• もっと見る
«「マインドフルネス」(第1世代)には倫理的な歯止めがない(3) | Main | 「マインドフルネス」(第1世代)は組織構造的、社会的問題を見えにくくする(1)»
倫理的な歯止めがない〜ダイハツ事件 [2023年12月21日(Thu)]

2023年、 日本、世界で種々の事件、紛争が勃発した時点で「マインドフルネス再考」
第1世代マインドフルネスに向けられた批判
 〜 主にMBSR、MBCTの弊害

倫理的な歯止めがない〜ダイハツ事件

 第1世代のマインドフルネスは、欧米では批判にさらされている。池埜内田論文で見ている。
 折しも、昨日、ダイハツの不正事件の報道があった。 ここで、組織風土として「自己中心的」ということが指摘された。

【NHK総合テレビの報道】
ダイハツ 新たに174件の不正 全車種出荷停止 社長が会見で陳謝
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231220/k10014293451000.html 
「自分さえよければよく、他人がどうであってもかまわない」といった自己中心的な組織風土自体が社風として深く根付いた可能性があるとしています。

 これこそ、日本の多数の故人(道元、西田幾多郎、鈴木大拙など)がいってきた「エゴイズム」「誠実で無い心」に気づいて抑制せよ、というもののはずだ。
 これも、今、見ている「第1世代マインドフルネス」の批判と根っこでは関連する心の問題である。組織の行為は、個人の行為の集合である。組織内の人間が「誠実」ではない。善悪の判断をしない、麻痺して、見て見ぬふりをする。
 たとえば、顧客の自動車が事故を起こした時に、エアバッグが基準どおりに作動せず,顧客が死亡するかもしれない。「自己さえ利益を得ればよい」という「自己中心的」な心での生産。長い年月の間、不正が続けられてきた。
 種々の組織での自己中心的な行為。日本が衰退、沈没していくとはこういうことなのだろう。海外から、日本の自動車は信頼できない、こういうことをする日本人を信用できない、等々、、。

  「自己中心的」な心を助長しかねない「第1世代マインドフルネ」も「再考」すべきなのである。マインドフルネスの教育者、研究者、実践者も、意識できず「自己中心的」な心を助長しかねないかもしれない。社会の繁栄、国民の健康の願いの実現を妨害しているかもしれない。
 「学会」も組織。個々の人間が動かす。池埜内田論文が出たのだ、今のままでいいのか検討しているはずだ。公表されるのを心待ちにしている。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3605
★本音と感情
 エゴイズムが強いと、顧客から嫌われて(「悪い」組織だと評価され)、顧客の減少、倒産も起こります。最近では、中古自動車、芸能プロダクション、宗教、政治で批判の「評価」がされる事件があります。組織の消滅もあるでしょう。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5300
★自己中心的な心

 池埜内田論文を見ていく。まさに、組織構造的問題の見て見ぬふり、の助長である。

2) 組織構造的、社会的問題の不可視化

◆2023年、 日本、世界で種々の事件、紛争が勃発した時点で「マインドフルネス再考」
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5296
【目次】第1世代のマインドフルネスに対する批判
   〜 問題を克服するために第2世代マインドフルネスへ


Posted by MF総研/大田 at 09:35 | さまざまなマインドフルネス | この記事のURL