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(2)自分のしたいことをすることが幸福 [2024年01月31日(Wed)]
◆大地震の被災地でもマインドフルネス心理療法SIMTを
 〜 長期にわたってうつ病、PTSD、睡眠障害のおそれ

◆マインドフルネスは第2世代へ
◆マインドフルネスは日本の非二元論へ

書籍紹介
『幸福をめぐる哲学 者たちの大冒険!15の試論』
(2)自分のしたいことをすることが幸福

 五十嵐沙千子編『幸福をめぐる哲学 者たちの大冒険!15の試論』春秋社、2024年1月20日発行

https://www.shunjusha.co.jp/book/9784393341247.html
春秋社のホームページから「目次」を見ることができる。

 西洋、東洋の哲学者による「幸福論」を紹介しているが、大体、共通するのは、自分のしたいことをできることが幸福だと言われている。そのほか、「非二元論」的な意味あいのことをいう哲学者がいる。

 ヒルティは、深い境地の幸福もいう。超越者に委ねるのである。

 「幸福とは、もはや外的運命に支配されることなく、完全にこれを克服した、この不断の平和のことである」 (同書、五十嵐沙千子「第4章 ヒルティの幸福論」、p84)

 「ヒルティは「積極的」な「幸福」をいかにして実現するのか?
 すべてを神からの恵みと置き換えることによってである。この3つ目がヒルティのやり方、すなわち意志を放棄する 道である。ヒルティはただ自らを委ねよと言うのである。」(同、p85)

 ラッセルは、幸福な人は、世界(外)と自分(内)が別ではないことを言う。

 「ラッセルによれば不幸とは「治る」ものである。「私の目的は、普通の日常的な不幸に対して、一つの治療法を提案することにある。」(同書、五十嵐沙千子「第6章 ラッセルの幸福論」、p107)

 「彼はただ自分を尊び、この世界の中で自分が真にしたいことをしようとしているのだ。彼は安心してこの世界を自分の居場所とし、自分の人生を享受しているのである。」(同、p116)

 「人間は、自分の情熱と興味が内へでなく外へ向けられているかぎり、幸福をつかめるはずである。」(同、p124)

 日本人の多くが、苦悩の中にあって、「幸福」ではないと感じている人々が多いはずだ。
 うつ病が治らないのも、苦しい。数々のハラスメントがある場も苦しい。 そういうひとが、不幸な状況を脱して、哲学者のいう「幸福」を感じるためには、どうしたらいいのか。
 第1世代のマインドフルネスでは十分ではなかった。すでに幸福にいる人が瞑想をすすめるが、それでは苦悩する人は「幸福」にはなれない。
 哲学者がいう「幸福」を得るために、どうしたらいいのか、知りたいはずだ。 第2世代のマインドフルネスは、その要望に応えてくれるのか。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4500
【目次】西洋哲学の瞑想・観想〜「マインドフルネス瞑想の哲学」

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【目次】哲学、宗教、仏教学、心理学、医学、脳神経科学、精神療法、マインドフルネス、マインドフルネス学、留まることのない哲学に導かれるマインドフルネス実践

 西田哲学の西田幾多郎は、いかにいきるかというテーマでは、認識論(対象的な世界の見方)、 実践論(行動、生き方)、実在論(自己とは何か)が哲学のテーマになるといった。

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★実在論、認識論、実践論の探求の学問

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【書籍紹介】
『幸福をめぐる哲学 者たちの大冒険!15の試論』
Posted by MF総研/大田 at 12:01 | さまざまなマインドフルネス | この記事のURL