じていることで、脳内に炎症がじわじわと拡大していっているため「死にたい」という自殺念慮の症状が起きているでしょう。そんな時に、何か大きな出来事(家族に何か、いじめ、教師とのトラブルなど)があること、未来に希望がないと、実行されるおそれがあります。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2060
★子どものうつ病と自殺
 死にたい気持が長くあって、別なきっかけが引き金になることも
 「うつ病」と診断されていなくても、ひきこもり、体調不良の子どもにも自殺念慮のおそれ

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4786
★【連続記事】なぜうつ病になるのか なぜ自殺が起きるのか

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5346
【目次】子どものいじめ被害、うつ病・自殺
 〜いじめによって不登校、ひきこもり、体調不良に注意= 自殺されないように

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5338
【目次】孤独孤立対策
 こどもの不登校、ひきこもり、体調不良で「孤独孤立状態」でないか

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5313
【目次】能登で大地震 〜 長期にわたって うつ病、PTSD、睡眠障害のおそれ
 〜被災地の子どもも「ひきこもり状態」「体調不良」でないか注意を(自殺のリスク)

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5329
【目次】自殺防止対策 
Posted by MF総研/大田 at 17:41 | 子どもの苦悩 | この記事のURL