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病的欲求・邪な欲求を強化する危険性 [2023年12月31日(Sun)]
人は複雑です。第1世代を超えて観察する方法が日本は昔から探求されてきました。絶望することはありません。
日本には、二元論をこえた「非二元論」の哲学、実践法があります。
人でいえば「超個の個」(私と絶対が別ではない。12月10日に放送済)。すべての人に、二元に分裂する前の世界が与えられています。ちょうど、ラジオNHK第2放送で竹村牧男氏が解説されます。(2月11日)
☆第2世代マインドフルネスを研究しましょう。第4世代の認知行動療法を研究しましょう。哲学があります。希望があります。

2023年、 日本、世界で種々の事件、紛争が勃発した時点で「マインドフルネス再考」
第1世代マインドフルネスに向けられた批判
 〜 主にMBSR、MBCTの弊害

病的欲求・邪な欲求を強化する危険性

 次の論文で指摘された「マインドフルネス」に対する批判について紹介するとともに、私見を述べてきた。
    (B) 池埜聡・内田範子「第2世代マインドフルネス」の出現と今後の展望ー社会正義の価値に資する「関係性」への視座を踏まえてー、Human Welfare, 12:87-102,2020年 (これは、上記雑誌、1月号で、林紀行氏が注9)で紹介している。(p15) )
 数々の危険性が指摘されている「マインドフルネス」であるが、 最後に、池埜内田論文では、指摘されていない危険性に触れて、この連続記事のしめくくりとしたい。

4)病的欲求・邪な欲求、それによる行為を強化する危険性

 第1世代のマインドフルネスは、病的な衝動的な行為への欲求、不正・ハラスメントとなるよこしまな欲求を自ら抑制する心を用いず、実行してしまうことを助長するおそれがあると思う。

 「死にたい」「オーバードーズしたい」「食べたい」「飲みたい」「逃げたい」という病的欲求のある人に、その欲求も「マインドフルネス」は、「しないほうがいい」「治らないから良くない」とか、の評価判断をしないことをすすめるから、その欲求を実行してしまい自分の苦しみを長びかせる行為を助長するおそれがあるだろう。つまり、依存症、うつ病などが治りにくいだろう。 精神疾患でない者が、他者の不幸を招く不正な欲望、よこしまな欲求、ハラスメントになる欲求、いじめたくなる欲求等も善悪の評価をしないことをマインドフルネスは教えて、かえって強化して、犯してしまう危険性があるだろう。

 他者がしているハラスメントや不正行為、いじめを見ても、善悪の評価をせず「見て見ぬふり」を助長することで、ハラスメント、不正、いじめが長く行われるおそれがある。 マインドフルネスの悪影響かどうかわからないが、マインドフルネスを導入したことで有名な企業に、ハラスメントが多いと報道された。

 社会的な行為の局面の観察がなくて倫理性の疑問があると批判されたが、大学においても学問的な批判をする少数説を排除する行為が見られる。そういう学問の発展さえも妨害する傾向を助長するおそれがある。

 外国では、自殺念慮を持つひとにマインドフルネス(第1世代)で支援したところ、自傷、自殺のリスクを高めたという。これが第1世代の危険性を示す証拠であるように見える。つらい症状があるのを、「無評価」でいるのが苦しくて、症状を悪化させるのではないか。

 事件、事故が起きているかもしれない。第1世代の学問、学会がすすめる手法が痛ましい事故、自殺、事件等を後押ししたと証言されては大変である。起きないうちにこういう批判を深く検討すべきであると思うがいかがであろうか。

来年は、孤独孤立対策で、マインドフルネス心理療法SIMT

 毎年、2万人ものひとが自殺される。「マインドフルネス」は宗教でなく科学であるような広報がされてブームになっているが、うつ病、PTSDなどを治す効果はみられなかったようだ。
 しかし、新年を迎えようとしている今も、治らずに悲しい思いをしているかたがたくさんおられる。子ども、若い人、産後うつ病の人、働き盛りの人、高齢者、がん患者 などのうつ病、自殺などの問題が解決しない。

 第2世代マインドフルネス、そして、第4世代の認知行動療法を自称する、自己洞察瞑想療法、SIMTで、うつ病などが治る人がいる(右の記事「〜改善(完治)事例」 のとおり)。
 大切な生命がかかっている、画期的な治療法が開発されるまで待つことはできない。おひとりでも治っていただきたい。来年は、孤独孤立対策の官民連携プラットフォームの会員として、難治性のうつ病、不安症、PTSDなどのかたのご相談を加速させたい。

 孤独孤立とうつ病は相互作用する。
 うつ病が治らないと、孤独孤立する。
 孤独孤立のひとは、つらくてうつ病になる。

 孤独孤立対策推進法で、来年から自治体は対策を始める。
 5月は、はじめての「強化月間」となるので、マインドフルネス総合研究所でも、地元埼玉県で新しいプログラムを開催したい。ほかの地域でもお願いしたい。

http://mindfulness.jp/kodokukoritu/kodokukoritu.htm
【準備中】5月の孤独孤立対策強化月間のプログラム

 5月まで待てないひとは、メールでおしらせください。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/1812
★無視・傍観・軽視・放置・見放される病

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4052
★「マインドフルネス」で臨床するひとがいない日本

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5168
★【連続記事目次】孤独・孤立の対策&
  不登校・ひきこもり・自殺念慮対策(SDGs3.4)
 自殺防止対策にも、孤独孤立対策にも。

◆2023年、 日本、世界で種々の事件、紛争が勃発した時点で「マインドフルネス再考」
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5296
【目次】第1世代のマインドフルネスに対する批判
   〜 問題を克服するために第2世代マインドフルネスへ
Posted by MF総研/大田 at 16:49 | さまざまなマインドフルネス | この記事のURL