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【目次】2023年、日本、世界で種々の事件、紛争が勃発「マインドフルネス再考」 [2023年11月06日(Mon)]

2023年、 日本、世界で種々の事件、紛争が勃発した時点で「マインドフルネス再考」
(1)現実は評価の世界

 覇権主義的な国による行為に対して「批判」が民主主義的な世界から沸き起こる。 それぞれが、各自の主義、主張、根拠を持つ。「評価基準」が違う。それで「感情」が起きる。「衝動的行動」を起こす。

 現実は、「評価」の世界である。「マインドフルネス」も、もういい 加減に、次の段階にすすんでほしい。

 自分はなぜ苦しむのか、死んだら地獄に落ちるのか(六道輪廻の思想)、宗教とは他者を救う利他が最も重要なこと(インド大乗仏教)か、そして日本の各宗派の仏教と、心を観察する手法は種々の歴史を経験してきた。

 「マインドフルネス」も、他の国では広く臨床試験をおこなって、効果を「評価」してきた。「うつ病」の「治療」法にはならない、「予防」効果はある、こういうところが落ち着いてきた「評価」であろう。
    https://blog.canpan.info/jitou/archive/5121
    ★雑誌「精神科治療学」1月号で、「マインドフルネス再考」
     無評価で観察の瞑想マインドフルネスはうつ病などの改善には用いられていない
 四諦八正道、縁起説の初期仏教は、現実の社会で各人の人生価値を実現していく在家の教え、実践ではなかった。「無評価で」というのも、家庭、職場、病院ではできない。そこは評価がされて「感情」が起きるのが必然な場面だ。「無評価」でいられるはずがない場面だ。

 だから、対人場面でなく「感情」が起きることもない場面で「無評価」でいられる訓練は、つまり「マインドフルネス」は、自殺念慮のある人には、危険であるという研究も発表された。
 一例として、つらいのに、つらいとも評価できないのでは、「抑圧」に近い。後にひどい疾患になるおそれがある。虐待されている最中に「嫌だ」と評価もできない心を訓練するのは悲惨である。戦争も嫌だ、性虐待も嫌だ、宗教的思想で不安恐怖をあやつられるのは嫌だ。ハラスメントは嫌だ。いじめは嫌だ。

 心を観察する方法は、仏教が長い歴史を持っている。出家のためではない観察方法を種々の大乗仏教が開発してきた。 「マインドフルネス」を開発してきたジョン・カバットジン氏もご存じである。「マインドフルネス」は、「扉」に過ぎないといっている。科学ならば、もうそろそろ、「扉」から中にはいってもよいころだ。「マインドフルネス」が「科学」と自負するのであれば、仏教学、哲学、倫理学などの成果も参照して、洗練された「マインドフルネス学」になってほしい。 「マインドフルネス」の効果と限界が明らかにされたのだから。
 これは、「(無評価で観察の瞑想)マインドフルネス」を「評価」している。「評価」はいけないないことなのか。

 日本も、世界も、人々の苦しみ、悲しみが充満している。そこには、力を持つ少数の人間のエゴイズムの「闇」の心理がある。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4950
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4413
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5018
★専門家、多数派のエゴイズム
 学者も多数派が革新説に見える現場で働く人・学者からの革新事業を排除する

 現実は、厳しい「評価」の世界である。善悪、良い悪いの評価が渦巻く。宗教団体が「評価」されている。ロシアが評価されている。日本の水産物が中国から悪評価されている(私はよいと評価している、基準が違う)。「ハラスメント」は悪であると「評価」されている。
 他者から「悪」「ハラスメント」として「評価」される前に、自分自身で「評価」して抑制するという手法が、なぜ大学の学問から排除されるのか。そういう観察法は「悪」なのか。

 「無評価で観察」のマインドフルネスの「扉」を開けてさらに広く観察する方法は、ロゴセラピーや認知行動療法(CBT)とも似た部分もある。だから、ロゴセラピーやCBTは、「マインドフルネス」では効果がない深刻な問題に貢献しているのだ。そこをいくつか示しておきたい。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4537
2020年、 日本、世界で種々の事件、紛争が勃発する前の時点での「マインドフルネス再考」
【現実の世界は「評価」の世界


【目次】2023年、 日本、世界で種々の事件、紛争が勃発している時点での「マインドフルネス再考」
【現実の世界は「評価」の世界
 〜 評価するマインドフルネスから考察 】


https://blog.canpan.info/jitou/archive/5295
【目次】マインドフルネスは第2世代にはいった
 〜 第4世代の認知行動療法へ

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5281
【目次】マインドフルネス学は科学学問としてはまだ成熟していない

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5280
(12)自分を観察する、哲学する〜いかに見る、いかに行為する、主体は何か

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5279
(11)学問が過ちをおかしたかもしれない疑念

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5277
(10)まずNPO,それから学者

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5276
(9)うつ病も様々〜浅い意識階層のうつ病、深い価値喪失のうつ病など

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5275
(8)ハラスメント、偏見、誹謗中傷、いじめ等は「悪」と評価される

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5274
(7)「古い組織」がなくならない」〜「宗教」とは「利他」(人々の苦悩からの救済の支援)ではないのか

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5273
(6)「古い組織」がなくならない」〜組織の存続と個人の幸福のために「めざしたい組織モデル」

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5272
(5)「古い組織」がなくならない」〜「誠実さ」で行動する共感的リーダー

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5270
(4)「古い組織」がなくならない、トップ、幹部が「自己中心的な行動」

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5269
(3)幸福の哲学と深い関係

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5268
(2)西田哲学、フランクル哲学、カバットジン哲学(MBSR)

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5267
(1)現実の世界は「評価」の世界
Posted by MF総研/大田 at 08:23 | さまざまなマインドフルネス | この記事のURL