【目次】マインドフルネスは第2世代にはいった 〜 第4世代の認知行動療法へ [2023年12月13日(Wed)]
2023年、
日本、世界で種々の事件、紛争が勃発した時点で「マインドフルネス再考」
マインドフルネスは第2世代にはいった
〜 第4世代の認知行動療法へ
雑誌『精神科治療学』(2023年1月号)が「マインドフルネス再考」を特集した。これを見ると、マインドフルネスは「無評価で観察の瞑想」から、それを超えたマインドフルネスに入っている。
(雑誌『精神科治療学』2023年1月号、星和書店、
特集 マインドフルネス再考 〜様々な対象、領域での応用)
第1世代のマインドフルネスは、MBSR、MBCTに見られる。さらに、MBSRの7つの観察態度のうち第1だけの定義によるマインドフルネスも含まれる。
このマインドフルネスを種々の領域に応用した認知行動療法を「第3世代の認知行動療法」と称した。
第1世代は「無評価」と「瞑想」が強調される。これが批判される事態が指摘されてきた。これらは、不正、差別、ハラスメントなどの無視、傍観の態度の助長や深刻な精神社会問題や精神疾患の治療には用いられることがないなど、限界が指摘されるようになった。
仏教では、もっと広く観察されていたこともあり、「マインドフルネス」も第1世代の
マインドフルネスを超えた観察法を研究、開発することが始まっているという。
もちろん、第1世代の「マインドフルネス」(MD)の完全否定ではなく、それでは解決できない領域のために、これを超えた観察法の開発、導入が始まっているという。「第2世代のマインドフルネス」と称する動きだという。
私も、MBSR、MBCT、簡素化MDは、日本で深刻な、うつ病などの治療法にならない、自殺防止には限界がある、そういう深刻な問題を、こともあろうに、学者、医師でさえも「無視・傍観」していると指摘してきた。
そして、自己の観察を瞑想時だけでなく行動時まで観察し、しかも「無評価」ではない観察法を「自己洞察瞑想療法」(SIMT)を開発して、うつ病などの治療支援を行ってきた。最近、これを「第4世代の認知行動療法」の一つと位置づけた。第4世代の認知行動療法も多数考えられる。SIMTも領域によって多数のSIMTを研究していかねばならない。
すでに、二元論、非二元論について検討したが、第1世代は二元論である。第2世代は二元論から非二元論まである。二元論のなかでも、種々の配慮がある。
西田幾多郎、鈴木大拙によれば、「非二元論」は、宗教意識レベルまである。このレベルのマインドフルネスは、特に深いものとなるが、理解する人がすくないかもしれないが、最近深刻な問題となっている、カルト被害の支援、がん患者の死の不安・自殺の防止、種々のマイノリティの差別の批判などには必要であると思われる。ここは、「第3世代のマインドフルネス」「第5世代の認知行動療法」というのだろうか。「マインドフルネス学」が学問というならば避けてとおるわけにはいかない。
こうしてみると、アメリカでも、日本でもマインドフルネスは新しい時代に入っていると言える。その萌芽をみておきたい。この記事は、その目次としたい。
(2024年1月初旬から述べる予定)
https://blog.canpan.info/jitou/archive/3855
★無視、傍観どころか、批判者を多数派工作で「排除」までも
2023年、
日本、世界で種々の事件、紛争が勃発した時点で「マインドフルネス再考」
マインドフルネスは第2世代にはいった
〜 第4世代の認知行動療法へ
(このテーマは来年に次を目次にして述べます)
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5312
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5295
【目次】マインドフルネスは第2世代にはいった
〜 第4世代の認知行動療法へ
◆「マインドフルネス再考」
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5296
【目次】第1世代のマインドフルネスに対する批判
〜 問題を克服するために第2世代マインドフルネスへ
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5281
【目次】マインドフルネス学は科学学問としてはまだ成熟していない
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5267
【目次】2023年、
日本、世界で種々の事件、紛争が勃発している時点での「マインドフルネス再考」
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Posted by
MF総研/大田
at 11:35
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さまざまなマインドフルネス
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