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【目次】第1世代マインドフルネスに向けられた批判 〜 主にMBSR、MBCTの弊害 [2023年12月15日(Fri)]

2023年、 日本、世界で種々の事件、紛争が勃発した時点で「マインドフルネス再考」
【目次】第1世代マインドフルネスに向けられた批判
 〜 主にMBSR、MBCTの弊害

 雑誌『精神科治療学』(2023年1月号)が「マインドフルネス再考」を特集した。これを見ると、マインドフルネスは、第1世代のマインドフルネス「無評価で観察の瞑想」から、それを超えた第2世代のマインドフルネスに入っている。

  (雑誌『精神科治療学』2023年1月号、星和書店、
 特集 マインドフルネス再考 〜様々な対象、領域での応用)

 第1世代のマインドフルネスは、MBSR、MBCTに見られる。さらに、MBSRの7つの観察態度のうち第1だけの定義によるマインドフルネスも含まれる。
 このマインドフルネスを種々の領域に応用した認知行動療法を「第3世代の認知行動療法」と称した。

 欧米では、第1世代のマインドフルネス(主として、MBSR、MBCTを活用)には、多くの批判が寄せられているという。欧米では、批評、批判の意見を表現できるので、自分で考えて納得できないところは意見を述べるので、マインドフルネスの利点のほかに、弊害も表面に出てくる。
    私もアメリカ発で、日本でもブームになっている「マインドフルネス」の危うさについて、述べていた。
    https://blog.canpan.info/jitou/archive/5018
    【連続記事】専門家の倫理〜学者・医師・宗教者・マインドフルネス者
 日本では、力あるものが批判意見の自由を認めないせいなのか、自分の頭で考えないせいであるのか、知っていて忖度して言わず真剣にならないのか、わからないが、日本では、精神療法が創設されることが少ないように感じるがいかがであろうか。
 苦しみ続けるのは、精神疾患が治らない患者とか、いじめ差別偏見で苦しむ国民だ。 アメリカでは、人種、国により差別偏見の対象になっているが、日本では、異種の形の「マイノリティ」[ 「弱者」の意見が無視差別排斥されているように見える。
 はっきりと感じるのは、MBSR,MBCTは社会問題を「見て見ぬふり」する傾向を助長するおそれがあると指摘されていることだが、私も日本で、うつ病などや自殺防止対策について、「無視傍観されている」と感じていたが、広い領域(政治、芸能、学問、宗教、医療、メディアなど)で、「無視傍観忖度」があるようだ。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/1812
★無視・傍観・軽視・放置・見放される病 (2009年から)

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5181
★日本の「マインドフルネス」は遅れている
 〜 アメリカ発の「マインドフルネス」(第3世代の認知行動療法)は「うつ病」の治療には用いられないのに、日本でもブーム。
(2023年7月22日)

 あたかも、欧米において、第1世代マインドフルネスに対する批判を整理した論文が発表された。

池埜聡・内田範子「第2世代マインドフルネス」の出現と今後の展望ー社会正義の価値に資する「関係性」への視座を踏まえてー、Human Welfare, 12:87-102,2020年

 これは、上記雑誌、1月号で、林紀行氏が注9)で紹介している。(p15)
 日本では、こういう批判がないのはなぜなのか。これを参照して、MBSR、MBCTの限界を検討したい。こういうものを普及させていってよいものか、被害が大きくならないうちに、真剣に検討していただきたい。
 日本も、第2世代のマインドフルネスの研究開発を創始してほしい。

 2つのテーマは関連するので、並行してみていきたい。

1)第1世代マインドフルネスに向けられた批判
 〜 主にMBSR、MBCTの弊害

2)マインドフルネスは第2世代にはいった
〜 第4世代の認知行動療法へ

 この記事は、1)第1世代マインドフルネスへの批判の目次としたい。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5296
【目次】第1世代のマインドフルネスに対する批判

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5311
★病的欲求・邪な欲求を強化する危険性

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5310
★第1世代マインドフルネスの批判のまとめと資格認定の危惧

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5309
★スピリチュアル・バイパッシングの危険性

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5308
★マインドフルネス学に近い学問領域の学者、医師の場合(3)

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5307
★マインドフルネス学に近い学問領域の学者、医師の場合(2)

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5306
★「マインドフルネス」(第1世代)は組織構造的、社会的問題を見えにくくする(4)
 〜 日本でも、社会問題、構造的問題を見てみぬふりを助長するおそれ
 〜マインドフルネス学に近い学問領域の学者、医師の場合(1)

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5305
「マインドフルネス」(第1世代)は組織構造的、社会的問題を見えにくくする(3)
 〜 日本でも、社会問題、構造的問題を見てみぬふりを助長するおそれ

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5304
★「マインドフルネス」(第1世代)は組織構造的、社会的問題を見えにくくする(2)
 B)社会全般に差別、無視、傍観を助長するおそれ
    (その1)主としてアメリカでの「白人中心」で普及して、社会の問題構造を見えにくくすることを助長
    ☆日本では、困っていない「エリート層中心」で普及して社会の問題を見えにくくすることを助長。
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5303
★教員の精神疾患による離職が過去最高になった
 教員が疲弊している構造的問題。子どもの苦悩を見落とすおそれ。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5302
★「マインドフルネス」(第1世代)は組織構造的、社会的問題を見えにくくする(1)
 A)企業マインドフルネス

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5301
★倫理的な歯止めがない〜ダイハツ事件

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5300
★「マインドフルネス」(第1世代)には倫理的な歯止めがない(3)

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5299
★「マインドフルネス」(第1世代)には倫理的な歯止めがない(2)

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5298
★「マインドフルネス」(第1世代)には倫理的な歯止めがない(1)

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5297
★欧米では「マインドフルネス」にこうして批判が始まった

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5296
★この連続記事の目次

◆2023年、 日本、世界で種々の事件、紛争が勃発した時点で「マインドフルネス再考」
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5296
【目次】第1世代のマインドフルネスに対する批判
   〜 問題を克服するために第2世代マインドフルネスへ



https://blog.canpan.info/jitou/archive/5295
◆「マインドフルネス再考」
【目次】マインドフルネスは第2世代にはいった
〜 第4世代の認知行動療法へ


https://blog.canpan.info/jitou/archive/5281
◆「マインドフルネス再考」
【目次】マインドフルネス学は科学学問としてはまだ成熟していない


https://blog.canpan.info/jitou/archive/5267
【目次】2023年、 日本、世界で種々の事件、紛争が勃発している時点での「マインドフルネス再考」
Posted by MF総研/大田 at 10:29 | さまざまなマインドフルネス | この記事のURL