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欧米では「マインドフルネス」にこうして批判が始まった [2023年12月16日(Sat)]

2023年、 日本、世界で種々の事件、紛争が勃発した時点で「マインドフルネス再考」
第1世代マインドフルネスに向けられた批判
 〜 主にMBSR、MBCTの弊害

欧米では「マインドフルネス」にこうして批判が始まった

 第1世代のマインドフルネスは、欧米では批判にさらされている。 主に次の文献で、「無評価で観察の瞑想」のマインドフルネス(=第1世代のマインドフルネス)への批判を見ていく。皮肉なことに「良くないところがある」と「評価」されたのである。
    (A) (雑誌『精神科治療学』2023年1月号、星和書店、
     特集 マインドフルネス再考 〜様々な対象、領域での応用)

    (B) 池埜聡・内田範子「第2世代マインドフルネス」の出現と今後の展望ー社会正義の価値に資する「関係性」への視座を踏まえてー、Human Welfare, 12:87-102,2020年
    (これは、上記雑誌、1月号で、林紀行氏が注9)で紹介している。(p15) )
 大田は、2009年から批判してきたが、欧米でも、批判があいついでいるという。
https://blog.canpan.info/jitou/archive/1812
★無視・傍観・軽視・放置・見放される病 (2009年から)

 それでは、文献(B)で見ていく。

 「マインドフルネス」(第1世代)は、1979年9月、マサチューセッツ大学のクリニックで始められた。
 ジョン・カバットジン氏が提案した観察瞑想法である。
 慢性疼痛の患者に提供されて、一定の効果が見られた。これをMBSRという。(マインドフルネスストレス低減法)
 これは、7つの態度で自分の意識作用を観察するものである。
 さらに第1の一つの態度で観察することに簡素化された。
 MBSRを活用して、マインドフルネス認知療法(MBCT)が開発された。MBSR、MBCTを種々の領域に適用することが推進された。これが、第1世代の「マインドフルネス」(この記事ではMDとも略すことがある)と呼ばれる。MBSR,MBCT,簡素化MDなどを種々の領域に活用したものが「第3世代の認知行動療法」と呼ばれた(文献B、p89)
 しかし、第3世代のCBTは、深刻な問題にはめざましい効果はみられなかった(文献A)。そして、欧米では、第1世代のMDには、弊害も指摘されるようになった

◆2023年、 日本、世界で種々の事件、紛争が勃発した時点で「マインドフルネス再考」
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5296
【目次】第1世代のマインドフルネスに対する批判
   〜 問題を克服するために第2世代マインドフルネスへ



https://blog.canpan.info/jitou/archive/5295
◆「マインドフルネス再考」
【目次】マインドフルネスは第2世代にはいった
〜 第4世代の認知行動療法へ


https://blog.canpan.info/jitou/archive/5281
◆「マインドフルネス再考」
【目次】マインドフルネス学は科学学問としてはまだ成熟していない


https://blog.canpan.info/jitou/archive/5267
【目次】2023年、 日本、世界で種々の事件、紛争が勃発している時点での「マインドフルネス再考」
Posted by MF総研/大田 at 19:18 | さまざまなマインドフルネス | この記事のURL