「孤独」はなぜつらいのか 〜(2)幸福の哲学から=人間は他を愛することで幸福を感じる [2024年02月21日(Wed)]
「孤独」はなぜつらいのか〜(2)幸福の哲学から=人間は他を愛することで幸福を感じる孤独はつらい感情を起こします。強まると「うつ病」になり、自殺にもいたります。 なぜなのでしょうか。いくつか、解釈があります。その2番目。 2) 幸福の哲学から=人間は他を愛することで幸福を感じる 「幸福とは何か」というのも哲学のテーマの一つです。 多数の哲学者や精神科医が論じています。 https://blog.canpan.info/jitou/archive/4196 ★ほぼすべての人が持つ「評価」は愛されること、愛すること 他者から愛されることで幸福を感じるという。つまり、他者が必要になる。孤独孤立していては幸福でない。人類共通の真相である。 次の書籍で、詳細に論じている。 https://blog.canpan.info/jitou/archive/4459 【書籍】 『幸福はなぜ哲学の問題になるのか』 『幸福と人生の意味の哲学』 ロゴセラピーのヴィクトール・フランクルは日本のフアンが多い。彼は3種の価値をいう。 https://blog.canpan.info/jitou/archive/2829 ★創造価値、体験価値、態度価値 人はみな生きがいを感じるもの「価値」を持つが、それが実現すると「幸福」だと感じる。価値が他者との関係があるものが多い。「創造価値」は、他者に何かを提供して喜ばれる、承認される。だから他者が必要であり「孤独」ではそれが得られない。「体験価値」は、他者から何かを提供してもらうのであるから、やはり他者が必要である。 もう一つ重要な価値がある。存在価値である。 https://blog.canpan.info/jitou/archive/2873 ★存在価値=愛 何もなさなくても愛される 「これは、深い愛である。夫婦、親子の愛である。当為価値、すなわち、創造価値、体験価 値よりも深い。創造価値、体験価値はかなり与えるものがあるが、 パートナーは、ある時出会い、何もなさないのに 自分を全面的に受け入れてくれる。恩寵である。人生が突然、輝いてみえる。」 このように、創造価値、体験価値、存在価値のいずれも「他者」がある。ひとは他者があってこそ「幸福」を感じる。だから、孤独であると「幸福」ではないと感じる。それは苦である。 だから、孤独を感じるひとの救済対策として、創造価値、体験価値、存在価値を見つけてもらうことになる。自分が受け入れられていると感じてもらうことだ。 しかし、以上のような「他者」との関係の構築が難しいひと、病床、介護状態で動けないような状況の人、家族がいない人は、「孤独」に沈むしかないのか。第3番目の「孤独」。対策は「ないのだろうか。 重い病気になり寝たきりになり、創造価値、体験価値もできないと思込み、家族友達などから愛される存在価値もないと感じるひとはどうしたらいいのだろうか。 そこには、家族の愛と超越の愛がある。これは宗教的である。三浦綾子が典型例である。家族もおらず孤独のように見えても、なお自己を超えたもの(超越)から愛されていて孤独ではないという宗教的救いを感じるという幸福である。 https://blog.canpan.info/jitou/archive/5338 【目次】孤独孤立対策ー2024年 【ほかの関連領域】 https://blog.canpan.info/jitou/archive/5346 【目次】子どものいじめ被害・うつ病など精神疾患、自殺防止対策ー2024年 https://blog.canpan.info/jitou/archive/5312 【目次】マインドフルネスは、第1世代から第2世代へ 〜孤独孤立の対策・自殺防止対 策 〜大震災からのうつ病、自殺の予防に 〜至誠・社会創造・平等・無差別・無闘争・共生 |
Posted by
MF総研/大田
at 21:22
| 孤独孤立自殺うつ病不安症
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